TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024125605
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-19
出願番号2023033527
出願日2023-03-06
発明の名称固体電解質、全固体電池用電極及び全固体電池
出願人TDK株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H01B 1/06 20060101AFI20240911BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】室温でのイオン伝導度に優れる全固体電池を提供することを目的とする。
【解決手段】本実施形態にかかる固体電解質は、第1領域と第2領域とを有する。前記第1領域及び前記第2領域のそれぞれをオージェ電子分光法で測定した電子線スペクトルの微分波形において、前記第1領域における前記第1ピークと前記第2ピークとの強度比(P11/P12)と、前記第2領域における前記第1ピークと前記第2ピークとの強度比(P21/P22)とが、0<P21/P22<P11/P12≦20を満たし、前記第1領域における前記第1ピークと前記第3ピークとの強度比(P11/P13)と、前記第2領域における前記第1ピークと前記第3ピークとの強度比(P21/P23)とが、0<P21/P23<P11/P13≦3を満たす。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
走査型電子顕微鏡で観察した際に明度の異なる第1領域と第2領域とを有し、
前記第1領域と前記第2領域はそれぞれ、リチウムと、硫黄と酸素とのうち少なくとも一方と、塩素と、を含む化合物を有し、
前記化合物は、Li
2+a

1-b






・・・(1)で表され、
式(1)において、
EはAl、Sc、Y、Zr、Hf、ランタノイドからなる群から選択される少なくとも1つの元素であり、
Gは、Na、K、Rb、Cs、Mg、Ca、Sr、Ba、B、Si、Al、Ti、Cu、Sc、Y、Zr、Nb、Ag、In、Sn、Sb、Hf、Ta、W、Au、Biからなる群から選択される少なくとも1つの元素であり、
DはCO

、SO

、BO

、PO

、NO

、SiO

、OH、O、からなる群から選択される少なくとも一つの基であり、
XはF、Cl、Br、Iからなる群から選択される少なくとも1種以上であり、
0≦a<1.5、0≦b<0.5、0≦c≦5.0、0<d≦6.1を満たし、
層が広がる面に垂直な断面において、前記第1領域及び前記第2領域のそれぞれをオージェ電子分光法で測定した電子線スペクトルの微分波形はそれぞれ、第1ピークと第2ピークと第3ピークとを有し、
前記第1ピークは、49eV以上54eV以下の電子線エネルギー領域における最も強いピークであり、
前記第2ピークは、505eV以上508eV以下の電子線エネルギー領域における最も強いピークであり、
前記第3ピークは、175eV以上178eV以下の電子線エネルギー領域における最も強いピークであり、
前記第1領域における前記第1ピークと前記第2ピークとの強度比(P1

/P1

)と、前記第2領域における前記第1ピークと前記第2ピークとの強度比(P2

/P2

)とが、0<P2

/P2

<P1

/P1

≦20を満たし、
前記第1領域における前記第1ピークと前記第3ピークとの強度比(P1

/P1

)と、前記第2領域における前記第1ピークと前記第3ピークとの強度比(P2

/P2

)とが、0<P2

/P2

<P1

/P1

≦3を満たす、固体電解質。
続きを表示(約 140 文字)【請求項2】
前記断面において、前記第1領域の面積比率が10%より大きく17%以下である、請求項1に記載の固体電解質。
【請求項3】
請求項1に記載の固体電解質を含む全固体電池用電極。
【請求項4】
請求項1に記載の固体電解質を含む全固体電池。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、固体電解質、全固体電池用電極及び全固体電池に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
近年、エレクトロニクス技術の発達はめざましく、携帯電子機器の小型軽量化、薄型化、多機能化が図られている。それに伴い、電子機器の電源となる電池に対し、小型軽量化、薄型化、信頼性の向上が強く望まれており、電解質として固体電解質を用いる固体電解質電池が注目されている。固体電解質として、酸化物系固体電解質、硫化物系固体電解質、錯体水素化物系固体電解質、ハライド系固体電解質等が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1及び2には、ハロゲン元素を含むハライド系固体電解質が開示されている。また特許文献3には、高温におけるイオン伝導度の高いハライド系固体電解質が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2022/091565号
特許第7174181号公報
特許第7174875号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ハライド系固体電解質は、酸化物系固体電解質、硫化物系固体電解質、錯体水素化物系固体電解質等よりイオン伝導度が高いと言われている。しかしながら、そのイオン伝導度はまだ十分とは言えず、更なる向上が求められている。特に室温でのイオン伝導度の向上が求められている。
【0006】
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、室温でのイオン伝導度に優れる全固体電池を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、以下の手段を提供する。
【0008】
(1)第1の態様にかかる固体電解質は、透過型電子線顕微鏡で観察した際に明度の異なる第1領域と第2領域とを有する。前記第1領域と前記第2領域はそれぞれ、リチウムと、硫黄と酸素とのうち少なくとも一方と、塩素と、を含む化合物を有する。前記化合物は、Li
2+a

1-b






・・・(1)で表される。式(1)において、EはAl、Sc、Y、Zr、Hf、ランタノイドからなる群から選択される少なくとも1つの元素であり、Gは、Na、K、Rb、Cs、Mg、Ca、Sr、Ba、B、Si、Al、Ti、Cu、Sc、Y、Zr、Nb、Ag、In、Sn、Sb、Hf、Ta、W、Au、Biからなる群から選択される少なくとも1つの元素であり、DはCO

、SO

、BO

、PO

、NO

、SiO

、OH、O、からなる群から選択される少なくとも一つの基であり、XはF、Cl、Br、Iからなる群から選択される少なくとも1種以上であり、0≦a<1.5、0≦b<0.5、0≦c≦5.0、0<d≦6.1を満たす。層が広がる面に垂直な断面において、前記第1領域及び前記第2領域のそれぞれをオージェ電子分光法で測定した電子線スペクトルの微分波形はそれぞれ、第1ピークと第2ピークと第3ピークとを有する。前記第1ピークは、49eV以上54eV以下の電子線エネルギー領域における最も強いピークである。前記第2ピークは、505eV以上508eV以下の電子線エネルギー領域における最も強いピークである。前記第3ピークは、175eV以上178eV以下の電子線エネルギー領域における最も強いピークである。前記第1領域における前記第1ピークと前記第2ピークとの強度比(P1

/P1

)と、前記第2領域における前記第1ピークと前記第2ピークとの強度比(P2

/P2

)とは、0<P2

/P2

<P1

/P1

≦20を満たす。前記第1領域における前記第1ピークと前記第3ピークとの強度比(P1

/P1

)と、前記第2領域における前記第1ピークと前記第3ピークとの強度比(P2

/P2

)とは、0<P2

/P2

<P1

/P1

≦3を満たす。
【0009】
(2)上記態様にかかる固体電解質は、前記断面において、前記第1領域の面積比率が10%より大きく17%以下でもよい。
【0010】
(3)第2の態様にかかる全固体電池用電極は、上記の固体電解質を含む。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

TDK株式会社
電子部品の製造方法
今日
TDK株式会社
磁気センサとその設計方法、及び組立体
今日
個人
トイレ用照明スイッチ
15日前
ローム株式会社
保持具
1日前
CKD株式会社
巻回装置
14日前
CKD株式会社
巻回装置
14日前
イリソ電子工業株式会社
電子部品
18日前
個人
積層型電解質二次電池
7日前
太陽誘電株式会社
コイル部品
22日前
オムロン株式会社
電磁継電器
22日前
オムロン株式会社
電磁継電器
22日前
オムロン株式会社
電磁継電器
22日前
太陽誘電株式会社
コイル部品
22日前
国立大学法人信州大学
トランス
22日前
株式会社半導体エネルギー研究所
電池
1か月前
協立電機株式会社
着磁器
今日
株式会社ヨコオ
ソケット
29日前
三菱電機株式会社
同軸フィルタ
4日前
日本特殊陶業株式会社
保持部材
14日前
日新電機株式会社
変圧器
1か月前
ローム株式会社
半導体装置
今日
ナカムラマジック株式会社
放熱器
9日前
ローム株式会社
半導体装置
今日
ローム株式会社
半導体装置
15日前
トヨタバッテリー株式会社
二次電池
29日前
日本航空電子工業株式会社
コネクタ
15日前
日新イオン機器株式会社
気化器、イオン源
15日前
トヨタバッテリー株式会社
二次電池
14日前
株式会社AESCジャパン
電池パック
今日
株式会社村田製作所
コイル部品
14日前
株式会社ダイヘン
リユース方法
14日前
株式会社豊田自動織機
電子機器
今日
株式会社ディスコ
ウェーハの加工方法
4日前
ローム株式会社
半導体発光装置
21日前
TDK株式会社
電子部品
今日
河村電器産業株式会社
接続装置
1か月前
続きを見る