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公開番号
2025035512
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-13
出願番号
2023142602
出願日
2023-09-01
発明の名称
磁性異物除去装置
出願人
株式会社JMC
代理人
デロイトトーマツ弁理士法人
主分類
B03C
1/28 20060101AFI20250306BHJP(液体による,または,風力テーブルまたはジグによる固体物質の分離;固体物質または流体から固体物質の磁気または静電気による分離,高圧電界による分離)
要約
【課題】流体の性質等に応じて流通路に作用する磁場の強さを柔軟に調整できる磁性異物除去装置を提供する。
【解決手段】この磁性異物除去装置10は、流体が導入される導入口22a、流体が排出される排出口23a、導入口22a及び排出口23aに連通し流体が流通する流通路R1を形成したケース15と、永久磁石からなる磁性部材58,68と有し、ケース15には、流通路R1を形成する一対の流通路形成壁25,43が配置され、磁性部材58,68の両方が、磁性部材当接面28a,43aに対する距離を変化させる進退手段によって、所定位置に保持される。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
磁性異物を含む流体から前記磁性異物を磁場によって吸着除去する、磁性異物除去装置であって、
前記流体が導入される導入口、前記流体が排出される排出口、前記導入口及び前記排出口に連通し前記流体が流通する流通路を形成したケースと、
永久磁石からなる磁性部材と有しており、
前記ケースには、前記流通路を形成する一対の流通路形成壁が所定距離を隔てて対向するように配置されており、
前記磁性部材は、一対の前記流通路形成壁の、前記流通路とは反対側に設けられた磁性部材配置空間にそれぞれ対向するように配置されており、
前記磁性部材の一方又は両方は、前記磁性部材配置空間に設けられると共に前記磁性部材が当接する磁性部材当接面に対する距離を変化させる進退手段によって、所定位置に保持されることを特徴とする磁性異物除去装置。
続きを表示(約 540 文字)
【請求項2】
一対の前記流通路形成壁は、前記ケースの上下方向に配置され、一対の前記流通路形成壁に対応して、前記ケースの上下方向に、一対の前記磁性部材配置空間が設けられており、
前記ケースの下方に配置された前記流通路形成壁は、前記導入口側に配置される導入壁と、前記排出口側に配置される排出壁と、前記導入壁及び前記排出壁の間に設けられ、前記導入壁及び前記排出壁の下端部よりも上方に配置された上方壁部とを有しており、
前記上方壁部は、前記ケースの内寸よりも短い幅を有する底壁と、前記底壁の幅方向の両端に設けた段部を介して、前記ケースの上方に配置された前記流通路形成壁に当接する当接壁部とを有しており、
前記ケースの上方に位置する前記磁性部材配置空間に配置された前記磁性部材は、前記底壁よりも幅広となっており、
前記導入壁と、前記排出壁と、前記底壁と、前記当接壁部との内側に、前記ケースの下方に位置する前記磁性部材配置空間が設けられている請求項1記載の磁性異物除去装置。
【請求項3】
前記底壁よりも、前記流通路の、前記流体の流通方向における下流側の位置には、前記磁性異物を捕捉する異物捕捉部が配置されている請求2記載の磁性異物除去装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、磁性異物を含む流体から磁性異物を磁場によって吸着除去するための、磁性異物除去装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
流体には磁性異物が混入していることがあるが、通常、このような磁性異物は、流体の性質や性能等に影響を及ぼすため、除去する必要がある。
【0003】
流体から磁性異物を除去する装置としては、例えば、下記特許文献1には、磁性異物を含有する流動体の導入される導入口と、異物が除去された流動体が排出される排出口と、導入口と排出口間を連通する流動体移送通路と、平板状で長さaの永久磁石ユニットを収納する収納部と、それらを内部に形成するケース本体とを有し、流動体移送通路に長さbの平坦部を永久磁石ユニットと距離dを介して対峙する位置に形成した、異物除去装置が記載されている。
【0004】
また、ケース本体の平坦部は、導入口及び排出口の外面から下方に抉られた凹状溝の底面に形成され、凹状溝の底面には、永久磁石ユニットが搭載されている。そして、導入口から流動体移送通路に導入された流動体は、当該流動体移送通路を流れる際に、流動体に含まれた磁性異物が永久磁石ユニットによって吸着されて、除去される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2006-247488号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、流体の性質等によっては、流体に作用する磁場の強さを調整したい場合がある。例えば、流体の粘性が高い場合には、流体から磁性異物を吸着除去しにくくなるので、流体に作用する磁場を強くしたいことがあった。
【0007】
しかし、上記特許文献1の異物除去装置においては、下ケース側の永久磁石ユニットは、下ケースの底面に凹設された収納部に嵌合配置され、また、上ケース側の永久磁石ユニットは、上ケースの平坦部の外面に載置されている。
【0008】
そのため、移動体移送通路に対して作用する磁場の強さを変更したい場合には、例えば、永久磁石ユニット自体の厚さや外径等を変更したり、ケース本体の下ケースの底面や上ケースの平坦部の厚さや形状等を変更したりする必要があり、流体の性質等に応じて、移動移送通路に作用する磁場の強さを柔軟に調整することはできなかった。
【0009】
したがって、本発明の目的は、流体の性質等に応じて流通路に作用する磁場の強さを柔軟に調整することができる、磁性異物除去装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本発明は、磁性異物を含む流体から前記磁性異物を磁場によって吸着除去する、磁性異物除去装置であって、前記流体が導入される導入口、前記流体が排出される排出口、前記導入口及び前記排出口に連通し前記流体が流通する流通路を形成したケースと、永久磁石からなる磁性部材と有しており、前記ケースには、前記流通路を形成する一対の流通路形成壁が所定距離を隔てて対向するように配置されており、前記磁性部材は、一対の前記流通路形成壁の、前記流通路とは反対側に設けられた磁性部材配置空間にそれぞれ対向するように配置されており、前記磁性部材の一方又は両方は、前記磁性部材配置空間に設けられると共に前記磁性部材が当接する磁性部材当接面に対する距離を変化させる進退手段によって、所定位置に保持されることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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