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公開番号2024121945
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-09
出願番号2023029204
出願日2023-02-28
発明の名称磁気装置
出願人株式会社JMC
代理人個人
主分類B03C 1/28 20060101AFI20240902BHJP(液体による,または,風力テーブルまたはジグによる固体物質の分離;固体物質または流体から固体物質の磁気または静電気による分離,高圧電界による分離)
要約【課題】液体や気体等の流体中に混在する磁性異物を磁気的に吸着して分離すると共に、当該吸着された磁性異物を容易に除去して回収可能な磁気分離装置を提供すること。
【解決手段】複数の永久磁石を、各永久磁石の同極同士が相互に対向するように列状に配置してなる磁石列であって、当該永久磁石の間の少なくとも一部に空間を有する磁石列と、当該永久磁石間の空間と連通し、外部から吸引可能な通気管を有する磁気装置。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数の永久磁石を、各永久磁石の同極同士が相互に対向するように列状に配置してなる磁石列であって、当該永久磁石の間の少なくとも一部に空間を有する磁石列と、
当該永久磁石間の空間と連通し、外部から吸引可能な通気管を有する磁気装置。
続きを表示(約 280 文字)【請求項2】
上記永久磁石は磁極面に開口を持つ貫通孔を有する環状の永久磁石であって、当該貫通孔が上記通気管の一部を構成する請求項1に記載の磁気装置。
【請求項3】
磁極が対向する方向での上記永久磁石の間の空間の幅が0.1~45mmである請求項1に記載の磁気装置。
【請求項4】
磁極が対向する方向での上記永久磁石の間の空間の幅が、上記通気管の側で広がっている請求項1に記載の磁気装置。
【請求項5】
上記永久磁石の表面の少なくとも一部が非磁性体で構成される部材により被覆されている請求項1に記載の磁気装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、主に液体や気体等の流体中に混在する磁性体粒子を、磁気の作用を利用して吸着して分離するための磁気装置に係るものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、主に液体や気体等の流体中に不純物等として存在する各種の磁性体粒子を除去する目的で、当該流体に外部から磁場を印加することで磁性体粒子を吸着して除去する装置が広く使用されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、食品や医薬品、化学薬品等の被処理物中から鉄粉等の磁性体粒子からなる異物を除去するための棒磁石等が記載されている。当該棒磁石は、相互に同極が対向するようにヨークを介して棒状に配置された複数の希土類磁石から構成され、当該棒磁石を非磁性体であるチタン合金の筒に挿入してなるものである。
【0004】
上記の棒磁石の構成を採ることにより、同極の希土類磁石に挟まれたヨークは、当該希土類磁石から発した磁束を取り込むと共に、棒磁石の表面に露出したヨークの表面(開放端)から当該磁束を放出するため、実質的に各ヨーク材がN極又はS極の磁極として作用するものである。そして、当該ヨークの厚みを調整することで、当該棒磁石の表面での各ヨークの表面積が調整可能であり、特にヨークの表面積を縮小することによりヨークから放出される磁束の密度を高めることで、希土類磁石を単体で使用した場合よりも鉄粉等の異物の除去能力を高めるものである。
【0005】
特許文献1に記載の棒磁石では、上記希土類磁石とヨークを組み合わせたものを非磁の筒に挿入して使用することで、磁力によって吸引された鉄粉等の異物は、ヨーク付近の筒の表面に吸着して固定される。
特許文献1に記載の棒磁石(マグネットバー)と同様の構成を有する磁力装置を非磁性体で構成される筒(保護筒)に収納して使用する例は、例えば、特許文献2、特許文献3、特許文献4などにも記載され、各種の液体や気体等の流体中に混在する磁性体粒子を吸着して分離するための手段として広く使用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2003-303714号公報
特開2006-102625号公報
特開2001-9322号公報
特開2003-211022号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記のように、複数の希土類磁石等の永久磁石の同極同士を対向させることで構成したマグネットバーを非磁性体で構成される保護筒に収納して各種の流体内に含まれる磁性異物の分離を行う場合、当該磁性異物は保護筒の表面に吸着されることによって流体から分離される。一方、当該磁性異物の分離を継続して行うことにより、保護筒の表面に吸着した磁性異物が蓄積し、更に磁性異物を吸着する際の吸着力が低下するため、定期的に吸着した磁性異物を除去することが必要となる。
【0008】
マグネットバーを収納した保護筒の表面に吸着した磁性異物の除去の手段として、例えば、特許文献2には、保護筒の内部からマグネットバーを引き抜くことで保護筒への吸着力を無くした状態で磁性異物を脱離させて除去することが記載されている。また、特許文献3には、保護筒の外部をリング状のスクレーパーで扱くことによって磁性異物を磁力の強い位置から移動させて脱離・除去することが記載されている。また、特許文献4には、保護筒の外部に吸着した磁性異物にエアを吹き付けることによって、磁性異物を保護筒から脱離・除去することが記載されている。
【0009】
上記特許文献2~4等に記載の手段によっても保護筒の外部に吸着した磁性異物を脱離・除去することが可能である。一方、例えば、特許文献2に記載の方法で保護筒の外部に吸着した磁性異物を除去する際には、当該保護筒を含むマグネットバーを処理装置から取り外した状態で磁性異物を除去する操作を行う必要があり、処理装置の休止時間が長くなる問題を生じる。
【0010】
また、上記特許文献3,4等に記載の手段によれば、マグネットバー等を処理装置に取り付けた状態で保護筒からの磁性異物の除去操作が可能である一方、保護筒から脱離した磁性異物は当該処理装置の内部に開放されることで処理装置の内部が汚染され、その後の処理の際に非処理物を再汚染する原因となり、その防止のために処理装置の内部を洗浄する必要などを生じる結果、同様に処理装置の休止時間が長くなる問題を生じる。
(【0011】以降は省略されています)

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