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公開番号2025057867
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2023167676
出願日2023-09-28
発明の名称水吸着体、水捕集装置、及び水捕集方法
出願人株式会社リコー
代理人個人,個人
主分類B03C 3/45 20060101AFI20250402BHJP(液体による,または,風力テーブルまたはジグによる固体物質の分離;固体物質または流体から固体物質の磁気または静電気による分離,高圧電界による分離)
要約【課題】捕集できる水の量を維持しつつ、水吸着体の重量増加を軽減すること。
【解決手段】空中の水を吸着する水吸着体10であって、前記水吸着体が、電極12及び水吸着膜11を有し、前記水吸着膜11が撥水性を有することを特徴とする、水吸着体10。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
空中の水を吸着する水吸着体であって、
前記水吸着体が、電極及び水吸着膜を有し、
前記水吸着膜が撥水性を有することを特徴とする、
水吸着体。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
前記水吸着膜は凝集固化体である請求項1に記載の水吸着体。
【請求項3】
前記水吸着膜は針状形態を有する導電性材料を含む請求項1に記載の水吸着体。
【請求項4】
前記針状形態を有する導電性材料はテトラポッド型酸化亜鉛結晶体及び/又は針状導電性酸化チタンである請求項3に記載の水吸着体。
【請求項5】
前記水吸着膜が、ナノシリカ、フッ素系樹脂、又はシリコーン樹脂を含む請求項1から4のいずれか一項に記載の水吸着体。
【請求項6】
請求項1から4のいずれか一項に記載の水吸着体と、
前記水吸着体で吸着された水を回収する水回収体と、
を有する水捕集装置。
【請求項7】
空中の水を捕集する水捕集方法であって、
電極及び水吸着膜を有する水吸着体上で水滴を形成し、
前記水吸着膜は撥水性を有することを特徴とする水捕集方法。
【請求項8】
前記水滴は電荷を有する帯電水滴を含み、
前記帯電水滴から分裂した微小水滴を捕集する請求項7に記載の水捕集方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水吸着体、水捕集装置、及び水捕集方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
水資源として利用可能な水の量は、降水量の変動により絶えず変化することから、干ばつなどの異常気象の影響を受けにくい水の捕集技術が求められている。
このような水の捕集技術として、霧の中に網を設置することで、空間に存在する水を水滴として網に吸着させて、水を捕集する方法がある。
例えば、非特許文献1では、エミッタと金網の間にコロナ放電を発生させることで、金網に帯電した水が吸着され、効率的に空中の水を捕集する方法が記載されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
一般的に、捕集できる水の量を増大させるには、網の面積を大きくする必要がある。しかし、非特許文献1では、濡れ性の高い金網を用いて水を吸着するため、金網に蓄積される水分量が多くなってしまう。そのため、水吸着体上の吸着水量が多くなることで、水吸着体の重量が増加し、耐久性の観点から金網の面積を拡大させるには限界があった。
本発明の目的は、捕集できる水の量を維持しつつ、水吸着体の重量増加を軽減することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するために、本発明の一実施態様は、
空中の水を吸着する水吸着体であって、
前記水吸着体が、電極及び水吸着膜を有し、
前記水吸着膜が撥水性を有することを特徴とする、水吸着体を提供する。
【発明の効果】
【0005】
本発明の実施の一態様によれば、捕集できる水の量を維持しつつ、水吸着体の重量増加を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
本発明の一実施態様に係る水吸着体の一例の概略図である。
本発明の一実施態様に係る水捕集装置の一例の概略図である。
本発明の一実施態様に係る水捕集装置の一例に電界を形成させる概略図である。
本発明の一実施態様に係る水捕集装置の一例に霧を発生させて水を捕集する様子を説明する概略図である。
本発明でない水捕集装置の一例に霧を発生させて水を捕集する様子を説明する概略図である。
実施例1から5、及び比較例1、2の水捕集装置の水吸着体に吸着した水の重量の経時変化を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下に本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0008】
(水吸着体)
本発明の水吸着体は、
空中の水を吸着する水吸着体であって、
前記水吸着体が、電極及び水吸着膜を有し、
前記水吸着膜が撥水性を有することを特徴とする、
水吸着体である。
本発明の水吸着体の態様としては、上記の構成を満たす態様であれば特に制限はなく、必要に応じて、その他の部材を有してもよい。
本発明の水吸着体によれば、捕集できる水の量を維持しつつ、水吸着体の重量増加を軽減することができる。
【0009】
なお、本明細書等において、「捕集」とは、空中の水を得ることを指す。
【0010】
<空中の水>
本発明の水吸着体は、空中の水を吸着する。
前記空中の水は、電荷を有していることが好ましく、その場合、前記空中の水が存在する空間と前記水吸着体との間に電位差を設けることによって、前記水吸着体上に、前記空中の水を集中的に吸着させることで、前記空中の水を高効率に捕集することができる。
前記空中の水としては、例えば、霧、雲、蒸気などの空中の水分が挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)

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