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公開番号2024136427
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023047541
出願日2023-03-24
発明の名称カテーテルハンドルおよびそれを備えたカテーテル
出願人株式会社カネカ
代理人弁理士法人アスフィ国際特許事務所
主分類A61M 25/092 20060101AFI20240927BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】内部にスライダーを備え、スライダーの変位範囲を細かく調整することができるカテーテルハンドルとそれを備えたカテーテルを提供する。
【解決手段】カテーテルのチューブを操作するためのハンドルであって、ハンドル本体2と、ハンドル本体2の内腔に配置され、長手方向に変位可能に設けられたスライダー3と、遠位部がチューブの内腔に配置され、近位部がスライダー3に接続された線状部材とを備え、ハンドル本体2の内面には、長手方向に交互に並んだ凹部12と凸部から構成された保持部11が設けられ、保持部11にはストッパー20が保持され、スライダー3がストッパー20と当接することにより、スライダー3の長手方向への変位範囲が制限され、ストッパー20は第1ストッパー21と第2ストッパー24を含み、保持部11には、ストッパー11として、第1ストッパー21と第2ストッパー24が選択可能に設けられる。
【選択図】図14
特許請求の範囲【請求項1】
カテーテルのチューブを操作するためのハンドルであって、
近位側から遠位側に長手方向に延びる内腔を有するハンドル本体と、
前記ハンドル本体の内腔に配置され、前記長手方向に変位可能に設けられたスライダーと、
遠位部が前記チューブの内腔に配置され、近位部が前記スライダーに直接または間接的に接続された線状部材とを備え、
前記ハンドル本体の内面には、前記長手方向に交互に並んだ凹部と凸部から構成された保持部が設けられ、
前記保持部にはストッパーが保持され、前記スライダーが前記ストッパーと当接することにより、前記スライダーの前記長手方向への変位範囲が制限され、
前記ストッパーは第1ストッパーと第2ストッパーを含み、前記保持部には、前記ストッパーとして、第1ストッパーと第2ストッパーが選択可能に設けられ、
前記第1ストッパーは、前記保持部の前記凹部に嵌め込まれる第1突起部と、前記スライダーと当接する第1当接部を有し、
前記第2ストッパーは、前記保持部の前記凹部に嵌め込まれる第2突起部と、前記スライダーと当接する第2当接部を有し、
前記第1ストッパーが前記保持部に保持された状態における前記第1突起部と前記第1当接部との間の前記長手方向の距離が、前記第2ストッパーが前記保持部に保持された状態における前記第2突起部と前記第2当接部との間の前記長手方向の距離と異なるカテーテルハンドル。
続きを表示(約 2,900 文字)【請求項2】
前記ハンドル本体の内面には、前記保持部として、前記スライダーの近位側への変位を制限するストッパーを保持するための第1保持部と第2保持部が設けられ、
前記第1保持部は、前記第2保持部に対して、前記ハンドル本体の内面の周方向の異なる位置に設けられるとともに、前記長手方向に重なる位置に設けられており、
前記第1ストッパーの前記第1突起部は、前記第1保持部の前記凹部と前記第2保持部の前記凹部のいずれにも嵌め込み可能であり、
前記第2ストッパーの前記第2突起部は、前記第1保持部の前記凹部と前記第2保持部の前記凹部のいずれにも嵌め込み可能である請求項1に記載のカテーテルハンドル。
【請求項3】
前記第1保持部の前記凹部は前記第2保持部の前記凹部に対して前記長手方向にずれた位置に設けられており、
前記第1ストッパーが前記第1保持部に保持される場合、前記第2ストッパーが前記第2保持部に保持され、前記第1ストッパーが前記第2保持部に保持される場合、前記第2ストッパーが前記第1保持部に保持され、
前記第1ストッパーが前記第1保持部に保持され、前記第2ストッパーが前記第2保持部に保持された状態、または、前記第1ストッパーが前記第2保持部に保持され、前記第2ストッパーが前記第1保持部に保持された状態で、前記第1ストッパーの前記第1当接部と前記第2ストッパーの前記第2当接部が前記長手方向に略同位置にある請求項2に記載のカテーテルハンドル。
【請求項4】
前記ハンドル本体の内面には、前記保持部として、前記スライダーの遠位側への変位を制限するストッパーを保持するための第3保持部と第4保持部が設けられ、
前記第3保持部は、前記第4保持部に対して、前記ハンドル本体の内面の周方向の異なる位置に設けられるとともに、前記長手方向に重なる位置に設けられており、
前記第1ストッパーの前記第1突起部は、前記第3保持部の前記凹部と前記第4保持部の前記凹部のいずれにも嵌め込み可能であり、
前記第2ストッパーの前記第2突起部は、前記第3保持部の前記凹部と前記第4保持部の前記凹部のいずれにも嵌め込み可能である請求項1に記載のカテーテルハンドル。
【請求項5】
前記第3保持部の前記凹部は前記第4保持部の前記凹部に対して前記長手方向にずれた位置に設けられており、
前記第1ストッパーが前記第3保持部に保持される場合、前記第2ストッパーが前記第4保持部に保持され、前記第1ストッパーが前記第4保持部に保持される場合、前記第2ストッパーが前記第3保持部に保持され、
前記第1ストッパーが前記第3保持部に保持され、前記第2ストッパーが前記第4保持部に保持された状態、または、前記第1ストッパーが前記第4保持部に保持され、前記第2ストッパーが前記第3保持部に保持された状態で、前記第1ストッパーの前記第3当接部と前記第2ストッパーの前記第4当接部が前記長手方向に略同位置にある請求項4に記載のカテーテルハンドル。
【請求項6】
前記ハンドル本体の内面には、前記保持部として、前記スライダーの近位側への変位を制限するストッパーを保持するための第1保持部と第2保持部と、前記スライダーの遠位側への変位を制限するストッパーを保持するための第3保持部と第4保持部が設けられ、
前記第1保持部は、前記第2保持部に対して、前記ハンドル本体の内面の周方向の異なる位置に設けられるとともに、前記長手方向に重なる位置に設けられており、
前記第3保持部は、前記第4保持部に対して、前記ハンドル本体の内面の周方向の異なる位置に設けられるとともに、前記長手方向に重なる位置に設けられており、
前記第1ストッパーの前記第1突起部は、前記第1保持部の前記凹部と前記第2保持部の前記凹部のいずれにも嵌め込み可能であるとともに、前記第3保持部の前記凹部と前記第4保持部の前記凹部のいずれにも嵌め込み可能であり、
前記第2ストッパーの前記第2突起部は、前記第1保持部の前記凹部と前記第2保持部の前記凹部のいずれにも嵌め込み可能であるとともに、前記第3保持部の前記凹部と前記第4保持部の前記凹部のいずれにも嵌め込み可能である請求項1に記載のカテーテルハンドル。
【請求項7】
前記第1保持部の前記凹部は前記第2保持部の前記凹部に対して前記長手方向にずれた位置に設けられており、
前記第3保持部の前記凹部は前記第4保持部の前記凹部に対して前記長手方向にずれた位置に設けられており、
前記第1ストッパーが前記第1保持部に保持される場合、前記第2ストッパーが前記第2保持部に保持され、前記第1ストッパーが前記第2保持部に保持される場合、前記第2ストッパーが前記第1保持部に保持され、
前記第1ストッパーが前記第3保持部に保持される場合、前記第2ストッパーが前記第4保持部に保持され、前記第1ストッパーが前記第4保持部に保持される場合、前記第2ストッパーが前記第3保持部に保持され、
前記第1ストッパーが前記第1保持部に保持され、前記第2ストッパーが前記第2保持部に保持された状態、または、前記第1ストッパーが前記第2保持部に保持され、前記第2ストッパーが前記第1保持部に保持された状態で、前記第1ストッパーの前記第1当接部と前記第2ストッパーの前記第2当接部が前記長手方向に略同位置にあり、
前記第1ストッパーが前記第3保持部に保持され、前記第2ストッパーが前記第4保持部に保持された状態、または、前記第1ストッパーが前記第4保持部に保持され、前記第2ストッパーが前記第3保持部に保持された状態で、前記第1ストッパーの前記第3当接部と前記第2ストッパーの前記第4当接部が前記長手方向に略同位置にある請求項6に記載のカテーテルハンドル。
【請求項8】
前記保持部における前記凹部の前記長手方向の配置ピッチは0.5mm以上4.0mm以下である請求項1に記載のカテーテルハンドル。
【請求項9】
前記第1ストッパーに設けられる前記第1突起部の数は、前記第2ストッパーに設けられる前記第2突起部の数と異なる請求項1に記載のカテーテルハンドル。
【請求項10】
前記ハンドルは、前記長手方向に延びる回転軸を有し、前記ハンドル本体に対して回転可能に設けられた回転ノブを有しており、
前記回転ノブは前記長手方向に延びる内腔を有し、当該内腔に前記スライダーの一部が配置され、
前記スライダーの外面に第1係合部が設けられ、前記回転ノブの内面に前記第1係合部に係合する第2係合部が設けられ、
前記第1係合部と前記第2係合部の少なくとも一方が、らせん状に延びるように配置されている請求項1に記載のカテーテルハンドル。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、カテーテルに用いられるハンドルと、それを備えたカテーテルに関するものである。
続きを表示(約 6,400 文字)【背景技術】
【0002】
カテーテルは、通常、血管や消化管や尿管などの体腔に挿入するためのチューブと、チューブの近位側に設けられたハンドルとから構成されている。カテーテルには、手元側のハンドルを操作してチューブの遠位端部を屈曲できるように構成されたものが知られている。このようなカテーテルは、チューブの内腔にワイヤが配され、ワイヤの遠位端部がチューブの遠位端部に固定され、ワイヤの近位端部がハンドルの内部に配置され、ハンドルを操作することによりチューブの遠位端部を屈曲できるようになっている。例えば、ハンドルの内部にスライダーが配置され、スライダーにワイヤが接続され、ハンドルを操作してスライダーをハンドルの長手方向に変位させることにより、チューブの内腔に配置されたワイヤを近位側に引いたり遠位側に押し込むことができ、これによりチューブの遠位端部を屈曲させることができる。
【0003】
このようなカテーテルハンドルとして、例えば特許文献1には、第1のワイヤと第2ワイヤを含むカテーテルの末端のたわみを制御するためのカテーテルハンドルであって、スライド室を有するスライドベースと、スライドベースに回転可能に結合され、内腔に内側右ねじと内側左ねじが形成された調整ノブと、スライド室内に配置され、第1のワイヤが結合し、外側右ねじが形成された第1のスライドと、スライド室内に配置され、第2のワイヤが結合し、外側左ねじが形成された第2のスライドとを有し、調整ノブの内側ねじがスライドの外側ねじと係合し、調整ノブの回転によって第1のスライドと第2のスライドがスライド室内で互いに反対方向に変位するように構成されたカテーテルハンドルが開示されている。
【0004】
特許文献2には、先端部がカテーテルの先端領域に結合された2つの制御ワイヤを備えたカテーテルハンドルであって、ハウジングと、ハウジング内に配置され、ハウジング内で直線的に並進するように構成された摺動アセンブリと、ハウジングに対して回転自在に設けられた制御ノブを有し、前記2つの制御ワイヤの基端部がハウジング内に配置され、摺動アセンブリを直線的に並進させることによって摺動アセンブリが2つの制御ワイヤのそれぞれを別個に操作するように構成され、制御ノブを第1の回転方向へ回転させることによって、摺動アセンブリが先端側へ変位して2つの制御ワイヤの一方に張力をかけ、それによりカテーテルが第1の偏向方向に偏向し、制御ノブを第2の回転方向へ回転させることによって、摺動アセンブリが基端側へ変位して2つの制御ワイヤの他方に張力をかけ、それによりカテーテルが第2偏向方向に偏向するように構成されたカテーテルハンドルが開示されている。
【0005】
特許文献3には、カテーテルのチューブの先端可撓部分を操作するためのカテーテルハンドルであって、ハウジングと、ハウジングの軸方向を中心に回転可能に設けられた回転操作部と、ハウジングの内部に配置され、前記軸方向に移動可能な第1スライダーと第2スライダーと、第1スライダーと接離可能に配置され、チューブの先端部分を第1方向に偏向させるための第1操作用ワイヤの基端部が固定され、前記軸方向に移動可能な第1アンカーと、第2スライダーと接離可能に配置され、チューブの先端部分を第2方向に偏向させるための第2操作用ワイヤの基端部が固定され、前記軸方向に移動可能な第2アンカーと、回転操作部の回転運動を、第1スライダーおよび第2スライダーを互いに反対の前記軸方向へ等しい距離移動させる直線運動に変換する送り機構とを有するカテーテルハンドルが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2006-187606号公報
特表2015-523892号公報
特開2018-99480号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
カテーテルでは、ハンドルを操作してチューブの遠位端部の動きを適切に制御できることが望ましい。例えば特許文献1~3に開示されたカテーテルであれば、チューブの内腔にワイヤが配され、ワイヤの遠位端部がチューブの遠位端部に固定され、ワイヤの近位端部がハンドルの内部に設けられたスライダーに接続されているが、スライダーの変位範囲を細かく調整できることが望ましい。これにより、ハンドルを操作して、チューブの遠位端部の動きを適切に制御することができるようになる。その結果、カテーテルによってより正確な施術が可能となり、またカテーテルを体腔に挿入して使用する際に、不用意に体腔を傷つけたりすることを防ぐことができる。
【0008】
本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、内部にスライダーを備えたカテーテルハンドルであって、スライダーの変位範囲を細かく調整することができるカテーテルハンドルとそれを備えたカテーテルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決することができた本発明のカテーテルハンドルおよび当該カテーテルハンドルを備えたカテーテルは、下記の通りである。
[1] カテーテルのチューブを操作するためのハンドルであって、
近位側から遠位側に長手方向に延びる内腔を有するハンドル本体と、
前記ハンドル本体の内腔に配置され、前記長手方向に変位可能に設けられたスライダーと、
遠位部が前記チューブの内腔に配置され、近位部が前記スライダーに直接または間接的に接続された線状部材とを備え、
前記ハンドル本体の内面には、前記長手方向に交互に並んだ凹部と凸部から構成された保持部が設けられ、
前記保持部にはストッパーが保持され、前記スライダーが前記ストッパーと当接することにより、前記スライダーの前記長手方向への変位範囲が制限され、
前記ストッパーは第1ストッパーと第2ストッパーを含み、前記保持部には、前記ストッパーとして、第1ストッパーと第2ストッパーが選択可能に設けられ、
前記第1ストッパーは、前記保持部の前記凹部に嵌め込まれる第1突起部と、前記スライダーと当接する第1当接部を有し、
前記第2ストッパーは、前記保持部の前記凹部に嵌め込まれる第2突起部と、前記スライダーと当接する第2当接部を有し、
前記第1ストッパーが前記保持部に保持された状態における前記第1突起部と前記第1当接部との間の前記長手方向の距離が、前記第2ストッパーが前記保持部に保持された状態における前記第2突起部と前記第2当接部との間の前記長手方向の距離と異なるカテーテルハンドル。
[2] 前記ハンドル本体の内面には、前記保持部として、前記スライダーの近位側への変位を制限するストッパーを保持するための第1保持部と第2保持部が設けられ、
前記第1保持部は、前記第2保持部に対して、前記ハンドル本体の内面の周方向の異なる位置に設けられるとともに、前記長手方向に重なる位置に設けられており、
前記第1ストッパーの前記第1突起部は、前記第1保持部の前記凹部と前記第2保持部の前記凹部のいずれにも嵌め込み可能であり、
前記第2ストッパーの前記第2突起部は、前記第1保持部の前記凹部と前記第2保持部の前記凹部のいずれにも嵌め込み可能である[1]に記載のカテーテルハンドル。
[3] 前記第1保持部の前記凹部は前記第2保持部の前記凹部に対して前記長手方向にずれた位置に設けられており、
前記第1ストッパーが前記第1保持部に保持される場合、前記第2ストッパーが前記第2保持部に保持され、前記第1ストッパーが前記第2保持部に保持される場合、前記第2ストッパーが前記第1保持部に保持され、
前記第1ストッパーが前記第1保持部に保持され、前記第2ストッパーが前記第2保持部に保持された状態、または、前記第1ストッパーが前記第2保持部に保持され、前記第2ストッパーが前記第1保持部に保持された状態で、前記第1ストッパーの前記第1当接部と前記第2ストッパーの前記第2当接部が前記長手方向に略同位置にある[2]に記載のカテーテルハンドル。
[4] 前記ハンドル本体の内面には、前記保持部として、前記スライダーの遠位側への変位を制限するストッパーを保持するための第3保持部と第4保持部が設けられ、
前記第3保持部は、前記第4保持部に対して、前記ハンドル本体の内面の周方向の異なる位置に設けられるとともに、前記長手方向に重なる位置に設けられており、
前記第1ストッパーの前記第1突起部は、前記第3保持部の前記凹部と前記第4保持部の前記凹部のいずれにも嵌め込み可能であり、
前記第2ストッパーの前記第2突起部は、前記第3保持部の前記凹部と前記第4保持部の前記凹部のいずれにも嵌め込み可能である[1]に記載のカテーテルハンドル。
[5] 前記第3保持部の前記凹部は前記第4保持部の前記凹部に対して前記長手方向にずれた位置に設けられており、
前記第1ストッパーが前記第3保持部に保持される場合、前記第2ストッパーが前記第4保持部に保持され、前記第1ストッパーが前記第4保持部に保持される場合、前記第2ストッパーが前記第3保持部に保持され、
前記第1ストッパーが前記第3保持部に保持され、前記第2ストッパーが前記第4保持部に保持された状態、または、前記第1ストッパーが前記第4保持部に保持され、前記第2ストッパーが前記第3保持部に保持された状態で、前記第1ストッパーの前記第3当接部と前記第2ストッパーの前記第4当接部が前記長手方向に略同位置にある[4]に記載のカテーテルハンドル。
[6] 前記ハンドル本体の内面には、前記保持部として、前記スライダーの近位側への変位を制限するストッパーを保持するための第1保持部と第2保持部と、前記スライダーの遠位側への変位を制限するストッパーを保持するための第3保持部と第4保持部が設けられ、
前記第1保持部は、前記第2保持部に対して、前記ハンドル本体の内面の周方向の異なる位置に設けられるとともに、前記長手方向に重なる位置に設けられており、
前記第3保持部は、前記第4保持部に対して、前記ハンドル本体の内面の周方向の異なる位置に設けられるとともに、前記長手方向に重なる位置に設けられており、
前記第1ストッパーの前記第1突起部は、前記第1保持部の前記凹部と前記第2保持部の前記凹部のいずれにも嵌め込み可能であるとともに、前記第3保持部の前記凹部と前記第4保持部の前記凹部のいずれにも嵌め込み可能であり、
前記第2ストッパーの前記第2突起部は、前記第1保持部の前記凹部と前記第2保持部の前記凹部のいずれにも嵌め込み可能であるとともに、前記第3保持部の前記凹部と前記第4保持部の前記凹部のいずれにも嵌め込み可能である[1]に記載のカテーテルハンドル。
[7] 前記第1保持部の前記凹部は前記第2保持部の前記凹部に対して前記長手方向にずれた位置に設けられており、
前記第3保持部の前記凹部は前記第4保持部の前記凹部に対して前記長手方向にずれた位置に設けられており、
前記第1ストッパーが前記第1保持部に保持される場合、前記第2ストッパーが前記第2保持部に保持され、前記第1ストッパーが前記第2保持部に保持される場合、前記第2ストッパーが前記第1保持部に保持され、
前記第1ストッパーが前記第3保持部に保持される場合、前記第2ストッパーが前記第4保持部に保持され、前記第1ストッパーが前記第4保持部に保持される場合、前記第2ストッパーが前記第3保持部に保持され、
前記第1ストッパーが前記第1保持部に保持され、前記第2ストッパーが前記第2保持部に保持された状態、または、前記第1ストッパーが前記第2保持部に保持され、前記第2ストッパーが前記第1保持部に保持された状態で、前記第1ストッパーの前記第1当接部と前記第2ストッパーの前記第2当接部が前記長手方向に略同位置にあり、
前記第1ストッパーが前記第3保持部に保持され、前記第2ストッパーが前記第4保持部に保持された状態、または、前記第1ストッパーが前記第4保持部に保持され、前記第2ストッパーが前記第3保持部に保持された状態で、前記第1ストッパーの前記第3当接部と前記第2ストッパーの前記第4当接部が前記長手方向に略同位置にある[6]に記載のカテーテルハンドル。
[8] 前記保持部における前記凹部の前記長手方向の配置ピッチは0.5mm以上4.0mm以下である[1]~[7]のいずれかに記載のカテーテルハンドル。
[9] 前記第1ストッパーに設けられる前記第1突起部の数は、前記第2ストッパーに設けられる前記第2突起部の数と異なる[1]~[8]のいずれかに記載のカテーテルハンドル。
[10] 前記ハンドルは、前記長手方向に延びる回転軸を有し、前記ハンドル本体に対して回転可能に設けられた回転ノブを有しており、
前記回転ノブは前記長手方向に延びる内腔を有し、当該内腔に前記スライダーの一部が配置され、
前記スライダーの外面に第1係合部が設けられ、前記回転ノブの内面に前記第1係合部に係合する第2係合部が設けられ、
前記第1係合部と前記第2係合部の少なくとも一方が、らせん状に延びるように配置されている[1]~[9]のいずれかに記載のカテーテルハンドル。
[11] 前記ハンドルは、前記長手方向に延びる回転軸を有し、前記ハンドル本体に対して回転可能に設けられた回転ノブを有しており、
前記スライダーは前記長手方向に延びる内腔を有し、当該内腔に前記回転ノブの一部が配置され、
前記スライダーの内面に第1係合部が設けられ、前記回転ノブの外面に前記第1係合部に係合する第2係合部が設けられ、
前記第1係合部と前記第2係合部の少なくとも一方が、らせん状に延びるように配置されている[1]~[9]のいずれかに記載のカテーテルハンドル。
[12] 前記ハンドルは、前記長手方向の垂直方向に延びる回転軸を有する回転部材を有しており、
前記スライダーに第1係合部が設けられ、前記回転部材の外面に前記第1係合部に係合する第2係合部が設けられ、
前記第1係合部を有する前記スライダーがラックとして機能し、前記第2係合部を有する前記回転部材がピニオンとして機能する[1]~[9]のいずれかに記載のカテーテルハンドル。
[13] [1]~[12]のいずれかに記載のカテーテルハンドルと、前記カテーテルハンドルの遠位側に設けられたチューブとを有するカテーテル。
【発明の効果】
【0010】
本発明のカーテルハンドルおよびカテーテルは、ハンドル内部に第1ストッパーと第2ストッパーを選択可能に保持部に設けることができるように構成されているため、スライダーの長手方向への変位範囲を細かく調整することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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