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公開番号
2024130012
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-30
出願番号
2023039475
出願日
2023-03-14
発明の名称
電動圧縮機
出願人
サンデン株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
F04B
41/00 20060101AFI20240920BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約
【課題】加工の際のクランプによる変形量を効果的に低減させる。
【解決手段】電動圧縮機1は、ハウジング40の一端に設けられインバータ30が収容されるインバータケース50を含む。インバータケース50は、ハウジング40の一端に取り付けられる底壁51a、及び底壁51aの縁部からハウジング40とは反対側に延びインバータ収容口50aを形成する側壁51bを有するケース本体51と、ケース本体51のインバータ収容口50aを塞ぎ、側壁51bの環状端面である本体シール面511に対向するカバーシール面521を有するケースカバー52と、を有する。ケース本体51は、側壁51bの外面から突出し本体シール面511と直交する方向からクランプされる本体側クランプ片53を有し、ケースカバー52は、自身の外縁52bから突出しカバーシール面521と直交する方向からクランプされるカバー側クランプ片54を有する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
電動モータと、前記電動モータによって駆動される圧縮機構と、前記電動モータを駆動するインバータと、前記電動モータ及び前記圧縮機構が収容されるハウジングと、を有する、電動圧縮機であって、
前記ハウジングの一端に設けられ前記インバータが収容されるインバータケースを、
含み、
前記インバータケースは、
前記ハウジングの前記一端に取り付けられる底壁、及び前記底壁の縁部から前記ハウジングとは反対側に延びインバータ収容口を形成する側壁を有するケース本体と、
前記ケース本体の前記インバータ収容口を塞ぐケースカバーであって、前記側壁の環状端面である本体シール面に対向するカバーシール面を有するケースカバーと、
を有し、
前記ケース本体は、前記側壁の外面から突出し前記本体シール面と直交する方向からクランプされる本体側クランプ片を有し、
前記ケースカバーは、自身の外縁から突出し前記カバーシール面と直交する方向からクランプされるカバー側クランプ片を有する、電動圧縮機。
続きを表示(約 600 文字)
【請求項2】
前記本体側クランプ片は、前記側壁の周方向に離隔した少なくとも3箇所に設けられ、
前記カバー側クランプ片は、前記外縁における周方向に離隔した少なくとも3箇所に設けられている、請求項1に記載の電動圧縮機。
【請求項3】
前記本体側クランプ片は、前記側壁の外面における前記本体シール面側の縁から離れた位置に形成され、
前記カバー側クランプ片は、前記外縁における前記カバーシール面側の縁から離れた位置に形成されている、請求項1に記載の電動圧縮機。
【請求項4】
前記ハウジングの前記一端に向かって視た平面視で、前記カバー側クランプ片の形成位置は、前記本体側クランプ片の形成位置と重なる位置に設定されている、請求項1に記載の電動圧縮機。
【請求項5】
前記インバータケースに形成され該インバータケースを所定の対象物に取り付けるための取付部を、含み、
前記本体側クランプ片及びカバー側クランプ片のそれぞれは、前記インバータケースにおける前記取付部の形成位置を避けた位置に形成されている、請求項1に記載の電動圧縮機。
【請求項6】
前記インバータは、複数の電子部品が実装され、前記インバータ収容口の開口縁に沿う外形を有した一枚の回路基板を有する、請求項1から5のいずれか一つに記載の電動圧縮機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、インバータを一体に有する電動圧縮機に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
車両用空調装置などで冷媒の圧縮に用いられる電動圧縮機の多くは、インバータを一体に有し、インバータによって、車載バッテリなどからの直流電力を交流電力に変換すると共に圧縮機構を駆動する電動モータへの給電を制御している(電動モータを駆動している)。電動圧縮機の一例として特許文献1に開示された電動圧縮機は、電動モータと、電動モータにより駆動される圧縮機構と、電動モータを駆動するインバータと、電動モータ及び圧縮機構が収容されるハウジングと、を有し、ハウジングの一端には、カバーが取り付けられ、カバーとハウジングとによりインバータを収容する密閉空間が形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6955220号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、電気自動車において高電圧化が進む中、インバータの回路基板における絶縁距離確保などのために回路基板の大型化が進み、これに伴い、インバータ収容部分も大型化している。その結果、インバータ収容部分の剛性が低くなり易く、インバータ収容部分における合わせ面に対するフライス加工などの加工の際に、加工機械側のクランパーによって、加工対象物(ワーク)としてのカバーなどが変形し易くなるといった問題がある。
【0005】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、回路基板が大型化しても、加工時のクランプによる変形量を効果的に低減させることのできる構造を有した電動圧縮機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る電動圧縮機は、電動モータと、前記電動モータによって駆動される圧縮機構と、前記電動モータを駆動するインバータと、前記電動モータ及び前記圧縮機構が収容されるハウジングと、を有する。前記電動圧縮機は、前記ハウジングの一端に設けられ前記インバータが収容されるインバータケースを、含み、前記インバータケースは、前記ハウジングの前記一端に取り付けられる底壁、及び前記底壁の縁部から前記ハウジングとは反対側に延びインバータ収容口を形成する側壁を有するケース本体と、前記ケース本体の前記インバータ収容口を塞ぐケースカバーであって、前記側壁の環状端面である本体シール面に対向するカバーシール面を有するケースカバーと、を有し、前記ケース本体は、前記側壁の外面から突出し前記本体シール面と直交する方向からクランプされる本体側クランプ片を有し、前記ケースカバーは、自身の外縁から突出し前記カバーシール面と直交する方向からクランプされるカバー側クランプ片を有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、回路基板が大型化しても、加工時のクランプによる変形量を効果的に低減させることのできる構造を有した電動圧縮機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一実施形態に係る電動圧縮機の分解斜視図である。
電動圧縮機の斜視図である。
電動圧縮機が設置対象物に取り付けられたときの状態の一例を説明するための概念図である。
電動圧縮機のケース本体をケースカバー側から視た平面図である。
電動圧縮機のケース本体をハウジング側から視た平面図である。
電動圧縮機のケースカバーをハウジング側から視た平面図である。
ケースカバーのカバーシール面の加工例を説明するための概念図である。
カバーシール面の加工例を説明するための別の概念図である。
ケース本体のハウジング側シール面の加工例を説明するための概念図である。
ハウジング側シール面の加工例を説明するための別の概念図である。
ケース本体の本体シール面の加工例を説明するための概念図である。
本体シール面の加工例を説明するための別の概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明に係る電動圧縮機の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
【0010】
図1から図3は本発明の一実施形態に係る電動圧縮機1を説明するための図である。具体的には、図1は電動圧縮機1の分解斜視図であり、図2は電動圧縮機1の斜視図、図3は電動圧縮機1が所定の対象物Cに取り付けられたときの状態の一例を説明するための概念図である。なお、図3では、部分的に概略的な断面図として示されている。
(【0011】以降は省略されています)
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