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公開番号2024110480
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-16
出願番号2023015036
出願日2023-02-03
発明の名称除湿装置、乾燥装置および洗濯乾燥機
出願人青島海爾洗衣机有限公司,QINGDAO HAIER WASHING MACHINE CO.,LTD.,アクア株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B03C 3/47 20060101AFI20240808BHJP(液体による,または,風力テーブルまたはジグによる固体物質の分離;固体物質または流体から固体物質の磁気または静電気による分離,高圧電界による分離)
要約【課題】フレームに付着する水滴に起因する放電用ワイヤの電極性能の低下を抑制する除湿装置を提供する。
【解決手段】除湿装置20は、水滴または水蒸気を帯電させる帯電部30と、帯電された水滴または水蒸気を捕集するコレクタ部40と、帯電部30とコレクタ部40とを所定の間隔で対向させて支持するケース21とを備える。コレクタ部40は、導電性を有する平板である。帯電部30は、コレクタ部40と対向する平面において、上フレーム31A、下フレーム31B、左フレーム31Cおよび右フレーム31Dで構成されたフレーム31と、上フレーム31Aと下フレーム31Bとの間に張られており、導電性を有する放電用ワイヤ38とを備える。下フレーム31Bの上側内面は、平面に沿う方向において、中央から左右両端部に向けて低くなるように傾斜する第1傾斜を有する。
【選択図】図3

特許請求の範囲【請求項1】
水滴または水蒸気を帯電させる帯電部と、
帯電された水滴または水蒸気を捕集するコレクタ部と、
前記帯電部と前記コレクタ部とを所定の間隔で対向させて支持するケースと、
を備え、
前記コレクタ部は、導電性を有する平板であり、
前記帯電部は、
前記コレクタ部と対向する平面において、上フレーム、下フレーム、左フレームおよび右フレームで構成されたフレームと、
前記上フレームと前記下フレームとの間に張られており、導電性を有する放電用ワイヤと、
を備え、
前記下フレームの上側内面は、前記平面に沿う方向において、中央から左右両端部に向けて低くなるように傾斜する第1傾斜を有する、
除湿装置。
続きを表示(約 960 文字)【請求項2】
前記平面に沿う前記フレームの2つの面を第1主面および第2主面とすると、
前記下フレームの上側内面の左右両端部は、前記第2主面から前記第1主面に向けて低くなるように傾斜する第2傾斜を有する、
請求項1に記載の除湿装置。
【請求項3】
前記下フレームの上側内面は、
前記平面に交差する方向において、前記第2主面から前記第1主面に向けて低くなるように傾斜する第3傾斜を有し、
前記第1主面側に、前記第1主面に沿って延在する溝を有し、
前記溝は、
前記平面に沿う方向において、中央から左右両端部に向けて低くなるように傾斜する前記第1傾斜を有し、
前記下フレームの上側内面の左右両端部の前記第2傾斜に連続している、
請求項2に記載の除湿装置。
【請求項4】
前記下フレームの下側外面は、前記平面に沿う方向において、中央から左右両端部に向けて低くなるように傾斜している、請求項1に記載の除湿装置。
【請求項5】
前記上フレームの下側内面は、前記平面に沿う方向において、中央から左右両端部に向けて低くなるように傾斜している、請求項1に記載の除湿装置。
【請求項6】
前記平面に沿う方向において、前記帯電部の幅は、前記コレクタ部の幅よりも大きい、請求項1に記載の除湿装置。
【請求項7】
通風路と、
前記通風路に配置されており、前記通風路において上流から下流に向けて流れる空気流を発生させる送風機と、
前記通風路に配置されており、前記通風路を流れる空気の除湿を行う請求項1~6のいずれか1項に記載の除湿装置と、
前記通風路において前記除湿装置の下流側に配置されており、前記通風路を流れる空気の加熱を行う加熱装置と、
を備える、乾燥装置。
【請求項8】
洗濯乾燥槽と、
請求項7に記載の乾燥装置と、
を備え、
前記乾燥装置の前記通風路の上流端は、前記洗濯乾燥槽の下部に接続されており、
前記乾燥装置の前記通風路の下流端は、前記洗濯乾燥槽の上部に接続されている、
洗濯乾燥機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、除湿装置、乾燥装置および洗濯乾燥機に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
例えば洗濯乾燥機は、乾燥装置として除湿装置を備える。除湿装置における除湿方法としては、種々の方法が知られており、例えばコットレル方式がある。
【0003】
特許文献1には、コットレル方式を用いた酸性ミスト用電気集塵装置が開示されている。この電気集塵装置では、垂れ下げられた細線状の複数の放電極と、板状の複数の集塵電極とが交互に等間隔に配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実公昭54-006930号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1のように放電極が垂れ下げられた構造では、放電極が揺れ動き、放電極(本開示の帯電部の放電用ワイヤに相当)と集塵電極(本開示のコレクタ部に相当)との間隔を一定に維持することが困難である。
【0006】
この点に関し、本願発明者らは、上フレーム、下フレーム、左フレームおよび右フレームで構成されたフレームを用い、上フレームと下フレームとの間に放電用ワイヤを張ることを考案している。これによれば、フレームによって放電用ワイヤが固定されるので、放電用ワイヤとコレクタ部との間隔を一定に維持することができる。
【0007】
しかし、フレームに放電用ワイヤを張る構成では、運転停止時等の結露に起因してフレームに水滴が付着し、これらの水滴が上フレームおよび放電用ワイヤを伝って下フレームの上側内面に溜まることがある。この状態で、放電用ワイヤに通電すると、下フレームの上側内面に溜まった水滴と、コレクタ部との間で放電が生じてしまい、放電用ワイヤの電極性能が低下してしまう。
【0008】
本開示は、フレームに付着する水滴に起因する放電用ワイヤの電極性能の低下を抑制する除湿装置、乾燥装置および洗濯乾燥機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(1)本開示に係る除湿装置は、水滴または水蒸気を帯電させる帯電部と、帯電された水滴または水蒸気を捕集するコレクタ部と、前記帯電部と前記コレクタ部とを所定の間隔で対向させて支持するケースとを備える。前記コレクタ部は、導電性を有する平板である。前記帯電部は、前記コレクタ部と対向する平面において、上フレーム、下フレーム、左フレームおよび右フレームで構成されたフレームと、前記上フレームと前記下フレームとの間に張られており、導電性を有する放電用ワイヤとを備える。前記下フレームの上側内面は、前記平面に沿う方向において、中央から左右両端部に向けて低くなるように傾斜する第1傾斜を有する。
【0010】
本開示の除湿装置によれば、下フレームの上側内面に伝ってくる水滴を、第1傾斜に沿って左右両端部に伝わせ、落とすことができる。そのため、帯電部の下フレームの上側内面に残る水滴と、コレクタ部(陰電極)との間での放電の発生を抑制することができ、帯電部の放電用ワイヤ(陽電極)の電極性能の低下を抑制することができる。そのため、電極性能の低下に起因する除湿性能の低下を抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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