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公開番号
2024121768
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-06
出願番号
2023186399,2023028333
出願日
2023-10-31,2023-02-27
発明の名称
情報処理装置及び情報処理方法
出願人
KDDI株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
G06Q
20/38 20120101AFI20240830BHJP(計算;計数)
要約
【課題】NFTの2次流通等の取引によって得られる利益をコンテンツ作者等の以前の保有者に還元する利益を算出することを図る。
【解決手段】ブロックチェーン上に記録される非代替性トークン又は非代替性トークンの保有者に関連付けて利益還元条件を記憶する利益還元条件記憶部と、一の非代替性トークンの第1の保有者よりも後に当該一の非代替性トークンを保有する第2の保有者が行う当該一の非代替性トークンに関連する取引に関する取引情報を取得する取引情報取得部と、取引情報と利益還元条件とに基づいて第2の保有者の利益の中から第1の保有者に還元する利益の還元率を決定する還元率決定部と、還元率を用いて第2の保有者の利益の中から第1の保有者に還元する利益を算出する還元利益算出部と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
ブロックチェーン上に記録される非代替性トークン又は前記非代替性トークンの保有者に関連付けて利益還元条件を記憶する利益還元条件記憶部と、
一の非代替性トークンの第1の保有者よりも後に前記一の非代替性トークンを保有する第2の保有者が行う前記一の非代替性トークンに関連する取引に関する取引情報を取得する取引情報取得部と、
前記取引情報と前記利益還元条件とに基づいて、前記第2の保有者の利益の中から前記第1の保有者に還元する利益を算出する還元利益算出部と、
を備える情報処理装置。
続きを表示(約 860 文字)
【請求項2】
前記利益還元条件記憶部は、非代替性トークンの保有者が設定する利益還元条件を記憶する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
非代替性トークンの保有者から利益還元条件の設定を受付ける受付部をさらに備える、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記還元利益算出部は、前記取引情報に示される、前記第1の保有者による前記一の非代替性トークンの販売価格に応じて前記第1の保有者に還元する利益を変更する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記還元利益算出部は、前記取引情報に示される、前記第1の保有者による前記一の非代替性トークンの販売期間に応じて前記第1の保有者に還元する利益を変更する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記取引情報は、前記第2の保有者が前記一の非代替性トークンに基づいて得る利益に関する利益情報である、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記還元利益算出部は、前記取引情報に示される前記第2の保有者の利益の額に応じて前記第1の保有者に還元する利益を変更する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記還元利益算出部は、前記取引情報に示される前記一の非代替性トークンの購入価格と転売価格の差額に応じて前記第1の保有者に還元する利益を変更する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記還元利益算出部は、前記取引情報に示される利益獲得時期に応じて前記第1の保有者に還元する利益を変更する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記還元利益算出部は、前記取引情報に示されるリース回数に応じて前記第1の保有者に還元する利益を変更する、
請求項1に記載の情報処理装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及び情報処理方法に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、NFT(Non-Fungible Token、非代替性トークン)は、例えばデジタルアートやゲームアイテムやトレーディングカード等のコンテンツに対して唯一性や保有者を証明することができるものとして注目されている。そのNFTを扱うマーケットプレイス(NFTマーケットプレイス)では、NFTを購入したり販売したりすることができるようになっている。また特許文献1には、コンテンツの一次流通及び二次流通においてコンテンツの著作権者に譲渡の対価を分配する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-131779号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
NFTは、NFTマーケットプレイスにおいて転売等の2次流通が行われ得るが、2次流通時に、NFTの対象のコンテンツの作者(コンテンツ作者)が得る収益をどのようにして決定するのかが課題であった。例えば、コンテンツ作者がNFTの販売利益の還元率をNFT発行時に予め決定してNFTのメタデータに含めておくことが考えられる。しかしながら、2次流通の段階でNFTの市場価値が変動し得るので、コンテンツ作者がNFT発行時に適切な販売利益の還元率を決定することは難しい。特許文献1に記載された技術では、二次流通の譲渡額に対する分配の割合である第2分配率が設定されるが、第2分配率をどのように決定するのかまでは開示されていない。
【0005】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、NFTの2次流通等の取引によって得られる利益をコンテンツ作者等の以前の保有者に還元する利益を算出することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、ブロックチェーン上に記録される非代替性トークン又は前記非代替性トークンの保有者に関連付けて利益還元条件を記憶する利益還元条件記憶部と、一の非代替性トークンの第1の保有者よりも後に前記一の非代替性トークンを保有する第2の保有者が行う前記一の非代替性トークンに関連する取引に関する取引情報を取得する取引情報取得部と、前記取引情報と前記利益還元条件とに基づいて、前記第2の保有者の利益の中から前記第1の保有者に還元する利益を算出する還元利益算出部と、を備える情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記利益還元条件記憶部は、非代替性トークンの保有者が設定する利益還元条件を記憶する、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、非代替性トークンの保有者から利益還元条件の設定を受付ける受付部をさらに備える、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記還元利益算出部は、前記取引情報に示される、前記第1の保有者による前記一の非代替性トークンの販売価格に応じて前記第1の保有者に還元する利益を変更する、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記還元利益算出部は、前記取引情報に示される、前記第1の保有者による前記一の非代替性トークンの販売期間に応じて前記第1の保有者に還元する利益を変更する、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記取引情報は、前記第2の保有者が前記一の非代替性トークンに基づいて得る利益に関する利益情報である、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記還元利益算出部は、前記取引情報に示される前記第2の保有者の利益の額に応じて前記第1の保有者に還元する利益を変更する、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記還元利益算出部は、前記取引情報に示される前記一の非代替性トークンの購入価格と転売価格の差額に応じて前記第1の保有者に還元する利益を変更する、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記還元利益算出部は、前記取引情報に示される利益獲得時期に応じて前記第1の保有者に還元する利益を変更する、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記還元利益算出部は、前記取引情報に示されるリース回数に応じて前記第1の保有者に還元する利益を変更する、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記一の非代替性トークンは、仮想空間内で利用されるアバターに対して発行された非代替性トークンである、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記取引情報取得部は、前記アバターに紐づけられた取引情報を取得する、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記一の非代替性トークンは、ゲーム内で取引されるゲームアイテムに対して発行された非代替性トークンである、情報処理装置である。
本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記取引情報取得部は、前記ゲームアイテムに紐づけられた取引情報を取得する、情報処理装置である。
【0007】
本発明の一態様は、情報処理装置が実行する情報処理方法であって、ブロックチェーン上に記録される非代替性トークン又は前記非代替性トークンの保有者に関連付けて利益還元条件を記憶する利益還元条件記憶ステップと、一の非代替性トークンの第1の保有者よりも後に前記一の非代替性トークンを保有する第2の保有者が行う前記一の非代替性トークンに関連する取引に関する取引情報を取得する取引情報取得ステップと、前記取引情報と前記利益還元条件とに基づいて、前記第2の保有者の利益の中から前記第1の保有者に還元する利益を算出する還元利益算出ステップと、を含む情報処理方法である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、NFTの2次流通等の取引によって得られる利益をコンテンツ作者等の以前の保有者に還元する利益を算出することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
一実施形態に係る利益還元システムの構成例を示すブロック図である。
一実施形態に係る利益還元サーバ(情報処理装置)の構成例を示すブロック図である。
一実施形態に係る利益還元条件情報の構成例を示す図である。
一実施形態に係る情報処理方法の手順の一例を示すシーケンス図である。
一実施形態に係る情報処理方法の手順の一例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
図1は、一実施形態に係る利益還元システムの構成例を示すブロック図である。図1において、利益還元サーバ1は、NFT(非代替性トークン)に関連する取引(例えば、2次流通など)によって得られる利益をコンテンツ作者等の以前の保有者に還元する利益を算出するための情報処理を実行する。利益還元サーバ1は、インターネット等の通信ネットワークNWを介して、ユーザが使用する端末(ユーザ端末)2との間でデータを送受する。
(【0011】以降は省略されています)
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