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公開番号2024139522
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-09
出願番号2023050497
出願日2023-03-27
発明の名称インクジェットインク組成物及び記録方法
出願人セイコーエプソン株式会社,三井化学株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C09D 11/38 20140101AFI20241002BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】記録媒体上に記録された画像の耐擦性が良好となると共に、インクジェットヘッドのノズルの目詰まり回復性が良好となるインクジェットインク組成物を提供すること。
【解決手段】本発明に係るインクジェットインク組成物は、色材と、樹脂粒子と、水溶性低分子有機化合物と、を含有する水系のインクであって、前記水溶性低分子有機化合物は、標準沸点が215~290℃のアミド類を、インク組成物の総質量に対し0.5~9.0質量%含み、前記樹脂粒子は、アクリル系樹脂である第1樹脂及び第2樹脂からなる複合樹脂粒子であり、前記第1樹脂及び前記第2樹脂は、ハンセン溶解度パラメーターの極性成分δpと水素結合成分δhの二乗平方根δph=√(δp2+δh2)が、前記第1樹脂のδph1が4.0~4.8MPa1/2であり、前記第2樹脂のδph2が2.6超3.7未満MPa1/2であることを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
色材と、樹脂粒子と、水溶性低分子有機化合物と、を含有する水系のインクであって、
前記水溶性低分子有機化合物は、標準沸点が215~290℃のアミド類を、インク組成物の総質量に対し0.5~9.0質量%含み、
前記樹脂粒子は、アクリル系樹脂である第1樹脂及び第2樹脂からなる複合樹脂粒子であり、
前記第1樹脂及び前記第2樹脂は、ハンセン溶解度パラメーターの極性成分δpと水素結合成分δhの二乗平方根δph=√(δp

+δh

)が、前記第1樹脂のδph1が4.0~4.8MPa
1/2
であり、前記第2樹脂のδph2が2.6超3.7未満MPa
1/2
である、インクジェットインク組成物。
続きを表示(約 760 文字)【請求項2】
前記複合樹脂粒子は、前記第1樹脂からなる相と前記第2樹脂からなる相とが分離した相分離構造を有し、前記第1樹脂からなる相が前記第2樹脂からなる相に内包されている、請求項1に記載のインクジェットインク組成物。
【請求項3】
前記複合樹脂粒子は、前記第1樹脂と前記第2樹脂の質量比(第1樹脂/第2樹脂)が0.5~2である、請求項1に記載のインクジェットインク組成物。
【請求項4】
前記水溶性低分子有機化合物の含有量がインクの総質量に対し30質量%以下であり、前記水溶性低分子有機化合物の総質量に対し、標準沸点が210℃以下の水溶性低分子有機化合物が50質量%以上である、請求項1に記載のインクジェットインク組成物。
【請求項5】
前記複合樹脂粒子は、反応性界面活性剤により分散された樹脂粒子である、請求項1に記載のインクジェットインク組成物。
【請求項6】
前記反応性界面活性剤は、アニオン性である、請求項5に記載のインクジェットインク組成物。
【請求項7】
前記反応性界面活性剤は、オキシアルキレン基を有する、請求項5に記載のインクジェットインク組成物。
【請求項8】
前記複合樹脂粒子は、ソープフリー型樹脂粒子である、請求項1に記載のインクジェットインク組成物。
【請求項9】
前記複合樹脂粒子は、体積平均粒子径が90~250nmである、請求項1に記載のインクジェットインク組成物。
【請求項10】
前記複合樹脂粒子が、少なくとも有機アミンまたはアンモニアによって中和された樹脂粒子である、請求項1に記載のインクジェットインク組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、インクジェットインク組成物及び記録方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
インクジェット記録方法は、比較的単純な装置で、高精細な画像の記録が可能であり、各方面で急速な発展を遂げている。近年のインクジェット記録方式技術の革新的な進歩により、これまで写真やオフセット印刷が用いられていた高精細な画像記録の分野にもインクジェット記録方式を用いた印刷方法が利用されている。特にインク非吸収性または低吸収性の記録媒体上に、高品質な画像を記録することができるインクについて種々の提案がなされている。
【0003】
ところで、インク非吸収性または低吸収性の記録媒体上に記録された画像は、色材が記録媒体の内部に染み込み難いため、十分な耐擦性が得られない場合がある。そのため、画像の表面に被膜を形成するための樹脂粒子をインクに添加することによって、耐擦性を向上させようとする検討が行われている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-203077号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、インク組成物中に含有される樹脂粒子は、画像の表面に被膜を形成するためのものであるため、一般に固着しやすい性質を有している。インクジェットヘッド内に収容されたインク組成物中の樹脂粒子が一度溶解してインクジェットヘッド壁面などに固着すると、ノズルクリーニングを行ったとしてもインクが正常に吐出できなくなり、目詰まり回復性が低下するという問題があった。すなわち、ノズルの目詰まり回復性と画像の耐擦性との間にはトレードオフの関係がある。
【0006】
したがって、記録媒体上に記録された画像の耐擦性が良好となると共に、インクジェットヘッドのノズルの目詰まり回復性が良好となるインクジェットインク組成物(以下、単に「インク組成物」ともいう。)、及び該インク組成物を用いた記録方法が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るインクジェットインク組成物の一態様は、
色材と、樹脂粒子と、水溶性低分子有機化合物と、を含有する水系のインクであって、
前記水溶性低分子有機化合物は、標準沸点が215~290℃のアミド類を、インク組成物の総質量に対し0.5~9.0質量%含み、
前記樹脂粒子は、アクリル系樹脂である第1樹脂及び第2樹脂からなる複合樹脂粒子であり、
前記第1樹脂及び前記第2樹脂は、ハンセン溶解度パラメーターの極性成分δpと水素結合成分δhの二乗平方根δph=√(δp

+δh

)が、前記第1樹脂のδph1が4.0~4.8MPa
1/2
であり、前記第2樹脂のδph2が2.6超3.7未満MPa
1/2
である。
【0008】
本発明に係る記録方法の一態様は、
上記一態様のインクジェットインク組成物をインクジェットヘッドから吐出して記録媒体に付着させるインク付着工程を備えるものである。
【図面の簡単な説明】
【0009】
インクジェット記録装置を模式的に示す概略断面図。
インクジェットヘッドを模式的に示す拡大断面図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明の実施形態について説明する。以下に説明する実施形態は、本発明の例を説明するものである。本発明は以下の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲において実施される各種の変形形態も含む。なお、以下で説明される構成の全てが本発明の必須の構成であるとは限らない。なお、本明細書における「(メタ)アクリル酸~」とは、「アクリル酸~」又は「メタクリル酸~」を意味する。また、「~(メタ)アクリレート」とは、「~アクリレート」又は「~メタクリレート」を意味する。
(【0011】以降は省略されています)

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