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公開番号2024116014
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-27
出願番号2023021986
出願日2023-02-15
発明の名称被覆電線の接地用釘打ち込み装置
出願人三和テッキ株式会社
代理人
主分類H02G 1/06 20060101AFI20240820BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】感電や、打ち損ねによるけがの危険がなく、作業に大きな労力を要しない電線への接地用釘の打ち込み装置を提供する。
【解決手段】釘打ち込み装置1は、下顎部25と上顎部26を有するフレーム2、上顎部26に支持されるナット部材3、これに外周ねじ部41を螺合させて上下位置調整自在に支持される油圧シリンダ4、これに装入されるピストンロッド5、それの下端部に着脱自在の釘ホルダ6を具備する。釘ホルダ6には接地線8が接続される。釘ホルダ6は、頭部をピストンロッド5の下端に当接させ、先端部を下方へ突出させるように釘Nを保持する。油圧シリンダ4の油圧で、釘Nを被覆電線Cの芯線C2に突き刺し、被覆電線Cの接地をとることができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
接地をとるべき被覆電線を載せ受ける下顎部と、当該下顎部に載せ受けられる前記被覆電線の一側方において前記下顎部に連続し前記被覆電線の上方において前記下顎部に対向する上顎部とを具備するフレームと、
前記フレームの上顎部に固着され、前記下顎部上の前記被覆電線に中心軸線を向けたねじ孔を有するナット部材と、
前記ナット部材のねじ孔に外周ねじ部を螺合させ、上下位置を調整可能に前記ナット部材に支持される油圧シリンダと、
前記油圧シリンダに装入され、下端部が当該油圧シリンダの下端から突出し、所定のストロークで昇降自在のピストンロッドと、
前記ピストンロッドの下端部に着脱自在で、接地線が接続される釘ホルダとを具備し、
前記釘ホルダは、釘の頭部を前記ピストンロッドの下端に当接させると共に、先端部を下方へ突出させて釘を保持するように設けられ、
油圧ポンプから前記油圧シリンダへ供給される油圧により、前記釘を被覆電線の被覆部を貫通させて芯線に到達するまで圧入させることを特徴とする被覆電線の接地用釘打ち込み装置。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記ナット部材の上方に位置して前記油圧シリンダの外周ねじ部に螺合されるロックナットをさらに具備し、前記フレームに対する前記油圧シリンダの上下位置が調整自在に構成されることを特徴とする請求項1に記載の被覆電線の接地用釘打ち込み装置。
【請求項3】
前記ピストンロッドと前記釘ホルダとは、前記被覆電線に対する前記釘の引き抜き抵抗力より小さい係合力の相互係合手段により着脱自在に結合され、
それによって、前記ピストンロッドの復帰時に、前記釘ホルダが、当該ピストンロッドから自動的に離脱して、前記釘と共に前記被覆電線上に残置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の被覆電線の接地用釘打ち込み装置。
【請求項4】
前記ピストンロッドと前記釘ホルダとの相互係合手段は、前記ピストンロッドの先端部の外周に形成される環状溝と、当該環状溝に係脱自在に前記釘ホルダに設けられるボールプランジャとからなることを特徴とする請求項3に記載の被覆電線の接地用釘打ち込み装置。
【請求項5】
前記釘ホルダの外周に、前記接地線を係止するための蝶ボルトが螺合されることを特徴とする請求項1又は2に記載の被覆電線の接地用釘打ち込み装置。
【請求項6】
前記フレームは、平行一対のフレーム板材をカラーを介してボルトで結合して構成され、
前記ナット部材は、前記一対のフレーム板材の上部間に固着されることを特徴とする請求項1又は2に記載の被覆電線の接地用釘打ち込み装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、地中配電工事等において、被覆電線へ接地用釘を打ち込む装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、電力ケーブルの接地用治具として、特許文献1に開示されたものがある。この接地用治具は、油圧ジャッキ本体を有する油圧ジャッキ部と、油圧ジャッキの先端に取り付けられ、それの油圧作動により電力ケーブルに打ち込まれる接地用針と、接地用針に接続される接地用リード線と、油圧ジャッキを載せて、電力ケーブルを跨ぐように設置されるジャッキ固定台と、ジャッキ固定台に取り付けられて、電力ケーブルを固定するケーブル固定具とからなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-211778号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記従来の電力ケーブルの接地用治具と同様の基本構造を採用し、さらに具体的構成を付加して使い勝手を向上させ、感電や、打ち損ねによるけがの危険がなく、作業に大きな労力を要しない電線への接地用釘の打ち込み装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以下の説明において添付図面の符号を参照するが、本発明はこれに限定されるものではない。
上記課題を解決するための、本発明の接地用釘の打ち込み装置1は、フック状のフレーム2と、フレーム2に支持されるナット部材3と、ナット部材3に支持される油圧シリンダ4と、油圧シリンダ4に装入されるピストンロッド5と、ピストンロッド5の下端部に着脱自在の釘ホルダ6とを具備する。フレーム2は、接地をとるべき被覆電線Cを載せ受ける下顎部25と、当該下顎部25に載せ受けられる被覆電線Cの一側方において下顎部25に連続し被覆電線Cの上方において下顎部25に対向する上顎部26とを具備する。ナット部材3は、フレーム2の上顎部26に固着され、下顎部25上の被覆電線Cに中心軸線を向けたねじ孔31を有する。油圧シリンダ4は、ナット部材3のねじ孔31に外周ねじ部32を螺合させて、上下位置を調整自在にナット部材3に支持される。ピストンロッド5は、油圧シリンダ4に装入され、下端部が当該油圧シリンダ4の下端から突出し、所定のストロークで昇降自在である。釘ホルダ6は、油圧シリンダ4の下端から突出したピストンロッド5の下端部に着脱自在で、接地線8が接続される。釘ホルダ6は、釘Nの頭部をピストンロッド5の下端に当接させると共に、先端部を下方へ突出させて釘Nを保持するように設けられる。油圧ポンプから油圧シリンダ4へ供給される油圧により、釘Nを被覆電線Cの被覆部C1を貫通させて芯線C2に到達するまで圧入させることで、被覆電線Cの接地をとることができる。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、電線への接地用釘の打ち込み作業において、感電や、打ち損ねによるけがの危険がなく、作業に大きな労力を要しない釘の打ち込み装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の接地用釘打ち込み装置の一部を切欠した正面図である。
図1の接地用釘打ち込み装置の側面図である。
図1の接地用釘打ち込み装置の斜視図である。
図1のA部拡大図である。
図1の接地用釘打ち込み装置の最短縮状態の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
接地用釘の打ち込み装置1は、フック状のフレーム2と、フレーム2に支持されるナット部材3と、ナット部材3に支持される油圧シリンダ4と、油圧シリンダ4に装入されるピストンロッド5と、ピストンロッド5の下端部に着脱自在の釘ホルダ6とを具備する。
【0009】
フレーム2は、平行一対のフレーム板材21をカラー22を介してボルト・ナット23で結合して構成される。フレーム2は、下顎部25と、一側方において下顎部25に連続する上顎部26とを具備する。下顎部25の断面円弧状の載せ受け面25a上に、接地をとるべき被覆電線Cが載せ受けられる。上顎部26は、下顎部25上の被覆電線Cの上方において下顎部25に対向し、フレーム2の他側方は、下顎部25上に被覆電線Cを取り込むために開放している。載せ受け面25aは、円弧状に限らず、被覆電線Cの中心をピストンロッド5の中心軸線下に位置決めし易い形状であることが望ましい。
【0010】
ナット部材3は、フレーム2の上顎部26のフレーム板材21間に固着される。ナット部材3は、被覆電線Cの中心に中心軸線を向けたねじ孔31を有する。
(【0011】以降は省略されています)

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