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公開番号
2024107777
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-09
出願番号
2023011874
出願日
2023-01-30
発明の名称
微粒子サンプリング装置
出願人
パナソニックIPマネジメント株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B03C
3/49 20060101AFI20240802BHJP(液体による,または,風力テーブルまたはジグによる固体物質の分離;固体物質または流体から固体物質の磁気または静電気による分離,高圧電界による分離)
要約
【課題】サンプリング対象の活性を維持しつつ、効率よく微粒子をサンプリングできる微粒子サンプリング装置を提供する。
【解決手段】微粒子サンプリング装置10は、筒状の第1電極22と、筒状の内部に設けられたサンプリング空間69と、筒状における長さ方向に沿ってサンプリング空間69内に設けられ、放電を起こすことでサンプリング空間69内の微粒子に帯電させる第2電極24と、第2電極24に電圧を印加する電圧印加部25と、を備える。サンプリング空間69は、サンプリング対象である微粒子を含む気体が流入する一端部101と、一端部101から流入した気体が流出する他端部102と、を有する。第1電極22は、帯電した微粒子が付着する内筒57と、内筒57を着脱可能に保持する外筒58を有する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
内部にサンプリング空間を有する筒状の第1電極と、
前記筒状の長さ方向に沿って前記サンプリング空間内に設けられ、電圧の印加により放電を起こすことで前記サンプリング空間内の微粒子に帯電させる第2電極と、
を備え、
前記第1電極は、
帯電した前記微粒子が付着する内筒と、
前記内筒を着脱可能に保持する外筒と、を備える微粒子サンプリング装置。
続きを表示(約 530 文字)
【請求項2】
前記外筒は、前記内筒の外表面を被覆する請求項1に記載の微粒子サンプリング装置。
【請求項3】
前記内筒は、前記外筒に挿入可能であり、
前記内筒の挿入方向における先端部に、前記外筒に対する前記内筒の位置を決定する位置決定部を備える請求項1に記載の微粒子サンプリング装置。
【請求項4】
前記第1電極を保持する筐体を備え、
前記位置決定部は、前記筐体のうち、前記長さ方向における前記第1電極の一端部と接する面に設けられ、
前記内筒及び前記外筒は導電体であり、
前記位置決定部は非導電体である請求項3に記載の微粒子サンプリング装置。
【請求項5】
前記内筒の内表面に付着した前記微粒子を回収する回収液を供給する供給部を備え、
前記内筒は、
前記長さ方向における端部に内周方向に向けて立設し 前記回収液の流出を防止する立設部を備える請求項1に記載の微粒子サンプリング装置。
【請求項6】
前記位置決定部は、前記長さ方向に対する垂直方向において、前記筐体表面からの高さが、前記立設部の高さより大きい請求項5に記載の微粒子サンプリング装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、微粒子サンプリング装置に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、微粒子のもつ慣性や遠心力を利用した装置を用いて、気体中の微粒子をサンプリングする技術が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2、および特許文献3を参照)。特許文献1には、メンブレンフィルターを介して空気を吸引することにより、空気中に浮遊する微生物をメンブレンフィルター上に捕捉する技術が開示されている。特許文献2には、吸引部より吸入した空気を培地に衝突させることにより、空気中の浮遊菌を培地に付着させて捕集する技術が開示されている。特許文献3には、吸引された空気の旋回により発生する遠心力により、捕集対象物を空気から分離して捕集する技術が開示されている。
【0003】
なお、微粒子、浮遊菌、捕集対象物はいずれも本願における微粒子に該当する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2008-161143号公報
特開2009-11265号公報
特開2012-52866号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来の技術では、吸引空気中から分離されたエアロゾル等の微粒子は、乾燥状態で堆積していく場合が多く、溶液中への取り出しといった、分析への更なるステップが必要となる。また、サンプリング対象の微粒子が生物であった場合に、活性を維持したまま捕集することができないという課題がある。
【0006】
また、これらを解決するために液中へ回収することを目的としたものであっても、高い濃度を得るためには溶液量の多さからサンプリングに多くの時間を要してしまうことや、吸引による大きな圧力損失や大きな騒音を生じるという課題がある。
【0007】
さらに、捕集した液を回収する際、捕集液を吸引する構造では液残りが発生する可能性があり、残留した捕集液によるコンタミネーションが生じるという課題がある。
【0008】
本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、サンプリング対象のコンタミネーションを抑制可能な微粒子サンプリング装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
そして、この目的を達成するために、本発明に係る微粒子サンプリング装置は、筒状の第1電極と、第1電極の内部に設けられ、第1電極に着脱可能である内筒と、内筒の内部に設けられたサンプリング空間と、筒状における長さ方向に沿ってサンプリング空間内に設けられ、放電を起こすことでサンプリング空間内の微粒子に帯電させる第2電極と、第2電極に電圧を印加する電圧印加部と、を備える。サンプリング空間は、サンプリング対象である微粒子を含む気体が流入する一端部と、一端部から流入した気体が流出する他端部と、を有する。
【発明の効果】
【0010】
本発明の一態様に係る微粒子サンプリング装置は、サンプリング対象のコンタミネーションを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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