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公開番号2024090144
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-04
出願番号2022205835
出願日2022-12-22
発明の名称制振構造
出願人株式会社竹中工務店
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類E04H 9/02 20060101AFI20240627BHJP(建築物)
要約【課題】振幅及び振動数が異なる構造物の振動を単一の制振構造で抑制することである。
【解決手段】制振構造は、構造物の上部に配置され、弾性支承及び弾性支承と比して高剛性である弾塑性支承のどちらか一方とされた複数の第一免震支承と、複数の第一免震支承に載せられた中間部材と、中間部材に載せられると共に弾性支承及び弾塑性支承のどちらか他方とされた複数の第二免震支承と、複数の第二免震支承に載せられた質量体と、弾性支承とされた第一免震支承が設けられた層、又は弾性支承とされた第二免震支承が設けられた層に配置され、一端が中間部材に取り付けられ、他端が構造物の上部又は質量体に取り付けられた減衰ダンパーと、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
構造物の上部に配置され、弾性支承及び前記弾性支承と比して高剛性である弾塑性支承のどちらか一方とされた複数の第一免震支承と、
複数の前記第一免震支承に載せられた中間部材と、
前記中間部材に載せられると共に前記弾性支承及び前記弾塑性支承のどちらか他方とされた複数の第二免震支承と、
複数の前記第二免震支承に載せられた質量体と、
前記弾性支承とされた前記第一免震支承が設けられた層、又は前記弾性支承とされた前記第二免震支承が設けられた層に配置され、一端が前記中間部材に取り付けられ、他端が前記構造物の上部又は前記質量体に取り付けられた減衰ダンパーと、
を備える制振構造。
続きを表示(約 260 文字)【請求項2】
前記第一免震支承が、前記弾性支承であって、
前記第二免震支承が、前記弾塑性支承である、
請求項1に記載の制振構造。
【請求項3】
前記構造物が荷重を受けて小さい振幅で振動する場合には、前記第一免震支承が主に変形し、
前記構造物が荷重を受けて大きい振幅で振動する場合には、前記第二免震支承の単位荷重当たりの変形が、前記構造物が小さい振幅で振動する場合と比して大きくなり、前記第一免震支承及び前記第二免震支承が変形する、
請求項1に記載の制振構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、制振構造に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1の制振構造は、制振対象の構造物と、制振対象の構造物の頂部に、水平方向に互いに間隔を隔てて配置された複数の第一免震ユニットと、複数の第一免震ユニット間に掛け渡された掛渡部材と、各々の第一免震ユニット上に掛渡部材を介してそれぞれ重ねられた第二免震ユニットと、第一免震ユニット及び第二免震ユニットに支承される質量体と、掛渡部材と制振対象の構造体との間にて第一免震ユニットの許容水平変位を超える水平変位を抑制する第一エネルギー吸収機構、及び、掛渡部材と質量体との間にて第二免震ユニットの許容水平変位を超える水平変位を抑制する第二エネルギー吸収機構のうちの少なくともいずれか一方と、を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-31606号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来、風によって構造物に生じる振幅が小さい振動を抑制する制振構造(同調質量ダンパー)と、地震によって構造物に生じる振幅の大きい振動を抑制する制振構造とは、制御対象とする荷重の大きさ、及び構造物の振動数が異なるため、単一の制振構造では、構造物の振動を抑制することが困難であった。
【0005】
本開示の課題は、振幅及び振動数が異なる構造物の振動を単一の制振構造で抑制することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1態様に係る制振構造は、構造物の上部に配置され、弾性支承及び前記弾性支承と比して高剛性である弾塑性支承のどちらか一方とされた複数の第一免震支承と、複数の前記第一免震支承に載せられた中間部材と、前記中間部材に載せられると共に前記弾性支承及び前記弾塑性支承のどちらか他方とされた複数の第二免震支承と、複数の前記第二免震支承に載せられた質量体と、前記弾性支承とされた前記第一免震支承が設けられた層、又は前記弾性支承とされた前記第二免震支承が設けられた層に配置され、一端が前記中間部材に取り付けられ、他端が前記構造物の上部又は前記質量体に取り付けられた減衰ダンパーと、を備えることを特徴とする。
【0007】
第1態様に係る構成によれば、構造物の上部には、弾性支承及び弾性支承と比して高剛性である弾塑性支承のどちらか一方とされた複数の第一免震支承と、第一免震支承に対して中間部材を間に置いて、弾性支承及び弾塑性支承のどちらか他方とされた複数の第二免震支承とが配置されている。さらに、弾性支承が設けられている層には、減衰ダンパーが配置されている。
【0008】
このような構成においては、構造物に生じる振幅が小さい場合は、構造物の振動数が建物内の間仕切りなどの影響により躯体だけの値に対して大きくなる。このように構造物が振動する場合には、質量体の変位が小さい質量体の小変位領域で、構造物を制振する。具体的には、質量体の変位が小さい小変位領域では、弾性支承が主に変形して構造物を制振する。
【0009】
一方、構造物に生じる振幅が大きい場合は、構造物の振動数が構造物に生じる変位が小さい場合に対して建物内の間仕切りなどの影響がうすまり小さくなる。このように構造物が振動する場合には、質量体の変位が大きい質量体の大変位領域で、構造物を制振する。具体的には、質量体の変位が大きい大変位領域では、弾性支承が変形するだけではなく弾塑性支承が塑性変形して制振構造の振動数が小さくなり構造物を制振する。
【0010】
このように、振幅及び振動数が異なる構造物の振動を単一の制振構造で抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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