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公開番号2024112223
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-20
出願番号2023017147
出願日2023-02-07
発明の名称圧縮機
出願人株式会社SOKEN,株式会社デンソー
代理人弁理士法人ゆうあい特許事務所
主分類F04C 18/02 20060101AFI20240813BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】電動圧縮機1において潤滑油の圧力の脈動を抑える
【解決手段】可動スクロール11は、給油孔501aが溝部114bのうち一部領域700aに連通した状態で、固定スクロール12および溝部114bが固定部側潤滑油流路501を通過した潤滑油を絞る絞り流路700bを形成する。可動スクロール11が旋回するに伴って、給油孔501aのうち溝部114bに連通する一部領域が増大しつつ、絞り流路700bの流路長が短くなることにより、溝部114bを流れる流量を増大させる。固定部側潤滑油流路501から可動側潤滑油流路114に流れる潤滑油の流量変化の勾配を小さくする。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ハウジング(30)内に配置され、固定部(12)、および可動部(11)を備え、前記固定部に対して前記可動部が旋回することによって低圧力冷媒を吸入して圧縮してこの圧縮した冷媒を高圧力冷媒として吐出する圧縮部(10)を備え、
前記固定部は、前記高圧力冷媒に含まれる潤滑油を貯める貯油部から供給される潤滑油を、前記低圧力冷媒および前記高圧力冷媒の圧力差によって流通させる第1潤滑油流路(501)と、前記可動部側に開口されて前記第1潤滑油流路を通過した前記潤滑油を排出する給油孔(501a)と、を形成し、
前記可動部は、前記固定部側に開口して前記可動部の旋回に伴って変位方向(He)の一方側に変位して前記給油孔に間欠的に連通して前記給油孔からの前記潤滑油が流入される受給孔(114a)と、前記受給孔に流入される前記潤滑油を前記ハウジング内の摺動部に導くための第2潤滑油流路(114)と、前記第2潤滑油流路に対して前記受給孔の変位方向の一方側に配置されて、かつ前記固定部側に開口されて、さらに前記第2潤滑油流路に連通して前記給油孔からの前記潤滑油を前記第2潤滑油流路に導くための溝部(114b)と、を形成し、
前記溝部のうち一部領域(700a)が前記給油孔に連通して前記第1潤滑油流路を通過した前記潤滑油を絞る第1絞り流路を形成し、前記溝部のうち前記一部領域以外の他の領域が前記固定部によって覆われた状態で、前記第1潤滑油流路を通過した前記潤滑油を絞る第2絞り流路(700b)を形成し、
前記可動部の旋回に伴って、前記受給孔が前記給油孔に相対的に近づくにつれて、前記溝部のうち前記一部領域が増大しつつ、前記第2絞り流路の流路長が短くなることにより、前記第1潤滑油流路から前記第2潤滑油流路に流れる流量を増大させる圧縮機。
続きを表示(約 3,200 文字)【請求項2】
前記溝部を第1溝部としたとき、前記可動部は、前記第2潤滑油流路に対して前記変位方向の他方側に配置されて、かつ前記固定部側に開口されて、さらに前記第2潤滑油流路に連通して前記給油孔からの前記潤滑油を前記第2潤滑油流路に導くための第2溝部(114c)と、を形成し、
前記第2溝部のうち一部領域(700c)が前記給油孔に連通して前記第1潤滑油流路を通過した前記潤滑油を絞る第3絞り流路を形成し、前記溝部のうち前記一部領域以外の他の領域が前記固定部によって覆われた状態で、前記第1潤滑油流路を通過した前記潤滑油を絞る第4絞り流路(700d)を形成し、
前記可動部の旋回に伴って、前記受給孔が前記給油孔から相対的に遠くなるにつれて、前記第2溝部のうち前記一部領域が減少しつつ、前記第2絞り流路の流路長が長くなることにより、前記第1潤滑油流路から前記第2潤滑油流路に流れる流量を減少させる請求項1に記載の圧縮機。
【請求項3】
ハウジング(30)内に配置され、固定部(12)、および可動部(11)を備え、前記固定部に対して前記可動部が旋回することによって低圧力冷媒を吸入して圧縮してこの圧縮した冷媒を高圧力冷媒として吐出する圧縮部(10)を備え、
前記固定部は、前記高圧力冷媒に含まれる潤滑油を貯める貯油部から供給される潤滑油を、前記低圧力冷媒および前記高圧力冷媒の圧力差によって流通させる第1潤滑油流路(501)と、前記可動部側に開口されて前記第1潤滑油流路を通過した前記潤滑油を排出する給油孔(501a)と、を形成し、
前記可動部は、前記固定部側に開口して前記可動部の旋回に伴って変位方向(He)の一方側に変位して前記給油孔に間欠的に連通して前記給油孔からの前記潤滑油が流入される受給孔(114a)と、前記受給孔に流入される前記潤滑油を前記ハウジング内の摺動部に導くための第2潤滑油流路(114)と、前記第2潤滑油流路に対して前記受給孔の変位方向の他方側に配置されて、かつ前記固定部側に開口されて、さらに前記第2潤滑油流路に連通して前記給油孔からの前記潤滑油を前記第2潤滑油流路に導くための溝部(114c)と、を形成し、
前記溝部のうち一部領域(700c)が前記給油孔に連通して前記第1潤滑油流路を通過した前記潤滑油を絞る第1絞り流路を形成し、前記溝部のうち前記一部領域以外の他の領域が前記固定部によって覆われた状態で、前記第1潤滑油流路を通過した前記潤滑油を絞る第2絞り流路(700d)を形成し、
前記可動部の旋回に伴って、前記受給孔が前記給油孔から相対的に遠くなるにつれて、前記溝部のうち前記一部領域が減少しつつ、前記第2絞り流路の流路長が長くなることにより、前記第1潤滑油流路から前記第2潤滑油流路に流れる流量を減少させる圧縮機。
【請求項4】
ハウジング(30)内に配置され、固定部(11A)、および可動部(12A)を備え、前記固定部に対して前記可動部が旋回することによって低圧力冷媒を吸入して圧縮してこの圧縮した冷媒を高圧力冷媒として吐出する圧縮部(10)を備え、
前記可動部は、前記高圧力冷媒に含まれる潤滑油を貯める貯油部から供給される潤滑油を、前記低圧力冷媒および前記高圧力冷媒の圧力差によって流通させる第1潤滑油流路(501)と、前記可動部側に開口されて前記第1潤滑油流路を通過した前記潤滑油を排出する給油孔(501a)と、を形成し、
前記固定部は、前記固定部側に開口して前記可動部の旋回に伴って変位方向(He)の一方側に変位して前記給油孔に間欠的に連通して前記給油孔からの前記潤滑油が流入される受給孔(114a)と、前記受給孔に流入される前記潤滑油を前記ハウジング内の摺動部に導くための第2潤滑油流路(114)と、前記第2潤滑油流路に対して前記受給孔の変位方向の一方側に配置されて、かつ前記可動部側に開口されて、さらに前記第2潤滑油流路に連通して前記給油孔からの前記潤滑油を前記第2潤滑油流路に導くための溝部(114b)と、を形成し、
前記溝部のうち一部領域(700a)が前記給油孔に連通して前記第1潤滑油流路を通過した前記潤滑油を絞る第1絞り流路を形成し、前記溝部のうち前記一部領域以外の他の領域が前記固定部によって覆われた状態で、前記第1潤滑油流路を通過した前記潤滑油を絞る第2絞り流路(700b)を形成し、
前記可動部の旋回に伴って、前記受給孔が前記給油孔に相対的に近づくにつれて、前記溝部のうち前記一部領域が増大しつつ、前記第2絞り流路の流路長が短くなることにより、前記第1潤滑油流路から前記第2潤滑油流路に流れる流量を増大させる圧縮機。
【請求項5】
前記溝部を第1溝部としたとき、前記固定部は、前記第2潤滑油流路に対して前記変位方向の他方側に配置されて、かつ前記固定部側に開口されて、さらに前記第2潤滑油流路に連通して前記給油孔からの前記潤滑油を前記第2潤滑油流路に導くための第2溝部(114c)と、を形成し、
前記第2溝部のうち一部領域(700c)が前記給油孔に連通して前記第1潤滑油流路を通過した前記潤滑油を絞る第3絞り流路を形成し、前記溝部のうち前記一部領域以外の他の領域が前記固定部によって覆われた状態で、前記第1潤滑油流路を通過した前記潤滑油を絞る第4絞り流路(700d)を形成し、
前記可動部の旋回に伴って、前記受給孔が前記給油孔から相対的に遠くなるにつれて、前記第2溝部のうち前記一部領域が減少しつつ、前記第2絞り流路の流路長が長くなることにより、前記第1潤滑油流路から前記第2潤滑油流路に流れる流量を減少させる請求項4に記載の圧縮機。
【請求項6】
ハウジング(30)内に配置され、固定部(11A)、および可動部(12A)を備え、前記固定部に対して前記可動部が旋回することによって低圧力冷媒を吸入して圧縮してこの圧縮した冷媒を高圧力冷媒として吐出する圧縮部(10)を備え、
前記可動部は、前記高圧力冷媒に含まれる潤滑油を貯める貯油部から供給される潤滑油を、前記低圧力冷媒および前記高圧力冷媒の圧力差によって流通させる第1潤滑油流路(501)と、前記可動部側に開口されて前記第1潤滑油流路を通過した前記潤滑油を排出する給油孔(501a)と、を形成し、
前記固定部は、前記固定部側に開口して前記可動部の旋回に伴って変位方向(He)の一方側に変位して前記給油孔に間欠的に連通して前記給油孔からの前記潤滑油が流入される受給孔(114a)と、前記受給孔に流入される前記潤滑油を前記ハウジング内の摺動部に導くための第2潤滑油流路(114)と、前記第2潤滑油流路に対して前記受給孔の変位方向の他方側に配置されて、かつ前記可動部側に開口されて、さらに前記第2潤滑油流路に連通して前記給油孔からの前記潤滑油を前記第2潤滑油流路に導くための溝部(114c)と、を形成し、
前記溝部のうち一部領域(700c)が前記給油孔に連通して前記第1潤滑油流路を通過した前記潤滑油を絞る第1絞り流路を形成し、前記溝部のうち前記一部領域以外の他の領域が前記固定部によって覆われた状態で、前記第1潤滑油流路を通過した前記潤滑油を絞る第2絞り流路(700d)を形成し、
前記可動部の旋回に伴って、前記受給孔が前記給油孔から相対的に遠くなるにつれて、前記溝部のうち前記一部領域が減少しつつ、前記第2絞り流路の流路長が長くなることにより、前記第1潤滑油流路から前記第2潤滑油流路に流れる流量を減少させる圧縮機。
【請求項7】
前記冷媒は、二酸化炭素を含む請求項1ないし6のいずれか1つに記載の圧縮機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、圧縮機に関するものである。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、圧縮機では、固定スクロールに対して可動スクロールが旋回して冷媒を圧縮する圧縮機構と、圧縮機構から吐出される冷媒から潤滑油を分離する分離機構とを備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
固定スクロールには、分離機構からの潤滑油が流れる潤滑油流路とこの潤滑油流路を通過した潤滑油を排出する給油孔とが形成されている給油ピンが設けられている。
可動スクロールには、給油ピンの給油孔から供給される潤滑油が流入される受給孔とこの受給孔に流入される潤滑油を軸受けなどの摺動部に導くための潤滑油流路とが設けられている。
【0004】
可動スクロールの旋回に伴って、給油ピンの給油孔に可動スクロールの受給孔が間欠的に連通することにより、分離機構からの潤滑油が給油ピンの潤滑油流路、給油孔、および可動スクロールの受給孔、潤滑油流路を通して摺動部に間欠的に流れる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2008-196415号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述の圧縮機では、上述の如く、可動スクロールの旋回に伴って、分離機構からの潤滑油が給油ピン、および可動スクロール潤滑油流路等を通して摺動部に間欠的に流れる。このため、可動スクロールの旋回に伴って、潤滑油の圧力変動が間欠的に生じる。したがって、潤滑油の圧力の変動によって、騒音、振動が発生する虞がある。
【0007】
本発明は上記点に鑑みて、潤滑油の圧力変動を抑える圧縮機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、ハウジング(30)内に配置され、固定部(12)、および可動部(11)を備え、固定部に対して可動部が旋回することによって低圧力冷媒を吸入して圧縮してこの圧縮した冷媒を高圧力冷媒として吐出する圧縮部(10)を備え、
固定部は、高圧力冷媒に含まれる潤滑油を貯める貯油部から供給される潤滑油を、低圧力冷媒および高圧力冷媒の圧力差によって流通させる第1潤滑油流路(501)と、可動部側に開口されて第1潤滑油流路を通過した潤滑油を排出する給油孔(501a)と、を形成し、
可動部は、固定部側に開口して可動部の旋回に伴って変位方向(He)の一方側に変位して給油孔に間欠的に連通して給油孔からの潤滑油が流入される受給孔(114a)と、受給孔に流入される潤滑油をハウジング内の摺動部に導くための第2潤滑油流路(114)と、第2潤滑油流路に対して受給孔の変位方向の一方側に配置されて、かつ固定部側に開口されて、さらに第2潤滑油流路に連通して給油孔からの潤滑油を第2潤滑油流路に導くための溝部(114b)と、を形成し、
溝部のうち一部領域(700a)が給油孔に連通して第1潤滑油流路を通過した潤滑油を絞る第1絞り流路を形成し、溝部のうち一部領域以外の他の領域が固定部によって覆われた状態で、第1潤滑油流路を通過した潤滑油を絞る第2絞り流路(700b)を形成し、
可動部の旋回に伴って、受給孔が給油孔に相対的に近づくにつれて、溝部のうち一部領域が増大しつつ、第2絞り流路の流路長が短くなることにより、第1潤滑油流路から第2潤滑油流路に流れる流量を増大させる。
【0009】
したがって、第1潤滑油流路から第2潤滑油流路に流れる流量が増大する際の、潤滑油の圧力変動を抑える圧縮機を提供することができる。
【0010】
請求項3に記載の発明では、ハウジング(30)内に配置され、固定部(12)、および可動部(11)を備え、固定部に対して可動部が旋回することによって低圧力冷媒を吸入して圧縮してこの圧縮した冷媒を高圧力冷媒として吐出する圧縮部(10)を備え、
固定部は、高圧力冷媒に含まれる潤滑油を貯める貯油部から供給される潤滑油を、低圧力冷媒および高圧力冷媒の圧力差によって流通させる第1潤滑油流路(501)と、可動部側に開口されて第1潤滑油流路を通過した潤滑油を排出する給油孔(501a)と、を形成し、
可動部は、固定部側に開口して可動部の旋回に伴って変位方向(He)の一方側に変位して給油孔に間欠的に連通して給油孔からの潤滑油が流入される受給孔(114a)と、受給孔に流入される潤滑油をハウジング内の摺動部に導くための第2潤滑油流路(114)と、第2潤滑油流路に対して受給孔の変位方向の他方側に配置されて、かつ固定部側に開口されて、さらに第2潤滑油流路に連通して給油孔からの潤滑油を第2潤滑油流路に導くための溝部(114c)と、を形成し、
溝部のうち一部領域(700c)が給油孔に連通して第1潤滑油流路を通過した潤滑油を絞る第1絞り流路を形成し、溝部のうち一部領域以外の他の領域が固定部によって覆われた状態で、第1潤滑油流路を通過した潤滑油を絞る第2絞り流路(700d)を形成し、
可動部の旋回に伴って、受給孔が給油孔から相対的に遠くなるにつれて、溝部のうち一部領域が減少しつつ、第2絞り流路の流路長が長くなることにより、第1潤滑油流路から第2潤滑油流路に流れる流量を減少させる。
(【0011】以降は省略されています)

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