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公開番号2024132861
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-01
出願番号2023215473
出願日2023-12-21
発明の名称RC-IGBT
出願人三菱電機株式会社
代理人個人,個人
主分類H01L 29/739 20060101AFI20240920BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】本開示は、RC-IGBTの製造コストを低減することを目的とする。
【解決手段】RC-IGBT201は、セル領域、配線領域302および終端領域301を有する半導体基板50を備える。半導体基板50は、IGBT領域10、ダイオード領域20、配線領域302および終端領域301においてドリフト層1の第1主面S1側に設けられた第2導電型の拡散層を備える。拡散層は、IGBT領域10におけるベース層15と、ダイオード領域20におけるアノード層25と、配線領域302における配線ウェル層35と、終端領域301における終端ウェル層31とを含む。ベース層15の深さは、複数のトレンチゲート11,21,36の深さ未満であり、かつアノード層25、配線ウェル層35および終端ウェル層31の深さ以上である。
【選択図】図13
特許請求の範囲【請求項1】
IGBT領域およびダイオード領域を含むセル領域と、前記セル領域を囲む終端領域と、前記セル領域と前記終端領域との間に設けられる配線領域と、を有する半導体基板を備えるRC-IGBTであって、
前記半導体基板は、第1主面と、前記第1主面とは反対側の主面である第2主面とを有し、
前記半導体基板は、
前記セル領域、前記配線領域および前記終端領域に設けられた第1導電型のドリフト層と、
前記IGBT領域、前記ダイオード領域、前記配線領域および前記終端領域において前記ドリフト層の前記第1主面側に設けられた第2導電型の拡散層を備え、
前記拡散層は、前記IGBT領域におけるベース層と、前記ダイオード領域におけるアノード層と、前記配線領域における配線ウェル層と、前記終端領域における終端ウェル層とを含み、
前記半導体基板には、前記第1主面から前記拡散層を貫通して前記ドリフト層に達する複数のトレンチゲートが形成され、
前記複数のトレンチゲートは、前記IGBT領域における複数のアクティブトレンチゲートと、前記ダイオード領域における複数のダイオードトレンチゲートと、前記配線領域における複数の配線トレンチゲートと、を含み、
前記ベース層の深さは、前記複数のアクティブトレンチゲートの深さ未満であり、かつ前記アノード層、前記配線ウェル層および前記終端ウェル層の深さ以上である、
RC-IGBT。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記複数の配線トレンチゲートの少なくとも1つの配線トレンチゲートの深さは前記複数のアクティブトレンチゲートの深さ未満である、
請求項1に記載のRC-IGBT。
【請求項3】
前記複数の配線トレンチゲートの深さは、前記半導体基板の外周に向かって徐々に浅くなる、
請求項1に記載のRC-IGBT。
【請求項4】
前記複数の配線トレンチゲートは、第1配線トレンチゲートと、前記第1配線トレンチゲートより深い第2配線トレンチゲートとを含み、
前記第1配線トレンチゲートの幅は前記第2配線トレンチゲートの幅より小さい、
請求項1に記載のRC-IGBT。
【請求項5】
前記複数の配線トレンチゲートの少なくとも1つのピッチは、前記複数のアクティブトレンチゲートのピッチよりも狭い、
請求項1に記載のRC-IGBT。
【請求項6】
前記複数の配線トレンチゲートのピッチは、前記半導体基板の外周に向かって狭くなる、
請求項1に記載のRC-IGBT。
【請求項7】
前記半導体基板は、前記IGBT領域においてのみ、前記ドリフト層の前記第1主面側に設けられるキャリア蓄積層をさらに備える、
請求項1に記載のRC-IGBT。
【請求項8】
前記半導体基板は、前記IGBT領域、前記ダイオード領域および前記配線領域における前記複数のトレンチゲートのそれぞれから1μm内において、前記ドリフト層の前記第1主面側に設けられるキャリア蓄積層をさらに備える、
請求項1に記載のRC-IGBT。
【請求項9】
前記アノード層の不純物濃度の平面視における単位面積あたりの積分値である積分濃度は、前記ベース層の前記積分濃度よりも低い、
請求項1に記載のRC-IGBT。
【請求項10】
前記半導体基板は、
前記IGBT領域において前記ドリフト層の前記第2主面側に第2導電型のコレクタ層を備え、
前記ダイオード領域と、前記配線領域の少なくとも一部とにおいて、前記ドリフト層の前記第2主面側に第1導電型のカソード層を備える、
請求項1に記載のRC-IGBT。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、逆導通IGBT(RC-IGBT:Reverse Conducting IGBT)に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
RC-IGBTは、一つの半導体基板にIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)領域とダイオード領域とが設けられた半導体装置である。特許文献1には、IGBT領域、ダイオード領域、配線領域および終端領域を有し、終端領域のp型ウェル層がIGBT領域のp型ベース層およびトレンチより深く、逆耐圧保持の際に電界を緩和するように作用するRC-IGBTが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-186504号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のRC-IGBTでは、終端領域のp型ウェル層がIGBT領域のp型ベース層より深い。そのため、深さの異なる複数のp型拡散層を一つずつ形成する製造工程が必要となり、製造コストがかかるという問題があった。
【0005】
本開示は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、RC-IGBTの製造コストを低減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のRC-IGBTは、IGBT領域およびダイオード領域を含むセル領域と、セル領域を囲む終端領域と、セル領域と終端領域との間に設けられる配線領域と、を有する半導体基板を備えるRC-IGBTであって、半導体基板は、第1主面と、第1主面とは反対側の主面である第2主面とを有し、半導体基板は、セル領域、配線領域および終端領域に設けられた第1導電型のドリフト層と、IGBT領域、ダイオード領域、配線領域および終端領域においてドリフト層の第1主面側に設けられた第2導電型の拡散層を備え、拡散層は、IGBT領域におけるベース層と、ダイオード領域におけるアノード層と、配線領域における配線ウェル層と、終端領域における終端ウェル層とを含み、半導体基板には、第1主面から拡散層を貫通してドリフト層に達する複数のトレンチゲートが形成され、複数のトレンチゲートは、IGBT領域における複数のアクティブトレンチゲートと、ダイオード領域における複数のダイオードトレンチゲートと、配線領域における複数の配線トレンチゲートと、を含み、ベース層の深さは、複数のアクティブトレンチゲートの深さ未満であり、かつアノード層、配線ウェル層および終端ウェル層の深さ以上である。
【発明の効果】
【0007】
本開示のRC-IGBTによれば、IGBT領域、ダイオード領域、配線領域および終端領域における第2導電型の拡散層を同時に形成することが出来るため、製造コストを低減することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
ストライプ型のRC-IGBTの平面図である。
アイランド型のRC-IGBTの平面図である。
RC-IGBTのIGBT領域の平面図である。
図3のA-A線に沿ったRC-IGBTのIGBT領域の断面図である。
図3のB-B線に沿ったRC-IGBTのIGBT領域の断面図である。
RC-IGBTのダイオード領域の平面図である。
図6のC-C線に沿ったRC-IGBTのダイオード領域の断面図である。
図6のD-D線に沿ったRC-IGBTのダイオード領域の断面図である。
図1のG-G線に沿ったIGBT領域とダイオード領域との境界の構成を示すRC-IGBTの断面図である。
図1のE-E線に沿ったRC-IGBTのIGBT領域および終端領域の断面図である。
図1のF-F線に沿ったRC-IGBTのダイオード領域および終端領域の断面図である。
実施の形態1-8,10に係るRC-IGBTの平面図である。
図12のH-H線に沿った実施の形態1に係るRC-IGBTの断面図である。
図12のH-H線に沿った実施の形態2に係るRC-IGBTの断面図である。
図12のH-H線に沿った実施の形態3に係るRC-IGBTの断面図である。
図12のH-H線に沿った実施の形態4に係るRC-IGBTの断面図である。
図12のH-H線に沿った実施の形態5に係るRC-IGBTの断面図である。
図12のH-H線に沿った実施の形態6に係るRC-IGBTの断面図である。
図12のH-H線に沿った実施の形態7に係るRC-IGBTの断面図である。
実施の形態8に係るRC-IGBTの平面図にトレンチゲートを付加した図である。
実施の形態9に係るRC-IGBTの平面図である。
実施の形態9に係るRC-IGBTの平面図にトレンチゲートを付加した図である。
図12のH-H線に沿った実施の形態10に係るRC-IGBTの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下の説明において、nおよびpは半導体の導電型を示す。本開示においては、第1導電型をn型、第2導電型をp型として説明するが、第1導電型をp型、第2導電型をn型としてもよい。また、n-はn型不純物濃度がnよりも低いことを示し、n+はn型不純物濃度がnよりも高いことを示す。同様に、p-はp型不純物濃度がpよりも低いことを示し、p+はp型不純物濃度がpよりも高いことを示す。
【0010】
<A.前提技術>
図1は、前提技術に係る半導体装置であるRC-IGBT101を示す平面図である。また、図2は、前提技術に係る他の構成の半導体装置であるRC-IGBT102を示す平面図である。図1に示されるRC-IGBT101は、IGBT領域10とダイオード領域20とがストライプ状に並んで設けられたものであり、単に「ストライプ型」とも呼ばれる。図2に示されるRC-IGBT102は、ダイオード領域20が縦方向と横方向に複数設けられ、ダイオード領域20の周囲にIGBT領域10が設けられたものであり、単に「アイランド型」とも呼ばれる。
(【0011】以降は省略されています)

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