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公開番号2024123466
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-12
出願番号2023030906
出願日2023-03-01
発明の名称筆記具
出願人三菱鉛筆株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C09D 11/16 20140101AFI20240905BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】筆記性能を低下させることなく、ペン芯の染料染着防止、それによるインク変色抑制及び筆記感の向上を高度に両立した筆記具を提供する。
【解決手段】 本発明の筆記具は、少なくとも、(メタ)アクリル酸シクロヘキシルモノマーと、塩基性染料又は油溶性染料若しくは酸性染料とで構成される着色樹脂粒子と、アニオン系界面活性剤とを含有する水性インク組成物を搭載したことを特徴とする。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも、(メタ)アクリル酸シクロヘキシルモノマーと、塩基性染料又は油溶性染料若しくは酸性染料とで構成される着色樹脂粒子と、アニオン系界面活性剤とを含有する水性インク組成物を搭載したことを特徴とする筆記具。
続きを表示(約 300 文字)【請求項2】
アニオン系界面活性剤がスルホン酸系界面活性剤、硫酸エステル系界面活性剤、リン酸エステル系界面活性剤から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1記載の筆記具。
【請求項3】
筆記具のペン芯の材質が下記A群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1又は2記載の筆記具。
A群: ポリエステル芯、アクリル芯、ナイロン芯、ポリブチレンテレフタレート(PBT)芯、ポリエチレン芯、ゴム芯、ウレタン芯、ポリアセタール(POM)芯、ポリプロピレン(PP)芯、ポリエチレンナフタレート(PEN)芯、ポリエチレンテレフタレート(PET)芯

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、染料で着色した着色樹脂粒子を含有する水性インク組成物を搭載した筆記具に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、染料で着色した樹脂粒子を着色剤として含有する水性インク組成物、これを搭載した筆記具や塗布具が知られている。
例えば、(1)染料で着色した着色樹脂粒子と、着色樹脂粒子の平均粒子径に対して平均粒子径が5%以上95%以下のワックス粒子とを少なくとも含む水性インキと、塗布先(ペン芯)として繊維集束体を備える塗布具(例えば、特許文献1参照)や、(2)(メタ)アクリル酸シクロヘキシルモノマーと、塩基性染料又は油溶性染料とで構成される着色樹脂微粒子であって、前記(メタ)アクリル酸シクロヘキシルモノマーの含有量が着色樹脂微粒子を構成する全ポリマー成分に対して、30質量%以上であると共に、前記塩基性染料又は油溶性染料の含有量が全ポリマー成分に対して、15質量%以上である着色樹脂微粒子が水に分散されていることを特徴とする水性インク用着色樹脂微粒子の分散液、これを含有する筆記具用水性インク組成物(例えば、本出願人の先行出願となる特許文献2参照)などが知られている。
【0003】
しかしながら、上記特許文献1に記載の水性インキ組成物を搭載した塗布具などは、経時的に繊維集束体にインクに含まれる染料の染着や、それによるインク変色などの課題があった。さらには、ペン芯に染料が染着することによって、初期の筆記時の描線と比較して色相の変化が発生しやすいなどの課題があり、この課題は保存期間等が長いほど強くなる傾向であった。
上記特許文献2の水性インク組成物を搭載した筆記具は、今までにない優れた筆記性能を有するものであるが、ペン芯の染料染着防止、それによるインク変色抑制、筆記感の向上などの更なる性能アップが望まれている。
更に、プラスチック芯からなるペン芯は、インクとの相性もあるが、書き味が硬く、引っかかり感があったりし、筆記感の更なる向上が望まれている。
【0004】
一方、本出願人は、筆記具用インクの色材がペン先に吸着することにより発生するインクの変色を抑制するために、重合性不飽和基を有する染料由来のモノマー単位を少なくとも有するポリマーで構成される着色粒子水分散体を含有する水性インク組成物を搭載すると共に、ペン先(焼結芯を除く)がポリエステル系材料から構成されていることを特徴とする筆記具(例えば、特許文献3参照)を開示している。
この筆記具は、本発明と同様の課題を解消するものであるが、技術思想(構成及びその作用効果等)が相違するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開2019/189364号公報(請求の範囲、実施例等)
特開2019-112561号公報(特許請求の範囲、実施例等)
特開2021-185024号公報(特許請求の範囲、実施例等)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記従来技術の課題及び現状等に鑑み、これを解消しようとするものであり、染料で着色した樹脂粒子を着色剤として含有する水性インク組成物を搭載した筆記具において、筆記性能を損なうことなく、ペン芯の染料染着防止、それによるインク変色抑制及び筆記感の向上を高度に両立した筆記具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記従来の課題等に鑑み、鋭意研究を行った結果、少なくとも、(メタ)アクリル酸シクロヘキシルモノマーと、塩基性染料又は油溶性染料若しくは酸性染料とで構成される着色樹脂粒子と、特定の成分とを含有する水性インク組成物を搭載した筆記具とすることにより、上記目的の筆記具が得られることを見出し、本発明を完成するに至ったのである。
【0008】
すなわち、本発明の筆記具は、少なくとも、(メタ)アクリル酸シクロヘキシルモノマーと、塩基性染料又は油溶性染料若しくは酸性染料とで構成される着色樹脂粒子と、アニオン系界面活性剤とを含有する水性インク組成物を搭載したことを特徴とする。
アニオン系界面活性剤がスルホン酸系界面活性剤、硫酸エステル系界面活性剤、リン酸エステル系界面活性剤、カルボン酸系界面活性剤から選ばれる少なくとも1種が好ましい。
筆記具のペン芯の材質が下記A群から選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。
A群: ポリエステル芯、アクリル芯、ナイロン芯、ポリブチレンテレフタレート(PBT)芯、ポリエチレン芯、ゴム芯、ウレタン芯、ポリアセタール(POM)芯、ポリプロピレン(PP)芯、ポリエチレンナフタレート(PEN)芯、ポリエチレンテレフタレート(PET)芯
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、筆記性能を損なうことなく、ペン芯の染料染着防止、それによるインク変色抑制及び筆記感の向上を高度に両立した筆記具が提供される。
本発明の目的及び効果は、特に請求項において指摘される構成要素及び組み合わせを用いることによって認識され且つ得られるものである。上述の一般的な説明及び後述の詳細な説明の両方は、例示的及び説明的なものであり、特許請求の範囲に記載されている本発明を制限するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0010】
(a)~(n)は、本発明の筆記具における繊維芯からなるペン芯の各構造等を説明する説明図である。
(a)~(j)は、本発明の筆記具におけるプラスチック芯からなるペン芯の各構造等を説明する説明図である。
本発明の筆記具の実施形態の一例を示す直液式筆記具の縦断面図である。
本発明の筆記具の実施形態の他例を示すバルブ機構を備えた筆記具の縦断面図である。
本発明の筆記具の実施形態の他例を示す中綿等のインク吸蔵体に吸蔵させたタイプの筆記具の縦断面図である。
本発明の筆記具の実施形態の他例を示す中綿等のインク吸蔵体に吸蔵させたタイプの図5とペン芯形状が異なる筆記具の縦断面図である。
本発明の筆記具の実施形態の他例を示す中綿等のインク吸蔵体に吸蔵させたタイプの図5、図6とペン芯形状が異なる筆記具の縦断面図である。
本発明の筆記具の実施形態の他例を示すノック式の筆記具の縦断面図である。
本発明の筆記具の実施形態の他例を示すものであり、筆圧によって描線の幅を自在に変化させるサインペン又はマーキングペンに対応可能な筆記具の斜視図である。
図9の筆記具の正面図である。
図10の筆記具の縦断面図である。
図9の筆記具のプラスチックペン芯部分を縦断面態様で示す拡大断面図である。
図12のθ-θ線断面図(プラスチック芯からなるペン芯の横断面図)である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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