TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024122742
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-09
出願番号2023030456
出願日2023-02-28
発明の名称バスバー及びその製造方法、並びに蓄電装置
出願人イビデン株式会社
代理人個人
主分類H01M 50/526 20210101AFI20240902BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】絶縁性を安定して確保できるバスバー及びバスバーの製造方法、並びに蓄電装置を提供する。
【解決手段】電池セルを含む蓄電装置に用いられるバスバー1は、導電性材料を含むバスバー本体5が、絶縁被膜10により被覆されたものである。バスバー本体5の角部7にはR加工が施されている。上記バスバー1の製造方法は、導電性材料を含むバスバー本体5の角部にR加工を施す工程と、バスバー本体5に絶縁塗料を被着させた後に、硬化させて絶縁被膜10を形成する工程と、を有する。蓄電装置は、複数の電池セル又は電池モジュールを、上記バスバーで接続したものである。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
電池セルを含む蓄電装置に用いられるバスバーであって、
導電性材料を含むバスバー本体と、前記バスバー本体を被覆する絶縁被膜とを有するとともに、
前記バスバー本体の角部にR加工が施されていることを特徴とする、バスバー。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記角部のR加工における曲率半径(R)が、500μm以上であることを特徴とする、請求項1に記載のバスバー。
【請求項3】
前記絶縁被膜は、フィラーを含むことを特徴とする、請求項2に記載のバスバー。
【請求項4】
前記フィラーは、無機化合物を含むことを特徴とする、請求項3に記載のバスバー。
【請求項5】
前記無機化合物は、ケイ酸塩化合物を含むことを特徴とする、請求項4に記載のバスバー。
【請求項6】
前記ケイ酸塩化合物が、ガラス系材料、マイカ、カオリン、タルク、クレー、パイロフィライト、モンモリロナイト、ベントナイト、ワラストナイト、ゾノトライト、ゼオライト、ケイソウ土及びハロイサイトから選択される少なくとも1種であることを特徴とする、請求項5に記載のバスバー。
【請求項7】
前記ガラス系材料が、フレーク状ガラス、ガラス粒子、ガラス繊維及びガラスビーズから選択される少なくとも1種であることを特徴とする、請求項6に記載のバスバー。
【請求項8】
前記ケイ酸塩化合物が、ガラス系材料及びマイカの少なくとも一方を含み、前記ガラス系材料はフレーク状ガラスであることを特徴とする、請求項6に記載のバスバー。
【請求項9】
前記絶縁被膜中における、全成分に対する前記フィラーの含有量が、3~70体積%であることを特徴とする、請求項3~8のいずれか1項に記載のバスバー。
【請求項10】
前記絶縁被膜の最小膜厚が300μm以上であることを特徴とする、請求項1~8のいずれか1項に記載のバスバー。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、バスバー及びその製造方法、並びに複数の電池セル又は電池モジュールをバスバーで接続した蓄電装置に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
各種電子機器や、電動モータで駆動する電気自動車又はハイブリッド車、蓄電池などには、複数の電池セルを、バスバーにて直列又は並列に接続した蓄電装置が搭載されている。また、電池セルには、鉛蓄電池やニッケル水素電池などに比べて、高容量かつ高出力が可能なリチウムイオン二次電池が主に用いられている。
【0003】
バスバーには絶縁性が要求されるため、特許文献1では金属板などのバスバー本体に、エポキシやエポキシポリエステル、ポリエステル等の樹脂からなる塗膜を形成している。
【0004】
しかし、電池セルでは、充放電時に過電流が通電され、バスバーが発熱することがあり、場合によっては火炎を発することがある。このような異常時には、特許文献1のように樹脂からなる塗膜は耐熱性が十分ではない。そこで、特許文献2では、電気絶縁性と耐熱性とを備える雲母シートでバスバー本体を被覆している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-48001号公報
特表2020-528650号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、特許文献1では、塗膜を形成する際に流動浸漬塗装(流動浸漬粉体塗装)を行っている。バスバー本体は金属板を所定の形状に打ち抜いた部材であり、金属板の表裏面から端面(板厚部分)に連続する部分、即ち角部(図2の角部7参照)の断面形状はほぼ直角であるため、特許文献1のように流動浸漬塗装により塗膜を形成する場合、バスバー本体の角部での塗膜が薄くなり、絶縁不良を起こしやすい。
【0007】
また、特許文献2では、雲母シートをバスバー本体に巻き付ける作業が必要になる。電池セルの設置個所の空間的制限などにより、バスバーが複雑な形状を呈することもあるが、バスバーが複雑な形状になると、雲母シートをバスバー本体の隅々まで巻き付けるのが困難である。雲母シートに、巻きムラや隙間があると、電気絶縁性が十分に得られない。更には、高温時に雲母シートの粘着面が剥がれることも想定される。
【0008】
そこで本発明は、絶縁性を安定して確保できるバスバーを提供することを目的とする。また、雲母シートのような巻き付け作業が不要で、巻きムラやシートの隙間を生じることや、シートの剥がれの問題もなく、複雑な形状にも容易に対応可能で、製造も簡便なバスバーの製造方法を提供することを目的とする。更には、このようなバスバーにより複数の電池セル又は電池モジュール同士を接続し、異常時においても高い安全性を示す蓄電装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の上記目的は、バスバーに係る下記[1]の構成により達成される。
【0010】
[1] 電池セルを含む蓄電装置に用いられるバスバーであって、
導電性材料を含むバスバー本体と、前記バスバー本体を被覆する絶縁被膜とを有するとともに、
前記バスバー本体の角部にR加工が施されていることを特徴とする、バスバー。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

イビデン株式会社
配線基板
26日前
イビデン株式会社
配線基板
1か月前
イビデン株式会社
配線基板
15日前
イビデン株式会社
浸透促進剤
1か月前
イビデン株式会社
植物賦活剤
8日前
イビデン株式会社
植物賦活剤
8日前
イビデン株式会社
プリント配線板
27日前
イビデン株式会社
プリント配線板
27日前
イビデン株式会社
プリント配線板
12日前
イビデン株式会社
プリント配線板
5日前
イビデン株式会社
プリント配線板
12日前
イビデン株式会社
配線基板の製造方法
1か月前
イビデン株式会社
ソルガム用植物賦活剤
8日前
イビデン株式会社
植物(大豆を除く)賦活剤
8日前
イビデン株式会社
バスバー及びその製造方法、並びに蓄電装置
8日前
イビデン株式会社
バスバー及びその製造方法、並びに蓄電装置
8日前
イビデン株式会社
バスバー及びその製造方法、並びに蓄電装置
8日前
イビデン株式会社
バスバー及びその製造方法、並びに蓄電装置
8日前
イビデン株式会社
プリント配線基板の不良発生要因の分類方法および分類システム
18日前
個人
安全なNAS電池
5日前
東レ株式会社
二次電池
5日前
ユニチカ株式会社
負極集電材
5日前
サンケン電気株式会社
半導体装置
20日前
エイブリック株式会社
半導体装置
20日前
東京パーツ工業株式会社
コイル装置
27日前
トヨタ自動車株式会社
二次電池
27日前
オリオン機械株式会社
電源装置
29日前
ローム株式会社
半導体装置
19日前
住友電装株式会社
コネクタ
27日前
株式会社東京精密
シート剥離装置
25日前
株式会社CTK
アンテナ取付装置
12日前
株式会社ドクター中松創研
V3D半導体
14日前
TDK株式会社
コイル部品
12日前
株式会社東京精密
シート剥離装置
15日前
光森科技有限公司
光源モジュール
21日前
東京応化工業株式会社
基板支持体
15日前
続きを見る