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公開番号
2025059286
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-10
出願番号
2023169282
出願日
2023-09-29
発明の名称
電磁誘導渦電流複合選別機
出願人
宏幸株式会社
代理人
個人
主分類
B03C
1/24 20060101AFI20250403BHJP(液体による,または,風力テーブルまたはジグによる固体物質の分離;固体物質または流体から固体物質の磁気または静電気による分離,高圧電界による分離)
要約
【課題】電子機器等の廃棄物からより効率的に金属を回収可能な電磁誘導渦電流複合選別機を提供する。
【解決手段】電磁誘導渦電流複合選別機20は、粒状に粉砕された原料を搬送するベルトコンベア211、原料を撮影してステンレスを検出する画像センサ214、原料からステンレスを検出する誘導センサ212、高圧エアを噴出させてステンレスを吹き飛ばす高圧バルブ213、及びコンピュータ(図示省略)を有する誘導選別部21と、誘導選別部21の下段に配置され、高圧エアが当てられずに落下した原料を搬送するベルトコンベア222、及びベルトコンベア222の原料に磁場を加えて金属と非金属とに選別する渦電流型金属選別部22と、を有する。上記コンピュータは、画像センサ214及び誘導センサ212の検出結果と機械学習の結果とに基づき、原料の粒の材質がステンレスである場合に高圧バルブ213による高圧エアの噴出を指令する。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
粒状に粉砕された原料からステンレスを選別する誘導選別部と、
当該誘導選別部の下段に配置され、前記誘導選別部によって選別された原料を金属と非金属とに選別する渦電流型金属選別部と、を備え、
前記誘導選別部は、
粒状に粉砕された原料を搬送する第1コンベアと、
当該第1コンベア上の原料を撮影してステンレスを検出する画像センサと、
当該画像センサに対して搬送方向下流側に配置され、前記第1コンベア上の原料からステンレスを検出する誘導センサと、
高圧エアを噴出させてステンレスを吹き飛ばす高圧バルブと、
前記画像センサ及び前記誘導センサの検出結果に基づき、原料の粒の材質がステンレスであると判別した場合に、前記高圧バルブによる高圧エアの噴出を指令する制御装置と、
を有し、
前記制御装置は、前記判別の結果を学習する機械学習部を含んで構成され、前記画像センサ及び前記誘導センサの検出結果と前記機械学習部による学習の結果との両方に基づき、原料の粒の材質がステンレスであると判別した場合に、前記高圧バルブによる高圧エアの噴出を指令し、
前記渦電流型金属選別部は、
前記高圧エアが当てられずに落下した原料を搬送する第2コンベアと、
渦電流を発生させて前記第2コンベアの原料に磁場を加え、原料を金属と非金属とに選別する渦電流型金属選別装置と、を有する、電磁誘導渦電流複合選別機。
続きを表示(約 98 文字)
【請求項2】
前記原料は、解体された建物由来の基板内蔵機器から鉄、アルミニウム及び貴金属が除かれた非金属及びプラスチックを主として含む、請求項1に記載の電磁誘導渦電流複合選別機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、湯沸し器、ガスメータ、電気メータ等の廃棄機器から金属を回収する際に用いられる電磁誘導渦電流複合選別機に関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、廃家電製品、パソコン、携帯電話等の基板から貴金属を回収することが盛んに行われるようになってきている。このため、より効率的な金属の回収方法の出現が望まれている。
【0003】
従来、この種の技術として、特許文献1に記載された技術が提案されている。特許文献1には、電気電子部品屑の選別処理で発生するプラスチックを含む部品屑に対し、塩水を用いた比重選別処理を行い、有価物付きプラスチック屑を分離して回収する工程を含む電気電子部品屑の処理方法について開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-166728号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、湯沸し器、ガスメータ、電気メータ等、金属筐体を有する廃棄物から基板を取り出す場合には、作業員が廃棄物を解体して金属筐体を分離することによって基板の取り出しが可能になる。しかし、この解体作業が容易でないため、大量の廃棄物から大量の基板を取り出すことが困難である。そこで、金属筐体を、破砕機を用いて破砕してから基板を取り出すことが考えられる。しかしながら、金属筐体を破砕する際に基板も細かく破砕されてしまい、基板からの金属の回収が困難になるおそれがある。しかも、他の金属も細かくなりすぎて回収が困難になり、後段の工程において回収目的の金属に他の金属が混ざってしまって、回収した金属の純度が低下するおそれがある。
【0006】
このような問題点があることから、残渣スクラップは、東南アジア等の諸外国に輸出されていたのが実情である。しかしながら、マレーシア国際貿易産業省(MITI)は、このほど、鉄・銅・アルミスクラップの輸入に定めた品質基準を2022年1月10日から発効すると発表した。この発表によると、歩留94.75%以上、異物混入率0.25%以内の基準を満たさないスクラップは、原則として輸入を禁止し、廃基板や電気電子部品等の混入を一切禁じている。日本では、銅、アルミスクラップの総輸出量の約3割をマレーシアに輸出しているのが実情であり、国内都市鉱山資源循環の課題も併せると、廃棄物からのより効率的な金属回収は、喫緊の課題である。
【0007】
本発明は、このような問題点を解決し、電子機器等の廃棄物からより効率的に金属を回収することを可能にした電磁誘導渦電流複合選別機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するため、本発明は、次に記載する構成を備える。
【0009】
(1) 粒状に粉砕された原料からステンレスを選別する誘導選別部と、
当該誘導選別部の下段に配置され、前記誘導選別部によって選別された原料を金属と非金属とに選別する渦電流型金属選別部と、を備え、
前記誘導選別部は、
粒状に粉砕された原料を搬送する第1コンベアと、
当該第1コンベア上の原料を撮影してステンレスを検出する画像センサと、
当該画像センサに対して搬送方向下流側に配置され、前記第1コンベア上の原料からステンレスを検出する誘導センサと、
高圧エアを噴出させてステンレスを吹き飛ばす高圧バルブと、
前記画像センサ及び前記誘導センサの検出結果に基づき、原料の粒の材質がステンレスであると判別した場合に、前記高圧バルブによる高圧エアの噴出を指令する制御装置と、
を有し、
前記制御装置は、前記判別の結果を学習する機械学習部を含んで構成され、前記画像センサ及び前記誘導センサの検出結果と前記機械学習部による学習の結果との両方に基づき、原料の粒の材質がステンレスであると判別した場合に、前記高圧バルブによる高圧エアの噴出を指令し、
前記渦電流型金属選別部は、
前記高圧エアが当てられずに落下した原料を搬送する第2コンベアと、
渦電流を発生させて前記第2コンベアの原料に磁場を加え、原料を金属と非金属とに選別する渦電流型金属選別装置と、を有する、電磁誘導渦電流複合選別機。
【0010】
(1)によれば、上段において誘導選別部が粒状に粉砕された原料からステンレスを取り出し、下段において原料を金属と非金属とに選別する。これにより、電磁誘導渦電流複合選別機の後の工程において、原料から金属を取り出すことが容易に行えるようになる。また、ステンレスの取り出しと、金属と非金属との選別を1つの機器で行っているため、選別機を設置するスペースの省略化が図れる。また、制御装置は、画像センサ及び誘導センサの検出結果と機械学習部による学習の結果との両方に基づき、原料の粒の材質がステンレスであると判別した場合に、高圧バルブによる高圧エアの噴出を指令するため、ステンレスの選別精度を大幅に向上させることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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