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公開番号2024136120
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023047105
出願日2023-03-23
発明の名称監視制御装置、監視制御方法および監視制御プログラム
出願人三菱電機株式会社
代理人個人
主分類G06F 11/07 20060101AFI20240927BHJP(計算;計数)
要約【課題】他の装置と通信中または通信可能な状態で、外部メモリが装着された場合の意図しない動作を行うプログラムの実行の可能性を抑制し、外部メモリの誤接続がなされた場合のフールプルーフを実現できる監視制御装置を得ること。
【解決手段】監視制御装置は、複数の通信部、外部メモリ通信部、機能処理部、機能実行管理情報記憶部および機能管理部を備える。機能処理部は、外部メモリの監視制御装置への装着時に予め決められた複数の機能を実行する。機能実行管理情報記憶部は、複数の通信部の通信状態の組み合わせに実行可能な機能を対応付けた情報であり、監視制御装置の構成に応じて予め設定された機能実行管理情報を記憶する。機能管理部は、外部メモリの接続を検出すると複数の通信部から通信状態を取得し、機能実行管理情報を参照して取得した通信状態の組み合わせに対応する実行可能な機能を決定し、機能処理部で実行する機能を制限する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
他の装置と通信回線によって接続され、監視対象からデータを取得して前記監視対象の監視を行う監視制御装置であって、
前記他の装置との間で通信を行う複数の通信部と、
着脱可能な外部メモリとの間で通信を行う外部メモリ通信部と、
前記外部メモリが前記監視制御装置に装着されたときに、予め決められた複数の機能を実行する機能処理部と、
前記複数の通信部のそれぞれの通信状態の組み合わせに対して実行可能な前記機能を対応付けた情報であり、前記監視制御装置の構成に応じて予め設定された機能実行管理情報を記憶する機能実行管理情報記憶部と、
前記外部メモリの前記外部メモリ通信部との電気的な接続を検出すると、前記複数の通信部からそれぞれの前記通信状態を取得し、前記機能実行管理情報を参照して取得した前記通信状態の組み合わせに対応する前記実行可能な機能を決定し、前記機能処理部で実行する前記機能を制限する機能管理部と、
を備えることを特徴とする監視制御装置。
続きを表示(約 2,000 文字)【請求項2】
前記機能管理部は、前記外部メモリの前記外部メモリ通信部との電気的な接続を検出すると、前記複数の通信部のそれぞれの通信負荷率をさらに取得し、前記通信負荷率が決められた基準値よりも高い場合に、前記機能処理部で前記複数の機能のすべてを実行させないことを特徴とする請求項1に記載の監視制御装置。
【請求項3】
前記機能管理部は、前記通信負荷率が前記基準値よりも低い場合に、取得した前記通信状態の組み合わせに対応する前記実行可能な機能を決定し、前記機能処理部で実行する前記機能を制限することを特徴とする請求項2に記載の監視制御装置。
【請求項4】
前記機能実行管理情報は、前記複数の機能のそれぞれについて、前記機能の実行が前記監視制御装置に与える影響を評価値で評価した機能実行評価情報と、前記複数の通信部のそれぞれの前記通信状態の組み合わせで前記実行可能な機能を前記評価値で示した通信状態評価情報と、を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の監視制御装置。
【請求項5】
前記機能実行管理情報は、
前記機能が前記監視制御装置に記憶されているデータまたはプログラムを読み出して前記外部メモリに保存する処理である場合には、前記複数の通信部の前記通信状態によらず前記機能を実行可能とし、
前記機能が前記外部メモリに記憶されているデータまたはプログラムを読み出して前記監視制御装置に書き込む処理である場合で、前記複数の通信部の前記通信状態が前記他の装置への影響を与えない場合に前記機能を実行可能とし、前記複数の通信部の前記通信状態が前記他の装置へ影響を与える場合に前記機能の実行を制限することを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の監視制御装置。
【請求項6】
他の装置との間で通信回線を介して通信を行う複数の通信部と、着脱可能な外部メモリとの間で通信を行う外部メモリ通信部と、前記外部メモリが装着されたときに、予め決められた複数の機能を実行する機能処理部と、を備える監視制御装置が、監視対象からデータを取得して前記監視対象の監視を行う監視制御方法であって、
前記外部メモリの前記外部メモリ通信部との電気的な接続を検出する外部メモリ検出工程と、
前記複数の通信部からそれぞれの通信状態を取得する通信状態取得工程と、
前記複数の通信部のそれぞれの前記通信状態の組み合わせに対して実行可能な前記機能を対応付けた情報であり、前記監視制御装置の構成に応じて予め設定された機能実行管理情報を参照して、取得した前記通信状態の組み合わせに対応する前記実行可能な機能を決定する実行機能決定工程と、
前記機能処理部で実行する前記機能を制限する機能管理工程と、
を含むことを特徴とする監視制御方法。
【請求項7】
前記外部メモリの前記外部メモリ通信部との電気的な接続を検出すると、前記複数の通信部のそれぞれの通信負荷率をさらに取得する通信負荷率取得工程と、
前記通信負荷率と決められた基準値とを比較する比較工程と、
をさらに含み、
前記機能管理工程では、前記通信負荷率が前記基準値よりも高い場合に、前記機能処理部で前記複数の機能のすべてを実行させないことを特徴とする請求項6に記載の監視制御方法。
【請求項8】
前記通信負荷率が前記基準値よりも低い場合に、前記実行機能決定工程および前記機能管理工程を順に行うことを特徴とする請求項7に記載の監視制御方法。
【請求項9】
前記機能実行管理情報は、前記複数の機能のそれぞれについて、前記機能の実行が前記監視制御装置に与える影響を評価値で評価した機能実行評価情報と、前記複数の通信部のそれぞれの前記通信状態の組み合わせで前記実行可能な機能を前記評価値で示した通信状態評価情報と、を有することを特徴とする請求項6から8のいずれか1つに記載の監視制御方法。
【請求項10】
前記機能実行管理情報は、
前記機能が前記監視制御装置に記憶されているデータまたはプログラムを読み出して前記外部メモリに保存する処理である場合には、前記複数の通信部の前記通信状態によらず前記機能を実行可能とし、
前記機能が前記外部メモリに記憶されているデータまたはプログラムを読み出して前記監視制御装置に書き込む処理である場合で、前記複数の通信部の前記通信状態が前記他の装置への影響を与えない場合に前記機能を実行可能とし、前記複数の通信部の前記通信状態が前記他の装置へ影響を与える場合に前記機能の実行を制限することを特徴とする請求項6から8のいずれか1つに記載の監視制御方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、施設の監視および制御を遠隔で行う広域監視制御システムを実現する監視制御装置、監視制御方法および監視制御プログラムに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、複数の通信装置が接続された状態にある電子機器において、通信装置の切り替えに関する技術が開示されている。特許文献1に記載の技術では、電子機器は、複数の通信装置のうち使用すべき通信装置の優先順位を示すリンクテーブルを保持しており、各通信装置の通信状態およびリンクテーブルに基づいて、1つの通信装置が排他的に使用されるように複数の通信装置を切り替える制御を実行する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2003-169102号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、河川の管理、鉄道の管理、道路の管理などに用いられる監視制御システムは、施設に設置された各種機器の監視および制御を集中して行う事業所等に設置される親局装置として動作する監視制御装置と、現場に設置され、監視制御対象の機器を接続してデータ収集、制御などを行う子局装置として動作する監視制御装置と、を備える。親局装置と子局装置とはネットワークを介して通信可能であり、機器の監視および制御に必要なデータの送受信などがネットワークを介して行われる。このような監視制御システムを構成する監視制御装置では、モジュールの更新、ログの取得などの保守作業を実行するために、操作者が手動でファイルを転送したり、コマンド操作を実行したりしていた。このような保守作業の方法では、操作者の作業工数およびコストがかかってしまう。このため、USB(Universal Serial Bus)メモリの監視制御装置への装着時にUSBプラグアンドプレイ機能を用いて、ファイルの転送、コマンド操作等を簡略化することが望まれている。しかし、USBプラグアンドプレイ機能は、誤操作の可能性があり、また意図しない動作を行うプログラムがUSBメモリに含まれている場合には意図しない動作の可能性がある。
【0005】
一例では、監視制御装置にUSBメモリが挿入されるとUSBプラグアンドプレイ機能によって、USBメモリからの読み込み処理が実行される。USBメモリに意図しない動作を行うプログラムが含まれている場合には、読み込み処理による意図しない動作を行うプログラムの実行によって監視制御装置が誤動作し、ネットワークに接続される他の監視制御装置にまで影響が生じる可能性がある。特に、監視制御装置では、異なるネットワークに接続される他の装置との通信を行う必要があるため、複数の通信装置を有している。このため、意図しない動作を行うプログラムの実行によって生じる1台の監視制御装置の誤動作が、広範囲の他の装置に波及してしまうことを抑制することが重要となる。つまり、意図しない動作を行うプログラムの実行の可能性を低減するとともに、誤ってUSBメモリを監視制御装置に接続してしまったとしても、誤って接続したUSBメモリによって監視制御装置が誤った動作をしないようにフールプルーフを実現することが望まれていた。上記従来の電子機器では、複数の通信装置のうち1つの通信装置を排他的に使用するものであり、電子機器にUSBメモリ等の着脱可能な外部メモリが装着されたときの意図しない動作を行うプログラムの実行および外部メモリの誤接続に対する対策についてはなにも開示されていない。
【0006】
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、他の装置と通信中または通信可能な状態で、外部メモリが装着された場合の意図しない動作を行うプログラムの実行の可能性を抑制し、外部メモリの誤接続がなされた場合のフールプルーフを実現することができる監視制御装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示に係る監視制御装置は、他の装置と通信回線によって接続され、監視対象からデータを取得して監視対象の監視を行う監視制御装置であって、複数の通信部と、外部メモリ通信部と、機能処理部と、機能実行管理情報記憶部と、機能管理部と、を備える。複数の通信部は、他の装置との間で通信を行う。外部メモリ通信部は、着脱可能な外部メモリとの間で通信を行う。機能処理部は、外部メモリが監視制御装置に装着されたときに、予め決められた複数の機能を実行する。機能実行管理情報記憶部は、複数の通信部のそれぞれの通信状態の組み合わせに対して実行可能な機能を対応付けた情報であり、監視制御装置の構成に応じて予め設定された機能実行管理情報を記憶する。機能管理部は、外部メモリの外部メモリ通信部との電気的な接続を検出すると、複数の通信部からそれぞれの通信状態を取得し、機能実行管理情報を参照して取得した通信状態の組み合わせに対応する実行可能な機能を決定し、機能処理部で実行する機能を制限する。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、他の装置と通信中または通信可能な状態で、外部メモリが装着された場合の意図しない動作を行うプログラムの実行の可能性を抑制し、外部メモリの誤接続がなされた場合のフールプルーフを実現することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施の形態1に係る監視制御装置を備える監視制御システムの構成の一例を模式的に示す図
実施の形態1に係る監視制御装置の構成の一例を模式的に示す図
実施の形態1に係る監視制御装置の機能構成の一例を模式的に示す図
機能実行評価情報の一例を示す図
通信状態評価情報の一例を示す図
実施の形態1に係る監視制御方法の手順の一例を示すフローチャート
実施の形態2に係る監視制御方法の手順の一例を示すフローチャート
CPUカードを実現する専用の処理回路の一例を示すブロック図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本開示の実施の形態に係る監視制御装置、監視制御方法および監視制御プログラムを図面に基づいて詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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