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公開番号2024120277
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-05
出願番号2023026952
出願日2023-02-24
発明の名称オイルセパレータ
出願人東京濾器株式会社
代理人弁理士法人一色国際特許事務所
主分類F01M 13/04 20060101AFI20240829BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】エンジンの稼働状態に関わらず油滴状オイルの排出を可能にするオイルセパレータを提供する。
【解決手段】オイルセパレータ10は、エンジン40取付けられるケース11と、ケース内に収容され、エンジンで発生したミスト状オイルを含むガスB1からミスト状オイルを捕集する捕集構造体12と、ケースと前記捕集構造体とによって区画され、ミスト状オイルが凝集してなる油滴状オイルLを貯留する第1貯留室13と、第1貯留室に形成され、第1貯留室内の油滴状オイルを、第1貯留室外に排出するための開口14と、を備える。開口は、第1貯留室の下部に形成され、エンジンの内部空間に油滴状オイルを排出するための第1開口14aと、第1貯留室の側部に形成され、内部空間に油滴状オイルを排出するための第2開口14bと、を含む。第2開口は、第1開口より上方に位置する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
エンジンに取付けられるケースと、
前記ケース内に収容され、前記エンジンで発生したミスト状オイルを含むガスから前記ミスト状オイルを捕集する捕集構造体と、
前記ケースと前記捕集構造体とによって区画され、前記ミスト状オイルが凝集してなる油滴状オイルを貯留する第1貯留室と、
前記第1貯留室に形成され、前記第1貯留室内の前記油滴状オイルを、前記第1貯留室外に排出するための開口と、を備え、
前記開口は、
前記第1貯留室の下部に形成され、前記エンジンの内部空間に前記油滴状オイルを排出するための第1開口と、
前記第1貯留室の側部に形成され、前記内部空間に前記油滴状オイルを排出するための第2開口と、を含み、
前記第2開口は、前記第1開口より上方に位置する、
ことを特徴とするオイルセパレータ。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記第1開口に設けられる第1逆止弁を備え、
前記第1逆止弁は、前記第1貯留室から前記内部空間に、前記油滴状オイルを排出させる、
請求項1に記載のオイルセパレータ。
【請求項3】
上下方向に所定間隔を有して前記ケースに取付けられる一対のオイルシールを備え、
前記一対のオイルシールは、前記ケースが前記エンジンに取付けられた状態で、前記エンジンと接触し、前記ケースと前記エンジンとの間に、前記油滴状オイルを貯留する第2貯留室を形成し、
前記第2貯留室は、前記第2開口と連通する、
請求項1に記載のオイルセパレータ。
【請求項4】
前記エンジンの構成要素であるオイルパンに貯留されるエンジンオイル内に、前記油滴状オイルを排出するオイル排出ポートを備え、
前記オイル排出ポートの一端は、前記第2貯留室と連通し、前記オイル排出ポートの他端は、前記オイルパン内の空間と連通する、
請求項3に記載のオイルセパレータ。
【請求項5】
前記エンジンの構成要素であるシリンダブロック内に、前記油滴状オイルを排出するオイル排出ポートであって、一端において、前記第2貯留室と連通し、他端において、前記シリンダブロック内の空間と連通するオイル排出ポートと、
前記第2開口から前記シリンダブロック内に、前記油滴状オイルを排出させる第2逆止弁と、を備える、
請求項3に記載のオイルセパレータ。
【請求項6】
前記ケースに取付けられる一つのオイルシールであって、前記ケースが前記エンジンに取付けられた状態で、前記エンジンと接触する一つのオイルシールと、
前記オイルシールよりも上方において前記ケースに一体形成され、前記エンジンの構成要素であるオイルパンに貯留されるエンジンオイル内に、前記油滴状オイルを排出するオイル排出ポートと、を備え、
前記オイル排出ポートの一端は、前記第2開口と連通し、前記オイル排出ポートの他端は、前記オイルパン内の空間と連通する、
請求項1に記載のオイルセパレータ。
【請求項7】
前記第2開口から前記オイルパンに貯留されるエンジンオイル内に、前記油滴状オイルを排出させる第2逆止弁を備える、
請求項4又は6に記載のオイルセパレータ。
【請求項8】
前記ケースに取付けられる一つのオイルシールであって、前記ケースが前記エンジンに取付けられた状態で、前記エンジンと接触する一つのオイルシールと、
前記オイルシールよりも上方において前記ケースに一体形成され、前記エンジンの構成要素であるシリンダブロック内に、前記油滴状オイルを排出するオイル排出ポートであって、一端において、前記第2開口と連通し、他端において、前記シリンダブロック内の空間と連通するオイル排出ポートと、
前記第2開口から前記シリンダブロック内に、前記油滴状オイルを排出させる第2逆止弁と、を備える、
請求項1に記載のオイルセパレータ。
【請求項9】
前記ケースは、
前記エンジンの内部空間から、前記ケースの内部空間に、前記ミスト状オイルを含むガスを流入させる流入ポートを有し、
前記捕集構造体は、
前記捕集構造体に一体形成され、前記流入ポートに対向する面部を含むオイルトラップを有する、
請求項1に記載のオイルセパレータ。
【請求項10】
前記オイルトラップは、前記面部の下方において、前記ケースの下端面との間に隙間を形成し、
前記隙間の上下方向高さは、前記流入ポートの上下方向高さ以上に設定される、
請求項9に記載のオイルセパレータ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、オイルセパレータに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、エンジンのクランクケースからエンジンの吸気管路へ通じる換気管路の途中に配置され、ミスト状オイルを含むブローバイガスから、ミスト状オイルを分離するオイルセパレータが記載されている。
【0003】
このオイルセパレータでは、ミスト状オイルを含むブローバイガスを、織物あるいは不織布からなる捕集体に衝突させることで、ミスト状オイルが捕集体に吸着される。これにより、ミスト状オイルを含むブローバイガスからミスト状オイルが分離される。このミスト状オイルは、凝集することで油滴状オイルとなる。この油滴状オイルは、オイルセパレータの外部に排出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第4991850号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、油滴状オイルが、ミスト状オイルを含むブローバイガスに混入することを回避するため、エンジンが停止しているときに、油滴状オイルを排出する必要があった。
【0006】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、エンジンの稼働状態に関わらず油滴状オイルの排出を可能にするオイルセパレータを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明に係るオイルセパレータは、エンジンに取付けられるケースと、前記ケース内に収容され、前記エンジンで発生したミスト状オイルを含むガスから前記ミスト状オイルを捕集する捕集構造体と、前記ケースと前記捕集構造体とによって区画され、前記ミスト状オイルが凝集してなる油滴状オイルを貯留する第1貯留室と、前記第1貯留室に形成され、前記第1貯留室内の前記油滴状オイルを、前記第1貯留室外に排出するための開口と、を備え、前記開口は、前記第1貯留室の下部に形成され、前記エンジンの内部空間に前記油滴状オイルを排出するための第1開口と、前記第1貯留室の側部に形成され、前記内部空間に前記油滴状オイルを排出するための第2開口と、を含み、前記第2開口は、前記第1開口より上方に位置する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、エンジンの稼働状態に関わらず油滴状オイルの排出を可能にするオイルセパレータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
第1実施形態に係る換気システムとエンジンシステムを示す図である。
図1のオイルセパレータとヘッドカバーとを示す斜視図である。
図1のオイルセパレータを示す斜視図である。
図1のオイルセパレータとヘッドカバーとを示す平面図である。
図4のA-A断面図である。
図5の断面図において、ミスト状オイルを含むブローバイガス、油滴状オイル、及び、ミスト状オイルが分離された後のブローバイガスの流れを示す図である。
オイルセパレータの性能と排出管内の油面の高さとの関係を説明する図である。
第1実施形態の変形例に係る換気システムとエンジンシステムを示す図である。
第1実施形態の別の変形例に係るオイルセパレータを示す断面図である。
第2実施形態に係るオイルセパレータとヘッドカバーとを示す斜視図である。
図10のオイルセパレータの斜視図である。
図10のオイルセパレータとヘッドカバーとを示す平面図である。
図12のB-B断面図である。
図13の断面図において、ミスト状オイルを含むブローバイガス、油滴状オイル、及び、ミスト状オイルが分離された後のブローバイガスの流れを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を説明する。各図面に示される同一又は同等の構成要素、部材等には同一の符号を付し、適宜重複した説明は省略する。本明細書において、「上」、「下」とは、図1~図3等に示す「上」、「下」を意味するものとし、その方向を上下方向とする。また、上下方向を中心に周方向を定義し、上下方向に垂直な方向を径方向とする。
(【0011】以降は省略されています)

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