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公開番号2024103085
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-01
出願番号2023007227
出願日2023-01-20
発明の名称バルブの取付構造
出願人トヨタ紡織株式会社
代理人個人,個人
主分類F01M 13/00 20060101AFI20240725BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】内燃機関にバルブを取り付けるための取付部材にがたつきが生じることを抑制できるバルブの取付構造を提供する。
【解決手段】この取付構造は、バルブとは別体となる取付部材25を備える。取付部材25は、内燃機関のセパレータ12に取り付けられたバルブを覆うとともにセパレータ12に固定されることにより、バルブをセパレータ12に対し取り外し不能とする。取付部材25には、バルブを覆ったときにセパレータ12から突出する樹脂製の突起30を挿通させる固定孔29が形成されている。取付部材25は、固定孔29に挿通された突起30に対し樹脂かしめを施すことによってセパレータ12に固定されている。固定孔29の内面には、突起30の外面に対応して位置する第1面31、及び、第1面31に繋がるとともに第1面31より固定孔29の中心から離れるように位置する第2面32が形成されている。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
内燃機関の燃焼室から流出したガスを同機関の吸気系に流すための通路のガス流通面積を調整するバルブに適用され、前記バルブとは別体となる取付部材を備え、前記取付部材は、内燃機関に取り付けられたバルブを覆うとともに内燃機関に固定されることにより、前記バルブを内燃機関に対し取り外し不能とするものであるバルブの取付構造において、
前記取付部材には、内燃機関に取り付けられたバルブを覆ったときに内燃機関から突出する樹脂製の突起を挿通させる孔が形成されており、
前記取付部材は、前記孔に挿通された前記突起に対し樹脂かしめを施すことによって内燃機関に固定することが可能であり、
前記孔の内面には、前記突起の外面に対応して位置する第1面、及び、前記第1面に繋がるとともに前記第1面よりも前記孔の中心から離れるように位置する第2面が形成されているバルブの取付構造。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
前記第2面は、円弧状に湾曲することにより、前記第1面よりも前記孔の中心から離れるように位置するものである請求項1に記載のバルブの取付構造。
【請求項3】
前記孔には、その孔の中心線周りに間隔をおいて複数の前記第2面が形成されている請求項1に記載のバルブの取付構造。
【請求項4】
前記取付部材には複数の前記孔が形成されており、
前記孔に形成された前記第2面は、その孔の中心線周りについての位置が複数の前記孔毎に異なっている請求項1~3のいずれか一項に記載のバルブの取付構造。
【請求項5】
内燃機関の燃焼室から流出したガスを同機関の吸気系に流すための通路のガス流通面積を調整するバルブに適用され、前記バルブとは別体となる取付部材を備え、前記取付部材は、内燃機関に取り付けられたバルブを覆うとともに内燃機関に固定されることにより、前記バルブを内燃機関に対し取り外し不能とするものであるバルブの取付構造において、
前記取付部材には、内燃機関に取り付けられたバルブを覆ったときに内燃機関から突出する樹脂製の突起を挿通させる孔が形成されており、
前記取付部材は、前記孔に挿通された前記突起に対し樹脂かしめを施すことによって内燃機関に固定することが可能であり、
前記取付部材における前記孔の周りには、内燃機関から離れる方向に突出する突部が形成されているバルブの取付構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、バルブの取付構造に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
車両等に搭載される内燃機関には、同機関の燃焼室から流出したガスを吸気系に流す通路のガス流通面積を調整するバルブが設けられている。こうしたバルブは、内燃機関に取り付けられる。また、上記バルブは、例えば特許文献1に示されるように、バルブを覆う取付部材を内燃機関に固定することによって内燃機関に対し取り外し不能とされる。内燃機関に対する取付部材の固定は次のように行われる。すなわち、取付部材には内燃機関から突出する突起を挿通させる孔が形成されており、その孔に挿通された上記突起に対し熱かしめを施すことによって取付部材が内燃機関に対し固定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-183827号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
内燃機関に対するバルブの上記取付構造では、取付部材の孔と内燃機関の突起との間のクリアランスの分、取付部材に上記突起周りでの回転方向のがたつきが生じる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決するバルブの取付構造は、内燃機関の燃焼室から流出したガスを同機関の吸気系に流すための通路のガス流通面積を調整するバルブに適用される。この取付構造は、バルブとは別体となる取付部材を備える。取付部材は、内燃機関に取り付けられたバルブを覆うとともに内燃機関に固定されることにより、バルブを内燃機関に対し取り外し不能とする。上記取付部材には、内燃機関に取り付けられたバルブを覆ったときに内燃機関から突出する樹脂製の突起を挿通させる孔が形成されている。上記取付部材は、孔に挿通された突起に対し樹脂かしめを施すことによって内燃機関に固定することが可能である。上記孔の内面には、突起の外面に対応して位置する第1面、及び、第1面に繋がるとともに第1面より孔の中心から離れるように位置する第2面が形成されている。
【0006】
上記構成によれば、取付部材の孔に挿通される突起が樹脂かしめに伴って溶融すると、その溶融した箇所が孔の第2面に内側に入り込み、その状態で取付部材が内燃機関に対し固定される。このため、取付部材に上記突起周りでの回転方向のがたつきが生じることは、突起における樹脂かしめにより溶融して第2面の内側に入り込んだ箇所と上記第2面とによって抑制される。
【0007】
上記課題を解決するバルブの取付構造は、内燃機関の燃焼室から流出したガスを同機関の吸気系に流すための通路のガス流通面積を調整するバルブに適用される。この取付構造は、バルブとは別体となる取付部材を備える。取付部材は、内燃機関に取り付けられたバルブを覆うとともに内燃機関に固定されることにより、バルブを内燃機関に対し取り外し不能とする。上記取付部材には、内燃機関に取り付けられたバルブを覆ったときに内燃機関から突出する突起を挿通させる孔が形成されている。上記取付部材は、孔に挿通された突起に対し樹脂かしめを施すことによって内燃機関に固定することが可能である。上記取付部材における孔の周りには、内燃機関から離れる方向に突出する突部が形成されている。
【0008】
上記構成によれば、取付部材の孔を挿通する突起が樹脂かしめに伴い溶融すると、その溶融した箇所が取付部材の突部を覆い、その状態で取付部材が内燃機関に対し固定される。このため、取付部材に上記突起周りでの回転方向のがたつきが生じることは、突起における樹脂かしめにより溶融して上記突部を覆う箇所と上記突部とによって抑制される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
内燃機関のセパレータに取り付けられたバルブを示す斜視図である。
図1のバルブを別の方向から見た状態を示す斜視図である。
図2のバルブ及びその周辺を矢印3-3方向から見た状態を示す断面図である。
図1のバルブをセパレータに取り付けるための取付部材を示す平面図である。
図4の取付部材における固定孔周りを示す拡大図である。
図5の取付部材及びセパレータの突起を矢印6-6方向から見た状態を示す断面図である。
図5の取付部材及びセパレータの突起を矢印7-7方向から見た状態を示す断面図である。
図6及び図7の突起に対し樹脂かしめを施す途中の状態を示す断面図である。
図8の突起及その周辺を矢印9-9方向から見た状態を示す平断面図である。
図8及び図9の突起に対し樹脂かしめを施した後の状態を示す断面図である。
図10の突起を示す平面図である。
取付部材における固定孔の他の例を示す平面図である。
取付部材における固定孔の他の例を示す平面図である。
取付部材における固定孔の他の例を示す平面図である。
固定孔における第2面の他の例を示す断面図である。
固定孔における第2面の他の例を示す断面図である。
取付部材における固定孔の周辺構造の他の例を示す平面図である。
取付部材における固定孔の周辺構造の他の例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、バルブの取付構造の一実施形態について、図1~図11を参照して説明する。
図1及び図2に示すバルブ11は、内燃機関の燃焼室から流出したガスを吸気系に戻す通路のガス流通面積を調整するためのものである。こうしたバルブ11としては、例えばPCVバルブが挙げられる。バルブ11は、内燃機関のセパレータ12に取り付けられている。セパレータ12は、樹脂によって形成されており、内燃機関のシリンダヘッドに取り付けられている。また、バルブ11は、セパレータ12の内部に繋がるとともに、ホースを介して内燃機関の吸気通路に接続されている。
(【0011】以降は省略されています)

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