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公開番号2025069225
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-30
出願番号2025009635,2023054859
出願日2025-01-23,2018-06-27
発明の名称磁気支援式分離装置及び関連方法
出願人アムジエン・インコーポレーテツド
代理人弁理士法人川口國際特許事務所
主分類B03C 1/28 20060101AFI20250422BHJP(液体による,または,風力テーブルまたはジグによる固体物質の分離;固体物質または流体から固体物質の磁気または静電気による分離,高圧電界による分離)
要約【課題】標的物質が懸濁されている媒体から標的物質を分離するための磁気支援式分離装置及び関連方法を提供する。
【解決手段】標的物質が懸濁されている媒体54から標的物質を分離するための磁気分離器10であって、媒体は少なくとも1つの容器20内に収容されており、磁気分離器装置は、少なくとも1つの容器を受け入れるように構成された第1の開口部を有するフレーム12と、第1の磁界生成素子14及び第2の磁界生成素子16であって、少なくとも1つの容器が第1の磁界生成素子と前記第2の磁界生成素子との間に配置可能であるように、互いに距離を置いてフレームの反対側に取り付けられている第1の磁界生成素子及び第2の磁界生成素子と、を含む、ことを特徴とする磁気分離器。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
標的物質が懸濁されている媒体から前記標的物質を分離するための磁気分離器であって、前記媒体は少なくとも1つの容器内に収容されており、前記磁気分離器装置は、
前記少なくとも1つの容器を受け入れるように構成された第1の開口部を有するフレームと、
第1の磁界生成素子及び第2の磁界生成素子であって、前記少なくとも1つの容器が前記第1の磁界生成素子と前記第2の磁界生成素子との間に配置可能であるように、互いに距離を置いて前記フレームの反対側に取り付けられている第1の磁界生成素子及び第2の磁界生成素子と、
を含む、磁気分離器。
続きを表示(約 970 文字)【請求項2】
前記フレームは第1の垂直壁及び第2の垂直壁を含み、前記第1の磁界生成素子は、前記第1の垂直壁の内向き面上に取り付けられており、前記第2の磁界生成素子は、前記第2の垂直壁の内向き面上に取り付けられている、請求項1に記載の磁気分離器。
【請求項3】
前記第1の垂直壁は前記第2の垂直壁に平行である、請求項2に記載の磁気分離器。
【請求項4】
前記第1の垂直壁の前記内向き面と前記第2の垂直壁の前記内向き面との間に延びる梁又は第3の壁のうちの少なくとも1つを含む、請求項2又は3に記載の磁気分離器。
【請求項5】
前記第1の開口部は前記第1の垂直壁と前記第2の垂直壁との間に画定され、前記少なくとも1つの容器を前記磁気分離器に水平方向に挿入することを可能にする、請求項2~4のいずれか一項に記載の磁気分離器。
【請求項6】
前記フレーム内に形成されており、前記少なくとも1つの容器が前記第1の磁界生成素子と前記第2の磁界生成素子との間に配置されているときに前記少なくとも1つの容器への上方からのアクセスを可能にする第2の開口部を含む、請求項5に記載の磁気分離器。
【請求項7】
前記少なくとも1つの容器を保持するように構成されており、前記第1の磁界生成素子と前記第2の磁界生成素子との間に前記少なくとも1つの容器を配置するために、前記第1の開口部を通して挿入するような寸法にされた非磁性支持棚を含む、請求項2~6のいずれか一項に記載の磁気分離器。
【請求項8】
前記第1の開口部を通して挿入されるとき、前記非磁性支持棚の第1の端部は前記第1の磁界生成素子の下方に適合し、前記非磁性支持棚の第2の端部は前記第2の磁界生成素子の下方に適合する、請求項7に記載の磁気分離器。
【請求項9】
前記少なくとも1つの容器は複数の容器を含み、前記非磁性支持棚は、前記複数の容器の互いに対する横移動を防止するように構成されている、請求項7又は8に記載の磁気分離器。
【請求項10】
前記第1の磁界生成素子は第1の永久磁石を含む、請求項1~9のいずれか一項に記載の磁気分離器。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
2017年7月19日に出願された米国仮特許出願第62/534,563号に付与された優先権が主張される。その内容全体はこの参照により本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 2,200 文字)【0002】
本開示は、概して、分離装置及び方法に関し、より具体的には、標的物質の下流の処理又は解析を容易にするために、生体分子などの標的物質を標的物質が懸濁されている流体媒体から分離することに関する。
【背景技術】
【0003】
ある診断、研究、及び薬物製造活動は、細胞培養物又は他の生物学的混合物に含有されるタンパク質などの標的物質の単離から利する又はそのような単離を必要とする。このタスクは、これまで様々な技術によって達成されてきた。これらの一部では、標的物質が生物学的混合物から析出するように標的物質の溶解度を変えることを必要とする。他の特定の技術では、異なる密度の粒子を固定点の周りで高速で回転させることによって、それらを分離させる遠心分離を必要とする。更に別の技術は、生物学的混合物の構成成分が異なる速度で移動するフィルタ材に生物学的混合物を通過させることを必要とするクロマトグラフィに基づく。
【0004】
このような従来の精製技術及びその他は、時間がかかる、大きな労働力を要する、及び/又は比較的小さな試料サイズに限定される傾向がある。例えば、遠心分離は典型的には試験管又は瓶内で実施され、所与の時間で処理できる材料の量を制限する場合がある。また、ある従来の精製技術では、研究室の技術者が流体を各種容器間で手作業でピペッティングすることを必要とする場合があり、非効率であり得るとともに、交差汚染のリスクが高まるおそれがある。
【0005】
本開示は、既存の精製装置及び方法に対する有利な代替手段を具現化し、本明細書で述べられる課題又は必要性の1つ又は複数に対処することができると共に、他のメリット及び利点を提供することができる精製関連装置及び方法を説明する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様は、標的物質が懸濁されている媒体から標的物質を分離又は除去するための磁気分離器を提供する。磁気分離器は、媒体を収容する少なくとも1つの容器又は入れ物を受け入れるように構成された第1の開口部を有するフレームを含んでもよい。磁気分離器はまた、第1の磁界生成素子及び第2の磁界生成素子を含んでもよい。第1の磁界生成素子及び第2の磁界生成素子は、少なくとも1つの容器が第1の磁界生成素子と第2の磁界生成素子との間に配置可能であるように、互いに距離を置いてフレームの反対側に取り付けられていてもよい。
【0007】
本開示の別の態様は精製方法を提供し、方法には、(a)標的物質が懸濁されている媒体を容器又は入れ物に加えることと、(b)複数の磁気ビーズを容器に加えることであって、標的物質は複数の磁気ビーズに一時的に結合する、ことと、(c)容器を第1の磁界生成素子と第2の磁界生成素子との間に配置することであって、第1の磁界生成素子と第2の磁界生成素子は、フレームにより互いに距離を置いて保持され、第1の磁界生成素子又は第2の磁界生成素子のうちの少なくとも1つは複数の磁気ビーズを容器の内部表面に対して磁気的に吸引し、保持する、ことと、を含んでもよい。
【0008】
本開示の更なる態様は、標的物質が懸濁されている媒体から標的物質を分離するためのワークステーションを提供する。ワークステーションは、媒体を収容する少なくとも1つの容器又は入れ物を受け入れるための作業面と、少なくとも1つの容器に及び少なくとも1つの容器から流体を移送するように構成された流体移送部材と、を含んでもよい。加えて、ワークステーションは、流体移送部材を作業面に対して移動させるように構成された自動マニピュレータを含んでもよい。更に、ワークステーションは、それぞれが少なくとも1つの容器から離れた第1の位置と少なくとも1つの容器の近傍の第2の位置との間で作業面に対して移動可能な複数の磁界生成素子を含んでもよい。
【0009】
本開示の更に別の態様は精製方法を提供し、方法には、(a)作業面と、作業面に対して移動可能であり、流体移送部材を搬送する自動マニピュレータと、互いに側方に離隔し、複数の行を画定する複数の磁界生成素子と、を有するワークステーションを用意することと、(b)標的物質が懸濁されている少なくとも1つの媒体を複数の容器又は入れ物に加えることと、(c)複数の容器に複数の磁気ビーズを加えることであって、標的物質は複数の磁気ビーズに一時的に結合する、ことと、(d)複数の磁界生成素子が複数の磁気ビーズを複数の容器の各容器の内部表面に対して磁気的に吸引し、保持するように、複数の磁界生成素子間に画定された複数の行内に複数の容器を配置することと、を含んでもよい。
【0010】
本開示は、以下の説明を付属の図面と併せて解釈することで、より完全に理解されるものと考えられる。一部の図面は、他の要素をより明らかに示すため、選択された要素を省略することで簡略化されている場合がある。一部の図面における、このような要素の省略は、対応する書面の記載において明示的に記述される場合を除き、必ずしも、実施形態のいずれかにおける特定の要素の存在又は欠如を示さない。また、どの図面も、必ずしも一定の縮尺で描かれていない。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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