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公開番号2024140277
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-10
出願番号2023051340
出願日2023-03-28
発明の名称スポーツ用ブラジャー
出願人株式会社アシックス
代理人個人,個人
主分類A41C 3/12 20060101AFI20241003BHJP(衣類)
要約【課題】運動中の着用者における胸部の揺れ抑制と呼吸のしやすさの両立を図ったスポーツ用ブラジャーを提供することができる。
【解決手段】スポーツ用ブラジャーにおいて、サイドベルト部24は、カップ部22の外側端同士を着用者10の胸回り方向38に接続する。肩ストラップ部26は、カップ部22とサイドベルト部24との上端部同士を着用者10の肩越しに接続する。カップ部22における胸部に対向する面には、胸部に対向する円形領域30のうち中央部分32を除いた周辺領域34に胸部の下側および脇側における動きを規制する配置パターンにて粘着部材が配置されている。配置パターンは、カップ部22における胸部に対向する面において、中央部分32より下方から脇側の上方に向けて斜線状の領域に沿って粘着部材が配置されるパターンである。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項１】
着用者の胸部を覆うカップ部と、
前記カップ部の外側端同士を前記着用者の胸回り方向に接続するサイドベルト部と、
前記カップ部と前記サイドベルト部との上端部同士を前記着用者の肩越しに接続する肩ストラップ部と、を備え、
前記カップ部における前記胸部に対向する面には、前記胸部に対向する円形領域のうち中央部分を除いた周辺領域に前記胸部の下側および脇側における動きを規制する配置パターンにて粘着部材が配置されていることを特徴とするスポーツ用ブラジャー。
続きを表示（約 970 文字）【請求項２】
前記配置パターンは、前記カップ部における前記胸部に対向する面において、前記中央部分より下方から脇側の上方に向けて斜線状の領域に沿って粘着部材が配置されるパターンであることを特徴とする請求項１に記載のスポーツ用ブラジャー。
【請求項３】
前記斜線状の領域は、正中線に対して３０～６０°の範囲の角度で前記中央部分より下方から脇側の上方に向けて傾斜する領域であることを特徴とする請求項２に記載のスポーツ用ブラジャー。
【請求項４】
前記サイドベルト部の上縁部における胸回り方向の収縮力と、前記サイドベルト部および前記カップ部の下縁部における胸回り方向の収縮力とが同等となるように、前記サイドベルト部および前記カップ部が形成されていることを特徴とする請求項１または２に記載のスポーツ用ブラジャー。
【請求項５】
前記肩ストラップ部には、前記着用者の肩上部に対向する部分に粘着部材が配置されていることを特徴とする請求項１に記載のスポーツ用ブラジャー。
【請求項６】
前記肩ストラップ部には、前記着用者の肩甲骨中部に対向する部分に粘着部材が配置されていることを特徴とする請求項１に記載のスポーツ用ブラジャー。
【請求項７】
前記肩ストラップ部は、粘弾性部材で形成されていることを特徴とする請求項１または２に記載のスポーツ用ブラジャー。
【請求項８】
前記粘着部材には、その表面にシボ加工が施されていることを特徴とする請求項１，５，および６のうちいずれかに記載のスポーツ用ブラジャー。
【請求項９】
前記粘着部材は、その粘着力が０．３～０．８Ｎ／２０ｍｍであることを特徴とする請求項１または２に記載のスポーツ用ブラジャー。
【請求項１０】
着用者の胸部を覆うカップ部と、
前記カップ部の外側端同士を前記着用者の胸回り方向に接続するサイドベルト部と、を備え、
前記カップ部における前記胸部に対向する面には、前記胸部に対向する円形領域のうち中央部分を除いた周辺領域であって、前記中央部分より下方から脇側の上方に向かう斜線状の領域に沿って粘着部材が配置されていることを特徴とするスポーツ用ブラジャー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、ブラジャーに関し、特にスポーツ用のブラジャーの技術に関する。
続きを表示（約 2,000 文字）【背景技術】
【０００２】
ブラジャーは、胸部に着用され、乳房を覆って保護するとともに、乳房の位置および形状を適度に保持することで、着用者の動作を補助する。従来のブラジャーとしては、乳房を支えるためにワイヤーやパッドなどの手段が用いられるものや（例えば、特許文献１等参照）、肩ストラップを不要にするためにカップ内側全面に粘着物質を塗布したものが知られている（例えば、特許文献２～７等参照）。また、運動時に着用するスポーツ用のブラジャーにおいては、非運動時より強い乳房の揺れや動きを抑制するために、アンダーベルトによりカップを胸部へ緊密に締め付けるタイプのものが多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２２－０１８０４９号公報
特開２０１２－１６７４１５号公報
特許第３６８８７０１号公報
特開２００５－１２６８５０号公報
特開２００５－１１３２８０号公報
特開２０２０－０５６１４６号公報
特開２０１０－２４８６４６号公報
実用新案登録第３１８５９３１号公報
実用新案登録第３０７９２３３号公報
実用新案登録第３１０６１８６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、アンダーベルトの締め付け強度によっては胸部への着圧の圧迫感が大きく、特に心肺運動時には息苦しさを感じさせる原因となり得る。逆にアンダーベルトを緩めて着圧を弱めた設計にしてしまうと、運動中にブラジャーがずれたり皮膚に擦れたりすることで不快感の原因となりかねない。
【０００５】
本発明は、こうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、運動中の着用者における胸部の揺れ抑制と呼吸のしやすさの両立を図ったスポーツ用ブラジャーを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記課題を解決するために、本発明のある態様のスポーツ用ブラジャーは、着用者の胸部を覆うカップ部と、カップ部の外側端同士を着用者の胸回り方向に接続するサイドベルト部と、カップ部とサイドベルト部との上端部同士を着用者の肩越しに接続する肩ストラップ部と、を備える。カップ部における胸部に対向する面には、胸部に対向する円形領域のうち中央部分を除いた周辺領域に胸部の下側および脇側における動きを規制する配置パターンにて粘着部材が配置されている。
【０００７】
本発明の別の態様もまた、スポーツ用ブラジャーである。このスポーツ用ブラジャーは、着用者の胸部を覆うカップ部と、カップ部の外側端同士を着用者の胸回り方向に接続するサイドベルト部と、を備える。カップ部における胸部に対向する面には、胸部に対向する円形領域のうち中央部分を除いた周辺領域であって、中央部分より下方から脇側の上方に向かう斜線状の領域に沿って粘着部材が配置されている。
【０００８】
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや、本発明の構成要素や表現を方法、装置などの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【０００９】
本発明によれば、ブラジャーは、運動中の着用者における胸部の揺れ抑制と呼吸のしやすさの両立を図ったスポーツ用ブラジャーを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
ブラジャーの着用状態を左前方から見た斜視図である。
ブラジャーの着用状態を右後方から見た斜視図である。
変形例におけるブラジャーの着用状態を左前方から見た斜視図である。
変形例におけるブラジャーの着用状態を右後方から見た斜視図である。
ブラジャーの裏面を示す図である。
Ａ－Ａ’端面を模式的に示す図である。
ランニング時における乳頭部の挙動を測定する基準を示す図である。
ランニング時における乳頭部の軌跡を示す図である。
ランニング時における乳頭部変位の加速度を示す図である。
乳頭部の変位方向と粘着部材の角度の関係性を示す図である。
粘着部材の有無による着圧および揺れ感覚の違いを評価した結果を示す図である。
粘着部材の配置パターンの第１～４変形例を示す図である。
粘着部材の配置パターンの第５～１０変形例を示す図である。
粘着部材の配置パターンの第１１～１６変形例を示す図である。
粘着部材の表面に施すシボ加工パターンの断面形状を例示する図である。
粘着部材の表面に施すシボ加工パターンの平面形状を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
（【００１１】以降は省略されています）

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