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公開番号2024130252
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023039879
出願日2023-03-14
発明の名称インクジェット記録装置およびその制御方法
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類B05C 11/10 20060101AFI20240920BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約【課題】インクジェット記録装置の記録におけるインク液滴量の不均一性を低減する。
【解決手段】マトリックス状に配列された複数の領域が形成された記録媒体に対してインクを略均一に塗布するインクジェット記録装置は、M個のノズルを有する記録ヘッドと、各ノズルから単位回数当たりに吐出されるインクの吐出量に関する吐出量情報を取得する取得手段と、記録媒体に対して記録ヘッドを相対的に走査させながらM個のノズルによるインクの吐出を制御し、複数の領域に対するインクの塗布を行う制御手段と、を備える。制御手段は、吐出量情報に基づいて、走査の方向に配列された複数の領域を含む領域列に対する記録に割り当てられたN個(N<M)のノズルを、各領域に対して排他的に吐出を行う第1および第2のグループに分類する分類手段と、吐出量情報により、各グループに属するノズルが吐出を行う領域列に含まれる領域数の比率を決定する決定手段とを有する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
マトリックス状に配列された複数の領域が形成された記録媒体に対してインクを略均一に塗布するインクジェット記録装置であって、
それぞれがインクを吐出可能に構成されたM個のノズルを有する記録ヘッドと、
前記M個のノズルの各ノズルから単位回数当たりに吐出されるインクの吐出量に関する吐出量情報を取得する取得手段と、
前記記録媒体に対して前記記録ヘッドを相対的に走査させながら前記M個のノズルによるインクの吐出を制御し、前記複数の領域に対するインクの塗布を行う制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、
前記吐出量情報に基づいて、前記走査の方向に配列された複数の領域を含む領域列に対する記録に割り当てられたN個(N<M)のノズルを、前記領域列に含まれる各領域に対して排他的に吐出を行う第1のグループと第2のグループとに分類する分類手段と、
前記吐出量情報に基づいて、前記第1のグループおよび前記第2のグループの各々に属するノズルが吐出を行う前記領域列に含まれる領域数の比率を決定する決定手段と、
を有する
ことを特徴とするインクジェット記録装置。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記分類手段は、前記吐出量情報に基づいて前記N個のノズルの吐出量の中央値を境界として、前記N個のノズルを、相対的に小さい吐出量を有する前記第1のグループと相対的に大きい吐出量を有する前記第2のグループとに分類する
ことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
【請求項3】
前記第1のグループに属するノズルにより記録される第1の領域に対する第1のインク量は前記第2のグループに属するノズルにより記録される第2の領域における第2のインク量より少ない
ことを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
【請求項4】
前記第1の領域に対して前記第1のグループに属するノズルによるインクの吐出が行われる第1の回数は前記第2の領域に対して前記第2のグループに属するノズルによるインクの吐出が行われる第2の回数より多い
ことを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録装置。
【請求項5】
前記第1の回数は前記第2の回数より1回多い
ことを特徴とする請求項4に記載のインクジェット記録装置。
【請求項6】
前記分類手段は、ランダムに設定した前記第1のグループと前記第2のグループとの複数の組み合わせのうち、前記比率が所定の目標比率を満たしかつ前記第1のグループに属するノズルにより記録される第1の領域に対する第1のインク量と前記第2のグループに属するノズルにより記録される第2の領域に対する第2のインク量の差分が相対的に小さくなる組み合わせを算出し、前記N個のノズルを、該算出された組み合わせにおいて相対的に小さい平均吐出量を有する前記第1のグループと相対的に大きい平均吐出量を有する前記第2のグループとに分類する
ことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
【請求項7】
前記分類手段は、前記複数の組み合わせのうち、前記比率が所定の目標比率を満たしかつ前記第1のグループに属するノズルにより記録される第1の領域に対する第1のインク量と前記第2のグループに属するノズルにより記録される第2の領域に対する第2のインク量の差分が最小となる組み合わせを算出する
ことを特徴とする請求項6に記載のインクジェット記録装置。
【請求項8】
前記領域列に含まれる各領域に対する目標インク量を前記M個のノズルの平均吐出量の整数倍となるよう設定する設定手段をさらに有し、
前記分類手段は、前記N個のノズルを、相対的に小さい平均吐出量を有する前記第1のグループと相対的に大きい平均吐出量を有する前記第2のグループとに分類し、
前記第1のグループに属するノズルにより記録される第1の領域に対してインクの吐出が行われる第1の回数は、前記第2のグループに属するノズルにより記録される第2の領域に対してインクの吐出が行われる第2の回数と等しい
ことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
【請求項9】
マトリックス状に配列された複数の領域が形成された記録媒体に対してインクを略均一に塗布するインクジェット記録装置の制御方法であって、
前記インクジェット記録装置は、それぞれがインクを吐出可能に構成されたM個のノズルを有する記録ヘッドを有し、
前記制御方法は、
前記M個のノズルの各ノズルから単位回数当たりに吐出されるインクの吐出量に関する吐出量情報を取得する取得工程と、
前記記録媒体に対して前記記録ヘッドを相対的に走査させながら前記M個のノズルによるインクの吐出を制御し、前記複数の領域に対するインクの塗布を行う制御工程と、
を含み、
前記制御工程は、
前記吐出量情報に基づいて、前記走査の方向に配列された複数の領域を含む領域列に対する記録に割り当てられたN個(N<M)のノズルを、前記領域列に含まれる各領域に対して排他的に吐出を行う第1のグループと第2のグループとに分類する分類工程と、
前記吐出量情報に基づいて、前記第1のグループおよび前記第2のグループの各々に属するノズルが吐出を行う前記領域列に含まれる領域数の比率を決定する決定工程と、
を含む
ことを特徴とする制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、インクジェット記録装置における記録制御に関するものである。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
ディスプレイの発光素子に用いられる有機EL素子や色変換に用いられる量子ドット色変換層を製造するインクジェット記録装置には、記録ノズル毎の吐出量の安定性が求められる。例えば、基板上に多数の有機EL素子を配列したディスプレイを製造する場合には、記録ノズル毎の吐出量がばらつくと画素によってインク液滴量(膜厚)が変わり、発光特性が不均一になる。また量子ドット色変換層を製造する場合には、同様の理由でインク液滴量(膜厚)が変わると、量子ドット色変換層の光学特性が画素や領域によって不均一になる。特許文献1には、各ノズルからの吐出量にバラツキがある場合であっても、インク吐出に使用するノズルの組み合わせを補正することにより、インク液滴量の不均一性を低減する方法が提案されている。また、特許文献2には、各ノズルからの吐出量にバラツキがある場合であっても、各ノズルから吐出するドット数を増減させることにより、インク液滴量の不均一性を低減する方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-192407号公報
特開平10-13674号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1では、走査毎に実際に使用するノズルを選択的に使用することから、実際には吐出に使用可能にも関わらず、使用しないノズルが発生してしまう。そのため、ノズル使用効率が低下し、吐出量のバラツキ以外に起因するムラの発生に対しロバスト性が低下するという課題がある。また、特許文献2では、隣接する画素とのインク液滴量差が発生し、量子化誤差に起因して高い空間周波数のムラが発生するおそれがある。
【0005】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、インクジェット記録装置における記録におけるインク液滴量の不均一性を低減する技術を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述の問題点を解決するため、本発明に係るインクジェット記録装置は以下の構成を備える。すなわち、マトリックス状に配列された複数の領域が形成された記録媒体に対してインクを略均一に塗布するインクジェット記録装置は、
それぞれがインクを吐出可能に構成されたM個のノズルを有する記録ヘッドと、
前記M個のノズルの各ノズルから単位回数当たりに吐出されるインクの吐出量に関する吐出量情報を取得する取得手段と、
前記記録媒体に対して前記記録ヘッドを相対的に走査させながら前記M個のノズルによるインクの吐出を制御し、前記複数の領域に対するインクの塗布を行う制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、
前記吐出量情報に基づいて、前記走査の方向に配列された複数の領域を含む領域列に対する記録に割り当てられたN個(N<M)のノズルを、前記領域列に含まれる各領域に対して排他的に吐出を行う第1のグループと第2のグループとに分類する分類手段と、
前記吐出量情報に基づいて、前記第1のグループおよび前記第2のグループの各々に属するノズルが吐出を行う前記領域列に含まれる領域数の比率を決定する決定手段と、
を有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、インクジェット記録装置における記録におけるインク液滴量の不均一性を低減する技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
記録装置の全体構成を示す図である。
記録制御に係るハードウェア構成を示すブロック図である。
記録媒体の構成を説明する図である。
記録ヘッドの構成を説明する図である。
吐出データ生成処理のフローチャートである(第1実施形態)。
記録ヘッドの走査と記録媒体との関係を示す図である。
マルチノズルの概念と吐出量Grを説明する図である。
マルチノズルとドット数決定(S004)の詳細フローチャートである(第1実施形態)。
Yラインのバンク列に対する記録パラメータを説明する図である。
マルチノズルによる記録を例示的に示す図である。
マルチノズルとドット数決定の詳細フローチャートである(従来例)。
Yラインのバンク列に対する記録パラメータを説明する図である(従来例)。
マルチノズルによる記録を例示的に示す図である(従来例)。
第1実施形態と従来例との比較結果を例示的に示す図である。
マルチノズルの分割(S004-3B)の詳細フローチャートである(第2実施形態)。
マルチノズルの各々における記録パラメータを説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
【0010】
(第1実施形態)
本発明に係るインクジェット記録装置の第1実施形態として、ディスプレイ基板にインクを塗布する記録装置を例に挙げて以下に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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