TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024128705
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-24
出願番号2023037852
出願日2023-03-10
発明の名称大容量型超微粒化噴霧乾燥装置及び大容量型超微粒化噴霧乾燥方法
出願人大川原化工機株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B01J 2/04 20060101AFI20240913BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】平均粒子径0.1~10μmの超微粒子を1,000kg/時間以上の大容量で製造することができる大容量型超微粒化噴霧乾燥装置を提供する。
【解決手段】
超微粒化された液滴を噴霧する複数の4流体型ノズル10と、液滴を乾燥させる熱風の流路を有し、熱風が噴出される噴出口を有する熱風分散室20と、熱風分散室20に連結されて熱風を供給するための熱風配管40と、を備え、更に、複数のノズル10が上方に配置され、当該ノズル10から噴霧された液滴が乾燥されザウター平均粒子径が0.1~10μmの粉体微粒子となる空間を有する液滴乾燥室30を備えており、複数のノズル10が、1列に配置され、ノズル10毎に熱風分散室20が設置されており、液滴となる原料液体の処理量が、1,000~40,000kg/時間である、大容量型超微粒化噴霧乾燥装置100。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
超微粒化された液滴を噴霧する複数の4流体型ノズルと、
前記液滴を乾燥させる熱風の流路を有し、前記熱風が噴出される噴出口を有する熱風分散室と、
前記熱風分散室に連結されて前記熱風を供給するための熱風配管と、を備え、
更に、複数の前記ノズルが上方に配置され、当該ノズルから噴霧された前記液滴が乾燥されザウター平均粒子径が0.1~10μmの粉体微粒子となる空間を有する液滴乾燥室を備えており、
複数の前記ノズルが、1列に配置され、
前記ノズル毎に前記熱風分散室が設置されており、
前記液滴となる原料液体の処理量が、1,000~40,000kg/時間である、大容量型超微粒化噴霧乾燥装置。
続きを表示(約 790 文字)【請求項2】
前記液滴乾燥室が、直方体であり、縦の長さと横の長さの比率が1:2~1:40である、請求項1に記載の大容量型超微粒化噴霧乾燥装置。
【請求項3】
複数の前記ノズルが、前記液滴乾燥室の横方向に沿って1列に配置されている、請求項2に記載の大容量型超微粒化噴霧乾燥装置。
【請求項4】
前記熱風分散室のそれぞれに前記熱風を送る熱風配管を備えている、請求項1~3のいずれか一項に記載の大容量型超微粒化噴霧乾燥装置。
【請求項5】
前記ノズルが、3本以上である、請求項1~3のいずれか一項に記載の大容量型超微粒化噴霧乾燥装置。
【請求項6】
前記ノズルが、6本以上である、請求項5に記載の大容量型超微粒化噴霧乾燥装置。
【請求項7】
前記液滴乾燥室の前記噴出口の形状が、前記ノズルを中心に配置する環状のスリット状である、請求項1~3のいずれか一項に記載の大容量型超微粒化噴霧乾燥装置。
【請求項8】
前記液滴乾燥室が、直方体であり、前記液滴乾燥室内の縦の長さは、前記ノズルの外径の2~20倍である、請求項1~3のいずれか一項に記載の大容量型超微粒化噴霧乾燥装置。
【請求項9】
請求項1~3のいずれか一項に記載の大容量型超微粒化噴霧乾燥装置を用いる大容量型超微粒化噴霧乾燥方法であり、
超微粒化される液滴の原料液体を複数の前記ノズルに供給する原料液体供給工程と、
前記熱風分散室の前記噴出口から前記熱風を噴出させ、前記液滴乾燥室内の前記空間で前記液滴を乾燥させてザウター平均粒子径が0.1~10μmの粉体微粒子とする液滴乾燥工程と、有し、
前記原料液体を1,000~40,000kg/時間の処理量で処理する、大容量型超微粒化噴霧乾燥方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、大容量型超微粒化噴霧乾燥装置及び大容量型超微粒化噴霧乾燥方法に関する。更に詳しくは、超微粒子を1,000kg/時間以上の大容量で製造が可能である大容量型超微粒化噴霧乾燥装置及び大容量型超微粒化噴霧乾燥方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
電気自動車などの二次電池用の正極材及び負極材や、化粧品などの化成品材料などには、その機能を発揮させるために、平均粒子径0.1~10μm程度の超微粒子が使用されている。
【0003】
最近では、電気自動車などの二次電池市場や化粧品などの化成品市場の拡大に伴って、上記のような超微粒子の需要が更に高まっている。
【0004】
ここで、平均粒子径0.1~10μmの超微粒子を製造するための噴霧乾燥機については複数知られている(例えば、特許文献1~3参照)。また、特許文献1~3のように平均粒子径0.1~10μmの超微粒子が製造可能な微粒化ノズルとしては、微粒化用空気を吹き込む4流体型ノズル方式の微粒化ノズルが複数知られている。また、現在、上記超微粒子を上記4流体型ノズル方式の微粒化ノズルを用いて、噴霧液量(原料液体の処理量)1,000kg/時間未満で製造する装置(噴霧乾燥装置)が大川原化工機社などから開発販売されている。
【0005】
特許文献4には、原料液圧力噴霧ノズルを用いた2段乾燥式スプレードライヤー装置について記載され、この装置によれば大容量化(1,000~12,000kg/時間)が可能であることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平8-281155号公報
特開2003-117442号公報
特開2006-068660号公報
特開平10-26471号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1では、4流体型ノズルによって粒子径10μm以下の微粒子の液滴を得ることが記載されているが、1分間に1000gの液体を噴射する(即ち、処理量60kg/時間)ものであり、処理量が十分でない。
【0008】
特許文献2では、4流体型ノズルによって平均粒子径5~15μm若しくはそれ以下となる微粒子が得られることが記載されている。そして、液体を2リットル/分で供給すること(即ち、噴霧液量12kg/時間)であることが記載され、最大噴霧液量は100kg/時間以上が可能であると記載されている。この4流体型ノズルは、処理量50kg/時間~1000kg/時間を対象に開発したものであり、この特許文献2においても液体の処理量が十分でない。
【0009】
特許文献3では、断面が円環状の2つの流路を有する2流体ノズルを用い、当該2流体ノズルから噴射された薄膜流を真ん中(外部衝突点)で互いに衝突させて4流体にしている(これは、特殊2流体ノズルであり、2流体ノズルであるものの「4流体型ノズル」とも言える)。このようにすることによって、平均粒子径5~15μまたはそれ以下(例えば、5μm以下)の微粒子が得られることが記載され、処理量10kg/時間であることが記載されている。この4流体型ノズルは、処理量1~50kg/時間を対象に開発したものであり、この特許文献3においても液体の処理量が十分でない。なお、2流体ノズルは、1つの気体用流路と1つの液体用流路を有し、上記気体用流路から噴出される気体によって、液体用流路から供給される液体を微粒子化して微粒子状の液滴を噴霧するノズルのことである。
【0010】
特許文献4では、記載されている原料液圧力噴霧ノズルは、原料液体をポンプの圧力のみで微粒子化してオリフィスより噴射するものである(段落[0009]の7行目、請求項1、4、段落[0001]~[0008]参照)。このような原料液圧力噴霧ノズルでは、平均粒子径30~100μmの粒子(例えば食品用途などの粒子)を形成することは可能であるが、平均粒子径0.1~10μmの超微粒子は製造できない。これは、特許文献1~3にも記載されている(特許文献1の(段落[0001]~[0008](特に、段落[0006]参照)、特許文献2の(段落[0002]~[0013](特に、段落[0002]、[0009]参照)、特許文献3の(段落[0002]~[0017](特に、段落[0002]、[0009]参照))。
(【0011】以降は省略されています)

特許ウォッチbot のツイートを見る
この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

東ソー株式会社
ろ過フィルター
17日前
サンノプコ株式会社
消泡剤
今日
個人
油フィルタおよび油ろ過装置
18日前
東レ株式会社
分離膜エレメントブロック
3日前
東ソー株式会社
二酸化炭素分離用組成物
25日前
三洋化成工業株式会社
二酸化炭素濃縮装置
6日前
株式会社フクハラ
圧縮空気除湿装置
27日前
トヨタ自動車株式会社
DACシステム
11日前
ヤマシンフィルタ株式会社
フィルタ装置
27日前
国立大学法人広島大学
分離膜の製造方法
10日前
東レ株式会社
リチウム6回収装置および回収方法
1か月前
アイリスオーヤマ株式会社
除湿装置
10日前
株式会社キャタラー
排ガス浄化用触媒
今日
株式会社キャタラー
排ガス浄化用触媒
18日前
株式会社キャタラー
排ガス浄化用触媒
18日前
株式会社キャタラー
排ガス浄化用触媒
18日前
株式会社キャタラー
排ガス浄化用触媒
18日前
株式会社キャタラー
排ガス浄化用触媒
18日前
株式会社カジワラ
攪拌装置及び洗浄方法
25日前
東芝ライテック株式会社
紫外線処理装置
今日
トヨタ紡織株式会社
フィルタエレメント
1か月前
株式会社前川製作所
油分離器
今日
セイコーエプソン株式会社
光触媒装置
28日前
東ソー株式会社
金属含有ゼオライトおよびそれを含む触媒
17日前
東芝ライテック株式会社
流体処理装置
10日前
株式会社日本触媒
吸水性樹脂組成物、およびその製造方法
21日前
セイコーエプソン株式会社
流体デバイス
1か月前
エステー株式会社
抽出装置
今日
東レ株式会社
オレフィン製造方法およびオレフィン製造装置
24日前
ヤマシンフィルタ株式会社
フィルタ装置及び濾過装置
6日前
株式会社日本製鋼所
反応装置および反応生成物製造方法
今日
東レ株式会社
分離膜、分離膜モジュールおよび膜分離システム
27日前
日本特殊陶業株式会社
反応装置
21日前
兵庫県公立大学法人
酸素還元触媒
17日前
三菱重工業株式会社
排ガスの浄化方法
6日前
セイコーエプソン株式会社
集塵装置の制御方法
1か月前
続きを見る