TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024088448
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-02
出願番号2022203628
出願日2022-12-20
発明の名称半導体記憶素子およびその製造方法
出願人キオクシア株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類H10B 43/27 20230101AFI20240625BHJP()
要約【課題】メモリセルの信頼性を向上させることのできる半導体記憶素子およびその製造方法を提供する。
【解決手段】本実施形態による半導体記憶素子は、積層体と半導体層と第1絶縁膜と第2絶縁膜と第3絶縁膜と第4絶縁膜とを備える。積層体は、絶縁層と導電層が交互に第1方向に沿って積層される。半導体層は、積層体内に第1方向に沿って配置される。第1絶縁膜は、積層体と半導体層との間に配置される。第2絶縁膜は、積層体と第1絶縁膜との間に配置される。第3絶縁膜は、積層体と第2絶縁膜との間に配置される。第4絶縁膜の第1部分は導電層と第3絶縁膜との間に配置され、第4絶縁膜の第2部分は導電層と絶縁層との間に配置される。第1部分における重水素の平均濃度は、第3絶縁膜における重水素の平均濃度よりも高い。第1部分における、軽水素濃度に対する重水素濃度の比率は、第3絶縁膜における、軽水素濃度に対する重水素濃度の比率よりも低い。
【選択図】図10
特許請求の範囲【請求項1】
絶縁層と導電層が交互に第1方向に沿って積層された積層体と、
前記積層体内に前記第1方向に沿って配置された半導体層と、
前記積層体と前記半導体層との間に前記第1方向に沿って配置された第1絶縁膜と、
前記積層体と前記第1絶縁膜との間に前記第1方向に沿って配置された第2絶縁膜と、
前記積層体と前記第2絶縁膜との間に前記第1方向に沿って配置された第3絶縁膜と、
第1部分および第2部分を有する第4絶縁膜であって、前記第1部分は前記導電層と前記第3絶縁膜との間に配置され、前記第2部分は前記導電層と前記絶縁層との間に前記第1方向に交差する第2方向に沿って配置されかつ前記第1部分と接続する前記第4絶縁膜と、
を備え、
前記第1部分における重水素の平均濃度は、前記第3絶縁膜における重水素の平均濃度よりも高く、
前記第1部分における、軽水素濃度に対する重水素濃度の比率は、前記第3絶縁膜における、軽水素濃度に対する重水素濃度の比率よりも低い、半導体記憶素子。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記第1部分および前記第3絶縁膜の少なくとも一方における、軽水素濃度に対する重水素濃度の比率は、1以上である、請求項1に記載の半導体記憶素子。
【請求項3】
前記第1部分および前記第3絶縁膜の少なくとも一方における、軽水素濃度に対する重水素濃度の比率は、10以上である、請求項2に記載の半導体記憶素子。
【請求項4】
前記第2方向に沿って配置された第1配線をさらに備え、前記半導体層は前記第1配線に電気的に接続される請求項1記載の半導体記憶素子。
【請求項5】
前記第1絶縁膜は、酸窒化シリコンを含み、
前記第2絶縁膜は、窒化シリコンを含み、
前記第3絶縁膜は、酸化シリコンを含み、
前記第4絶縁膜は、酸化アルミニウムを含む、請求項1の半導体記憶素子。
【請求項6】
絶縁層と導電層が交互に第1方向に沿って積層された積層体と、
前記積層体内に前記第1方向に沿って配置された半導体層と、
前記積層体と前記半導体層との間に前記第1方向に沿って配置された第1絶縁膜と、
前記積層体と前記第1絶縁膜との間に前記第1方向に沿って配置された第2絶縁膜と、
前記積層体と前記第2絶縁膜との間に前記第1方向に沿って配置された第3絶縁膜と、
第1部分および第2部分を有する第4絶縁膜であって、前記第1部分は前記導電層と前記第3絶縁膜との間に配置され、前記第2部分は前記導電層と前記絶縁層との間に前記第1方向に交差する第2方向に沿って配置されかつ前記第1部分と接続する前記第4絶縁膜と、
を備え、
前記第1部分は、High-k膜を有し、
前期High-k膜における、軽水素濃度に対する重水素濃度の比率は、10以上である、半導体記憶素子。
【請求項7】
犠牲層と絶縁層とが交互に第1方向に積層された積層体内に前記第1方向に沿った第1絶縁膜、第2絶縁膜、第3絶縁膜、および半導体層を前記第1方向に交差する第2方向に順次形成し、
前記犠牲層を除去するとともに前記絶縁層の除去された領域の表面に第4絶縁膜を形成し、
前記第1絶縁膜、前記第2絶縁膜、前記第3絶縁膜、および、前記第4絶縁膜に重水素(D)を導入するように、重水素(D

)ガスおよび重水(D

O)を用いて、1000℃以上の処理温度で保持時間が5秒以内のスパイクアニール処理を行う、
ことを具備する、半導体記憶素子の製造方法。
【請求項8】
前記スパイクアニール処理の処理温度は、前記スパイクアニール処理よりも後の製造工程における処理温度よりも高い、請求項7に記載の半導体記憶素子の製造方法。
【請求項9】
前記スパイクアニール処理における重水(D

O)のキャリアガスは、アルゴン(Ar)または窒素(N

)を含む、請求項7に記載の半導体記憶素子の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本実施形態は、半導体記憶素子およびその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
半導体記憶装置としてメモリセルを3次元に配置したNANDフラッシュメモリが知られている。このNANDフラッシュメモリでは、複数の電極層と絶縁層が交互に積層された積層体にこの積層体を貫通するメモリホールが設けられている。このメモリホール内に、ブロック絶縁膜、電荷蓄積膜、トンネル絶縁膜、および半導体層(チャネル層)を設けることで、複数のメモリセルが直列に接続されたメモリストリングが形成される。電荷蓄積膜に保持される電荷の量を制御することでメモリセルにデータが記憶される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-158262号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本実施形態は、メモリセルの信頼性を向上させることのできる半導体記憶素子およびその製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本実施形態による半導体記憶素子は、積層体と、半導体層と、第1絶縁膜と、第2絶縁膜と、第3絶縁膜と、第4絶縁膜と、を備える。積層体は、絶縁層と導電層が交互に第1方向に沿って積層される。半導体層は、積層体内に第1方向に沿って配置される。第1絶縁膜は、積層体と半導体層との間に第1方向に沿って配置される。第2絶縁膜は、積層体と第1絶縁膜との間に第1方向に沿って配置される。第3絶縁膜は、積層体と第2絶縁膜との間に第1方向に沿って配置される。第4絶縁膜は、第1部分および第2部分を有する。第1部分は導電層と第3絶縁膜との間に配置され、第2部分は導電層と絶縁層との間に第1方向に交差する第2方向に沿って配置されかつ第1部分と接続する。第1部分における重水素の平均濃度は、第3絶縁膜における重水素の平均濃度よりも高い。第1部分における、軽水素濃度に対する重水素濃度の比率は、第3絶縁膜における、軽水素濃度に対する重水素濃度の比率よりも低い。
【図面の簡単な説明】
【0006】
第1実施形態の半導体記憶素子の構造を示す斜視図。
第1実施形態の半導体記憶素子の製造方法を示す断面図。
第1実施形態の半導体記憶素子の製造方法を示す断面図。
第1実施形態の半導体記憶素子の製造方法を示す断面図。
第1実施形態の半導体記憶素子の製造方法を示す断面図。
第1実施形態の半導体記憶素子の製造方法における熱処理を説明する断面図。
第1実施形態の半導体記憶素子の製造方法における熱処理を説明する断面図。
図7に示す熱処理によってセル積層膜に導入される重水素の分布を示すグラフ。
セル積層膜における軽水素の濃度に対する重水素の濃度の濃度比率の分布を示すグラフ。
第1実施形態の半導体記憶素子の製造方法を示す断面図。
第2実施形態の半導体記憶素子の製造方法を示す断面図。
第2実施形態の半導体記憶素子の製造方法を示す断面図。
第2実施形態の半導体記憶素子の製造方法を示す断面図。
第2実施形態の半導体記憶素子の製造方法を示す断面図。
第2実施形態の半導体記憶素子の製造方法を示す断面図。
第2実施形態の半導体記憶素子の製造方法を示す断面図。
第2実施形態の半導体記憶素子の製造方法を示す断面図。
第2実施形態の半導体記憶素子の製造方法を示す断面図。
第2実施形態の半導体記憶素子の製造方法を示す断面図。
第2実施形態の半導体記憶素子の製造方法を示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態を説明する。本実施形態は、本発明を限定するものではない。図面は模式的または概念的なものであり、各部分の比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。明細書と図面において、既出の図面に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
【0008】
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の半導体記憶素子の構造を示す斜視図である。図1の半導体記憶素子は、例えば3次元型のNANDメモリである。
【0009】
図1の半導体記憶素子は、コア絶縁膜1と、チャネル半導体層2と、トンネル絶縁膜3と、電荷蓄積膜4と、ブロック絶縁膜5と、電極層6とを備えている。ブロック絶縁膜5は、絶縁膜5aと、絶縁膜5bとを含んでいる。電極層6は、バリアメタル層6aと、電極材層6bとを含んでいる。トンネル絶縁膜3、電荷蓄積膜4、およびブロック絶縁膜5は、セル積層膜とも呼ばれる。
【0010】
本実施形態の半導体記憶素子は、基板上に複数の電極層と複数の絶縁層とが交互に積層されており、これらの電極層および絶縁層内にメモリホールH1が設けられている。図1は、これらの電極層のうちの1つの電極層6を示している。これらの電極層は例えば、NANDメモリのワード線として機能する。図1は、基板の表面に平行で互いに垂直なX方向およびY方向と、基板の表面に垂直なZ方向とを示している。本明細書においては、+Z方向を上方向として取り扱い、-Z方向を下方向として取り扱う。-Z方向は、重力方向と一致していてもよいし、重力方向とは一致していなくてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

日本電気株式会社
量子デバイス
3日前
株式会社半導体エネルギー研究所
発光デバイス
24日前
株式会社半導体エネルギー研究所
発光デバイス
24日前
株式会社デンソー
表示装置
8日前
株式会社半導体エネルギー研究所
発光デバイス
24日前
キオクシア株式会社
記憶装置
2日前
キオクシア株式会社
記憶装置
2日前
キオクシア株式会社
記憶装置
2日前
株式会社アイシン
熱電発電装置
15日前
キオクシア株式会社
半導体記憶装置
4日前
キオクシア株式会社
半導体記憶装置
4日前
キヤノン株式会社
発光素子
1日前
キオクシア株式会社
半導体装置
15日前
キヤノン株式会社
有機発光素子
10日前
キヤノン株式会社
有機発光素子
10日前
株式会社半導体エネルギー研究所
有機化合物、および発光デバイス
24日前
キオクシア株式会社
半導体記憶装置
22日前
株式会社半導体エネルギー研究所
表示装置、表示モジュール、電子機器
24日前
浜松ホトニクス株式会社
有機半導体素子の製造方法
22日前
キオクシア株式会社
半導体記憶装置
3日前
キオクシア株式会社
磁気メモリおよびその製造方法
2日前
キオクシア株式会社
半導体記憶装置
15日前
住友重機械工業株式会社
電流導入ラインおよび超伝導磁石装置
2日前
キオクシア株式会社
半導体装置およびその製造方法
3日前
株式会社リコー
光電変換素子、電子機器、及び電源モジュール
8日前
キオクシア株式会社
半導体記憶素子およびその製造方法
3日前
富士フイルム株式会社
表示装置
16日前
深セン市華星光電半導体顕示技術有限公司
表示パネル及びその製造方法
1日前
株式会社半導体エネルギー研究所
発光デバイス、表示装置、表示モジュール、電子機器
1日前
株式会社半導体エネルギー研究所
発光デバイス、表示装置、表示モジュール、電子機器
24日前
株式会社ジャパンディスプレイ
表示装置の製造方法
10日前
エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
発光表示装置
8日前
エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
発光表示装置
1日前
株式会社半導体エネルギー研究所
発光素子
7日前
株式会社半導体エネルギー研究所
発光素子
10日前
株式会社ジャパンディスプレイ
検出装置及びその製造方法
10日前
続きを見る