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公開番号2024125483
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-19
出願番号2023033325
出願日2023-03-06
発明の名称回転電機および絶縁部材
出願人本田技研工業株式会社
代理人個人,個人
主分類H02K 1/32 20060101AFI20240911BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】ステータコイル全体に対する冷却の向上を図ることができる回転電機の提供。
【解決手段】回転電機のステータは、ステータコイル21と、ステータコイル21を内包する絶縁部材23と、絶縁部材23に内包されたステータコイル21が挿入される複数のスロット22が形成された環状のステータコア20と、を備え、ステータコア20には、複数のスロット22のそれぞれに冷却媒体を導入する流路24a,24bが形成され、絶縁部材23には、スロット22に導入された冷却媒体を絶縁部材23により内包された空間の隙間32a,32bに導く開口230が形成されている。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
ロータおよびステータとを備える回転電機であって、
前記ステータは、
ステータコイルと、
前記ステータコイルを内包する絶縁部材と、
前記絶縁部材に内包された前記ステータコイルが挿入される複数のスロットが形成された環状のステータコアと、
を備え、
前記ステータコアには、複数の前記スロットのそれぞれに冷却媒体を導入する流路が形成され、
前記絶縁部材には、前記スロットに導入された前記冷却媒体を前記絶縁部材により内包された空間に導く導入開口が形成されている、回転電機。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
請求項1に記載の回転電機において、
前記内包された空間に導かれた前記冷却媒体は、前記ステータコイルのコイルエンド方向に流れて該コイルエンドに排出される、回転電機。
【請求項3】
請求項1に記載の回転電機において、
前記流路は、前記ステータコアの外周側領域であるコアバックに形成され、前記スロットのスロット底面に流出口を有し、
前記導入開口は、前記流出口に対向する第1開口領域と、該第1開口領域からステータコア径方向の内周側に伸延する第2開口領域とを有する、回転電機。
【請求項4】
請求項1に記載の回転電機において、
前記流路は、前記ステータコアの外周側領域であるコアバックに形成され、前記スロットのスロット底面に流出口を有し、
前記導入開口は、前記流出口に対向する第1開口領域、および/または、前記スロットのスロット側壁に対向する第2開口領域を有し、
少なくとも前記第1開口領域および前記第2開口領域が対向するスロット壁面には、窪み部が設けられている、回転電機。
【請求項5】
請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の回転電機において、
前記ステータコイルの延在方向において前記導入開口よりも外側の領域には、前記絶縁部材と前記ステータコイルとの隙間を埋める充填材が設けられ、
前記ステータコイルの延在方向において前記導入開口が設けられている領域では、前記絶縁部材と前記ステータコイルとの間に隙間が形成されている、回転電機。
【請求項6】
請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の回転電機において、
前記ステータコイルの延在方向における前記絶縁部材の両端領域には、前記絶縁部材と前記ステータコイルとの隙間を埋める充填材が設けられ、
前記絶縁部材の前記両端領域により挟まれた領域では、前記絶縁部材と前記ステータコイルとの間に隙間が形成されている、回転電機。
【請求項7】
請求項1に記載の回転電機において、
前記導入開口は、前記ステータコイルの延在方向において前記絶縁部材の一端側に配置され、
前記冷却媒体を前記スロットから前記ステータコアの外部へ排出する排出流路と、
前記ステータコイルの延在方向において前記絶縁部材の他端側に配置され、前記内包された空間を流れた前記冷却媒体を前記排出流路へと導く排出開口と、をさらに備える回転電機。
【請求項8】
請求項1に記載の回転電機において、
前記ステータコイルを内包する前記絶縁部材は、
前記スロットのスロット底面およびスロット側壁に対向して配置されるシート状絶縁部材と、
前記スロットのスロット開口に固定される固定部材と、を備える回転電機。
【請求項9】
請求項1に記載の回転電機の前記ステータコアの前記スロットに挿入された前記ステータコイルを内包するシート状の絶縁部材であって、
前記スロットに導入された前記冷却媒体を、前記絶縁部材により内包された空間へ導く導入開口が形成されている、絶縁部材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、回転電機および絶縁部材に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ステータコイルのコイルエンドを冷却する構成として、コイルエンドの上方から冷却媒体を供給する冷却管を備える回転電機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-34873号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した回転電機では、コイルエンドに冷却媒体を供給して冷却する構成であるため、スロット内に収納されたコイル部分を含めたステータコイル全体に対する冷却が、不十分となる問題点がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様による回転電機は、ロータおよびステータとを備える回転電機であって、前記ステータは、ステータコイルと、前記ステータコイルを内包する絶縁部材と、前記絶縁部材に内包された前記ステータコイルが挿入される複数のスロットが形成された環状のステータコアと、を備え、前記ステータコアには、複数の前記スロットのそれぞれに冷却媒体を導入する流路が形成され、前記絶縁部材には、前記スロットに導入された前記冷却媒体を前記絶縁部材により内包された空間に導く導入開口が形成されている。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、ステータコイル全体に対する冷却の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、第1の実施形態の回転電機の概略構成を示す図である。
図2は、図1のA-A断面図である。
図3は、ステータコア20bを示す図である。
図4は、図2のD1-D1断面図である。
図5は、図2のD2-D2断面図である。
図6は、絶縁部材を示す図である。
図7は、絶縁部材の他の例を示す図である。
図8は、変形例1における絶縁部材を示す図である。
図9は、ステータコイルを内包するように折り曲げた状態の絶縁部材を示す斜視図である。
図10は、変形例1におけるD2-D2断面図である。
図11は、変形例2における絶縁部材を示す図である。
図12は、変形例2におけるD2-D2断面図である。
図13は、変形例3における絶縁部材を示す図である。
図14は、F1断面図である。
図15は、第2の実施形態の回転電機の概略構成を示す図である。
図16は、第2の実施形態におけるA-A断面図である。
図17は、第2の実施形態における絶縁部材を示す図である。
図18は、図15のF2-F2断面図である。
図19は、図15のF3-F3断面図である。
図20は、変形例4における絶縁部材を示す図である。
図21は、変形例4におけるF2-F2断面図である。
図22は、変形例5におけるA-A断面図である。
図23は、変形例5における絶縁部材を示す図である。
図24は、変形例5における20b1断面図である。
図25は、変形例5における20c断面図である。
図26は、変形例5における20d断面図である。
図27は、楔の他の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図を参照して本発明を実施するための形態について説明する。以下の記載および図面は、本発明を説明するための例示であって、説明の明確化のため、適宜、省略および簡略化がなされている。また、以下の説明では、同一または類似の要素および処理には同一の符号を付し、重複説明を省略する場合がある。なお、以下に記載する内容はあくまでも本発明の実施の形態の一例を示すものであって、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではなく、他の種々の形態でも実施をすることが可能である。
【0009】
(第1の実施形態)
図1~7は、第1の実施形態の回転電機1を説明する図である。図1は、回転電機1のステータ2およびロータ3を、ロータ3の軸方向に沿ってz座標軸の正方向から見た図である。図2は、図1のA-A断面図である。回転電機1は、ケース4と、ケース4内に配置された環状のステータ2と、ステータ2の内周側に配置されたロータ3とを備える。ステータ2は、ステータコア20(20a,20b)、ステータコイル21を備える。
【0010】
図2に示すように、ステータコア20aはステータコア20bを挟むように一対設けられている。ステータコア20aとステータコア20bとは同一形状である。ステータコア20a,20bは、例えば、電磁鋼板を積層して形成される。また、冷却媒体導入用のステータコア20bについては、圧粉鉄心としたり、樹脂成型で構成したりしても良い。ステータコア20a,20bの内周側の領域には複数のスロット22が形成されている。図3は、ステータコア20bを示す図である。ステータコア20bは、外形がステータコア20aよりも小さい。また、ステータコア20bには、スロット22のスロット底面220とコアバック200の外周面201との間を貫通する流路24bが形成されている。ステータコア20(20a,20b)の複数のスロット22のそれぞれには、ステータコイル21が収納されている。図示した例では、ステータコイル21には角線の導体が用いられているが、丸線の導体を用いても良い。
(【0011】以降は省略されています)

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