TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024100250
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-26
出願番号2023004102
出願日2023-01-13
発明の名称判定装置、判定方法、制御プログラム、および記録媒体
出願人株式会社アスコ
代理人弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類F01N 3/18 20060101AFI20240719BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】DPFが洗浄すべき状態であるか否かを判定する。
【解決手段】判定装置(10)は、エンジン(1)の吸入空気量を取得する吸入空気量取得部(11)と、DPF(4)の差圧を取得する差圧取得部(12)と、吸入空気量および差圧との関係を用いて、DPF(4)が洗浄すべき状態であるか否かを判定する判定部(14)と、判定部(14)が、前記DPFを洗浄すべき状態であると判定した場合、その旨を出力する出力部(15)とを備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ディーゼルエンジンの排気経路に設けられたDPF(Diesel Particulate Filter)が洗浄すべき状態であるか否かを判定する判定装置であって、
前記ディーゼルエンジンの吸入空気量を取得する吸入空気量取得部と、
前記ディーゼルエンジンからの排気が前記DPFを通過する前と通過した後との気圧の差である差圧を取得する差圧取得部と、
同時に取得した前記吸入空気量および前記差圧との組を用いて、前記DPFが洗浄すべき状態であるか否かを判定する判定部と、
前記判定部が、前記DPFを洗浄すべき状態であると判定した場合、その旨を出力する出力部と、を備えた判定装置。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記判定部は、前記吸入空気量と前記差圧との組から導出される、該吸入空気量と該差圧との関係を示す回帰直線の傾きと第1閾値とを比較して、前記DPFが洗浄すべき状態であるか否かを判定する、請求項1に記載の判定装置。
【請求項3】
前記判定部は、前記吸入空気量に対する前記差圧の変化量が第1閾値を超えた場合、前記DPFが洗浄すべき状態であると判定する、請求項2に記載の判定装置。
【請求項4】
前記判定部は、所定の間隔で前記回帰直線の傾きと閾値との比較を繰り返し行うものであり、
前記回帰直線の傾きが第1閾値を連続して所定回数超えた場合、または、
所定期間において、前記比較の回数に対する前記回帰直線の傾きが第1閾値を超えた回数が所定割合を超えた場合、
前記DPFが洗浄すべき状態であると判定する、請求項2に記載の判定装置。
【請求項5】
前記判定部は、前記回帰直線の傾きが前記第1閾値よりも小さい第2閾値を超えたとき、前記DPFが洗浄すべき状態に近付いていると判定する、請求項2に記載の判定装置。
【請求項6】
前記判定部は、前記回帰直線の傾きが前記第2閾値を超え、かつ、以下の追加条件(1)~(5)の少なくとも何れかを満たしたとき、
(1)前記ディーゼルエンジンからの排気温度が第1所定時間内に第1所定温度以上変化した、
(2)前記DPFの通過前の排気の温度が通過後の排気の温度よりも高く、かつ、前記DPFの通過前と通過後との排気の温度差が第3閾値を超えた、
(3)前記DPFの通過前の排気の温度が通過後の排気の温度よりも低く、かつ、前記DPFの通過前と通過後との排気の温度差が第4閾値を超えた、
(4)前記DPFの通過前または通過後の排気の温度が第5閾値を超えた、
(5)前記ディーゼルエンジンの制御を行うECUにおいて、故障診断コードが出力された、
(6)前記DPFの自動再生が行われるまでの期間が、前回以前よりも短くなった状態が、一定期間続いた、
前記DPFが洗浄すべき状態であると判定する、請求項5に記載の判定装置。
【請求項7】
前記吸入空気量取得部および前記差圧取得部は、取得条件が満たされているときに限り、前記吸入空気量および前記差圧を取得する、請求項1に記載の判定装置。
【請求項8】
前記取得条件は、
前記ディーゼルエンジンがアイドリング状態ではない、
前記DPFの自動再生、手動再生、強制再生の何れもが行われていない、
前記DPFの温度が第6閾値以下である、
前記ディーゼルエンジンを備える車両のPTO(Power Take Off)が未使用である、
前記車両のラジエターの温度が第7閾値以上である、
の少なくとも何れかである、請求項7に記載の判定装置。
【請求項9】
ディーゼルエンジンの排気経路に設けられたDPFが洗浄すべき状態であるか否かを判定する判定方法であって、
前記ディーゼルエンジンの吸入空気量を取得する吸入空気量取得ステップと、
前記ディーゼルエンジンからの排気が前記DPFを通過する前と通過した後との気圧の差である差圧を取得する差圧取得ステップと、
同時に取得した前記吸入空気量および前記差圧との組を用いて、前記DPFが洗浄すべき状態であるか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップで、前記DPFを洗浄すべき状態であると判定した場合、その旨を出力する出力ステップと、を含む判定方法。
【請求項10】
請求項1に記載の判定装置としてコンピュータを機能させるための制御プログラムであって、前記判定部としてコンピュータを機能させるための制御プログラム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ディーゼルエンジンに用いられるDPF(Diesel Particulate filter)を洗浄するタイミングを判定する判定装置等に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ディーゼルエンジンが知られている。ディーゼルエンジンは、ガソリンを比較して発火点が低い軽油を燃料とし、高圧縮で高温となった空気に軽油を噴射することで自然発火してピストンを駆動させるものである。例えば、特許文献1には、ディーゼルエンジンの一例が記載されている。
【0003】
現在走行しているディーゼル自動車には、排出ガス規制に伴うPM低減のため、ディーゼル微粒子捕集フィルタ(DPF)が取り付けられている。DPFは、ディーゼルエンジンの排気ガスから、煤などを取り除く役割をもつ。
【0004】
DPFは、排気ガスから取り除いた煤によりフィルタが目詰まりしないように、煤を高温で燃焼して、詰まりを解消する再生処理を定期的に行う。しかし、DPFにより排気ガスから取り除かれる微粒子は煤のみではなく、アッシュも含まれる。アッシュは、カルシウム化合物・金属系添加剤であり、燃焼されないため再生処理を行っても堆積していく。アッシュが堆積するとDPFが目詰まりし、フィルタとしての機能が低下する。そこで、DPFからアッシュを取り除くため、DPFは定期的に洗浄することが求められる。ただし、通常、DPFは、酸化触媒と共に用いられるが、洗浄を行うと酸化触媒の能力が低減する。よって、頻繁に洗浄することは望ましくない。一方、洗浄が遅れると、アッシュが堆積し、DPFのひび割れ、溶損が発生し、DPFを交換する必要が出てくる。よって、DPFをどのタイミング洗浄するかは難しい問題となっている。
【0005】
現在では、以下のタイミングでDPFの洗浄を行うことが多い。(1)ディーゼル自動車を加速しようとしても、時速が上がらなくなった。(2)DPFの手動再生機能を促す表示の周期が短くなった。他には、(3)年に1度の自動車の定期点検の複数回に一回。しかし、(1)では、既にDPFが破損しており、交換が必要となることも多い。(2)では、そもそも、手動再生機能を促す表示の周期とDPFの詰まり具合とに相関関係がなく、意味のあるタイミングとは言えない。(3)では、洗浄が不要なタイミングであることも多く、酸化触媒を劣化させてしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開昭58-222916号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述したように、従来技術では、DPFをいつ洗浄するかは、ユーザによって経験的に行われているような状態であり、DPFの洗浄タイミングを適切に知る方法は確立されていない。また、DPFの内部でどのような現象が発生しているのか明確にはなっておらず、DPFの詰まり具合を正確に把握するための技術も存在しない。
【0008】
本発明の一態様は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、DPFが洗浄すべき状態にあるのか否かを適切に判定できる判定装置等を実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本願発明者らは、エンジンに吸入される吸入空気量とDPFの通過前後の差圧との関係を用いることにより、DPFが洗浄すべき状態であるのか否かを見分けることができることを見出した。
【0010】
そこで、前記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る判定装置は、ディーゼルエンジンの排気経路に設けられたDPFが洗浄すべき状態であるか否かを判定する判定装置であって、前記ディーゼルエンジンの吸入空気量を取得する吸入空気量取得部と、前記ディーゼルエンジンからの排気が前記DPFを通過する前と通過した後との気圧の差である差圧を取得する差圧取得部と、同時に取得した前記吸入空気量および前記差圧との組を用いて、前記DPFが洗浄すべき状態であるか否かを判定する判定部と、前記判定部が、前記DPFを洗浄すべき状態であると判定した場合、その旨を出力する出力部とを備える。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社SUBARU
燃料分離装置
18日前
トヨタ自動車株式会社
PCVバルブ
18日前
ダイハツ工業株式会社
排気浄化装置
22日前
フタバ産業株式会社
消音器
1か月前
トヨタ自動車株式会社
ブローバイガス処理装置
18日前
フタバ産業株式会社
排気部品
18日前
トヨタ自動車株式会社
フィルタの異常検出装置
22日前
フタバ産業株式会社
排気系部品
19日前
マツダ株式会社
車両の冷却装置
1か月前
いすゞ自動車株式会社
暖機システム
1か月前
ダイハツ工業株式会社
冷却水制御用サーモバルブ
28日前
ダイハツ工業株式会社
サーモバルブ用ハウジング
28日前
株式会社日立建機ティエラ
建設機械
18日前
日立Astemo株式会社
可変油圧制御システム
6日前
日本碍子株式会社
排熱回収制御システム
7日前
三菱自動車工業株式会社
内燃機関
12日前
三菱重工業株式会社
静翼の補修方法
15日前
東京濾器株式会社
オイルセパレータ
5日前
三菱重工業株式会社
静翼組品の製造方法
19日前
株式会社SUBARU
排気ガス浄化装置
28日前
株式会社小松製作所
システム及び制御方法
12日前
株式会社小松製作所
システム及び制御方法
12日前
株式会社アイシン
温度管理装置
15日前
本田技研工業株式会社
ラジアルタービンインペラ
15日前
トヨタ自動車株式会社
車両の制御装置
21日前
本田技研工業株式会社
ラジアルタービンインペラ
19日前
本田技研工業株式会社
ラジアルタービンインペラ
18日前
株式会社豊田自動織機
内燃機関のオイルパン
18日前
株式会社デンソー
バルブタイミング調整装置
7日前
日立造船株式会社
ごみ焼却設備の発電システム
15日前
株式会社ユタカ技研
排ガス流路開閉装置、及び、熱交換器
7日前
三菱重工コンプレッサ株式会社
車室及び車室の製造方法
18日前
株式会社豊田自動織機
内燃機関のブローバイガス還流装置
12日前
三菱重工業株式会社
蒸気タービン設備および蒸気タービン設備の制御方法
1日前
トヨタ自動車株式会社
リザーブタンクおよびこれを備えた冷却システム
21日前
株式会社東芝
タービン発電システム
1か月前
続きを見る