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公開番号2024106584
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-08
出願番号2023010923
出願日2023-01-27
発明の名称可変容量型過給機
出願人株式会社IHI
代理人個人,個人,個人,個人
主分類F02B 39/00 20060101AFI20240801BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】運転中におけるガスの流量変化を抑制する可変容量型過給機を提供する。
【解決手段】可変容量型過給機は、タービン翼車を収容するタービンハウジングと、タービンハウジング内でノズル流路に配置されるノズルベーンと、当該ノズルベーンを駆動する駆動機構部と、を有する可変ノズルユニットと、可変ノズルユニットを軸線方向に付勢しフランジ45を凸条部47に押し付ける皿バネと、フランジ45と凸条部47とが係合する係合部50Aと、を備え、係合部50Aは、フランジ45に軸方向に突出するように形成された突起部57と、凸条部47に軸方向に凹むように形成され突起部57が嵌り込む凹部59と、を有し、突起部57は、突出側の先端に近いほど周方向の幅が狭くなる形状をなし、凹部59は、突起部57の形状に沿って深部に近いほど周方向の幅が狭くなる形状をなしている。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
タービン翼車を収容するタービンハウジングと、
前記タービンハウジング内で前記タービン翼車の周囲に設けられたノズル流路に配置されるノズルベーンと、当該ノズルベーンを駆動する駆動機構と、を有する可変ノズルユニットと、
前記可変ノズルユニットを前記タービン翼車の回転軸線方向に付勢し、前記可変ノズルユニットの一部位である突当て部を前記タービンハウジングの一部位である受け部に押し付ける付勢部と、
前記タービン翼車の回転周方向における前記可変ノズルユニットの変位を規制するように前記突当て部と受け部とが係合する係合部と、を備え、
前記係合部は、
前記突当て部又は前記受け部の一方に前記回転軸線方向に突出するように形成された突起部と、
前記突当て部又は前記受け部の他方に前記回転軸線方向に凹むように形成され前記突起部が嵌り込む凹部と、を有し、
前記突起部は、突出側の先端に近いほど前記回転周方向の幅が狭くなる形状をなしており、
前記凹部は、前記突起部の形状に沿って深部に近いほど前記回転周方向の幅が狭くなる形状をなしている、可変容量型過給機。
続きを表示(約 250 文字)【請求項2】
前記突起部は、前記回転周方向に交差する平面をなす外側面を有し、
前記凹部は、前記外側面に平行な平面をなし前記外側面に当接する内側面を有する、請求項1に記載の可変容量型過給機。
【請求項3】
前記突当て部は、前記タービン翼車の回転軸線を円錐軸として前記受け部への突当て方向の前方にいくほど小径になる円錐面をなす突当て面を有しており、
前記受け部は、前記突当て面に対して面接触する円錐面をなす受け面を有している、請求項1に記載の可変容量型過給機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、可変容量型過給機に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、下記特許文献1に記載の可変容量型過給機が知られている。この過給機はタービンのノズル流路の開度を調整するための可変ノズルユニットを有している。可変ノズルユニットとベアリングハウジングとの間には、皿バネが設置されており、可変ノズルユニットは上記皿バネにより付勢されタービンハウジングに押し付けられて軸方向の位置決めがされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-68153号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この種の可変ノズルユニットを備える過給機では、軸方向に直交する面内で上記可変ノズルユニットを位置決めするために、例えばベアリングハウジングには軸方向に延びるピンが圧入され、このピンが可変ノズルユニットに形成されたピン穴にすきま嵌めされる、といった構造が考えられる。しかしながら、過給機の運転中においては、皿バネの熱変形やヤング率低下に伴って皿バネ荷重が低下する。これにより、可変ノズルユニットとタービンハウジングとの摩擦力が低下し、ピンとピン穴とのガタの分だけ可変ノズルユニットの周方向変位が発生する可能性がある。そして、可変ノズルユニットの周方向変位が生じればガスの流量変化が生じてしまう。
【0005】
そこで、本発明は、運転中におけるガスの流量変化を抑制する可変容量型過給機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の要旨は以下の通りである。
【0007】
〔1〕タービン翼車を収容するタービンハウジングと、
前記タービンハウジング内で前記タービン翼車の周囲に設けられたノズル流路に配置されるノズルベーンと、当該ノズルベーンを駆動する駆動機構と、を有する可変ノズルユニットと、
前記可変ノズルユニットを前記タービン翼車の回転軸線方向に付勢し、前記可変ノズルユニットの一部位である突当て部を前記タービンハウジングの一部位である受け部に押し付ける付勢部と、
前記タービン翼車の回転周方向における前記可変ノズルユニットの変位を規制するように前記突当て部と受け部とが係合する係合部と、を備え、
前記係合部は、
前記突当て部又は前記受け部の一方に前記回転軸線方向に突出するように形成された突起部と、
前記突当て部又は前記受け部の他方に前記回転軸線方向に凹むように形成され前記突起部が嵌り込む凹部と、を有し、
前記突起部は、突出側の先端に近いほど前記回転周方向の幅が狭くなる形状をなしており、
前記凹部は、前記突起部の形状に沿って深部に近いほど前記回転周方向の幅が狭くなる形状をなしている、可変容量型過給機。
【0008】
〔2〕前記突起部は、前記回転周方向に交差する平面をなす外側面を有し、
前記凹部は、前記外側面に平行な平面をなし前記外側面に当接する内側面を有する、〔1〕に記載の可変容量型過給機。
【0009】
〔3〕前記突当て部は、前記タービン翼車の回転軸線を円錐軸として前記受け部への突当て方向の前方にいくほど小径になる円錐面をなす突当て面を有しており、
前記受け部は、前記突当て面に対して面接触する円錐面をなす受け面を有している、〔1〕又は〔2〕に記載の可変容量型過給機。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、運転中におけるガスの流量変化を抑制する可変容量型過給機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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