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公開番号2024151531
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-25
出願番号2023064955
出願日2023-04-12
発明の名称磁性体回収機構
出願人株式会社ワイ・ジェー・エス.
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B03C 1/28 20060101AFI20241018BHJP(液体による,または,風力テーブルまたはジグによる固体物質の分離;固体物質または流体から固体物質の磁気または静電気による分離,高圧電界による分離)
要約【課題】磁性体の回収作業を簡便に行うことができる磁性体回収機構を提供する。
【解決手段】内部に磁性体を含む流体が流れる本体部3と、本体部3の外部に設けられる磁石4と、磁石4が本体部3の外面に近接した吸着状態と、磁石4が本体部3の外面から離れた離脱状態との間で、本体部3に設けられた軸体5の周りに磁石4を揺動させる磁石ホルダ6と、を有し、磁石4を前記吸着状態とすることで本体部3の内面に吸着された磁性体を、磁石4を前記離脱状態とすることで前記内面から離脱させて前記磁性体を回収する構成とする。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
内部に磁性体を含む流体が流れる本体部(3)と、
前記本体部(3)の外部に設けられる磁石(4)と、
前記磁石(4)が前記本体部(3)の外面に近接した吸着状態と、前記磁石(4)が前記本体部(3)の外面から離れた離脱状態との間で、前記本体部(3)に設けられた軸体(5)の周りに前記磁石(4)を揺動させる磁石ホルダ(6)と、
を有し、前記磁石(4)を前記吸着状態とすることで前記本体部(3)の内面に吸着された磁性体を、前記磁石(4)を前記離脱状態とすることで前記内面から離脱させて前記磁性体を回収するように構成された磁性体回収機構。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記軸体(5)が水平に設けられるとともに、前記磁石ホルダ(6)に前記軸体(5)が挿通される挿通孔(24)が形成されており、前記吸着状態と前記離脱状態との間で、前記磁石ホルダ(6)が揺動するように構成された請求項1に記載の磁性体回収機構。
【請求項3】
前記本体部(3)の外面に、前記吸着状態において前記磁石(4)が近接する凹部(26)が形成され、前記凹部(26)の縁が、前記磁石ホルダ(6)の揺動時に前記磁石(4)または前記磁石ホルダ(6)が接触する段差部(27)となっている請求項2に記載の磁性体回収機構。
【請求項4】
前記本体部(3)の側面に、前記吸着状態において前記磁石ホルダ(6)と当接して当該磁石ホルダ(6)に揺動抵抗を与える抵抗部(30)が形成されている請求項2に記載の磁性体回収機構。
【請求項5】
前記本体部(3)に、前記吸着状態において前記磁石(4)と吸着して、前記磁石ホルダ(6)に揺動抵抗を与える磁性部材(29)が設けられている請求項2に記載の磁性体回収機構。
【請求項6】
前記本体部(3)に、前記吸着状態において前記磁石ホルダ(6)の下端部外面と当接して、前記磁石ホルダ(6)の揺動を阻止する当接部(32)が形成されており、前記挿通孔(24)が、前記磁石ホルダ(6)を前記吸着状態としたときに上下方向に延びる長孔であって、前記軸体(5)が、前記吸着状態において前記挿通孔(24)の上下方向中間部に位置し、前記磁石ホルダ(6)を上向きにスライドさせて前記当接部(32)と前記磁石ホルダ(6)との当接を解除した状態において前記挿通孔(24)の下端部に位置し、前記磁石(4)の離脱状態において前記挿通孔(24)の上端部に位置するように構成された請求項2に記載の磁性体回収機構。
【請求項7】
前記挿通孔(24)の下端部に、前記吸着状態において前記本体部(3)に向かって延びる係止孔(31)が延設されている請求項6に記載の磁性体回収機構。
【請求項8】
前記離脱状態において前記本体部(3)の内面から離脱した磁性体を捕集するすり鉢状の捕集コーン(10)が前記本体部(3)の内部に設けられており、前記吸着状態において前記磁石(4)が近接する前記捕集コーン(10)の周方向位置に対応して、下方に向かう傾斜角を部分的に急峻にした落下促進部(33)が形成されている請求項1から7のいずれか1項に記載の磁性体回収機構。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、流体内の磁性体を除去する異物除去装置などの装置に採用される磁性体回収機構に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、温水などの流体を熱媒体として利用する暖房装置においては、流体が循環する暖房回路を鉄管で構成することが多く、この鉄管の内壁から鉄粉などの磁性体が流体中に混入することがある。磁性体は、流体を循環させるポンプの故障を引き起こすおそれがあるため、流体内の磁性体を除去する必要がある。
【0003】
流体中の磁性体を除去するための装置として、例えば下記特許文献1に示すものが提案されている。
【0004】
特許文献1に示す装置においては、流入口から流入した流体が、第一のチャンバ11内に設けられたフィルタカートリッジ14を通過する際に分散するとともにその流速が弱められるよう構成されている。そして、第一のチャンバ11の下側に設けられた第二のチャンバ15の外壁にC字形の保持部材21によって保持された磁石18を設け、この磁石18で流体中の磁性体を吸着している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
米国特許出願公開第2014/0367340号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に係る構成においては、保持部材ごと磁石を第二のチャンバから取り外すことによって、この磁石によって吸着された磁性体を第二のチャンバの下部に脱落させて回収している。そして、その回収作業の後に、保持部材によって保持された磁石を再び第二のチャンバに取り付ける。この際に、取り外した磁石付き保持部材を紛失するおそれがあるため、例えばこの磁石付き保持部材に紐を取り付けた上で第二のチャンバに固定するなどの紛失防止策が必要となり、作業の面で煩雑となるおそれがある。
【0007】
そこで、この発明は、磁性体の回収作業を簡便に行うことを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するため、この発明においては、
内部に磁性体を含む流体が流れる本体部と、
前記本体部の外部に設けられる磁石と、
前記磁石が前記本体部の外面に近接した吸着状態と、前記磁石が前記本体部の外面から離れた離脱状態との間で、前記本体部に設けられた軸体の周りに前記磁石を揺動させる磁石ホルダと、
を有し、前記磁石を前記吸着状態とすることで前記本体部の内面に吸着された磁性体を、前記磁石を前記離脱状態とすることで前記内面から離脱させて前記磁性体を回収するように磁性体回収機構を構成した。
【0009】
このようにすると、軸体の周りの回転によって磁石ホルダを揺動させるだけで磁性体の吸着状態と離脱状態を切り替えることができるため、部材の紛失が起こるおそれがなく、磁性体の回収作業を簡便に行うことができる。
【0010】
前記構成においては、
前記軸体が水平に設けられるとともに、前記磁石ホルダに前記軸体が挿通される挿通孔が形成されており、前記吸着状態と前記離脱状態との間で、前記磁石ホルダが揺動するように構成することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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