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公開番号2024136950
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023048264
出願日2023-03-24
発明の名称回転電機用ロータ
出願人株式会社アイシン
代理人弁理士法人坂本国際特許商標事務所
主分類H02K 1/276 20220101AFI20240927BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】磁石孔とボンド磁石との間の接合(固定)強度を高める。
【解決手段】磁石孔を有するロータコアと、磁石孔内に形成されるボンド磁石と、を備え、磁石孔は、軸方向に視た孔形状に関して、直線状又は円弧状の長手方向中心線に直交する短手方向の幅が、長手方向中心の第1位置よりも、長手方向中心を挟んで長手方向両側の第2位置のほうが大きく、ボンド磁石は、軸方向に視て、磁石孔の長手方向で、第1位置を含みかつ第2位置を含む又は第2位置を長手方向両側へと越える範囲にわたって、連続的に延在し、磁石孔は、第1位置を形成する第1孔領域と、第2位置を形成する第2孔領域とを含み、第2孔領域は、第1孔領域に対して、短手方向の両側で拡幅する、回転電機用ロータが開示される。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
磁石孔を有するロータコアと、
前記磁石孔内に形成されるボンド磁石と、を備え、
前記磁石孔は、軸方向に視た孔形状に関して、直線状又は円弧状の長手方向中心線に直交する短手方向の幅が、長手方向中心の第１位置よりも、前記長手方向中心を挟んで長手方向両側の第２位置のほうが大きく、
前記ボンド磁石は、軸方向に視て、前記磁石孔の長手方向で、前記第１位置を含みかつ前記第２位置を含む又は前記第２位置を長手方向両側へと越える範囲にわたって、連続的に延在し、
前記磁石孔は、前記第１位置を形成する第１孔領域と、前記第２位置を形成する第２孔領域とを含み、
前記第２孔領域は、前記第１孔領域に対して、前記短手方向の両側で拡幅する、回転電機用ロータ。
続きを表示（約 220 文字）【請求項２】
前記ボンド磁石は、軸方向に視て少なくとも４点で、前記磁石孔と接触し、
軸方向に視て、前記４点を結ぶ矩形図形内に、前記孔形状の図心が含まれる、請求項１に記載の回転電機用ロータ。
【請求項３】
前記４点は、前記幅が前記磁石孔の長手方向に沿って非線形的に変化する前記磁石孔の段差部に、又は、前記幅が前記磁石孔の長手方向に沿って線形的に変化する前記磁石孔の傾斜部に、位置する、請求項２に記載の回転電機用ロータ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、回転電機用ロータに関する。
続きを表示（約 1,500 文字）【背景技術】
【０００２】
軸方向視で長手方向両端部が径方向外側へと屈曲した孔形状を有する磁石孔に、ボンド磁石を形成する技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１４－０８２９２７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、ボンド磁石に係る樹脂材料は、磁石孔に充填後の硬化工程において収縮するため、磁石孔とボンド磁石との間の接合（固定）強度を高めることが難しい。
【０００５】
そこで、１つの側面では、本開示は、磁石孔とボンド磁石との間の接合（固定）強度を高めることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
１つの側面では、磁石孔を有するロータコアと、
前記磁石孔内に形成されるボンド磁石と、を備え、
前記磁石孔は、軸方向に視た孔形状に関して、直線状又は円弧状の長手方向中心線に直交する短手方向の幅が、長手方向中心の第１位置よりも、前記長手方向中心を挟んで長手方向両側の第２位置のほうが大きく、
前記ボンド磁石は、軸方向に視て、前記磁石孔の長手方向で、前記第１位置を含みかつ前記第２位置を含む又は前記第２位置を長手方向両側へと越える範囲にわたって、連続的に延在し、
前記磁石孔は、前記第１位置を形成する第１孔領域と、前記第２位置を形成する第２孔領域とを含み、
前記第２孔領域は、前記第１孔領域に対して、前記短手方向の両側で拡幅する、回転電機用ロータが提供される。
【発明の効果】
【０００７】
１つの側面では、本開示によれば、磁石孔とボンド磁石との間の接合（固定）強度を高めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
一実施例によるモータの断面構造を概略的に示す断面図である。
ロータの断面図（軸方向に垂直な平面による断面図）である。
一の磁石孔に係る部分を拡大した概略図である。
本実施例のボンド磁石と磁石孔との間の接触点の説明図であり、図３の１つの接触点の拡大図である。
本実施例によるボンド磁石の形成方法の説明図であり、ロータの製造方法の概略的なフローチャートである。
本実施例によるボンド磁石の形成方法の説明図であり、硬化前と硬化後のボンド磁石材料の状態を模式的に示す図である。
比較例による磁石孔とボンド磁石との間の固定方法の説明図であり、硬化前と硬化後のボンド磁石材料の状態を模式的に示す図である。
第１変形例及び第２変形例の説明図である。
第３変形例及び第４変形例の説明図である。
第５変形例及び第６変形例の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、添付図面を参照しながら各実施例について詳細に説明する。なお、図面の寸法比率はあくまでも一例であり、これに限定されるものではなく、また、図面内の形状等は、説明の都合上、部分的に誇張している場合がある。
【００１０】
図１は、一実施例によるモータ１の断面構造を概略的に示す断面図である。図２は、ロータ３０の断面図（軸方向に垂直な平面による断面図）である。なお、図２等では、見易さのために、複数存在する同一属性の部位には、一部のみしか参照符号が付されていない場合がある。
（【００１１】以降は省略されています）

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