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公開番号2024090769
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-04
出願番号2022206866
出願日2022-12-23
発明の名称コイルセグメントを製造する方法
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人明成国際特許事務所
主分類H02K 15/04 20060101AFI20240627BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】絶縁材が薄くなることや、破れる可能性を低減するコイルセグメントの製造方法の技術の提供。
【解決手段】導体の外側が絶縁材によって覆われており端部において導体が露出しているコイルセグメントを製造する方法であって、導体の端部において端部の表面から導体が伸びる方向に沿って伸びる第1穴を形成する第1工程と、導体が伸びる方向に垂直な方向である垂直方向における寸法が第1穴の寸法よりも大きい押し込み部材を、第1穴に対して差し込む第2工程であって、垂直方向における寸法が第1穴の寸法よりも大きい第2穴を形成する第2工程とを備え、第1工程は、第1穴に対して垂直方向に位置する絶縁材の厚みが予め定められた厚み以上となるように第1穴を形成する工程であり、第2工程は第1穴を画定する導体の一部を第1穴の底面に向かって押し込む工程であって、導体の一部は第1穴の開口を含み第1穴の底面を含まない部分を形成している。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
導体の外側が絶縁材によって覆われており端部において導体が露出しているコイルセグメントを製造する方法であって、
前記導体の端部において、前記端部の表面から前記導体が伸びる方向に沿って伸びる第1穴を形成する第1工程と、
前記導体が伸びる方向に垂直な方向である垂直方向における寸法が、前記第1穴の寸法よりも大きい押し込み部材を、前記第1穴に対して差し込む第2工程であって、前記垂直方向における寸法が前記第1穴の寸法よりも大きい第2穴を形成する第2工程と、
を備え、
前記第1工程は、
前記第1穴に対して前記垂直方向に位置する前記絶縁材の厚みが、予め定められた厚み以上となるように前記第1穴を形成する工程であり、
前記第2工程は、
前記第1穴を画定する前記導体の一部を、前記第1穴の底面に向かって押し込む工程であって、
前記導体の一部は、前記第1穴の開口を含み、前記第1穴の底面を含まない部分を形成している、
コイルセグメントを製造する方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、コイルセグメントを製造する方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1において、ステータのティースに配置されるコイルとして、それぞれ略U字形に成形された2つのコイルセグメントの、それぞれの端部同士が接合されることにより形成されるコイルが開示されている。2つのコイルセグメントのそれぞれは、導体の周囲が絶縁材によって覆われている。一方の導線の端面において形成された導体の突起が、他方の導体の端面に形成された穴に嵌ることで、2つのコイルセグメントが接合される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-118548号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来、コイルセグメントの導体の端面に穴を形成する方法として、導体の端面に穴開けパンチが押し込まれる後方押し出し方法が知られている。後方押し出し方法においては、穴開けパンチが押し込まれることで、押し込まれる方向とは逆側の方向に、導体が押し出される。それにより、導体に穴が形成される。導体が押し込み方向と逆側に押し出される際に、穴が形成されている導体の周囲の絶縁材が、導体と同様に、押し込み方向とは逆側に広がることがある。この場合、穴が形成されている導体の周囲の絶縁材が薄くなる。また、導体が押し込み方向とは逆側に押し出される際に、導体の周囲の絶縁材が導体に押されることで変形し、絶縁材が破れる可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、以下の形態として実現することが可能である。
【0006】
本開示の一形態によれば、導体の外側が絶縁材によって覆われており端部において導体が露出しているコイルセグメントを製造する方法が提供される。この方法は、前記導体の端部において、前記端部の表面から前記導体が伸びる方向に沿って伸びる第1穴を形成する第1工程と、前記導体が伸びる方向に垂直な方向である垂直方向における寸法が、前記第1穴の寸法よりも大きい押し込み部材を、前記第1穴に対して差し込む第2工程であって、前記垂直方向における寸法が前記第1穴の寸法よりも大きい第2穴を形成する第2工程と、を備え、前記第1工程は、前記第1穴に対して前記垂直方向に位置する前記絶縁材の厚みが、予め定められた厚み以上となるように前記第1穴を形成する工程であり、前記第2工程は、前記第1穴を画定する前記導体の一部を、前記第1穴の底面に向かって押し込む工程であって、前記導体の一部は、前記第1穴の開口を含み、前記第1穴の底面を含まない部分を形成している、コイルセグメントを製造する方法。
この形態のコイルセグメントを製造する方法によれば、絶縁材の厚みが予め定められた厚み以上となるように第1穴を形成することで、第1穴の形成時に、絶縁材が薄くなることや、破れることを防止することができる。そして、第2穴の形成時には、既に形成されている第1穴の垂直方向に位置する導体が第2押し込み部材によって押し込まれる。そのため、第1穴の垂直方向に位置する導体が、押し込み方向とは逆側に移動する可能性が低く、第2穴の形成時において、絶縁材が薄くなることや、破れる可能性が低い。結果、絶縁材の厚みを確保した状態で、希望の大きさの第2穴を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本実施形態のコイルセグメントを示す概略模式図。
コイルセグメントの製造方法を示す工程図。
コイルセグメントの製造の過程を説明する図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
A.本実施形態:
A1.本実施形態の構成:
図1は、本実施形態のコイルセグメント1を示す概略模式図である。図1において、コイルセグメント1をY軸の方向から見た図を下側に、Z軸の方向から見た図を上側に表している。コイルセグメント1をY軸の方向から見た図は、Z軸およびX軸を含む面における断面図である。理解の容易のために、コイルセグメント1をZ軸の方向から見た図にも、ハッチングを付している。図1の下側に示されているコイルセグメント1の部分は、端部を含みZ軸方向に沿って伸びている部分である。コイルセグメント1は導体10と、絶縁材20と、を有する。
【0009】
導体10は、図示しない電子部品に電流を流す。導体10は、コイルセグメント1の端部において、露出している。導体10は、その外側が絶縁材20によって覆われている。本実施形態において、導体10は、Z軸方向から見たときに、外輪郭が略直方の形状を有している(図1の上側参照)。導体10は、第2穴102を有している。第2穴102は、導体10の端部に形成されている穴である。第2穴102は、Z軸の方向に沿って見たときに、外輪郭が略直方の形状を有している(図1の上部分参照)。第2穴102の詳細については後述する。
【0010】
絶縁材20は、導体10の周囲を覆うことで、導体10を保護している。また、絶縁材20は、導体10を外部に対し絶縁する。絶縁材20の形状については後述する。
(【0011】以降は省略されています)

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