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公開番号2024140016
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-10
出願番号2023051000
出願日2023-03-28
発明の名称水系コート組成物、ヒートシール層用組成物および積層体
出願人三井化学株式会社
代理人弁理士法人いくみ特許事務所
主分類C09D 105/00 20060101AFI20241003BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】乾燥物の耐水性に優れる水系コート組成物と、ヒートシール層の耐水性に優れるヒートシール層用組成物および積層体と、を提供すること。
【解決手段】水系コート組成物は、水系媒体と、生分解性熱可塑性樹脂と、を含有する。生分解性熱可塑性樹脂は、水系媒体に分散している。生分解性熱可塑性樹脂は、疎水化ヘミセルロースを含有する。ヒートシール層用組成物は、水系コート組成物を含む。積層体1は、紙基材2と、ヒートシール層3と、を厚み方向に順に備える。ヒートシール層3は、ヒートシール層用組成物の乾燥物からなる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
水系媒体と、
前記水系媒体に分散している生分解性熱可塑性樹脂と、を含有し、
前記生分解性熱可塑性樹脂は、疎水化ヘミセルロースを含有する、水系コート組成物。
続きを表示（約 700 文字）【請求項２】
下記式（１）で示される前記疎水化ヘミセルロースのＤＳ値が、０．１以上、２．８以下である、請求項１に記載の水系コート組成物。
ＤＳ値＝Ｃ／Ｄ（１）
Ｃ：１モルの前記疎水化ヘミセルロースにおける疎水基のモル数
Ｄ：１モルの前記疎水化ヘミセルロースにおける繰り返しユニットのモル数
【請求項３】
前記ＤＳ値が、１．０以上、２．０以下である、請求項２に記載の水系コート組成物。
【請求項４】
生分解性乳化助剤をさらに含有し、
前記生分解性乳化助剤は、ポリコハク酸イミドおよび／またはポリアスパラギン酸塩を含有する、請求項１または請求項２に記載の水系コート組成物。
【請求項５】
前記生分解性乳化助剤は、ポリコハク酸イミドである、請求項４に記載の水系コート組成物。
【請求項６】
前記生分解性熱可塑性樹脂におけるリグニン由来成分の総量の割合は、２０質量％以下である、請求項１または請求項２に記載の水系コート組成物。
【請求項７】
前記生分解性熱可塑性樹脂におけるセルロース由来成分の総量の割合は、２０質量％以下である、請求項１または請求項２に記載の水系コート組成物。
【請求項８】
請求項１または請求項２に記載の水系コート組成物を含む、ヒートシール層用組成物。
【請求項９】
紙基材と、請求項８に記載のヒートシール層用組成物の乾燥物からなるヒートシール層と、を厚み方向に順に備える、積層体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、水系コート組成物、ヒートシール層用組成物および積層体に関する。
続きを表示（約 860 文字）【背景技術】
【０００２】
ヘミセルロースを含有する水系コート組成物が知られている（例えば、下記特許文献１参照。）。特許文献１では、水系コート組成物を塗布して乾燥して、乾燥物（乾燥膜）が製造される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
ＷＯ２０２１／０１９４６８
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかし、特許文献１に記載の水系コート組成物の乾燥物は、耐水性が十分でない。
【０００５】
本発明は、乾燥物の耐水性に優れる水系コート組成物と、ヒートシール層の耐水性に優れるヒートシール層用組成物および積層体と、を提供する。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明［１］は、水系媒体と、前記水系媒体に分散している生分解性熱可塑性樹脂と、を含有し、前記生分解性熱可塑性樹脂は、疎水化ヘミセルロースを含有する、水系コート組成物を含む。
【０００７】
本発明［２］は、下記式（１）で示される前記疎水化ヘミセルロースのＤＳ値が、０．１以上、２．８以下である、［１］に記載の水系コート組成物を含む。
【０００８】
ＤＳ値＝Ｃ／Ｄ（１）
Ｃ：１モルの前記疎水化ヘミセルロースにおける疎水基のモル数
Ｄ：１モルの前記疎水化ヘミセルロースにおける繰り返しユニットのモル数
【０００９】
本発明［３］は、前記ＤＳ値が、１．０以上、２．０以下である、［２］に記載の水系コート組成物を含む。
【００１０】
本発明［４］は、生分解性乳化助剤をさらに含有し、前記生分解性乳化助剤は、ポリコハク酸イミドおよび／またはポリアスパラギン酸塩を含有する、［１］から［３］のいずれか一項に記載の水系コート組成物を含む。
（【００１１】以降は省略されています）

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