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公開番号2024123371
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-12
出願番号2023030714
出願日2023-03-01
発明の名称コネクタ
出願人住友電装株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類H01R 13/405 20060101AFI20240905BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】中子を用いずとも、アライメント精度の低下を抑制できる技術の提供。
【解決手段】コネクタ100は、ケース200に取り付けられ、ケース200の内側に配置される機器とケース200の外側に配置される機器とを電気的に接続するコネクタ100であって、端子3と、インサート成形によって端子3と一体化された樹脂製のハウジング1と、を備える。端子3は、ハウジング1に埋設される部分の少なくとも一部において、少なくとも1つの角部分が、丸みを帯びたアール形状Rである。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
ケースに取り付けられ、前記ケースの内側に配置される機器と前記ケースの外側に配置される機器とを電気的に接続するコネクタであって、
端子と、
インサート成形によって前記端子と一体化された樹脂製のハウジングと、
を備え、
前記端子が、前記ハウジングに埋設される部分の少なくとも一部において、少なくとも1つの角部分が、丸みを帯びたアール形状である、
コネクタ。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
請求項1に記載のコネクタであって、
前記端子が、前記ハウジングに埋設される部分の途中に設けられた屈曲部を備える、
コネクタ。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のコネクタであって、
前記端子が、前記ハウジングに埋設される部分が備える4つの角部分の全てが、アール形状である、
コネクタ。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載のコネクタであって、
前記端子が、前記少なくとも1つの角部分が、前記ハウジングに埋設される部分の全体にわたって、アール形状である、
コネクタ。
【請求項5】
請求項1又は請求項2に記載のコネクタであって、
前記端子は、前記ハウジングに埋設される部分の少なくとも一部において、前記端子の延在方向と直交する断面が、第1方向の寸法が、第1方向と直交する第2方向の寸法よりも長い、扁平形状である、
コネクタ。
【請求項6】
請求項5に記載のコネクタであって、
前記ハウジングが有するゲート跡が、前記端子に対して前記第1方向の一方側に寄った位置にある、
コネクタ。
【請求項7】
請求項1又は請求項2に記載のコネクタであって、
前記ハウジングが、前記端子における前記ハウジングから露出した端部を収容する端子収容部、
を備え、
前記端子収容部を、相手側のコネクタが覆う形態で装着できる、コネクタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、コネクタに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
コネクタは、例えば、端子(端子金具)とこれを保持するハウジングとを含んで構成される。コネクタのハウジングは、例えば、端子をインサート品としたインサート成形によって形成される(特許文献1~3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平11-87011号公報
特開2013-157256号公報
特開2021-26939号公報
特開2019-212829号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
端子をインサート品としたインサート成形によってハウジングを形成するにあたっては、端子が金型の空洞部分(キャビティ)の定められた位置に配置された状態で、金型に設けられたゲートを通じて、キャビティ内に軟化溶融した樹脂が注入(射出充填)される。このとき、キャビティ内に配置されている端子が、注入された樹脂から力(圧力)を受ける。樹脂から力を受けることで、端子に位置ずれや変形が生じると、アライメント精度が低下するおそれがある。
【0005】
アライメント精度の低下を抑制するために、中子を用いることが考えられる。すなわち、まず、端子をインサート品として1回目のインサート成形を行って、端子を保持する中子(1次成形品)を形成する。その後、中子によって保持された端子をインサート品として2回目のインサート成形を行って、最終的な成形品であるハウジング(2次成形品)を形成する。こうすれば、2回目のインサート成形の際に、端子が中子によって保持された状態となっているので、樹脂から力を受けても端子に位置ずれや変形が生じにくく、アライメント精度が担保されやすい。
【0006】
しかしながら、中子を用いるとなると、インサート成形を2回行わなければならず、工程数の増加が避けられない。また、中子の成形に用いる金型を別途に準備しなければならないのでコストアップも避けられない。さらに、ハウジング内に中子を完全に埋設しなければならないため、最終的な成形品であるハウジングが大型化する可能性もある。
【0007】
そこで、本開示は、中子を用いずとも、アライメント精度の低下を抑制できる技術の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示のコネクタは、ケースに取り付けられ、前記ケースの内側に配置される機器と前記ケースの外側に配置される機器とを電気的に接続するコネクタであって、端子と、インサート成形によって前記端子と一体化された樹脂製のハウジングと、を備え、前記端子が、前記ハウジングに埋設される部分の少なくとも一部において、少なくとも1つの角部分が、丸みを帯びたアール形状である、コネクタである。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、中子を用いずとも、アライメント精度の低下を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は実施形態にかかるコネクタを斜め上から見た図である。
図2はコネクタを斜め下から見た図である。
図3はコネクタを側方から見た図である。
図4はコネクタを上から見た図である。
図5は端子を斜め下から見た図である。
図6はコネクタをフランジの形成位置で切断した図である。
図7は金型の側断面を模式的に示す図である。
図8は金型の平断面を模式的に示す図である。
図9は端子の周囲に形成される樹脂の流れを説明するための模式的な図である。
図10はアール形状が設けられない端子の周囲に形成される樹脂の流れを説明するための模式的な図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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