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公開番号2024092668
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-08
出願番号2022208772
出願日2022-12-26
発明の名称燃焼装置
出願人リンナイ株式会社
代理人弁理士法人青莪
主分類F23N 1/00 20060101AFI20240701BHJP(燃焼装置;燃焼方法)
要約【課題】バーナに対するガス供給路に介設した電磁開閉弁及び電磁開閉弁の下流側のガバナ機能付きの比例弁を備える燃焼装置において、点火に際し、電磁開閉弁の開弁が弁座への弁体の貼り付きで遅れて、比例弁の一次圧室内のガス圧がゼロの状態で比例弁のソレノイドに通電されると、比例弁が最大開度に開いて、爆発着火を生ずる恐れがあるため、これを防止する。
【解決手段】バーナに点火する際に、先ず、電磁開閉弁を開弁させる制御を行い(STEP3)、その後で、比例弁のソレノイドに比例弁の開度が所定の点火開度になるように通電する制御を行う(STEP5)。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
バーナと、バーナに対するガス供給路に介設した電磁開閉弁及び電磁開閉弁の下流側の比例弁と、制御手段とを備える燃焼装置であって、比例弁は、上流側の一次圧室と、下流側の二次圧室と、一次圧室と二次圧室との間の弁座とを有する弁筐と、一次圧室の弁座とは反対側の端面を覆うダイヤフラムと、弁座に形成した弁口に挿通され、一次圧室側から二次圧室側に向かう開き側に変位することで弁口の開度を増加する弁体部と、弁体部からのびてダイヤフラムに連結される軸部とを有するガバナバルブと、ダイヤフラムを挟んで一次圧室とは反対側に配置されたソレノイドとを備え、ガバナバルブにソレノイドへの通電電流に比例した開き側への押圧力を作用させると共に、一次圧室内のガス圧変動に応じダイヤフラムを介してガバナバルブを変位させて、二次圧室内のガス圧変動を抑制するようにしたガバナ機能付き比例弁で構成されるものにおいて、
制御手段は、バーナに点火する際に、先ず、電磁開閉弁を開弁させる制御を行い、その後で、比例弁のソレノイドに比例弁の開度が所定の点火開度になるように通電する制御を行うように構成されることを特徴とする燃焼装置。
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
前記電磁開閉弁の弁体が弁座に貼り付いた状態で電磁開閉弁を開弁させる制御を開始してから弁体が弁座から剥離して電磁開閉弁が開弁するまでに要する時間に合わせて所定の待ち時間を設定し、前記制御手段は、前記バーナに点火する際に、電磁開閉弁を開弁させる制御を開始してから当該待ち時間が経過したところで前記比例弁の前記ソレノイドに通電する制御を行うように構成されることを特徴とする請求項1記載の燃焼装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記バーナに点火する際に、前記電磁開閉弁を開弁させる制御を行なった後、電磁開閉弁を閉弁させる制御を行ってから電磁開閉弁を再度開弁させる制御を行い、これと同時に前記比例弁の前記ソレノイドに通電する制御を行うように構成されることを特徴とする請求項1記載の燃焼装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、バーナと、バーナに対するガス供給路に介設した電磁開閉弁及び電磁開閉弁の下流側の比例弁と、制御手段とを備える燃焼装置に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、この種の燃焼装置において、制御手段は、バーナに点火する際に、電磁開閉弁を開弁させる制御と同時に、比例弁のソレノイドに比例弁の開度が所定の点火開度になるように通電する制御を行うように構成されている(例えば、特許文献1参照)。また、比例弁は、一般的に、上流側の一次圧室と、下流側の二次圧室と、一次圧室と二次圧室との間の弁座とを有する弁筐と、一次圧室の弁座とは反対側の端面を覆うダイヤフラムと、弁座に形成した弁口に挿通され、一次圧室側から二次圧室側に向かう開き側に変位することで弁口の開度を増加する弁体部と、弁体部からのびてダイヤフラムに連結される軸部とを有するガバナバルブと、ダイヤフラムを挟んで一次圧室とは反対側に配置されたソレノイドとを備え、ガバナバルブにソレノイドへの通電電流に比例した開き側への押圧力を作用させると共に、一次圧室内のガス圧変動に応じダイヤフラムを介してガバナバルブを変位させて、二次圧室内のガス圧変動を抑制するようにしたガバナ機能付き比例弁で構成されている(例えば、特許文献2参照)。
【0003】
ところで、燃焼装置を長期間使用しなかった場合、電磁開閉弁の弁体が弁座に貼り付いてしまうことがある。この場合、点火に際して、電磁開閉弁の開弁制御を行っても、弁体が弁座から剥離して電磁開閉弁が開弁するまでに時間がかかる。そして、電磁開閉弁を開弁させる制御と同時に比例弁のソレノイドに上記の如く通電すると、電磁開閉弁が開弁するまでは、比例弁の一次圧室内のガス圧がゼロ(大気圧)になって、ガバナバルブにダイヤフラムを介して作用する一次圧室内のガス圧による閉じ側への押圧力もゼロになるため、ソレノイドへの通電で比例弁が点火開度を超えて最大開度まで開いてしまう。その結果、電磁開閉弁が遅れて開弁したときに、一時的に過剰な量のガスがバーナに供給されて、爆発着火を生ずる恐れがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2010-270948号公報
特開2017-26026号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、以上の点に鑑み、点火に際し、電磁開閉弁の開弁が弁座への弁体の貼り付きで遅れても、爆発着火を生じないようにした燃焼装置を提供することをその課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明は、バーナと、バーナに対するガス供給路に介設した電磁開閉弁及び電磁開閉弁の下流側の比例弁と、制御手段とを備える燃焼装置であって、比例弁は、上流側の一次圧室と、下流側の二次圧室と、一次圧室と二次圧室との間の弁座とを有する弁筐と、一次圧室の弁座とは反対側の端面を覆うダイヤフラムと、弁座に形成した弁口に挿通され、一次圧室側から二次圧室側に向かう開き側に変位することで弁口の開度を増加する弁体部と、弁体部からのびてダイヤフラムに連結される軸部とを有するガバナバルブと、ダイヤフラムを挟んで一次圧室とは反対側に配置されたソレノイドとを備え、ガバナバルブにソレノイドへの通電電流に比例した開き側への押圧力を作用させると共に、一次圧室内のガス圧変動に応じダイヤフラムを介してガバナバルブを変位させて、二次圧室内のガス圧変動を抑制するようにしたガバナ機能付き比例弁で構成されるものにおいて、制御手段は、バーナに点火する際に、先ず、電磁開閉弁を開弁させる制御を行い、その後で、比例弁のソレノイドに比例弁の開度が所定の点火開度になるように通電する制御を行うように構成されることを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、点火に際し、電磁開閉弁の開弁制御が先行して行われるため、電磁開閉弁の開弁が弁座への弁体の貼り付きで遅れても、比例弁の一次圧室内のガス圧が電磁開閉弁の開弁により一次圧まで昇圧した状態で、比例弁のソレノイドに通電されることになる。その結果、ソレノイドへの通電制御で比例弁の開度は点火開度になり、過剰な量のガスがバーナに供給されて爆発着火を生ずることを防止できる。
【0008】
尚、本発明においては、電磁開閉弁の弁体が弁座に貼り付いた状態で電磁開閉弁を開弁させる制御を開始してから弁体が弁座から剥離して電磁開閉弁が開弁するまでに要する時間に合わせて所定の待ち時間を設定し、制御手段は、バーナに点火する際に、電磁開閉弁を開弁させる制御を開始してから当該待ち時間が経過したところで比例弁のソレノイドに通電する制御を行うように構成されることが望ましい。これによれば、電磁開閉弁の開弁制御を開始してから比例弁のソレノイドに通電するまでにかかる時間を爆発着火の防止に必要な最小限の時間にすることができ、合理的である。
【0009】
また、本発明においては、制御手段を、バーナに点火する際に、電磁開閉弁を開弁させる制御を行なった後、電磁開閉弁を閉弁させる制御を行ってから電磁開閉弁を再度開弁させる制御を行い、これと同時に比例弁のソレノイドに通電する制御を行うように構成してもよい。ここで、電磁開閉弁の弁体が弁座に貼り付いていても、電磁開閉弁の最初の開弁制御で弁座への弁体の貼り付きが解消されて、電磁開閉弁の再度の開弁制御と同時に電磁開閉弁が開弁される。そのため、電磁開閉弁の再度の開弁制御と同時に比例弁のソレノイドに通電しても、比例弁の開度は点火開度になり、爆発着火を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の実施形態の燃焼装置である温風暖房機の模式的断面図。
図1の温風暖房機の制御系の構成を示す説明図。
図1の温風暖房機に設けられる比例弁の切断側面図。
図1の温風暖房機に設けられる制御手段が行う点火制御の内容を示すフロー図。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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