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公開番号2024100321
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-26
出願番号2023004235
出願日2023-01-16
発明の名称力率調整装置、力率調整方法、およびプログラム
出願人三菱電機株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類H02J 3/18 20060101AFI20240719BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】運用状態に応じて効率的に力率を改善する。
【解決手段】本開示の一態様は、複数の母線と、複数のコンデンサと、連絡路と、遮断器とを備えた電力設備の力率を調整する力率調整装置であって、無効電力を算出する無効電力算出部と、複数のコンデンサの投入または開放を制御する制御部と、を備え、制御部は、遮断器により連絡路が開放されている場合、無効電力算出部により算出された各母線の無効電力に基づいて各母線に接続されたコンデンサの投入または開放を制御し、遮断器により複数の母線が連絡されている場合、各母線の無効電力に基づいて各母線に接続されたコンデンサの投入または開放を制御し、無効電力算出部により算出された遮断器により連絡されている複数の母線の無効電力を用いて算出された無効電力に基づいて遮断器により連絡されている複数の母線に接続された複数のコンデンサの投入または開放を制御する、力率調整装置、である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
受電電力を変圧する複数の変圧器と、前記複数の変圧器のそれぞれに接続された複数の母線と、前記複数の母線のそれぞれに接続された1または複数のコンデンサと、前記複数の母線の間を接続する連絡路と、前記連絡路の投入または開放を行う遮断器とを備えた電力システムの力率を調整する力率調整装置であって、
前記複数の母線のそれぞれについての無効電力を算出する無効電力算出部と、
前記1または複数のコンデンサの投入または開放を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記遮断器により前記連絡路が開放されている場合、前記無効電力算出部により算出された各母線の無効電力に基づいて各母線に接続された前記コンデンサの投入または開放を制御し、
前記遮断器により複数の母線が連絡されている場合、前記無効電力算出部により算出された各母線の無効電力に基づいて各母線に接続された前記コンデンサの投入または開放を制御し、前記遮断器により連絡されている複数の母線の無効電力を用いて算出された無効電力に基づいて前記遮断器により連絡されている複数の母線に接続された複数のコンデンサの投入または開放を制御する、力率調整装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記制御部は、各母線に接続された前記コンデンサのうち容量の大きいコンデンサを容量の小さいコンデンサに優先して投入する、請求項1に記載の力率調整装置。
【請求項3】
前記制御部は、複数の母線のうち前記無効電力算出部により算出された無効電力が大きい母線に接続された前記コンデンサを、前記無効電力算出部により算出された無効電力が小さい母線に接続された前記コンデンサに優先して投入する、請求項1に記載の力率調整装置。
【請求項4】
受電電力を変圧する複数の変圧器と、前記複数の変圧器のそれぞれに接続された複数の母線と、前記複数の母線のそれぞれに接続された1または複数のコンデンサと、前記複数の母線の間を接続する連絡路と、前記連絡路の投入または開放を行う遮断器とを備えた電力設備の力率を調整する力率調整方法であって、
前記遮断器により前記連絡路が開放されているか連絡されているかを判定するステップと、
前記遮断器により前記連絡路が開放されていると判定した場合、
前記複数の母線のそれぞれについての無効電力を算出し、
算出された各母線の無効電力に基づいて各母線に接続された前記コンデンサを投入または開放するステップと、
前記遮断器により複数の母線が連絡されていると判定した場合、
前記複数の母線のそれぞれについての無効電力を算出し、
算出された各母線の無効電力に基づいて各母線に接続された前記コンデンサを投入または開放するステップと、
前記遮断器により連絡されている複数の母線の無効電力を算出し、
複数の母線の無効電力を用いて算出された無効電力に基づいて前記遮断器により連絡されている複数の母線に接続された複数のコンデンサを投入または開放するステップと、
を含む、力率調整方法。
【請求項5】
受電電力を変圧する複数の変圧器と、前記複数の変圧器のそれぞれに接続された複数の母線と、前記複数の母線のそれぞれに接続された1または複数のコンデンサと、前記複数の母線の間を接続する連絡路と、前記連絡路の投入または開放を行う遮断器とを備えた電力設備の力率を調整する力率調整装置のコンピュータに、
前記遮断器により前記連絡路が開放されているか連絡されているかを判定させるステップと、
前記遮断器により前記連絡路が開放されていると判定した場合、
前記複数の母線のそれぞれについての無効電力を算出させ、
算出された各母線の無効電力に基づいて各母線に接続された前記コンデンサを投入または開放させるステップと、
前記遮断器により複数の母線が連絡されていると判定した場合、
前記複数の母線のそれぞれについての無効電力を算出させ、
算出された各母線の無効電力に基づいて各母線に接続された前記コンデンサを投入または開放させるステップと、
前記遮断器により連絡されている複数の母線の無効電力を算出させ、
複数の母線の無効電力を用いて算出された無効電力に基づいて前記遮断器により連絡されている複数の母線に接続された複数のコンデンサを投入または開放させるステップと、
を実行させる、プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、力率調整装置、力率調整方法、およびプログラムに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、力率を制御する技術として特許文献1および2に記載された技術が知られている。特許文献1に記載された進相コンデンサの投入制御方式は、複数の変圧器と、各変圧器二次側に接触器を介して接続された進相コンデンサと、変圧器二次側間を接続する二次母線連絡とを具備し、変圧器の負荷状態に応じて進相コンデンサを投入または遮断することによって力率制御を行っている。
【0003】
特許文献2に記載された無効電力制御装置は、電力会社の電源から受電する複数母線および複数母線を連携する母線連絡遮断器を有し、複数母線に接続されている無効電力補正用コンデンサを制御している。無効電力制御装置は、個々の母線に接続された電源側の系統毎の無効電力、および母線連絡遮断器を通過する無効電力に基づいて無効電力補正用コンデンサを制御している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開昭54-118554号公報
特開昭64-60229号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載された進相コンデンサの投入制御方式は、変圧器の並列運用時に各変圧器の二次側および二次母線連絡における無効電力を測定し、無効電力の測定値から変圧器ごとに負荷の無効電力を演算し、変圧器ごとの負荷の無効電力に基づいて変圧器ごとに対応する進相コンデンサの投入を制御している。しかし、特許文献1に記載された進相コンデンサの投入制御方式は、複数の母線が連絡された並列運用時に、複数の母線全体における力率を改善することができない。
【0006】
特許文献2に記載された無効電力制御装置は、並列運用および単独運用に関係なく、個々の母線に接続された電源側の系統毎の無効電力および母線連絡遮断器を通過する無効電力に基づいて無効電力補正用コンデンサを制御しているため、運用状態に応じて効率的に力率を改善することができない。
【0007】
本開示は、このような事情に鑑みてなされたもので、運用状態に応じて効率的に力率を改善することができる力率調整装置、力率調整方法、およびプログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示は上述した課題を解決するためになされたもので、本開示の一態様は、受電電力を変圧する複数の変圧器と、前記複数の変圧器のそれぞれに接続された複数の母線と、前記複数の母線のそれぞれに接続された1または複数のコンデンサと、前記複数の母線の間を接続する連絡路と、前記連絡路の投入または開放を行う遮断器とを備えた電力設備の力率を調整する力率調整装置であって、前記複数の母線のそれぞれについての無効電力を算出する無効電力算出部と、前記1または複数のコンデンサの投入または開放を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記遮断器により前記連絡路が開放されている場合、前記無効電力算出部により算出された各母線の無効電力に基づいて各母線に接続された前記コンデンサの投入または開放を制御し、前記遮断器により複数の母線が連絡されている場合、各母線の無効電力に基づいて各母線に接続された前記コンデンサの投入または開放を制御し、前記無効電力算出部により算出された前記遮断器により連絡されている複数の母線の無効電力を用いて算出された無効電力に基づいて前記遮断器により連絡されている複数の母線に接続された複数のコンデンサの投入または開放を制御する、力率調整装置、である。
【0009】
本開示の他の態様は、受電電力を変圧する複数の変圧器と、前記複数の変圧器のそれぞれに接続された複数の母線と、前記複数の母線のそれぞれに接続された1または複数のコンデンサと、前記複数の母線の間を接続する連絡路と、前記連絡路の投入または開放を行う遮断器とを備えた電力設備の力率を調整する力率調整方法であって、前記遮断器により前記連絡路が開放されているか連絡されているかを判定するステップと、前記遮断器により前記連絡路が開放されていると判定した場合、前記複数の母線のそれぞれについての無効電力を算出し、算出された各母線の無効電力に基づいて各母線に接続された前記コンデンサを投入または開放するステップと、前記遮断器により複数の母線が連絡されていると判定した場合、前記複数の母線のそれぞれについての無効電力を算出し、算出された各母線の無効電力に基づいて各母線に接続された前記コンデンサを投入または開放するステップと、前記遮断器により連絡されている複数の母線の無効電力を算出し、複数の母線の無効電力を用いて算出された無効電力に基づいて前記遮断器により連絡されている複数の母線に接続された複数のコンデンサを投入または開放するステップと、を含む、力率調整方法、である。
【0010】
本開示の他の態様は、受電電力を変圧する複数の変圧器と、前記複数の変圧器のそれぞれに接続された複数の母線と、前記複数の母線のそれぞれに接続された1または複数のコンデンサと、前記複数の母線の間を接続する連絡路と、前記連絡路の投入または開放を行う遮断器とを備えた電力設備の力率を調整する力率調整装置のコンピュータに、前記遮断器により前記連絡路が開放されているか連絡されているかを判定させるステップと、前記遮断器により前記連絡路が開放されていると判定した場合、前記複数の母線のそれぞれについての無効電力を算出させ、算出された各母線の無効電力に基づいて各母線に接続された前記コンデンサを投入または開放させるステップと、前記遮断器により複数の母線が連絡されていると判定した場合、前記複数の母線のそれぞれについての無効電力を算出させ、算出された各母線の無効電力に基づいて各母線に接続された前記コンデンサを投入または開放させるステップと、前記遮断器により連絡されている複数の母線の無効電力を算出させ、複数の母線の無効電力を用いて算出された無効電力に基づいて前記遮断器により連絡されている複数の母線に接続された複数のコンデンサを投入または開放させるステップと、を実行させる、プログラム、である。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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