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公開番号
2024125696
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-19
出願番号
2023033690
出願日
2023-03-06
発明の名称
磁性物除去装置
出願人
ダイカテック株式会社
,
国立大学法人徳島大学
代理人
個人
主分類
B03C
1/00 20060101AFI20240911BHJP(液体による,または,風力テーブルまたはジグによる固体物質の分離;固体物質または流体から固体物質の磁気または静電気による分離,高圧電界による分離)
要約
【課題】磁性物全体として効率よく除去できるとともに、小径の微小な磁性物まで効率よく除去することができる磁性物除去装置を提供する。
【解決手段】収容容器1には、それぞれが磁性物を磁力により吸着する複数の吸着体を有する第1吸着部11と第2吸着部12が設けられており、第1吸着部11は、材料が移動する経路の上流側に、第2吸着部12は、第1吸着部11よりも下流側に設けられている。第2吸着部12の吸着体としては、第1吸着部11の吸着体よりも磁束密度が大きいものを用いる。また第1吸着部11の吸着体としては第2吸着部12の吸着体よりも磁極数が多いものを用いるとよい。第1吸着部11で全体として効率よく磁性物を除去するとともに、さらに第2吸着部12で微小な磁性物を効率よく除去する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
材料中の磁性物を磁力により吸着する磁性物除去装置であって、材料の移動方向の上流側に設けられた第1の吸着手段と、前記第1の吸着手段よりも材料の移動方向の下流側に設けられ前記第1の吸着手段よりも磁束密度が大きい第2の吸着手段を有することを特徴とする磁性物除去装置。
続きを表示(約 290 文字)
【請求項2】
前記第2の吸着手段は、前記第1の吸着手段よりも磁極間隔が広いことを特徴とする請求項1に記載の磁性物除去装置。
【請求項3】
前記第2の吸着手段の磁束密度は、15000ガウス以上であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の磁性物除去装置。
【請求項4】
前記第2の吸着手段は、材料の移動方向に対して傾斜させて配置していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の磁性物除去装置。
【請求項5】
前記第2の吸着手段は、材料の移動方向に対して傾斜させて配置していることを特徴とする請求項3に記載の磁性物除去装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、粉体あるいは粒状体、液状体などの材料中から磁力により磁性物を除去する磁性物除去装置に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
粉体あるいは粒状体、液状体などの材料を用いて商品を製造する際に、材料中に金属などの異物が混入している場合があり、この異物が製造装置の不具合の原因となったり、商品に混入して不良品となる場合がある。そのため、材料中から磁力により金属などの磁性物を除去する磁性物除去装置が用いられている。例えば、特許文献1や文献2、文献3などにも記載されているところである。
【0003】
最近になり、除鉄装置の除去性能を向上させるために、磁束密度の大きさよりも磁極数の方が効果的であることがわかってきた。この見地に従い、磁極数を増やした磁性物除去装置も販売されるようになってきている。一般に、磁石の磁束密度の大きさは磁極間の磁石体積に依存している。そのため、上述の見地に従って磁極数を増加させると、磁束密度は相対的に低下しているのが現状である。
【0004】
一方、近年では要求されている除去すべき磁性物の大きさも小さくなっている。例えば半導体集積回路の表面を保護する封止材に用いられるシリカ球状粒子においては、集積回路の配線間隔を超える磁性物が混入すると短絡が生じて不良品が発生する。そのため、除去すべき磁性物の下限の大きさは50μm以上、あるいはさらに10~20μm以上へと飛躍的に小さくなっている。しかし、上述のように磁極数を増やすことにより除去できる磁性物の総量や割合は向上するものの、要求される微小な磁性物まで十分に除去する性能を有していなかった。
【0005】
このような微小な磁性物を除去するためには磁束密度を大きくすればよいことも、最近の研究によりわかってきている。しかし、上述のように磁極数を多くすれば磁束密度は小さくなり、磁束密度を大きくすると磁性物全体での除去効率が低下してしまうというジレンマに陥っていた。もちろん、装置自体を大型化すれば多くの磁極数を得ながら大きな磁束密度を有する装置も可能ではあるが、重量が増して清掃などの取扱時に危険が伴うとともに容易に取り扱うことができず、また限られたスペースに設置できなくなるなど、多くの不具合を抱えていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第3426228号公報
特許第4273119号公報
特許第4180583号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、磁性物全体として効率よく除去できるとともに、小径の微小な磁性物まで効率よく除去することができる磁性物除去装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願請求項1に記載の発明は、材料中の磁性物を磁力により吸着する磁性物除去装置であって、材料の移動方向の上流側に設けられた第1の吸着手段と、前記第1の吸着手段よりも材料の移動方向の下流側に設けられ前記第1の吸着手段よりも磁束密度が大きい第2の吸着手段を有することを特徴とする磁性物除去装置である。
【0009】
本願請求項2に記載の発明は、本願請求項1に記載の発明における前記第2の吸着手段が、前記第1の吸着手段よりも磁極間隔が広いことを特徴とする磁性物除去装置である。
【0010】
本願請求項3に記載の発明は、本願請求項1または請求項2に記載の発明における前記第2の吸着手段の磁束密度は、15000ガウス以上であることを特徴とする磁性物除去装置である。
(【0011】以降は省略されています)
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