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公開番号2024101409
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-29
出願番号2023005374
出願日2023-01-17
発明の名称車両用排気口構造
出願人日産自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類F01N 13/20 20100101AFI20240722BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】テールチューブ内を上流側に向かって進行する反射波のエネルギーを低減し、この反射波と排気音の進行波とが共鳴して生じるこもり音を低減できる車両用排気口構造を提供する。
【解決手段】本発明の車両用排気口構造は、排気管のテールチューブに共鳴阻害板を備える。
そして、上記共鳴阻害板が、テールチューブの外周面と隙間を開けて上記テールチューブに沿って配置され、上記共鳴阻害板が、上記テールチューブの開口端よりも下流側に突出した出代を有し、前記共鳴阻害板の下流側の端部から上流側方向にスリットを有することとしたため、上記回折波と対を成す管内球面波も阻害され、反射波と進行波との共鳴が抑制されて、こもり音を低減可能な車両用排気口構造を提供することができる。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
排気管のテールチューブに共鳴阻害板を備える車両用排気口構造であって、
上記共鳴阻害板が、テールチューブの外周面と隙間を開けて上記テールチューブに沿って配置され、
上記共鳴阻害板が、上記テールチューブの開口端よりも下流側に突出した出代を有し、前記共鳴阻害板の下流側の端部から上流側方向にスリットを有することを特徴とする車両用排気口構造。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
上記テールチューブが、排気口近傍で一方向に曲がっていることを特徴とする請求項1に記載の車両用排気口構造。
【請求項3】
上記共鳴阻害板がテールチューブの曲がり方向とは逆側に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の車両用排気口構造。
【請求項4】
上記テールチューブの曲がり方向が車両下方であり、この車両下方において、上記共鳴阻害版はスリットを有することを特徴とする請求項3に記載の車両用排気口構造。
【請求項5】
上記共鳴阻害板と上記テールチューブの外周面との間の隙間が、上流側よりも下流側が大きいことを特徴とする請求項1~3のいずれか1つの項記載の車両用排気口構造。
【請求項6】
上記共鳴阻害板と上記テールチューブの外周面との間の隙間の大きさが、下流側に向かうに従って増加することを特徴とする請求項5に記載の車両用排気口構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用排気口構造に係り、更に詳細には、内燃機関の排気音を低減できる車両用排気口構造に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
外観上の美しさを付与する排気管の先端に取り付ける車両用のマフラーカッターが知られている。特許文献1には、金属筒体の表面にホーロー層を設けて、排気ガスの熱による変色を抑制することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実用新案登録第3237406号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
図1に示すように、内燃機関の排気管内を進行する排気音の進行波cは、テールチューブの開口端で回折し、回折波aとなって拡散する。また、テールチューブの開口端では、上記回折波aと対を成し、上記回折波aの中心を中心として拡がる位相が180°ずれた、点線で示す管内球面波bが生じる。
【0005】
この管内球面波bがテールチューブの開口端の全周で発生し、互いに干渉し合うことでテールチューブ内を上流側に向かって進行する反射波となり、上記進行波cと共鳴してこもり音を発生させる。
【0006】
上記特許文献1に記載のものにあっては、上記反射波を阻害する機能が充分でなく、こもり音を低減することができない。
【0007】
本発明は、このような従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、テールチューブ内を上流側に向かって進行する反射波のエネルギーを低減し、この反射波と排気音の進行波とが共鳴して生じるこもり音を低減できる車両用排気口構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、上記目的を達成すべく鋭意検討を重ねた結果、上記反射波の基となる管内球面波と対を成すテールチューブの開口端で生じる回折波を阻害することで、上記反射波のエネルギーが低減され、上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
即ち、本発明の車両用排気口構造は、排気管のテールチューブに共鳴阻害板を備える。
そして、上記共鳴阻害板が、テールチューブの外周面と隙間を開けて上記テールチューブに沿って配置され、上記共鳴阻害板が、上記テールチューブの開口端よりも下流側に突出した出代を有し、前記共鳴阻害板の下流側の端部から上流側方向にスリットを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、排気管のテールチューブに共鳴阻害板を設け、テールチューブの開口端で生じる回折波を阻害することとしたため、上記回折波と対を成す管内球面波も阻害され、反射波と進行波との共鳴が抑制されて、こもり音を低減可能な車両用排気口構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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