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公開番号2024120388
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-05
出願番号2023027149
出願日2023-02-24
発明の名称誘導加熱調理器
出願人三菱電機株式会社,三菱電機ホーム機器株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H05B 6/12 20060101AFI20240829BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】底面の特性が中心部と外周部とで異なる調理容器を使用する際、調理容器の加熱能力を高めるよう制御する誘導加熱調理器を提供する。
【解決手段】誘導加熱調理器は、底面の中心側と外側の材質の特性が異なり且つ底面の外側の材質の特性が「非磁性」である調理容器を、内側の加熱コイルと外側の加熱コイルに同一の周波数の高周波電流を供給する通常加熱制御で使用する際、動作条件設定ステップにおいて、内側の加熱コイルへ調理容器の中心側の材質の特性に適した周波数の高周波電流を供給し且つ外側の加熱コイルへの高周波電流の供給を停止する。
【選択図】図12
特許請求の範囲【請求項1】
調理容器を載置する天板と、
前記天板の下方に設けられ、前記調理容器の中心側を加熱する内側の加熱コイルと、
前記天板の下方に設けられ、前記調理容器の外側を加熱する外側の加熱コイルと、
前記内側の加熱コイルと前記外側の加熱コイルに高周波電流を供給するインバーター回路と、
前記インバーター回路を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記調理容器の底面の中心側と外側の材質の特性を取得する特性取得ステップと、
前記調理容器の材質の特性に応じて前記内側の加熱コイルと前記外側の加熱コイルに供給する高周波電流の周波数を設定する動作条件判定ステップと、
を有し、
前記制御部は、
底面の中心側と外側の材質の特性が異なり且つ底面の外側の材質の特性が「非磁性」である前記調理容器を、前記内側の加熱コイルと前記外側の加熱コイルに同一の周波数の高周波電流を供給する通常加熱制御で使用する際、前記内側の加熱コイルへ前記調理容器の中心側の材質の特性に適した周波数の高周波電流を供給し且つ前記外側の加熱コイルへの高周波電流の供給を停止する
誘導加熱調理器。
続きを表示(約 980 文字)【請求項2】
前記制御部は、
底面の中心側と外側の材質の特性が異なり且つ底面の外側の材質の特性が「磁性」である前記調理容器を、前記内側の加熱コイルと前記外側の加熱コイルに同一の周波数の高周波電流を供給する通常加熱制御で使用する際、前記内側の加熱コイルと前記外側の加熱コイルへ「磁性」の特性に適した周波数の高周波電流を供給する
請求項1に記載の誘導加熱調理器。
【請求項3】
使用者に前記制御部の動作状況を報知する報知部と、を備え、
前記報知部は、
底面の中心側と外側の材質の特性が異なり且つ底面の外側の材質の特性が「非磁性」である前記調理容器を、前記内側の加熱コイルと前記外側の加熱コイルに同一の周波数の高周波電流を供給する通常加熱制御で使用する際、前記調理容器への加熱能力が低下していることを報知する
請求項1に記載の誘導加熱調理器。
【請求項4】
前記報知部は、加熱能力が低下した状態における最大火力値を報知する
請求項3に記載の誘導加熱調理器。
【請求項5】
前記報知部は、加熱能力が低下した状態で調理を継続したときに必要となる調理時間に関する情報を報知する
請求項3に記載の誘導加熱調理器。
【請求項6】
前記報知部は、前記調理容器の中心側と外側の材質の特性が異なることを示す情報を報知する
請求項3に記載の誘導加熱調理器。
【請求項7】
前記制御部は、
底面の中心側と外側の材質の特性が異なる前記調理容器を、前記内側の加熱コイルと前記外側の加熱コイルに交互に高周波電流を供給する交互加熱制御で使用する際、前記内側の加熱コイルへ前記調理容器の中心側の材質の特性に適した周波数の高周波電流を供給し且つ前記外側の加熱コイルへ前記調理容器の外側の材質の特性に適した周波数の高周波電流を供給する
請求項1に記載の誘導加熱調理器。
【請求項8】
前記制御部は、
前記調理容器の材質の特性によって誘導加熱による加熱能力が低下した外側の加熱コイルへ高周波電流を供給する時間を、前記内側の加熱コイルへ高周波電流を供給する時間より長くする
請求項7に記載の誘導加熱調理器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、一つの調理容器を複数の加熱コイルで加熱する誘導加熱調理器に関するものである。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来の誘導加熱調理器として、複数の加熱コイルで一つの調理容器を加熱する機能を有し、当該複数の加熱コイルの駆動周波数を同じにすることで加熱コイルに供給する電力を安定させることが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、特許文献1には、前述の誘導加熱調理器において、調理開始前の負荷判定時に外加熱コイルに流れる電流値に対する内加熱コイルに流れる電流値の比が所定値未満の場合、この所定値を上回る場合よりも調理開始後の外加熱コイルに流れる電流の制限値を低く設定することで回路の安全性を高めることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-72172
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載する誘導加熱調理器では、調理容器の底面の材質が中央部と外周部とで異なる場合、特にアルミなどの抵抗値の低い材質を基材とし且つ中央部に抵抗値の高い鉄またはステンレスなどの磁性金属を溶射または貼り付けた調理容器を使用する場合、過電流によるスイッチング素子の破壊を防ぐために中央部の下方にある内加熱コイルを外周部のアルミなどの抵抗値の低い材質を基材に適した駆動周波数で駆動させる必要があった。その結果、調理容器の中央部の材質に適した駆動周波数を内加熱コイルに供給することができずに調理容器の加熱が抑制されてしまい、使用者の使い勝手が悪くなってしまうという課題があった。
【0005】
本開示は、上述の課題を解決するためになされたものであり、底面の材質が中心側と外側とで異なる調理容器を使用する際、調理容器への加熱量を向上させ、使用者の使い勝手を良くした誘導加熱調理器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の誘導加熱調理器は、調理容器を載置する天板と、天板の下方に設けられ調理容器の中心側を加熱する内側の加熱コイルと、天板の下方に設けられ調理容器の外側を加熱する外側の加熱コイルと、内側の加熱コイルと外側の加熱コイルに高周波電流を供給するインバーター回路と、インバーター回路を制御する制御部と、を備え、制御部は、調理容器の底面の中心側と外側の材質の特性を取得する特性取得ステップと、調理容器の材質の特性に応じて内側の加熱コイルと外側の加熱コイルに供給する高周波電流の周波数を設定する動作条件判定ステップと、を有し、制御部は、底面の中心側と外側の材質の特性が異なり且つ底面の外側の材質の特性が「非磁性」である調理容器を、内側の加熱コイルと外側の加熱コイルに同一の周波数の高周波電流を供給する通常加熱制御で使用する際、動作条件設定ステップにおいて、内側の加熱コイルへ調理容器の中心側の材質の特性に適した周波数の高周波電流を供給し且つ外側の加熱コイルへの高周波電流の供給を停止するものである。
【発明の効果】
【0007】
本開示の誘導加熱調理器によれば、底面の材質が中心側と外側とで異なり且つ外側の特性が「非磁性」の特性を有する調理容器を使用する際、内側の加熱コイルを調理容器の中心側の材質の特性に適した周波数で駆動することにより調理容器に供給する加熱量を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施の形態1に係る誘導加熱調理器の全体を示す概略図である。
実施の形態1に係る誘導加熱調理器の加熱コイルを示す概略図である。
実施の形態1に係る誘導加熱調理器の回路図である。
実施の形態1に係る誘導加熱調理器の報知部の概略図である。
実施の形態1に係る誘導加熱調理器の調理容器と加熱コイルの位置関係を示す概略図である。
実施の形態1に係る誘導加熱調理器の調理容器と加熱コイルの位置関係を示す概略図である。
実施の形態1に係る誘導加熱調理器の調理容器と加熱コイルの位置関係を示す概略図である。
実施の形態1に係る誘導加熱調理器の制御ブロック図である。
実施の形態1に係る誘導加熱調理器の加熱調理開始前に実施する動作フロー図である。
実施の形態1に係る誘導加熱調理器の中心側特性判定ステップのフロー図である。
実施の形態1に係る誘導加熱調理器の外側特性判定ステップのフロー図である。
実施の形態1に係る誘導加熱調理器の通常加熱制御の動作条件設定に使用するデータベース図である。
実施の形態1に係る誘導加熱調理器の交互加熱制御の動作条件設定に使用するデータベース図である。
実施の形態1に係る誘導加熱調理器の表示部および音声報知部による報知内容を示す図である。
実施の形態1に係る誘導加熱調理器の表示部および音声報知部による報知内容を示す図である。
実施の形態1に係る誘導加熱調理器の加熱ランプによる報知内容を示す図である。
実施の形態1に係る誘導加熱調理器の加熱ランプによる報知内容を示す図である。
実施の形態1に係る誘導加熱調理器の交互加熱制御で動作させたときのインバーター回路8の駆動時間を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施の形態1.
本開示は、誘導加熱式の調理器全般に適用可能な発明であり、本実施の形態では一例として天板上に被加熱物を載置する誘導加熱調理器を例にとり説明する。また、その他の誘導加熱式の調理器としては、複数の加熱コイルを有する誘導加熱式の炊飯器やホットプレートなどにも適用できる。
【0010】
ここで、誘導加熱とは、コイルに高周波電流を流すことにより発生する磁界を利用して導電体を加熱する刻周波誘導加熱と言われる方式である。具体的には、コイルに高周波電流を流してその周りに磁束線を発生させ、「うず電流損失」と「ヒステリシス損失」の2つの作用によって調理容器自身を内部から加熱する。
(【0011】以降は省略されています)

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