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公開番号2024103108
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-01
出願番号2023007265
出願日2023-01-20
発明の名称排ガス処理用保持材
出願人ニチアス株式会社,本田技研工業株式会社
代理人弁理士法人あしたば国際特許事務所
主分類F01N 3/28 20060101AFI20240725BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【解決課題】互いに相反する性能である、排ガス処理体を保持する保持力と、排ガス処理体に対する巻き付け性と、を両立した排ガス処理装置用保持材を提供する。
【解決手段】 排ガス処理装置用保持材は、円柱状の排ガス処理体に巻き回されて、該排ガス処理体と共にケーシング内に組み付けられ、該排ガス処理体と当該排ガス処理体を収容するケーシングとの間隙に配設される排ガス処理装置用保持材であって、アルミナ成分を70質量%以上含むアルミナ繊維と、有機バインダーと、無機バインダーと、を含み、前記アルミナ繊維100質量部に対する前記無機バインダーの含有量が2~8質量部である繊維集成体からなり、坪量が1800g/m2以上であり、JIS K 7312に準拠して測定をしたタイプCデュロメータ硬度が30~45である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
円柱状の排ガス処理体に巻き回されて、該排ガス処理体と共にケーシング内に組み付けられ、該排ガス処理体と当該排ガス処理体を収容するケーシングとの間隙に配設される排ガス処理装置用保持材であって、
アルミナ成分を70質量%以上含むアルミナ繊維と、有機バインダーと、無機バインダーと、を含み、該アルミナ繊維100質量部に対する該無機バインダーの含有量が2~8質量部である繊維集成体からなり、
坪量が1800g/m

以上であり、
JIS K 7312に準拠して測定をしたタイプCデュロメータ硬度が30~45である、
ことを特徴とする排ガス処理装置用保持材。
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
嵩密度が130~210kg/m

である請求項1に記載の排ガス処理装置用保持材。
【請求項3】
嵩密度が140~200kg/m

である請求項1に記載の排ガス処理装置用保持材。
【請求項4】
厚さが10~14mmである請求項1に記載の排ガス処理装置用保持材。
【請求項5】
前記坪量が1800~2100g/m

である請求項1に記載の排ガス処理装置用保持材。
【請求項6】
前記アルミナ繊維100質量部に対する前記有機バインダーの含有量が8~12質量部である請求項1に記載の排ガス処理装置用保持材。
【請求項7】
前記排ガス処理装置用保持材は、前記アルミナ繊維と前記有機バインダーと前記無機バインダーを含む湿式成形体の加熱加圧成形体であることを特徴とする請求項1に記載の排ガス処理装置用保持材。
【請求項8】
前記湿式成形体の厚みに対し、1/10~4/5の厚みに圧縮された成形体であることを特徴とする請求項1に記載の排ガス処理装置用保持材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、排ガス処理体をケーシング内に保持する排ガス処理装置用保持材に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
自動車等の車両には、そのエンジンの排ガス中に含まれる一酸化炭素、炭化水素、窒素酸化物等の有害成分を除去するために、排ガス浄化用気体処理装置が積載されている。このような気体処理装置は、一般に、筒状に形成された触媒担持体等の排ガス処理体と、排ガス処理体を収容する金属製のケーシングと、排ガス処理体に装着されて排ガス処理体とケーシングとの間隙に介装される保持材とから構成されている。
【0003】
排ガス処理体とケーシングとの間隙に介装される保持材には、自動車の走行中に振動等によって排ガス処理体がケーシングに衝突して破損しないように排ガス処理体を安全に保持する機能と、排ガス処理体とケーシングとの間隙から未浄化の排ガスが漏れないようにシールする機能とを兼ね備えることが求められる。排ガス処理体を安全に保持するためには、所定の面圧で、排ガス処理体を保持する必要があるが、加熱に伴う圧縮を繰り返し受けることにより、面圧が低下する問題があった。
【0004】
例えば、特許文献1、及び特許文献2では、無機繊維と無機バインダーとを組み合わせた保持力(繰り返し後面圧)の高い保持材を開示している。特許文献3では、1600~3000g/m

の高坪量の範囲にすることにより保持力(繰り返し後面圧)に優れた保持材を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開2016-136258号明細書
特開2013-148072号公報
特開2018-105173号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところが、特許文献1に開示されている保持材は、無機バインダー量を増やしたことにより保持材が硬くなり、排ガス処理体に対する巻き付け性が悪化する問題があった。また、近年の排ガス規制の強化に伴い、排ガス処理体を保持する保持力(繰り返し後面圧)をさらに高くするために、特許文献3のように高い坪量を設定することがあるが、保持材の坪量を高くした場合には、排ガス処理体に対する巻き付け性がますます悪化する問題があった。そのため、互いに相反する、排ガス処理体を保持する保持力と、排ガス処理体に対する巻き付け性と、を両立した保持材が求められていた。
【0007】
従って、本発明の目的は、排ガス処理体を保持する保持力が高く且つ排ガス処理体に対する巻き付け性に優れる排ガス処理装置用保持材を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題は、以下により解決される。すなわち、本発明(1)の排ガス処理装置用保持材は、円柱状の排ガス処理体に巻き回されて、該排ガス処理体と共にケーシング内に組み付けられ、該排ガス処理体と当該排ガス処理体を収容するケーシングとの間隙に配設される排ガス処理装置用保持材であって、
アルミナ成分を70質量%以上含むアルミナ繊維と、有機バインダーと、無機バインダーと、を含み、該アルミナ繊維100質量部に対する該無機バインダーの含有量が2~8質量部である繊維集成体からなり、
坪量が1800g/m

以上であり、
JIS K 7312に準拠して測定をしたタイプCデュロメータ硬度が30~45である、
ことを特徴とする。
【0009】
また、本発明(2)の排ガス処理装置用保持材は、(1)に記載の排ガス処理装置用保持材であって、
嵩密度が130~210kg/m

である。
【0010】
また、本発明(3)の排ガス処理装置用保持材は、(1)に記載の排ガス処理装置用保持材であって、
嵩密度が140~200kg/m

である。
(【0011】以降は省略されています)

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