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公開番号2024094525
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-10
出願番号2022211121
出願日2022-12-28
発明の名称波長変換素子
出願人京セラ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G02B 5/20 20060101AFI20240703BHJP(光学)
要約【課題】波長変換素子において励起光の照射に応じて出射される蛍光の光量を増加させる。
【解決手段】波長変換素子は、波長変換部を備えている。波長変換部は、複数の蛍光体粒子と、バインダー層と、を含む。バインダー層は、複数の蛍光体粒子どうしを接合しているとともにガラスを含む。バインダー層は、複数の微細結晶粒子と、非晶質相と、を含む。複数の微細結晶粒子は、複数の蛍光体粒子のうちの1つ以上の蛍光体粒子に接触している1つ以上の微細結晶粒子を含む。複数の微細結晶粒子のそれぞれは、非晶質相に含まれた少なくとも一部の成分を含む。バインダー層を、複数の蛍光体粒子のそれぞれに接触している第1領域と、複数の蛍光体粒子から離れている第2領域と、に区分した場合に、第1領域における複数の微細結晶粒子の存在率は、第2領域における複数の微細結晶粒子の存在率よりも大きい。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
複数の蛍光体粒子と、該複数の蛍光体粒子どうしを接合しているとともにガラスを含むバインダー層と、を含む、波長変換部、を備え、
前記バインダー層は、複数の微細結晶粒子と、非晶質相と、を含み、
前記複数の微細結晶粒子は、前記複数の蛍光体粒子のうちの1つ以上の蛍光体粒子に接触している1つ以上の微細結晶粒子を含み、
前記複数の微細結晶粒子のそれぞれは、前記非晶質相に含まれた少なくとも一部の成分を含み、
前記バインダー層を、前記複数の蛍光体粒子のそれぞれに接触している第1領域と、前記複数の蛍光体粒子から離れている第2領域と、に区分した場合に、前記第1領域における前記複数の微細結晶粒子の存在率は、前記第2領域における前記複数の微細結晶粒子の存在率よりも大きい、波長変換素子。
続きを表示(約 940 文字)【請求項2】
請求項1に記載の波長変換素子であって、
前記第1領域における前記複数の微細結晶粒子の存在率は、40%以上で且つ80%以下であり、
前記第2領域における前記複数の微細結晶粒子の存在率は、10%以上で且つ20%以下である、波長変換素子。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の波長変換素子であって、
前記1つ以上の蛍光体粒子は、窒化物を含む、波長変換素子。
【請求項4】
請求項1または請求項2に記載の波長変換素子であって、
前記複数の蛍光体粒子は、リンを含む1つ以上の第1蛍光体粒子と、リンを含まない1つ以上の第2蛍光体粒子と、を含み、
前記第1領域は、前記1つ以上の第1蛍光体粒子に接触している第1A領域と、前記1つ以上の第2蛍光体粒子に接触している第1B領域と、を含み、
前記第1A領域における前記複数の微細結晶粒子の存在率は、前記第1B領域における前記複数の微細結晶粒子の存在率よりも小さい、波長変換素子。
【請求項5】
請求項1または請求項2に記載の波長変換素子であって、
前記バインダー層は、1つ以上の空隙、を含み、
前記第1領域における前記1つ以上の空隙の存在率は、前記第2領域における前記1つ以上の空隙の存在率よりも小さい、波長変換素子。
【請求項6】
請求項1または請求項2に記載の波長変換素子であって、
前記波長変換部は、六方晶窒化ホウ素をそれぞれ含む複数の熱伝導性粒子、を含み、
該複数の熱伝導性粒子は、前記1つ以上の微細結晶粒子の表面に沿って位置している1つ以上の熱伝導性粒子を含む、波長変換素子。
【請求項7】
請求項6に記載の波長変換素子であって、
前記1つ以上の熱伝導性粒子は、前記1つ以上の微細結晶粒子の表面に接触している、波長変換素子。
【請求項8】
請求項1または請求項2に記載の波長変換素子であって、
前記波長変換部を支持している基材、をさらに備え、
該基材の熱伝導率は、前記波長変換部の熱伝導率よりも高い、波長変換素子。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、波長変換素子に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
蛍光体に励起光を照射して、この励起光を異なる波長の光に変換する波長変換素子が知られている。そして、例えば、複数の蛍光体粒子と、隣接する蛍光体粒子を連結するバインダー層とを備え、バインダー層が、結晶質である複数の微細な無機粒子と、複数の微細な無機粒子の間に存在する非晶質の無機化合物を含むアモルファス相と、を含む波長変換部材がある(例えば、特許文献1の記載を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6945133号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
波長変換素子については、励起光の照射に応じて出射される蛍光の光量を増加させる点で改善の余地がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
波長変換素子が開示される。
【0006】
波長変換素子の一態様は、波長変換部を備えている。前記波長変換部は、複数の蛍光体粒子と、バインダー層と、を含む。前記バインダー層は、前記複数の蛍光体粒子どうしを接合しているとともにガラスを含む。前記バインダー層は、複数の微細結晶粒子と、非晶質相と、を含む。前記複数の微細結晶粒子は、前記複数の蛍光体粒子のうちの1つ以上の蛍光体粒子に接触している1つ以上の微細結晶粒子を含む。前記複数の微細結晶粒子のそれぞれは、前記非晶質相に含まれた少なくとも一部の成分を含む。前記バインダー層を、前記複数の蛍光体粒子のそれぞれに接触している第1領域と、前記複数の蛍光体粒子から離れている第2領域と、に区分した場合に、前記第1領域における前記複数の微細結晶粒子の存在率は、前記第2領域における前記複数の微細結晶粒子の存在率よりも大きい。
【発明の効果】
【0007】
波長変換素子において、励起光の照射に応じて出射される蛍光の光量を増加させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、第1実施形態に係る照明システムの構成の一例を示す概略図である。
図2は、第1実施形態に係る波長変換素子の構成の一例を示す断面図である。
図3は、第1実施形態に係る波長変換素子の仮想的な断面の構成の一例を模式的に示すイメージ図である。
図4は、図3の1点鎖線で囲まれたIV部の仮想的な断面の構成の一例を模式的に示すイメージ図である。
図5は、第1実施形態に係る波長変換素子の仮想的な断面の一部の構成における複数の微細結晶粒子の分布の一例を簡略化して示すイメージ図である。
図6は、第1実施形態に係る波長変換素子の仮想的な断面の一部の構成における複数の微細結晶粒子および1つ以上の空隙の分布の一例を示すイメージ図である。
図7は、第1実施形態に係る波長変換素子の製造フローの一例を示す流れ図である。
図8は、波長変換素子の製造途中の状態の一例を示す断面図である。
図9は、波長変換素子の製造途中の状態の一例を示す断面図である。
図10は、波長変換素子の製造途中の状態の一例を示す断面図である。
図11は、波長変換素子の製造途中の状態の一例を示す断面図である。
図12は、波長変換素子の製造途中の状態の一例を示す断面図である。
図13は、波長変換素子の製造途中において微細結晶粒子が出現する直前の状態のイメージを模式的に示す断面図である。
図14は、波長変換素子の製造途中において微細結晶粒子が出現した直後の状態のイメージを模式的に示す断面図である。
図15は、第2実施形態に係る波長変換素子の構成の一例を示す斜視図である。
図16は、第2実施形態に係る波長変換素子の構成の一例を示す断面図である。
図17は、第2実施形態に係る波長変換素子の製造フローの一例を示す流れ図である。
図18は、第2実施形態に係る基材の構成の一例を示す斜視図である。
図19は、第2実施形態に係る基材の構成の一例を示す断面図である。
図20は、第3実施形態に係る波長変換素子の仮想的な断面のうち、図3の1点鎖線で囲まれたIV部に対応する部分の仮想的な断面の構成の一例を模式的に示すイメージ図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
レーザ光などの励起光を蛍光体に照射して励起光とは異なる波長の光に変換する波長変換素子が知られている。この波長変換素子については、例えば、複数の蛍光体粒子と、隣接する蛍光体粒子を連結するバインダー層とを備えている構成が考えられる。
【0010】
ところで、この波長変換素子のバインダー層において、結晶質である複数の微細な無機粒子を分散させ、この複数の微細な無機粒子の間に非晶質の無機化合物を存在させることが考えられる。この構成では、例えば、波長変換素子に照射された励起光は、複数の微細な無機粒子によって散乱するため、励起光が複数の蛍光体粒子の間をすり抜けにくくなる。換言すれば、励起光が複数の蛍光体粒子に照射される確率が上昇し得る。
(【0011】以降は省略されています)

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