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公開番号
2024137132
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-07
出願番号
2023048531
出願日
2023-03-24
発明の名称
電磁波吸収体、及び電磁波吸収体形成用ペースト
出願人
国立大学法人 東京大学
,
東京応化工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H05K
9/00 20060101AFI20240927BHJP(他に分類されない電気技術)
要約
【課題】長時間の高温に曝されても電磁波吸収特性が低下しにくい電磁波吸収体と、当該電磁波吸収体の製造に好適に使用される電磁波吸収体形成用ペーストとを提供すること。
【解決手段】電磁波吸収層を備える電磁波吸収体であって、前記電磁波吸収層が、磁性体と、バインダー樹脂と、非誘電体材料とを含み、前記バインダー樹脂が、80℃以上のガラス転移点を有する非晶性樹脂及び/又は150℃以上の融点を有する結晶性樹脂を含み、前記非誘電体材料が、前記磁性体とは異なる、電磁波吸収体。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
電磁波吸収層を備える電磁波吸収体であって、
前記電磁波吸収層が、磁性体と、バインダー樹脂と、非誘電体材料とを含み、
前記バインダー樹脂が、80℃以上のガラス転移点を有する非晶性樹脂及び/又は150℃以上の融点を有する結晶性樹脂を含み、
前記非誘電体材料が、前記磁性体とは異なる、電磁波吸収体。
続きを表示(約 840 文字)
【請求項2】
前記電磁波吸収層が、カーボンナノチューブを含む、請求項1に記載の電磁波吸収体。
【請求項3】
前記磁性体が、イプシロン型酸化鉄を含む、請求項1に記載の電磁波吸収体。
【請求項4】
前記非晶性樹脂及び/又は前記結晶性樹脂が、ポリウレタン樹脂、ポリエステル-ウレタン樹脂、ウレタンポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、FR-AS樹脂、FR-ABS樹脂、AS樹脂、ABS樹脂、ポリフェニレンオキサイド樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、フッ素系樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリアミドビスマレイミド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリベンゾオキサゾール樹脂、ポリベンゾチアゾール樹脂、ポリベンゾイミダゾール樹脂、BT樹脂、ポリメチルペンテン、超高分子量ポリエチレン、FR-ポリプロピレン、セルロース樹脂、(メタ)アクリル樹脂、及びポリスチレンからなる群より選択される少なくとも1種を含む、請求項1に記載の電磁波吸収体。
【請求項5】
前記非誘電体材料が、硫酸バリウム、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、炭化ケイ素、二酸化ケイ素、炭酸カルシウム、及びタルクからなる群より選択される少なくとも1種を含む、請求項1に記載の電磁波吸収体。
【請求項6】
前記電磁波吸収層が基材層上に積層され、
フィルム形状である、請求項1~5のいずれか一項に記載の電磁波吸収体。
【請求項7】
磁性体と、バインダー樹脂と、非誘電体材料とを含む電磁波吸収体形成用ペーストであって、
前記バインダー樹脂が、80℃以上のガラス転移点を有する非晶性樹脂及び/又は150℃以上の融点を有する結晶性樹脂を含み、
前記非誘電体材料が、前記磁性体とは異なる、電磁波吸収体形成用ペースト。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電磁波吸収体と、電磁波吸収体形成用ペーストとに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
携帯電話、無線LAN、ETCシステム、高度道路交通システム、自動車走行支援道路システム、衛星放送等の種々の情報通信システムにおいて、高周波帯域の電磁波の使用が広がっている。しかし、高周波帯域の電磁波の利用の拡大には、電子部品同士の干渉による電子機器の故障や誤動作等を招く懸念がある。このような問題の対策として、不要な電磁波を電磁波吸収体により吸収する方法がとられている。
【0003】
このため、高周波帯域の電磁波を利用するレーダー等においても、本来受信されるべきでない不要な電磁波の影響を軽減するために、電磁波吸収体が利用されている。
このような要求に応えるため、高周波数帯域の電磁波を良好に吸収できる電磁波吸収体が種々提案されている。具体例としては、例えば、カーボンナノコイル及び樹脂を含有する電磁波吸収シート(例えば、特許文献1)が知られている。
【0004】
高周波帯域の電磁波の用途の中でも、自動車の運転支援システムについて研究が進んでいる。かかる自動車の運転支援システムでは、車間距離等を検知するための車載レーダーにおいて、76GHz帯域の電磁波が利用されている。そして、自動車の運転支援システムに限らず、種々の用途において、例えば100GHz以上の高周波数帯域の電磁波の利用が広がると予測される。このため、76GHz帯域やそれよりも高周波数帯域の電磁波を良好に吸収できる電磁波吸収体が望まれている。
【0005】
このような要求に応えるため、高周波数帯域における広い範囲において良好に電磁波を吸収できる電磁波吸収体として、例えば、ε―Fe
2
O
3
系の鉄酸化物からなる磁性結晶を含む電磁波吸収層を備える電磁波吸収体が提案されている(例えば、特許文献2、非特許文献1~4)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2009-060060号公報
特開2008-277726号公報
【非特許文献】
【0007】
A.Namai,S.Sakurai,M.Nakajima,T.Suemoto,K.Matsumoto,M.Goto,S.Sasaki, and S.Ohkoshi, J.Am.Chem.Soc.,131,1170-1173(2009).
A.Namai,M.Yoshikiyo,K.Yamada,S.Sakurai,T.Goto,T.Yoshida,T Miyazaki,M.Nakajima,T.Suemoto,H.Tokoro, and S.Ohkoshi,Nature Communications,3,1035/1-6(2012).
S.Ohkoshi,S.Kuroki,S.Sakurai,K.Matsumoto,K.Sato, and S.Sasaki,Angew.Chem.Int.Ed.,46,8392-8395(2007).
A.Namai,K.Ogata,M.Yoshikiyo,and S.Ohkoshi,Bull.Chem.Soc.Jpn.,93,20-25(2020).
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1に記載されるような電磁波吸収体について、長時間の高温に曝されると電磁波吸収特性が低下する場合がある。
【0009】
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みなされたものであって、長時間の高温に曝されても電磁波吸収特性が低下しにくい電磁波吸収体と、当該電磁波吸収体の製造に好適に使用される電磁波吸収体形成用ペーストとを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、電磁波吸収体が備える電磁波吸収層に、磁性体と、所定の温度特性を有するバインダー樹脂と、非誘電体材料とを含有させることにより、上記の課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。具体的には本発明は以下のものを提供する。
(【0011】以降は省略されています)
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