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公開番号2024162741
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-21
出願番号2023078599
出願日2023-05-11
発明の名称マグネットセパレータ
出願人住友重機械ファインテック株式会社
代理人個人
主分類B03C 1/14 20060101AFI20241114BHJP(液体による,または,風力テーブルまたはジグによる固体物質の分離;固体物質または流体から固体物質の磁気または静電気による分離,高圧電界による分離)
要約【課題】液体から非磁性粒子を効率的に分離回収することが可能なマグネットセパレータを提供する。
【解決手段】ドラムが、非磁性材料からなる外筒、及び外筒の内部に配置され外周面に磁石を配置した内筒を含む。流路の底板が、ドラムの外周面のうち下方を向く領域に間隔を隔てて対向し、ドラムの外周面との間に磁性粒子及び非磁性粒子が混在する液体が流れる流路を画定する。底板のうち、外筒の外周面に対向する箇所に第1開口が設けられており、第1開口が設けられた箇所に淀みを発生させる淀み発生構造が設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
非磁性材料からなる外筒、及び前記外筒の内部に配置され外周面に磁石を配置した内筒を含むドラムと、
前記ドラムの外周面のうち下方を向く領域に間隔を隔てて対向し、前記ドラムの外周面との間に磁性粒子及び非磁性粒子が混在する液体が流れる流路を画定する底板と
を備え、
前記底板のうち、前記外筒の外周面に対向する箇所に第1開口が設けられており、前記第1開口が設けられた箇所に淀みを発生させる淀み発生構造が設けられているマグネットセパレータ。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
前記淀み発生構造は、前記流路の上流側を向く第1段差面を含む請求項1に記載のマグネットセパレータ。
【請求項3】
前記淀み発生構造は、さらに、前記第1段差面よりも前記流路の下流側に設けられ、前記流路の下流側を向く第2段差面を含み、
前記底板のうち、前記第2段差面に起因する淀みが発生する位置に第2開口が設けられている請求項2に記載のマグネットセパレータ。
【請求項4】
さらに、
前記第1開口を通って落下する液体を収容する容器と、
前記容器に流入した液体を、前記第1開口よりも下流側において前記流路に戻す戻し流路と
を備えた請求項1乃至3のいずれか1項に記載のマグネットセパレータ。
【請求項5】
非磁性材料からなる外筒、及び前記外筒の内部に配置され外周面に磁石を配置した内筒を含むドラムと、
前記ドラムの外周面の下方を向く面に間隔を隔てて対向し、前記ドラムの外周面との間に磁性粒子及び非磁性粒子が混在する液体が流れる流路を画定する底板と
を備え、
前記底板のうち、前記外筒の外周面に対向する箇所に第1開口が設けられており、前記第1開口が設けられた箇所より下流側に、前記流路の上流側を向く第1段差面が設けられているマグネットセパレータ。
【請求項6】
前記第1段差面の高さは、前記第1段差面が設けられている箇所における前記流路の、前記ドラムの半径方向の寸法の1/2以上である請求項5に記載のマグネットセパレータ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、マグネットセパレータに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
研削盤から、磁性粒子を含むクーラントが排出される。クーラントから磁性粒子を除去するために、マグネットセパレータと呼ばれる固液分離装置が使用される。磁性粒子が除去されたクーラントは、研削盤に送られて再利用される。
【0003】
研削盤に用いられる砥粒は、アルミナや炭化珪素ダイアモンドのような非磁性体であるのが一般的である。このため、クーラントには、磁性粒子の他に非磁性粒子も含まれる。非磁性粒子を分離回収するマグネットセパレータが、特許文献1に開示されている。特許文献1に開示されたマグネットセパレータにおいては、回転するドラムの外周面のうち下方を向く領域に対向する流路の底板に開口が設けられている。非磁性粒子は、この開口を通って落下することにより、クーラントから分離される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-978号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
非磁性粒子をより効率的に回収する技術が望まれている。本発明の目的は、液体から非磁性粒子を効率的に分離回収することが可能なマグネットセパレータを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一観点によると、
非磁性材料からなる外筒、及び前記外筒の内部に配置され外周面に磁石を配置した内筒を含むドラムと、
前記ドラムの外周面のうち下方を向く領域に間隔を隔てて対向し、前記ドラムの外周面との間に磁性粒子及び非磁性粒子が混在する液体が流れる流路を画定する底板と
を備え、
前記底板のうち、前記外筒の外周面に対向する箇所に第1開口が設けられており、前記第1開口が設けられた箇所に淀みを発生させる淀み発生構造が設けられているマグネットセパレータが提供される。
【0007】
本発明の他の観点によると、
非磁性材料からなる外筒、及び前記外筒の内部に配置され外周面に磁石を配置した内筒を含むドラムと、
前記ドラムの外周面の下方を向く面に間隔を隔てて対向し、前記ドラムの外周面との間に磁性粒子及び非磁性粒子が混在する液体が流れる流路を画定する底板と
を備え、
前記底板のうち、前記外筒の外周面に対向する箇所に第1開口が設けられており、前記第1開口が設けられた箇所より下流側に、前記流路の上流側を向く第1段差面が設けられているマグネットセパレータが提供される。
【発明の効果】
【0008】
液体に混在する非磁性粒子は、淀みが発生した領域に沈殿しやすい。淀みが発生する領域に設けられた第1開口を通って、非磁性粒子が落下することにより、非磁性粒子を効率的に分離回収することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1Aは、第1実施例によるマグネットセパレータの断面図であり、図1Bは、ドラムの底部近傍を拡大した断面図である。
図2は、第1実施例によるマグネットセパレータの流路、第1開口、第1段差面、ドラムの平面視における位置関係を示す図である。
図3は、第1実施例の変形例によるマグネットセパレータのドラムの底部近傍の断面図である。
図4は、第1実施例の他の変形例によるマグネットセパレータのドラムの底部近傍の断面図である。
図5は、第1実施例のさらに他の変形例によるマグネットセパレータの流路、第1開口、第1段差面、ドラムの平面視における位置関係を示す図である。
図6は、第2実施例によるマグネットセパレータのドラムの底部近傍の断面図である。
図7は、第3実施例によるマグネットセパレータのドラムの底部近傍の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1A~図2を参照して、第1実施例によるマグネットセパレータについて説明する。図1Aは、第1実施例によるマグネットセパレータの断面図であり、図1Bは、ドラムの底部近傍を拡大した断面図である。
(【0011】以降は省略されています)

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