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公開番号2024130162
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023039726
出願日2023-03-14
発明の名称排ガス浄化触媒装置及び排ガス浄化触媒システム
出願人株式会社キャタラー
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類B01J 35/57 20240101AFI20240920BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】ガソリンエンジンの排気系で用いたときに、耐熱性が高く、高度の3元触媒性能を有し、かつ、NH3排出量が低減されたガソリンエンジン用排ガス浄化触媒装置を提供すること。
【解決手段】基材と、プロトン型ゼオライトを含有するNH3吸着層と、Pd、Pt、及びRhから選択される触媒貴金属を含有するPGM層と、有する、ガソリンエンジン用排ガス浄化触媒装置であって、前記NH3吸着層に含まれる前記プロトン型ゼオライトは、平均細孔径が0.60nm以下であり、前記NH3吸着層は、前記PGM層よりも前記基材側に配置されており、前記基材の排ガス流れ上流端から、前記基材の全長よりも短い長さで配置されており、かつ、前記PGM層は、前記基材の排ガス流れ上流端から、前記NH3吸着層よりも長い長さで配置されている、排ガス浄化触媒装置。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
基材と、
プロトン型ゼオライトを含有するNH

吸着層と、
Pd、Pt、及びRhから選択される触媒貴金属を含有するPGM層と、
を有する、ガソリンエンジン用排ガス浄化触媒装置であって、
前記NH

吸着層に含まれる前記プロトン型ゼオライトは、平均細孔径が0.60nm以下であり、
前記NH

吸着層は、
前記PGM層よりも前記基材側に配置されており、
前記基材の排ガス流れ上流端から、前記基材の全長よりも短い長さで配置されており、かつ、
前記PGM層は、前記基材の排ガス流れ上流端から、前記NH

吸着層よりも長い長さで配置されている、
排ガス浄化触媒装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記プロトン型ゼオライトが、基本骨格が4、6、及び8員環から選ばれる環のみから構成されている少員環プロトン型ゼオライトを、前記プロトン型ゼオライトの全質量に対して80質量%以上含む、請求項1に記載の排ガス浄化触媒装置。
【請求項3】
前記少員環プロトン型ゼオライトが、H-ACO、H-AEI、H-AEN、H-AFN、H-AFT、AFX、H-ANA、H-APC、H-APD、H-ATT、H-CDO、H-CHA、H-DDR、H-DFT、H-EAB、H-EDI、H-EPI、H-ERI、H-GIS、H-GOO、H-IHW、H-ITE、H-ITW、H-LEV、H-LTA、H-KFI、H-MER、H-MON、H-NSI、H-OWE、H-PAU、H-PHI、H-RHO、H-RTH、H-SAT、H-SAV、H-SIV、H-THO、H-TSC、H-UEI、H-UFI、H-VNI、H-YUG、及びH-ZONから選択される1種又は2種以上である、請求項2に記載の排ガス浄化触媒装置。
【請求項4】
前記NH

吸着層が、前記基材の上流端から、基材全長の40%以上90%以下の長さで配置されている、請求項1に記載の排ガス浄化触媒装置。
【請求項5】
前記NH

吸着層が、前記基材の上流端から、基材全長の40%以上90%以下の長さで配置されている、請求項2に記載の排ガス浄化触媒装置。
【請求項6】
前記PGM層が、Pd及びPtから選択される触媒貴金属を含有する第1のPGM層と、Rhを含有する第2のPGM層とを有し、
前記第1のPGM層は、前記基材の排ガス流れ上流端から基材全長の10%以上の長さが、排ガスと直接接する最上層となっており、かつ、
前記第2のPGM層は、前記基材の排ガス流れ下流端から基材全長の20%以上の長さが、排ガスと直接接する最上層となっている、
請求項1~5のいずれか一項に記載の排ガス浄化触媒装置。
【請求項7】
前記第1のPGM層が、前記基材の排ガス上流端から基材全長の10%以上80%以下の長さで配置されている、請求項6に記載の排ガス浄化触媒装置。
【請求項8】
前記第2のPGM層が、前記基材の排ガス下流端から基材全長の20%以上90%以下の長さで配置されている、請求項6に記載の排ガス浄化触媒装置。
【請求項9】
前記第1のPGM層が、前記基材の排ガス上流端から基材全長の20%以上80%以下の長さで配置されており、
前記第2のPGM層が、前記基材の排ガス下流端から基材全長の30%以上90%以下の長さで配置されており、
前記第1のPGM層の長さと前記第2のPGM層の長さとの合計が前記基材の全長を超え、かつ、
前記第1のPGM層と前記第2のPGM層とが重複している領域では、前記第2のPGM層が排ガスと直接接する最上層となっている、
請求項6に記載の排ガス浄化触媒装置。
【請求項10】
ガソリンエンジンの排気系に、請求項1~5のいずれか一項に記載の排ガス浄化触媒装置を配置して、前記ガソリンエンジンから排出された排ガスを浄化することを含む、排ガス浄化方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ガソリンエンジンの排気系で用いられる、ガソリンエンジン用排ガス浄化触媒装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
ガソリンエンジンから排出される排ガスには、HC(炭化水素)、CO(一酸化炭素)、NOx(窒素酸化物)等が含まれており、これらは、エンジンの排気系に配置された排ガス浄化触媒装置又はシステムによって浄化された後に大気に排出される。
【0003】
排ガス浄化触媒システムとして、排気系の排ガス流れ方向に沿って複数の排ガス浄化触媒装置を直列に配置したものが知られている。例えば、特許文献1には、Pt又はRhを担持した上流側3元触媒装置と、Pd及びHC吸着剤を担持した下流側3元触媒装置とを備える排ガス浄化システムが開示されている。
【0004】
上流側3元触媒装置と下流側3元触媒装置とを備える排ガス浄化システムでは、上流側3元触媒装置において、排ガス中のNOxの水蒸気改質反応が起こり、NO

及びH

が生成する。ここで、排ガスがリッチ雰囲気であると、排ガス中のNOxが生成したH

により還元されて、NH

が生成されることがある。上流側3元触媒装置で生成したNH

は、下流側3元触媒装置で再酸化されてNOxが再生されることがあり、NOx浄化の観点から問題が生じる。
【0005】
そこで、例えば、特許文献2では、排ガス中の成分を酸化する第1浄化部と、アンモニア吸蔵能を有し、第1浄化部で酸化された成分を吸蔵アンモニアにより還元浄化する機能を有する第2浄化部とを備えるシステムにおいて、排ガス流れの上流側に第1浄化部を含む上流側触媒装置を配置し、下流側に第1浄化部から成る下層上に第2浄化部から成る上層を積層した2層型の下流側触媒装置を配置することが記載されている。
【0006】
そして、上流側触媒装置でNH

が生成した場合、下流側触媒装置の第2浄化部がNH

を吸蔵し、流入するNOxを吸蔵NH

によってN

に還元浄化すると説明されている。この特許文献2では、NH

吸蔵能を有する第2浄化部に、Cu-ゼオライトを採用すると記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2002-263450号公報
特開2018-100619号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
自動車の排ガス規制は、年々厳しくなっており、近年発表されたEuro7規制では、従来からのHC、CO、及びNOxとともに、NH

が規制対象に加えられた。したがって、従来の3元触媒性能を維持しつつ、NH

排出量が低減された、排ガス浄化触媒装置又はシステムが必要となってきた。
【0009】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ガソリンエンジンの排気系で用いたときに、耐熱性が高く、高度の3元触媒性能を有し、かつ、NH

排出量が低減されたガソリンエンジン用排ガス浄化触媒装置、及びこの排ガス浄化触媒装置を含む排ガス浄化触媒システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、以下のとおりである。
(【0011】以降は省略されています)

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