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公開番号2025016731
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-04
出願番号2024194320,2020175603
出願日2024-11-06,2020-10-19
発明の名称洗浄装置
出願人アクアインテック株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B03B 5/28 20060101AFI20250128BHJP(液体による,または,風力テーブルまたはジグによる固体物質の分離;固体物質または流体から固体物質の磁気または静電気による分離,高圧電界による分離)
要約【課題】被洗浄物の流出を抑制しつつ高い洗浄効果を備えた小型の洗浄装置を提供する。
【解決手段】液体が流入する流入口341と、流入した液体に旋回流を生じさせ、液体の一部を放出する放出口331とを有する容器3と、夾雑物と被洗浄物を含んだ貯留液を放出口331に対面して貯留する貯留槽4と、貯留槽4から吸い上げられる夾雑物および液体成分を容器に接続した送出口611から受け入れ、送出口611よりも下方に配置された他端6aから放出する送出管6とを備え、容器3は、流入口341と放出口331の間に、容器3の内周面によって画定された内部空間X1の断面積が流入口341側よりも放出口331側の方が減少した絞り部32を有するものであり、送出口611は、放出口311の開口面積よりも大きな開口面積を有するものであり、放出口331は、貯留槽4内に貯留されている貯留液に接続した状態になるものである。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
液体が流入する流入口と、流入した該液体に旋回流を生じさせ、該液体の一部を放出する放出口とを有する容器と、
夾雑物と被洗浄物を含んだ貯留液を前記放出口に対面して貯留する貯留槽と、
前記貯留槽から吸い上げられる夾雑物および液体成分を前記容器に接続した送出口から受け入れ、該送出口よりも下方に配置された他端から放出する送出管とを備え、
前記容器は、前記流入口と前記放出口の間に、該容器の内周面によって画定された内部空間の断面積が該流入口側よりも該放出口側の方が減少した絞り部を有するものであり、
前記送出口は、前記放出口の開口面積よりも大きな開口面積を有するものであり、
前記放出口は、前記貯留槽内に貯留されている貯留液に接続した状態になるものであることを特徴とする洗浄装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、被洗浄物を洗浄する洗浄装置に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
下水処理施設には、汚水から砂を除去するための沈砂池が設けられている。沈砂池では、受け入れた汚水に含まれている砂を池底の集砂ピットに集めた後、集めた砂を汚水とともに揚砂ポンプで移送している。揚砂ポンプで移送される砂と汚水には、し渣や有機物等の夾雑物が混入している。この夾雑物の殆どは、砂よりも比重が小さい。移送された砂は埋め立て処分地などで埋め立てされることがある。しかし、砂に混入している夾雑物が多いとメタンガス等が発生することがあるため、埋め立て処分地で受け入れてもらえないことがある。また、他にも土砂を洗浄して夾雑物である粘土分を除去したいという要求もある。以下、洗浄が必要な砂や土砂等を総称して被洗浄物と称する。このため、夾雑物と被洗浄物が混入した液体から夾雑物を取り除くことで被洗浄物を洗浄する洗浄装置が下水処理施設などに設けられることがある(例えば、特許文献1等参照)。特許文献1に開示された洗浄装置は、洗浄槽の壁面に設けられた攪拌装置によって汚水を攪拌するものの、主には比重が大きい砂を沈降させることで分離する、いわゆる沈降分離によって夾雑物と砂を分離する構成である。このため、夾雑物を浮上させつつ砂を沈降させるための大量の水を貯留する洗浄槽が必要になり、洗浄装置が大型化してしまうという問題がある。また、水の比重に近いまたは水の比重より大きい夾雑物は砂と分離しにくいという問題もある。これに対し、夾雑物と砂が混入した汚水を洗砂サイクロンによって洗浄する洗浄装置が開発されている(例えば、特許文献2等参照)。特許文献2の洗浄装置では、洗砂サイクロンの上部に堰と環状樋とが設けられている。この洗浄装置では、洗砂サイクロンに流入した汚水に混入している夾雑物を、汚水とともに洗砂サイクロン内に生じた上昇流に引き込んで洗砂サイクロンの上部に送り、環状樋を通して洗浄装置の外部に送り出そうとしている。この特許文献2の洗浄装置によれば、洗砂サイクロンを用ることで、洗浄装置を小型化できる。また、洗砂サイクロンを用いているので、水の比重に近いまたは水の比重より大きい夾雑物も上昇流に引き込んで環状樋を通して洗浄装置の外部に送り出せる可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実開昭54-72866号公報
特開2013-59755号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献2に開示された洗浄装置は、揚砂ポンプから移送されてきた夾雑物と砂が混入した汚水を洗砂サイクロンに流入させて砂を洗砂サイクロンの下部に沈降させ、その洗砂サイクロン下端の開口に連結された回収コンベアに投入する構成である。このため、回収コンベアに投入される前の砂が洗砂サイクロンの下部に溜り、洗砂サイクロン内の上昇流に引き込まれて洗砂サイクロンの上部に送られやすく、相当程度の量の砂が堰を超えて洗浄装置の外部に流出してしまう虞がある。この対策として、砂が洗浄装置の外部に送り出されない程度に上昇流を弱めようとすると夾雑物が上昇流に引き込まれ難くなり、洗浄効果が低くなってしまうという問題がある。
【0005】
本発明は上記事情に鑑み、被洗浄物の流出を抑制しつつ高い洗浄効果を備えた小型の洗浄装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を解決する本発明の洗浄装置は、液体が流入する流入口と、流入した該液体に旋回流を生じさせ、該液体の一部を放出する放出口とを有する容器と、
夾雑物と被洗浄物を含んだ貯留液を前記放出口に対面して貯留する貯留槽と、
前記貯留槽から吸い上げられる夾雑物および液体成分を前記容器に接続した送出口から受け入れ、該送出口よりも下方に配置された他端から放出する送出管とを備え、
前記容器は、前記流入口と前記放出口の間に、該容器の内周面によって画定された内部空間の断面積が該流入口側よりも該放出口側の方が減少した絞り部を有するものであり、
前記送出口は、前記放出口の開口面積よりも大きな開口面積を有するものであり、
前記放出口は、前記貯留槽内に貯留されている貯留液に接続した状態になるものであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、被洗浄物の流出を抑制しつつ高い洗浄効果を備えた小型の洗浄装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一実施形態に相当する洗浄装置が配置された沈砂池を示す概略構成図である。
(a)は、図1に示した容器の平面図であり、(b)は、同図(a)におけるA-A断面図である。
図1に示した容器と貯留槽と搬出装置の下側部分とを示す正面図である。
図1に示した容器と貯留槽と搬出装置の下側部分とを示す右側面図である。
図1に示した洗浄装置の動作を示すフローチャートである。
図1に示した洗浄装置の第1変形例を示す、図3と同様の正面図である。
図1に示した洗浄装置の第2変形例を示す、図3と同様の正面図である。
図1に示した洗浄装置の第3変形例を示す、図4と同様の右側面図である。
洗浄装置の第2実施形態を示す、図1と同様の概略構成図である。
図9に示した洗浄装置の動作を示すフローチャートである。
洗浄装置の第3実施形態を示す、図3と同様の正面図である。
図11に示した洗浄装置の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。本実施形態の説明では、沈砂池から移送された、夾雑物と砂を含んだ汚水から夾雑物と汚水を取り除くことで砂を洗浄し、洗浄された砂を排出する洗浄装置に本発明を適用した例を用いる。この実施形態における砂は、被洗浄物の一例に相当する。なお、沈砂池は、下水処理施設の上流側に配置され、下水または雨水などの汚水から砂を取り除くためのものである。沈砂池において砂が取り除かれた汚水は、下流にある沈殿池などに送られる。また、夾雑物は、夾雑物除去スクリーン装置などによって汚水と分離されて処理される。
【0010】
図1は、本発明の一実施形態に相当する洗浄装置が配置された沈砂池を示す概略構成図である。
(【0011】以降は省略されています)

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