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公開番号2024126587
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-20
出願番号2023035055
出願日2023-03-07
発明の名称画像診断装置
出願人テルモ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類A61B 8/12 20060101AFI20240912BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】超音波送受信部及び光送受信部の少なくとも一方の送受信部を備える画像診断用カテーテルと接続可能であると共に、スリップリング及びブラシの摺動によるブラシの摩耗を抑制可能な、画像診断装置を提供する。
【解決手段】本開示に係る画像診断装置は、スリップリングと、前記スリップリングと電気的に接続されるブラシと、前記ブラシと前記スリップリングとの接触状態を調整可能な接触調整部と、前記接触調整部を制御可能な制御部と、を備え、前記制御部は、超音波による腔内画像を撮像せずに光による腔内画像を撮像する第1撮像モード時において前記ブラシが前記スリップリングから離間する状態となるように、又は、前記第1撮像モード時において、前記スリップリングに対する前記ブラシの接触圧が、超音波による腔内画像を撮像する第2撮像モード時の接触圧より小さい状態となるように、前記接触調整部を制御する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項１】
超音波送受信部及び光送受信部の少なくとも一方の送受信部を備える画像診断用カテーテルと接続可能であり、超音波及び光の少なくとも一方による腔内画像を撮像可能な画像診断装置であって、
前記画像診断用カテーテルの前記少なくとも一方の送受信部を回動可能な駆動モータと、
前記駆動モータにより前記画像診断用カテーテルの前記少なくとも一方の送受信部と共に回動可能であり、前記画像診断用カテーテルが前記超音波送受信部を備える場合に、前記超音波送受信部と電気的に接続されるスリップリングと、
前記スリップリングと接触することで前記スリップリングと電気的に接続されるブラシと、
前記ブラシを移動又は変形させることで、前記ブラシと前記スリップリングとの接触状態を調整可能な接触調整部と、
前記接触調整部を制御可能な制御部と、を備え、
前記制御部は、超音波による腔内画像を撮像せずに光による腔内画像を撮像する第１撮像モード時において前記ブラシが前記スリップリングから離間する状態となるように、又は、前記第１撮像モード時において、前記スリップリングに対する前記ブラシの接触圧が、超音波による腔内画像を撮像する第２撮像モード時の接触圧より小さい状態となるように、前記接触調整部を制御する、画像診断装置。
続きを表示（約 360 文字）【請求項２】
前記制御部は、前記第１撮像モード時において前記ブラシが前記スリップリングから離間する状態となるように、前記接触調整部を制御する、請求項１に記載の画像診断装置。
【請求項３】
前記制御部は、前記第２撮像モード時において前記ブラシが前記スリップリングに接触する状態になるように、前記接触調整部を制御する、請求項２に記載の画像診断装置。
【請求項４】
前記接触調整部は、前記ブラシのうち前記スリップリングと接触する接触位置を変動可能である、請求項１から３のいずれか１つに記載の画像診断装置。
【請求項５】
前記制御部は、前記ブラシの摩耗量と相関する情報に基づき、前記ブラシの前記接触位置が変動するように、前記接触調整部を制御する、請求項４に記載の画像診断装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は画像診断装置に関する。
続きを表示（約 2,000 文字）【背景技術】
【０００２】
従来から、生体内の疾患部位等の診断を行うための画像を取得するために、血管内超音波診断法（ＩＶＵＳ：ＩｎｔｒａＶａｓｃｕｌａｒＵｌｔｒａＳｏｕｎｄ）を利用する画像診断用カテーテルが知られている。特許文献１には、この種の画像診断用カテーテルで使用される超音波探触子が開示されている。
【０００３】
特許文献１に記載の超音波探触子は、回転可能に構成された回転子と、この回転子に設けられ、超音波信号と電気信号とを相互に変換する超音波振動子と、回転子に回転軸が同軸となるように接続されたスリップリングと、このスリップリングに接触して超音波振動子に電気信号を伝達するブラシと、を備えている。
【０００４】
また、上述したＩＶＵＳを利用する画像診断用カテーテルの他に、光干渉断層診断法（ＯＣＴ：ＯｐｔｉｃａｌＣｏｈｅｒｅｎｃｅＴｏｍｏｇｒａｐｈｙ、又は、ＯＦＤＩ：ＯｐｔｉｃａｌＦｒｅｑｕｅｎｃｙＤｏｍａｉｎＩｍａｇｉｎｇ）を利用する画像診断用カテーテルが知られている。特許文献２には、ＩＶＵＳ、及び、ＯＣＴ又はＯＦＤＩの両方を利用するデュアルタイプの画像診断用カテーテルが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特開２０１３－４８８０２号公報
国際公開第２０１９／００４３５５号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
ＩＶＵＳを利用する画像診断用カテーテル、ＯＣＴ又はＯＦＤＩを利用する画像診断用カテーテル、並びに、ＩＶＵＳ、及び、ＯＣＴ又はＯＦＤＩの両方を利用する画像診断用カテーテルそれぞれは、画像診断装置と接続されて使用される。画像診断装置は、画像診断用カテーテルから取得される超音波信号及び光信号の少なくとも一方に基づき、腔内画像を撮像可能である。
【０００７】
画像診断装置は、上述した画像診断用カテーテルの種類によらず、各種の画像診断用カテーテルと接続されて使用可能であることが好ましい。かかる場合に、画像診断装置は、特許文献１に開示されているようなスリップリング及びブラシを備えることが好ましい。このようにすることで、画像診断装置が、ＩＶＵＳを利用する画像診断用カテーテルから取得される超音波信号に基づき腔内画像を撮像する場合に、回転体としての超音波送受信部と、静止体としての画像診断装置と、を接続する部位の物理的なねじれを抑制しつつ、両者間の電気的な接続を維持できる。
【０００８】
その一方で、画像診断装置が、ＯＣＴ又はＯＦＤＩを利用する画像診断用カテーテルから取得される光信号に基づき腔内画像を撮像する場合に、上述したスリップリング及びブラシの電気的な接続は不要であり、スリップリング及びブラシの摺動によるブラシの摩耗が問題となる。
【０００９】
本開示は、超音波送受信部及び光送受信部の少なくとも一方の送受信部を備える画像診断用カテーテルと接続可能であると共に、スリップリング及びブラシの摺動によるブラシの摩耗を抑制可能な、画像診断装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【００１０】
本開示の第１の態様としての画像診断装置は、
（１）
超音波送受信部及び光送受信部の少なくとも一方の送受信部を備える画像診断用カテーテルと接続可能であり、超音波及び光の少なくとも一方による腔内画像を撮像可能な画像診断装置であって、
前記画像診断用カテーテルの前記少なくとも一方の送受信部を回動可能な駆動モータと、
前記駆動モータにより前記画像診断用カテーテルの前記少なくとも一方の送受信部と共に回動可能であり、前記画像診断用カテーテルが前記超音波送受信部を備える場合に、前記超音波送受信部と電気的に接続されるスリップリングと、
前記スリップリングと接触することで前記スリップリングと電気的に接続されるブラシと、
前記ブラシを移動又は変形させることで、前記ブラシと前記スリップリングとの接触状態を調整可能な接触調整部と、
前記接触調整部を制御可能な制御部と、を備え、
前記制御部は、超音波による腔内画像を撮像せずに光による腔内画像を撮像する第１撮像モード時において前記ブラシが前記スリップリングから離間する状態となるように、又は、前記第１撮像モード時において、前記スリップリングに対する前記ブラシの接触圧が、超音波による腔内画像を撮像する第２撮像モード時の接触圧より小さい状態となるように、前記接触調整部を制御する、画像診断装置、である。
（【００１１】以降は省略されています）

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