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公開番号2024105483
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-06
出願番号2024076815,2021545647
出願日2024-05-09,2020-09-11
発明の名称有機エレクトロルミネッセンス素子及び電子機器
出願人出光興産株式会社
代理人弁理士法人樹之下知的財産事務所
主分類H10K 50/12 20230101AFI20240730BHJP()
要約【課題】性能が向上した有機エレクトロルミネッセンス素子を提供すること。
【解決手段】陽極3と陰極4間に、直接接触する第一の発光層51と第二の発光層52と、を有し、第一の発光層51は、一般式(11)で表される基を有し、かつ一般式(1)で表される第一のホスト材料として含有し、第二の発光層52は、一般式(2)で表される第二のホスト材料として含有している、有機エレクトロルミネッセンス素子1。L101は、単結合、又は置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50のアリーレン基であり、Ar101は、置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50のアリール基であり、mxは、0乃至5である。
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【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
陽極と、
陰極と、
前記陽極及び前記陰極の間に配置された第一の発光層と、
前記第一の発光層と前記陰極との間に配置された第二の発光層と、を有し、
前記第一の発光層は、下記一般式(11)で表される基を少なくとも1つ有し、かつ下記一般式(1)で表される第一の化合物を第一のホスト材料として含有し、
前記第二の発光層は、下記一般式(2)で表される第二の化合物を第二のホスト材料として含有し、
前記第一の発光層と前記第二の発光層とが、直接、接している、
有機エレクトロルミネッセンス素子。
JPEG
2024105483000402.jpg
64
154
(前記一般式(1)において、

101
~R
110
は、それぞれ独立に、
水素原子、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のハロアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数2~50のアルケニル基、
置換もしくは無置換の炭素数2~50のアルキニル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3~50のシクロアルキル基、
-Si(R
901
)(R
902
)(R
903
)で表される基、
-O-(R
904
)で表される基、
-S-(R
905
)で表される基、
置換もしくは無置換の炭素数7~50のアラルキル基、
-C(=O)R
801
で表される基、
-COOR
802
で表される基、
ハロゲン原子、
シアノ基、
ニトロ基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50のアリール基、又は
前記一般式(11)で表される基であり、
ただし、R
101
~R
110
の少なくとも1つは、前記一般式(11)で表される基であり、
前記一般式(11)で表される基が複数存在する場合、複数の前記一般式(11)で表される基は、互いに同一であるか又は異なり、

101
は、
単結合、又は
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50のアリーレン基であり、
Ar
101
は、置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50のアリール基であり、
mxは、0、1、2、3、4又は5であり、
Ar
101
は、置換もしくは無置換のピレニル基ではなく、

続きを表示(約 3,400 文字)【請求項2】
請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子において、
mxは、1、2、3、4又は5であり、
少なくとも1つのL
101
は、置換もしくは無置換のフェニレン基、置換もしくは無置換のビフェニレン基、置換もしくは無置換のターフェニレン基、置換もしくは無置換のナフチレン基、置換もしくは無置換のフルオレンジイル基、及び置換もしくは無置換のフェナントリレン基からなる群から選択される少なくともいずれかのアリーレン基である、
有機エレクトロルミネッセンス素子。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子において、
Ar
101
は、4つ以上の環が縮合したアリール基である、
有機エレクトロルミネッセンス素子。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子において、
前記一般式(11)で表される基は、下記一般式(111)で表される基である、
有機エレクトロルミネッセンス素子。
JPEG
2024105483000404.jpg
38
159
(前記一般式(111)において、


は、CR
123

124
であり、

111
及びL
112
は、それぞれ独立に、
単結合、又は
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50のアリーレン基であり、
maは、0、1、2、3又は4であり、
mbは、0、1、2、3又は4であり、
ma+mbは、0、1、2、3又は4であり、
Ar
101
は、前記一般式(11)におけるAr
101
と同義であり、

121
、R
122
、R
123
、及びR
124
は、それぞれ独立に、
水素原子、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のハロアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数2~50のアルケニル基、
置換もしくは無置換の炭素数2~50のアルキニル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3~50のシクロアルキル基、
-Si(R
901
)(R
902
)(R
903
)で表される基、
-O-(R
904
)で表される基、
-S-(R
905
)で表される基、
置換もしくは無置換の炭素数7~50のアラルキル基、
-C(=O)R
801
で表される基、
-COOR
802
で表される基、
ハロゲン原子、
シアノ基、
ニトロ基、又は
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50のアリール基であり、
mcは、3であり、
3つのR
121
は、互いに同一であるか、又は異なり、
【請求項5】
請求項4に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子において、
maは、0、1又は2であり、
mbは、0、1又は2である、
有機エレクトロルミネッセンス素子。
【請求項6】
請求項4又は請求項5に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子において、
maは、0又は1であり、
mbは、0又は1である、
有機エレクトロルミネッセンス素子。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子において、
Ar
101
は、
置換もしくは無置換のフェニル基、
置換もしくは無置換のナフチル基、
置換もしくは無置換のビフェニル基、
置換もしくは無置換のターフェニル基、
置換もしくは無置換のフェナントリル基、又は
置換もしくは無置換のフルオレニル基である、
有機エレクトロルミネッセンス素子。
【請求項8】
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子において、
Ar
101
が、置換の環形成炭素数6~50のアリール基である場合、Ar
101
としてのアリール基が有する置換基は、複素環基ではない、
有機エレクトロルミネッセンス素子。
【請求項9】
陽極と、
陰極と、
前記陽極及び前記陰極の間に配置された第一の発光層と、
前記第一の発光層と前記陰極との間に配置された第二の発光層と、を有し、
前記第一の発光層は、下記一般式(11)で表される基を少なくとも2つ有し、かつ下記一般式(1)で表される第一の化合物を第一のホスト材料として含有し、
前記第二の発光層は、下記一般式(2)で表される第二の化合物を第二のホスト材料として含有し、
前記第一の発光層と前記第二の発光層とが、直接、接している、
有機エレクトロルミネッセンス素子。
JPEG
2024105483000405.jpg
64
154
(前記一般式(1)において、

101
~R
110
は、それぞれ独立に、
水素原子、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のハロアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数2~50のアルケニル基、
置換もしくは無置換の炭素数2~50のアルキニル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3~50のシクロアルキル基、
-Si(R
901
)(R
902
)(R
903
)で表される基、
-O-(R
904
)で表される基、
-S-(R
905
)で表される基、
置換もしくは無置換の炭素数7~50のアラルキル基、
-C(=O)R
801
で表される基、
-COOR
802
で表される基、
ハロゲン原子、
シアノ基、
ニトロ基、又は
前記一般式(11)で表される基であり、
ただし、R
101
~R
110
のうち2つ以上が、前記一般式(11)で表される基であり、
前記一般式(11)で表される基が複数存在する場合、複数の前記一般式(11)で表される基は、互いに同一であるか又は異なり、

101
は、単結合であり、
Ar
101
は、置換もしくは無置換の環形成原子数5~50の複素環基であり、
mxは、0であり、
Ar
101
が2以上存在する場合、2以上のAr
101
は、互いに同一であるか、又は異なり、
前記一般式(11)中の*は、前記一般式(1)中のピレン環との結合位置を示す。)
TIFF
2024105483000406.tif
69
170
(前記一般式(2)において、
【請求項10】
請求項9に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子において、

101
~R
110
のうち2つ又は3つが、前記一般式(11)で表される基である、
有機エレクトロルミネッセンス素子。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、有機エレクトロルミネッセンス素子及び電子機器に関する。
続きを表示(約 3,500 文字)【背景技術】
【0002】
有機エレクトロルミネッセンス素子(以下、「有機EL素子」という場合がある。)は、携帯電話及びテレビ等のフルカラーディスプレイへ応用されている。有機EL素子に電圧を印加すると、陽極から正孔が発光層に注入され、また陰極から電子が発光層に注入される。そして、発光層において、注入された正孔と電子とが再結合し、励起子が形成される。このとき、電子スピンの統計則により、一重項励起子が25%の割合で生成し、及び三重項励起子が75%の割合で生成する。
有機EL素子の性能向上を図るため、有機EL素子に用いる化合物について様々な検討がなされている(例えば、特許文献1~6参照)。有機EL素子の性能としては、例えば、輝度、発光波長、色度、発光効率、駆動電圧、及び寿命が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-157552号公報
国際公開第2004/018587号
国際公開第2005/115950号
国際公開第2011/077691号
特開2018-125504号公報
米国特許出願公開2019/280209号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的の一つは、性能が向上した有機エレクトロルミネッセンス素子を提供することである。また、本発明の別の目的の一つは、発光効率が向上した有機エレクトロルミネッセンス素子を提供すること、及び当該有機エレクトロルミネッセンス素子を搭載した電子機器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、陽極と、陰極と、前記陽極及び前記陰極の間に配置された第一の発光層と、前記第一の発光層と前記陰極との間に配置された第二の発光層と、を有し、前記第一の発光層は、下記一般式(11)で表される基を少なくとも1つ有し、かつ下記一般式(1)で表される第一の化合物を第一のホスト材料として含有し、前記第二の発光層は、下記一般式(2)で表される第二の化合物を第二のホスト材料として含有し、前記第一の発光層と前記第二の発光層とが、直接、接している、有機エレクトロルミネッセンス素子が提供される。
【0006】
JPEG
2024105483000002.jpg
64
154
【0007】
(前記一般式(1)において、

101
~R
110
は、それぞれ独立に、
水素原子、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のハロアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数2~50のアルケニル基、
置換もしくは無置換の炭素数2~50のアルキニル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3~50のシクロアルキル基、
-Si(R
901
)(R
902
)(R
903
)で表される基、
-O-(R
904
)で表される基、
-S-(R
905
)で表される基、
置換もしくは無置換の炭素数7~50のアラルキル基、
-C(=O)R
801
で表される基、
-COOR
802
で表される基、
ハロゲン原子、
シアノ基、
ニトロ基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50のアリール基、
置換もしくは無置換の環形成原子数5~50の複素環基、又は
前記一般式(11)で表される基であり、
ただし、R
101
~R
110
の少なくとも1つは、前記一般式(11)で表される基であり、
前記一般式(11)で表される基が複数存在する場合、複数の前記一般式(11)で表される基は、互いに同一であるか又は異なり、

101
は、
単結合、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50のアリーレン基、又は
置換もしくは無置換の環形成原子数5~50の2価の複素環基であり、
Ar
101
は、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50のアリール基、又は
置換もしくは無置換の環形成原子数5~50の複素環基であり、
mxは、0、1、2、3、4又は5であり、

101
が2以上存在する場合、2以上のL
101
は、互いに同一であるか、又は異なり、
Ar
101
が2以上存在する場合、2以上のAr
101
は、互いに同一であるか、又は異なり、
前記一般式(11)中の*は、前記一般式(1)中のピレン環との結合位置を示す。)
【0008】
TIFF
2024105483000003.tif
73
170
【0009】
(前記一般式(2)において、

201
~R
208
は、それぞれ独立に、
水素原子、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のハロアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数2~50のアルケニル基、
置換もしくは無置換の炭素数2~50のアルキニル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3~50のシクロアルキル基、
-Si(R
901
)(R
902
)(R
903
)で表される基、
-O-(R
904
)で表される基、
-S-(R
905
)で表される基、
-N(R
906
)(R
907
)で表される基、
置換もしくは無置換の炭素数7~50のアラルキル基、
-C(=O)R
801
で表される基、
-COOR
802
で表される基、
ハロゲン原子、
シアノ基、
ニトロ基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50のアリール基、又は
置換もしくは無置換の環形成原子数5~50の複素環基であり、

201
及びL
202
は、それぞれ独立に、
単結合、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50のアリーレン基、又は
置換もしくは無置換の環形成原子数5~50の2価の複素環基であり、
Ar
201
及びAr
202
は、それぞれ独立に、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50のアリール基、又は
置換もしくは無置換の環形成原子数5~50の複素環基である。)
(前記一般式(1)で表される第一の化合物及び前記一般式(2)で表される第二の化合物中、R
901
、R
902
、R
903
、R
904
、R
905
、R
906
、R
907
、R
801
【0010】
本発明の一態様によれば、陽極と、陰極と、前記陽極及び前記陰極の間に配置された第一の発光層と、前記第一の発光層と前記陰極との間に配置された第二の発光層と、を有し、前記第一の発光層は、下記一般式(11)で表される基を少なくとも1つ有し、かつ下記一般式(1)で表される第一の化合物を第一のホスト材料として含有し、前記第二の発光層は、前記一般式(2)で表される第二の化合物を第二のホスト材料として含有し、前記第一の発光層と前記第二の発光層とが、直接、接している、有機エレクトロルミネッセンス素子が提供される。
(【0011】以降は省略されています)

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