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公開番号
2024131287
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-30
出願番号
2023041463
出願日
2023-03-16
発明の名称
加熱調理器
出願人
三菱電機株式会社
,
三菱電機ホーム機器株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
H05B
6/12 20060101AFI20240920BHJP(他に分類されない電気技術)
要約
【課題】統合表示部で調理情報を表示させる、使い勝手の良い加熱調理器を提供する。
【解決手段】左右加熱口の駆動用の第1の加熱手段と、加熱室用の第2の加熱手段と、統合表示部と、制御装置と、を備え、
統合表示部は、加熱口と加熱室に対応した左エリア、中央エリア及び右エリア表示部を有し、統合表示部の前方には、左共用キー、中央共用キー及び左共用キーと、加熱動作開始を決定できる切入キーと、を前後2列に配置している。制御装置は、第1の加熱手段と第2の加熱手段とを使用して、調理工程1と調理工程2を実行する連携調理モードの実行機能を有し、連携調理メニューの識別情報は中央エリアに表示し、連携調理モードの加熱動作開始は、調理工程1を実行する左加熱口、右加熱口又は第2の加熱手段の個々に対応しており、左エリア、右エリア又は中央エリアの前方に配置された、切入キーで行う構成にした。
【選択図】図30
特許請求の範囲
【請求項1】
本体の上面に配置された左加熱口及び右加熱口において加熱動作を行う第1の加熱手段と、
前記本体の内部にある加熱室で加熱動作を行う第2の加熱手段と、
前記左加熱口、前記右加熱口及び前記加熱室における、それぞれの調理に関する情報を表示する統合表示部と、
入力操作部の入力を受ける制御装置と、
を備え、
前記統合表示部は、1つの表示エリアの中を、前記左加熱口用の左エリアと、前記第2の加熱手段用の中央エリアと、前記右加熱口用の右エリアと、に分割して表示する機能を有し、
前記統合表示部の外側で、かつ、それに隣接した前方の位置には、
(1)前記左エリア、前記中央エリア及び前記右エリアの個々に対応して存在し、実施すべき複数の調理モードの内から、1つの調理モードの識別情報Xを表示させるための右共用キー、中央共用キー及び左共用キーと、
(2)前記第1の加熱手段と前記第2の加熱手段の何れか1つの加熱動作の開始を決定できる切入キーと、
をそれぞれ配置し、
前記制御装置は、前記第1の加熱手段と前記第2の加熱手段とを使用して、1つの調理メニューに関して、調理工程1及び調理工程2を実行させる連携調理モードの実行機能を有し、
前記入力操作部により前記連携調理モードを選択した場合、当該連携調理モードで実行可能な複数の調理メニューの中から、1つの調理メニューの識別情報Zを前記中央エリアに表示し、
前記連携調理モードの加熱動作を開始させるための入力操作は、前記連携調理メニューの前記調理工程1を実行可能な前記左加熱口、前記右加熱口又は前記第2の加熱手段の何れか1つに対応している、前記左エリア、前記右エリア又は前記中央エリアの前方に配置された、前記切入キーで行うこと、
を特徴とする加熱調理器。
続きを表示(約 2,300 文字)
【請求項2】
前記連携調理モード以外の調理モードにおいては、前記左共用キー、前記中央共用キー又は前記右共用キーを操作する動作に応じて、前記調理モードの中から1つの前記識別情報Xと、次の選択候補となる別の調理モードの識別情報Yとを、前記左エリア、前記中央エリア又は前記右エリアにおいて、同時に表示させることができる請求項1に記載の加熱調理器。
【請求項3】
前記左共用キー、前記中央共用キー及び前記右共用キーは、それぞれが1対のキーを有し、それらキーは、前記識別情報Xを、規定の順序で表示させるアップキーと、前記規定の順序と反対の順序で表示させるダウンキー、の組み合わせで構成していることを特徴とする請求項2に記載の加熱調理器。
【請求項4】
前記左共用キー、前記中央共用キー及び前記右共用キーは、それぞれが1対のキーを有し、それらキーは、前記識別情報Xと前記識別情報Zとを、規定の順序で同時に表示させるアップキーと、前記規定の順序と反対の順序で同時に表示させるダウンキー、の組み合わせで構成していることを特徴とする請求項2に記載の加熱調理器。
【請求項5】
前記連携調理モードが選択された場合においては、前記中央共用キーは、前記識別情報Zを、規定の順序で表示させるアップキーと、前記規定の順序と反対の順序で表示させるダウンキーと、の組み合わせで構成していることを特徴とする請求項2に記載の加熱調理器。
【請求項6】
前記左加熱口と前記右加熱口との間には中央加熱口を、更に設け、
前記統合表示部は、前記中央加熱口に関する調理の情報と、前記加熱室における調理の情報を、択一的に前記中央エリアにおいて表示する機能を有していること、を特徴とする請求項2に記載の加熱調理器。
【請求項7】
外部と無線通信する通信部と、
報知手段と、を更に有し、
前記制御装置は、
(1)前記通信部から1つの調理メニューのレシピデータに対応する予告情報を取得した場合、前記統合報知部で報知する報知ステップと、
(2)前記入力操作部において、前記レシピデータの取得のための操作を受け付け、前記レシピデータの受信に備える受信待機ステップと、
を順次実行すること、を特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。
【請求項8】
前記制御装置は、前記報知ステップと前記受信待機ステップとの間で、前記入力操作部からの入力を受けて、前記通信部から選択情報を発信する確認ステップを実行すること、を特徴とする特徴とする請求項7に記載の加熱調理器。
【請求項9】
本体の上面にそれぞれ配置された左加熱口及び右加熱口において加熱動作を行う第1の加熱手段と、
前記本体の内部にある加熱室で加熱動作を行う第2の加熱手段と、
前記左加熱口、前記右加熱口及び前記加熱室における、それぞれの調理に関する情報を表示する統合表示部と、
入力操作部の入力を受ける制御装置と、
を備え、
前記統合表示部は、1つの表示エリアの中を、前記左加熱口用の左エリアと、前記第2の加熱手段用の中央エリアと、前記右加熱口用の右エリアと、に分割して表示する機能を有し、
前記制御装置は、前記第1の加熱手段と前記第2の加熱手段とを使用して、1つの調理メニューに関して、調理工程1及び調理工程2を実行させる連携調理モードの実行機能を有し、
前記制御装置は、
前記入力操作部で前記連携調理モードを選択するステップと、
前記中央エリアに対応した中央共用キーの操作を受け付けるステップと、
前記中央エリアに、複数の調理メニューの内から、1つの調理メニューの識別情報Zを表示するステップと、
前記調理工程1を実行可能な前記左加熱口、前記右加熱口又は前記第2の加熱手段の何れか1つに対応している、前記左エリア、前記右エリア又は前記中央エリアの、何れか1つの前方に配置された切入キーの入力操作を受け付けるステップと、
を順次実行すること、を特徴とする加熱調理器。
【請求項10】
前記制御装置は、前記連携調理モード以外の単独調理モードと複合調理モードの実行機能を、更に有し、
前記制御装置は、前記単独調理モード又は前記複合調理モードを実行する場合、
前記左エリアと、前記右エリアの何れかに、複数の調理モードの内から、1つの調理モードの識別情報Xとを表示するステップS1と、
前記左エリアに対応している左共用キー又は前記右エリアに対応している右共用キーの、何れか1つの操作を受け付けるステップS2と、
前記ステップS2の操作を受けて、前記識別情報Xとは異なる識別情報Yを表示するステップS3と、
前記ステップS3の後で、前記ステップS2で操作した前記左共用キー又は前記右共用キーの、何れか一方に対応した左加熱口を選択する左切入キー又は前記右加熱口を選択する右切入キーの操作を、それぞれ受け付けるステップS4と、
デフォルト設定の火力で加熱動作を開始させるステップS5と、
前記ステップS5で開始した前記火力を前記左共用キー又は前記右共用キーの操作を受けて別の火力に変更するステップS6と、
を順次実行すること、を特徴とする請求項9に記載の加熱調理器。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、複数の加熱口で鍋等の被加熱物を加熱する加熱調理器に関するものである。
続きを表示(約 3,800 文字)
【背景技術】
【0002】
加熱調理器は、使用される環境から見て、大きく分けて3種類ある。
その内の1つは、キッチンカウンター等の厨房家具の中に設置される、所謂「ビルトイン式(組込式)」である。2つ目は、厨房家具の所定の位置に、ガス台(「ガス燃焼式テーブル」ともいう)等のように置かれて使用される「据置式」である。3つ目は、食卓等の上の任意の位置に置かれて使用される、小型で可搬式の「卓上式」である。
【0003】
「ビルトイン式」の加熱調理器は、複数種類の加熱源を備えたタイプが多く存在し、各種調理に対応できるものとして人気がある。しかし、厨房家具の中に設置されるため、一般的な厨房家具の規格に合わせて外形寸法を設計しなければならず、「据置式」や「卓上式」のものに比較して設計の自由度は格段に少なく、実用的な製品にするための難易度は高い。
【0004】
代表的なビルトイン式加熱調理器として、本体の上部に複数個の加熱口を配置して、当該加熱口で誘導加熱を行い、また本体内部にはグリル庫(「オーブン室」又は「加熱室」ともいうが、以下、統一的に「加熱室」という)を具備し、その加熱室においてマイクロ波加熱源からのマイクロ波を導入して加熱調理する構成のものがある(例えば、特許文献1参照)。また、加熱室において電気ヒータ(グリルヒータ)からの輻射熱で加熱調理する構成のものがある(例えば、特許文献2及び3参照)。これらのように、加熱原理の異なる複数の加熱源を備えたものを、複合型加熱調理器と呼んでいる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-117570号公報(第1頁、図29)
特許第5661109号公報(第1頁、図4)
特開2011-252699号公報(第1頁、図6)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記の特許文献1及び2で提案されているように、複合型加熱調理器の場合、加熱手段や入力操作部が複数に増え、1つの調理条件をユーザーが個々に設定する作業は、より複雑になる。特に、加熱口が複数個ある場合には、加熱口毎に表示部を設け、当該表示部を見ながら火力等の加熱条件を入力したり、希望する調理モード、調理メニュー等を入力したりする操作を必要とするため、ユーザーの確認や入力操作が増え、かつ、複雑にならざるを得ない。
そこで、特許文献3に示されたように、1つの表示部(液晶表示画面等)を設けて、複数の加熱口や加熱手段の選択、あるいは制御条件の入力等を、その1つの表示画面を利用して集中的に行うことが提案されている。
しかしながら、1つの表示部(液晶表示画面等)を、異なった加熱口や加熱手段に共通的に利用する場合には、ユーザーが目的とする加熱口や加熱手段との対応関係について、誤解や視覚的な迷いを生じないように表示内容を工夫する必要がある。しかしながら、上記特許文献3では、このような課題に対する対策が未だ十分でない。
【0007】
本開示の目的は、ユーザーの操作性を改善することによって、複数の加熱口を利用して各種の調理を実行することができる、利便性の高い加熱調理器を得ることにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の開示に関する加熱調理器は、
本体の上面に配置された左加熱口及び右加熱口において加熱動作を行う第1の加熱手段と、
前記本体の内部にある加熱室で加熱動作を行う第2の加熱手段と、
前記左加熱口、前記右加熱口及び前記加熱室における、それぞれの調理に関する情報を表示する統合表示部と、
入力操作部の入力を受ける制御装置と、
を備え、
前記統合表示部は、1つの表示エリアの中を、前記左加熱口用の左エリアと、前記第2の加熱手段用の中央エリアと、前記右加熱口用の右エリアと、に分割して表示する機能を有し、
前記統合表示部の外側で、かつ、それに隣接した前方の位置には、
(1)前記左エリア、前記中央エリア及び前記右エリアの個々に対応して存在し、実施すべき複数の調理モードの内から、1つの調理モードの識別情報Xを表示させるための右共用キー、中央共用キー及び左共用キーと、
(2)前記第1の加熱手段と前記第2の加熱手段の何れか1つの加熱動作の開始を決定できる切入キーと、
をそれぞれ配置し、
前記制御装置は、前記第1の加熱手段と前記第2の加熱手段とを使用して、1つの調理メニューに関して、調理工程1及び調理工程2を実行させる連携調理モードの実行機能を有し、
前記入力操作部により前記連携調理モードを選択した場合、当該連携調理モードで実行可能な複数の調理メニューの中から、1つの調理メニューの識別情報Zを前記中央エリアに表示し、
前記連携調理モードの加熱動作を開始させるための入力操作は、前記連携調理メニューの前記調理工程1を実行可能な前記左加熱口、前記右加熱口又は前記第2の加熱手段の何れか1つに対応している、前記左エリア、前記右エリア又は前記中央エリアの前方に配置された、前記切入キーで行うこと、
を特徴とする構成である。
【0009】
第2の開示に関する加熱調理器は、
本体の上面にそれぞれ配置された左加熱口及び右加熱口において加熱動作を行う第1の加熱手段と、
前記本体の内部にある加熱室で加熱動作を行う第2の加熱手段と、
前記左加熱口、前記右加熱口及び前記加熱室における、それぞれの調理に関する情報を表示する統合表示部と、
入力操作部の入力を受ける制御装置と、
を備え、
前記統合表示部は、1つの表示エリアの中を、前記左加熱口用の左エリアと、前記第2の加熱手段用の中央エリアと、前記右加熱口用の右エリアと、に分割して表示する機能を有し、
前記制御装置は、前記第1の加熱手段と前記第2の加熱手段とを使用して、1つの調理メニューに関して、調理工程1及び調理工程2を実行させる連携調理モードの実行機能を有し、
前記制御装置は、
前記入力操作部で前記連携調理モードを選択するステップと、
前記中央エリアに対応した中央共用キーの操作を受け付けるステップと、
前記中央エリアに、複数の調理メニューの内から、1つの調理メニューの識別情報Zを表示するステップと、
前記調理工程1を実行可能な前記左加熱口、前記右加熱口又は前記第2の加熱手段の何れか1つに対応している、前記左エリア、前記右エリア又は前記中央エリアの、何れか1つの前方に配置された切入キーの入力操作を受け付けるステップと、
を順次実行すること、を特徴とする構成である。
【0010】
第3の開示に関する加熱調理器は、
本体の上面にそれぞれ配置された左加熱口及び右加熱口において加熱動作を行う第1の加熱手段と、
前記本体の内部にある加熱室で加熱動作を行う第2の加熱手段と、
前記左加熱口、前記右加熱口及び前記加熱室における、それぞれの調理に関する情報を表示する統合表示部と、
入力操作部の入力を受ける制御装置と、
を備え、
前記統合表示部は、1つの表示エリアの中を、前記左加熱口用の左後方エリアと、前記第2の加熱手段用の中央後方エリアと、前記右加熱口用の右後方エリアと、前記左後方エリアの手前にある左前方エリアと、前記中央後方エリアの前方にある中央前方エリアと、前記右後方エリアの手前にある右前方エリアと、に分割して表示する機能を有し、
前記左前方エリアの中にはタッチ式で入力が可能な左共用キーを配置し、
前記中央前方エリアの中にはタッチ式で入力が可能な中央共用キーを配置し、
前記右前方エリアの中にはタッチ式で入力が可能な右共用キーを配置し、
前記入力操作部には、前記左共用キーよりも更に手前に位置し、前記左加熱口を選択する左切入キーと、前記中央共用キーよりも更に手前に位置し、前記第2の加熱手段を選択する中央切入キーと、前記右共用キーよりも更に手前に位置し、前記右加熱口を選択する右切入キーと、を配置し、
前記制御装置は、前記第1の加熱手段と前記第2の加熱手段とを使用して、1つの調理メニューに関して、調理工程1及び調理工程2を実行させる連携調理モードの実行機能を有し、
前記入力操作部により前記連携調理モードを選択した場合、当該連携調理モードで実行可能な1つの調理メニューの識別情報Zを前記中央エリアに表示し、
前記連携調理モードの加熱動作を開始させるための入力操作は、前記調理工程1を実行可能な前記左加熱口、前記右加熱口又は前記第2の加熱手段の何れか1つに対応している、前記左エリア、前記右エリア又は前記中央エリアの前方に配置された、前記左切入キー、前記右切入キー又は前記中央切入キーの何れか1つで行うこと、
を特徴とする構成である。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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