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公開番号2024092081
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-08
出願番号2022207757
出願日2022-12-26
発明の名称車両の制御方法及び車両の制御装置
出願人日産自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類F01M 13/00 20060101AFI20240701BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】クランクケース内の圧力を所定の圧力範囲内に調整する。
【解決手段】ECM8は、クランクケース19内の圧力が第1圧力閾値P1未満の場合、制御弁16を開弁してクランクケース19内に吸気通路3内の空気を導入可能な状態とする。また、ECM8は、クランクケース19内の圧力が第1圧力閾値P1以上の場合、制御弁16を閉弁して吸気通路3にクランクケース19内のブローバイガスが導入しない状態とする。ただし、クランクケース19内の圧力が過度に上昇するとクランクケース19内の圧力の影響を受ける部品が悪影響を受ける虞があるので、ECM8は、クランクケース19内の圧力が所定の第2圧力閾値P2以上の場合、制御弁16を開弁してクランクケース19内の圧力を吸気通路3に逃がせる状態とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車両に搭載され、過給機を有する内燃機関と、上記過給機の下流側に位置して上記内燃機関の吸入空気量を制御する第1吸気絞り弁と、上記第1吸気絞り弁の上流側に位置する第2吸気絞り弁と、上記内燃機関の吸気通路に接続されたブローバイガス処理用のブローバイガス還流システムと、上記内燃機関のクランクケース内の圧力を検出可能な圧力センサと、を備えた車両の制御方法において、
上記ブローバイガス還流システムは、上記第2吸気絞り弁の上流側から上記クランクケース内に新気を導入可能な第1通路と、上記第2吸気絞り弁の下流側の上記吸気通路にブローバイガスを導入可能な第2通路と、上記第1通路の新気の流れを制御する新気制御弁と、上記第2通路のブローバイガスの流れを制御するブローバイガス制御弁と、を有し、
上記クランクケース内の圧力が予め設定された所定の第1圧力閾値以上となり、上記第1圧力閾値よりも高い予め設定された所定の第2圧力閾値未満となる場合には、上記新気制御弁を閉弁し、上記クランクケース内の圧力が上記第2圧力閾値以上の場合には、上記新気制御弁を開弁することを特徴とする車両の制御方法。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
上記内燃機関の停止時に上記クランクケースの圧力が上記第1圧力閾値以上の場合には、上記新気制御弁を閉弁することを特徴とする請求項1に記載の車両の制御方法。
【請求項3】
上記内燃機関の停止時に上記クランクケースの圧力が上記第1圧力閾値未満の場合には、上記新気制御弁を開弁することを特徴とする請求項1に記載の車両の制御方法。
【請求項4】
上記圧力センサが故障の場合は、上記新気制御弁を開弁することを特徴とする請求項1に記載の車両の制御方法。
【請求項5】
車両に搭載され、過給機を有する内燃機関と、上記過給機の下流側に位置して上記内燃機関の吸入空気量を制御する第1吸気絞り弁と、上記第1吸気絞り弁の上流側に位置する第2吸気絞り弁と、上記内燃機関の吸気通路に接続されたブローバイガス処理用のブローバイガス還流システムと、上記内燃機関のクランクケース内の圧力を検出可能な圧力センサと、制御部と、を備えた車両の制御装置において、
上記ブローバイガス還流システムは、上記第2吸気絞り弁の上流側から上記クランクケース内に新気を導入可能な第1通路と、上記第2吸気絞り弁の下流側の上記吸気通路にブローバイガスを導入可能な第2通路と、上記第1通路の新気の流れを制御する新気制御弁と、上記第2通路のブローバイガスの流れを制御するブローバイガス制御弁と、を有し、
上記制御部は、上記クランクケース内の圧力が予め設定された所定の第1圧力閾値以上となり、上記第1圧力閾値よりも高い予め設定された所定の第2圧力閾値未満となる場合には上記新気制御弁を閉弁させ、上記クランクケース内の圧力が上記第2圧力閾値以上の場合には上記新気制御弁を開弁させることを特徴とする車両の制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の制御方法及び車両の制御装置に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、内燃機関のクランク室内の圧力が所定の圧力範囲内に調整されるように、スロットルバルブより上流の吸気通路とシリンダヘッド内とを連通する新気導入通路に設けられた開閉弁の開度を制御する技術が開示されている。特許文献1の内燃機関は、クランク室内がスカベンジポンプによって減圧されている。
【0003】
そのため、特許文献1の内燃機関は、クランク室内の圧力が所定値以上になると上記開閉弁を閉じ側に変更することで、クランク室に導かれる新気の量を減少させ、クランク室内の圧力を低下させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2008-64071号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、クランク室内の圧力は、クランク室内の温度やクランク室内のオイルミストの発生状況等によっても左右される。クランク室内の温度やクランク室内のオイルミストの発生状況等は、内燃機関の運転状況に応じて変化する。
【0006】
そのため、特許文献1の内燃機関は、運転状況によりクランク室内の圧力が大きく上昇した場合、上記開閉弁を閉じ側に制御してもクランク室内の圧力が十分に低下しない虞がある。特に、特許文献1の内燃機関が過給機を有するような場合、過給領域においてクランク室内の圧力が大きく上昇すると、クランク室内の圧力が過度に高い状態となる虞がある。
【0007】
内燃機関は、クランク室内の圧力が過度に高くなると、クランク室内の圧力の影響を受ける部品が悪影響を受ける虞がある。
【0008】
すなわち、内燃機関は、クランク室内の圧力を所定の圧力範囲内に調整されるように制御するにあたっては、更なる改善の余地がある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
車両は、第2吸気絞り弁の上流側からクランクケース内に新気を導入可能な第1通路を備えるブローバイガス還流システムを備え、上記クランクケース内の圧力が予め設定された所定の第1圧力閾値以上となり、上記第1圧力閾値よりも高い予め設定された所定の第2圧力閾値未満となる場合には、上記第1通路の新気の流れを制御する新気制御弁を閉弁し、上記クランクケース内の圧力が上記第2圧力閾値以上の場合には、上記新気制御弁を開弁することを特徴としている。
【発明の効果】
【0010】
車両は、クランクケース内に圧力が第2圧力閾値以上の場合、新気制御弁を開弁してクランクケース内の圧力を低下させるので、クランクケース内の圧力の影響を受ける部品への悪影響を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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