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公開番号2024091567
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-04
出願番号2023215517
出願日2023-12-21
発明の名称発光デバイス、表示装置、表示モジュール、電子機器
出願人株式会社半導体エネルギー研究所
代理人
主分類H10K 50/165 20230101AFI20240627BHJP()
要約【課題】利便性、有用性または信頼性に優れた新規な発光デバイスを提供する。
【解決手段】第1の電極と、第2の電極と、第1のユニットと、第1の層と、を有する発光デバイスである。第1のユニットは、第1の電極および第2の電極の間に挟まれ、第1のユニットは、第1の発光性の材料を含む。第1の層は、第2の電極および第1のユニットの間に挟まれ、第1の層は、第1の有機化合物および第2の有機化合物を含む。第1の有機化合物は、8以上の酸解離定数pKaを有し、第2の有機化合物は、ピリジン環を含まない、またはフェナントロリン環を含まない、もしくはフェナントロリン環を1つ有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1の電極と、
第2の電極と、
第1のユニットと、
第1の層と、を有し、
前記第1のユニットは、前記第1の電極および前記第2の電極の間に挟まれ、
前記第1のユニットは、第1の発光性の材料を含み、
前記第1の層は、前記第2の電極および前記第1のユニットの間に挟まれ、
前記第1の層は、第1の有機化合物および第2の有機化合物を含み、
前記第1の有機化合物は、8以上の酸解離定数pKaを有し、
前記第2の有機化合物は、ピリジン環を含まない、またはフェナントロリン環を含まない、もしくはフェナントロリン環を1つ有する、発光デバイス。
続きを表示(約 2,300 文字)【請求項2】
第1の電極と、
第2の電極と、
第1のユニットと、
第1の層と、を有し、
前記第1のユニットは、前記第1の電極および前記第2の電極の間に挟まれ、
前記第1のユニットは、第1の発光性の材料を含み、
前記第1の層は、前記第2の電極および前記第1のユニットの間に挟まれ、
前記第1の層は、第1の有機化合物および第2の有機化合物を含み、
前記第1の有機化合物は、8以上の酸解離定数pKaを有し、
前記第2の有機化合物は、4より小さい酸解離定数pKaを有する、発光デバイス。
【請求項3】
第1の電極と、
第2の電極と、
第1のユニットと、
第1の層と、を有し、
前記第1のユニットは、前記第1の電極および前記第2の電極の間に挟まれ、
前記第1のユニットは、第1の発光性の材料を含み、
前記第1の層は、前記第2の電極および前記第1のユニットの間に挟まれ、
前記第1の層は、第1の有機化合物および第2の有機化合物を含み、
前記第1の有機化合物は、8以上の酸解離定数pKaを有し、
前記第2の有機化合物は、溶解度パラメータδにおいて、4.0MPa
0.5
以下の分極項δpを有する、発光デバイス。
【請求項4】
前記第1の有機化合物は、グアニジン骨格を有する、請求項1乃至請求項3のいずれか一に記載の発光デバイス。
【請求項5】
前記第1の有機化合物は、1,3,4,6,7,8-ヘキサヒドロ-2H-ピリミド[1,2-a]ピリミジン基を有する、請求項1乃至請求項3のいずれか一に記載の発光デバイス。
【請求項6】
前記第1の有機化合物は、前記第2の有機化合物に対して電子供与性を有さない、請求項1乃至請求項3のいずれか一に記載の発光デバイス。
【請求項7】
前記第1の層は、膜状態で電子スピン共鳴法を用いて、1×10
17
spins/cm

以下のスピン密度が観測される材料で構成される、請求項1乃至請求項3のいずれか一に記載の発光デバイス。
【請求項8】
前記第1の層は、前記第2の電極と接する、請求項1乃至請求項3のいずれか一に記載の発光デバイス。
【請求項9】
第1の発光デバイスと、
第2の発光デバイスと、を有し、
前記第1の発光デバイスは、第1の電極、第2の電極、第1のユニットおよび第1の層を備え、
前記第1のユニットは、前記第1の電極および前記第2の電極の間に挟まれ、
前記第1のユニットは、第1の発光性の材料を含み、
前記第1の層は、前記第2の電極および前記第1のユニットの間に挟まれ、
前記第1の層は、第1の有機化合物および第2の有機化合物を含み、
前記第2の発光デバイスは、第3の電極、第4の電極、第2のユニットおよび第2の層を備え、
前記第3の電極は、前記第1の電極と隣接し、
前記第3の電極は、前記第1の電極との間に第1の間隙を備え、
前記第2のユニットは、前記第3の電極および前記第4の電極の間に挟まれ、
前記第2のユニットは、第2の発光性の材料を含み、
前記第2の層は、前記第4の電極および前記第2のユニットの間に挟まれ、
前記第2の層は、第3の有機化合物および第4の有機化合物を含み、
前記第1の有機化合物は、8以上の酸解離定数pKaを有し、
前記第3の有機化合物は、8以上の酸解離定数pKaを有し、
前記第2の有機化合物は、ピリジン環を含まない、またはフェナントロリン環を含まない、もしくはフェナントロリン環を1つ有し、
前記第4の有機化合物は、ピリジン環を含まない、またはフェナントロリン環を含まない、もしくはフェナントロリン環を1つ有する、表示装置。
【請求項10】
第1の発光デバイスと、
第2の発光デバイスと、を有し、
前記第1の発光デバイスは、第1の電極、第2の電極、第1のユニットおよび第1の層を備え、
前記第1のユニットは、前記第1の電極および前記第2の電極の間に挟まれ、
前記第1のユニットは、第1の発光性の材料を含み、
前記第1の層は、前記第2の電極および前記第1のユニットの間に挟まれ、
前記第1の層は、第1の有機化合物および第2の有機化合物を含み、
前記第2の発光デバイスは、第3の電極、第4の電極、第2のユニットおよび第2の層を備え、
前記第3の電極は、前記第1の電極と隣接し、
前記第3の電極は、前記第1の電極との間に第1の間隙を備え、
前記第2のユニットは、前記第3の電極および前記第4の電極の間に挟まれ、
前記第2のユニットは、第2の発光性の材料を含み、
前記第2の層は、前記第4の電極および前記第2のユニットの間に挟まれ、
前記第2の層は、第3の有機化合物および第4の有機化合物を含み、
前記第1の有機化合物は、8以上の酸解離定数pKaを有し、
前記第3の有機化合物は、8以上の酸解離定数pKaを有し、
前記第2の有機化合物は、4より小さい酸解離定数pKaを有し、
前記第4の有機化合物は、4より小さい酸解離定数pKaを有する、表示装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の一態様は、発光デバイス、表示装置、表示モジュール、電子機器または半導体装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【0002】
なお、本発明の一態様は、上記の技術分野に限定されない。本明細書等で開示する発明の一態様の技術分野は、物、方法、または、製造方法に関するものである。または、本発明の一態様は、プロセス、マシン、マニュファクチャ、または、組成物(コンポジション・オブ・マター)に関するものである。そのため、より具体的に本明細書で開示する本発明の一態様の技術分野としては、半導体装置、表示装置、発光装置、蓄電装置、記憶装置、それらの駆動方法、または、それらの製造方法、を一例として挙げることができる。
【背景技術】
【0003】
近年、ディスプレイパネルの高精細化が求められている。高精細なディスプレイパネルが要求される機器としては、例えばスマートフォン、タブレット端末、ノート型コンピュータなどがある。また、テレビジョン装置、モニタ装置などの据え置き型のディスプレイ装置においても、高解像度化に伴う高精細化が求められている。さらに、最も高精細度が要求される機器としては、例えば、仮想現実(VR:Virtual Reality)、または拡張現実(AR:Augmented Reality)向けの機器がある。
【0004】
また、ディスプレイパネルに適用可能な表示装置としては、代表的には液晶表示装置、有機EL(Electro Luminescence)素子、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)等の発光素子を備える発光装置、及び電気泳動方式などにより表示を行う電子ペーパなどが挙げられる。
【0005】
例えば、有機EL素子の基本的な構成は、一対の電極間に発光性の有機化合物を含む層を挟持したものである。この素子に電圧を印加することにより、発光性の有機化合物から発光を得ることができる。このような有機EL素子が適用された表示装置は、液晶表示装置等で必要であったバックライトが不要なため、薄型、軽量、高コントラストで且つ低消費電力な表示装置を実現できる。例えば、有機EL素子を用いた表示装置の一例が、特許文献1に記載されている。
【0006】
特許文献2には、有機ELデバイスを用いた、VR向けの表示装置が開示されている。
【0007】
有機EL素子の電子注入層に用いた場合に、優れた電子注入性、電子輸送性が得られる有機薄膜としては、例えば、ヘキサヒドロピリミドピリミジン化合物と、電子を輸送する材料とを含む単一の膜、またはヘキサヒドロピリミドピリミジン化合物を含む膜と、電子を輸送する材料を含む膜との積層膜が知られている(特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2002-324673号公報
WO2018/087625号パンフレット
WO2021/045178号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の一態様は、利便性、有用性または信頼性に優れた新規な発光デバイスを提供することを課題の一とする。または、利便性、有用性または信頼性に優れた新規な表示装置を提供することを課題の一とする。または、利便性、有用性または信頼性に優れた新規な表示モジュールを提供することを課題の一とする。または、利便性、有用性または信頼性に優れた新規な電子機器を提供することを課題の一とする。または、新規な発光デバイス、新規な表示装置、新規な表示モジュール、新規な電子機器、または、新規な半導体装置を提供することを課題の一とする。
【0010】
なお、これらの課題の記載は、他の課題の存在を妨げるものではない。なお、本発明の一態様は、これらの課題の全てを解決する必要はないものとする。なお、これら以外の課題は、明細書、図面、請求項などの記載から、自ずと明らかとなるものであり、明細書、図面、請求項などの記載から、これら以外の課題を抽出することが可能である。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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