TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024088247
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-02
出願番号2022203323
出願日2022-12-20
発明の名称デジタル移相回路
出願人株式会社フジクラ
代理人個人,個人,個人,個人
主分類H03H 11/20 20060101AFI20240625BHJP(基本電子回路)
要約【課題】所望の移相特性を有しつつ移相量を動的に変更することができるデジタル移相回路を提供する。
【解決手段】デジタル移相回路PS2は、固定インダクタ211,221と第1可変インダクタ(可変インダクタ212,222)とを直列接続した可変インダクタ回路(第1可変インダクタ回路210A,第2可変インダクタ回路220A)を備える。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
固定インダクタと第1可変インダクタとを直列接続した可変インダクタ回路を備える、
デジタル移相回路。
続きを表示(約 2,500 文字)【請求項2】
前記第1可変インダクタは、
信号線路と、
前記信号線路と平行に延びる第1平行線路を含む第1線路と、
前記信号線路と平行に延びる第2平行線路と、前記第2平行線路の一方の端部から前記信号線路の長手方向と交差する交差方向において前記信号線路から遠ざかるように延びる第1交差線路と、前記第1交差線路の一方の端部から前記信号線路と平行に延びる第3平行線路と、前記第3平行線路の一方の端部から前記交差方向において前記信号線路に近づくように延びる第2交差線路と、を含む第2線路と、
前記第1平行線路の一方の端部及び前記第2平行線路の一方の端部に電気的に接続された第1接地導体と、
前記第2線路の一方の端部に接続された第2接地導体と、
前記第1平行線路の他方の端部と前記第2接地導体との間に設けられた第1電子スイッチと、
前記第2平行線路の他方の端部と前記第2接地導体との間に設けられた第2電子スイッチと、を備え、
前記第1平行線路と前記第2平行線路との間に前記信号線路が位置する、
請求項1記載のデジタル移相回路。
【請求項3】
前記第2交差線路は、平面視において前記第2平行線路、前記信号線路、及び前記第1平行線路と交差するように延びており、
前記第2線路は、前記第2交差線路の一方の端部から前記信号線路と平行に延びる第4平行線路と、前記第4平行線路の一方の端部から前記交差方向において前記信号線路に近づくように延びる第3交差線路と、を更に含む、
請求項2記載のデジタル移相回路。
【請求項4】
前記第1線路は、前記第1平行線路の一方の端部から前記交差方向において前記信号線路から遠ざかるように延びる第4交差線路と、前記第4交差線路の一方の端部から前記信号線路と平行に延びる第5平行線路と、前記第5平行線路の一方の端部から前記交差方向において前記信号線路に近づくように延びる第5交差線路と、を更に含む、
請求項2記載のデジタル移相回路。
【請求項5】
前記第1可変インダクタは、
信号線路と、
前記信号線路の両側に設けられた内側線路と、
前記信号線路の一方側及び他方側の少なくとも一つの側において、前記内側線路よりも前記信号線路から遠い位置に設けられた外側線路と、
前記内側線路及び前記外側線路の一方の端部に接続された第1接地導体と、
前記外側線路の他方の端部に接続された第2接地導体と、
前記信号線路の一方側に設けられた前記内側線路の他方の端部と前記第2接地導体との間に設けられた第1電子スイッチと、
前記信号線路の他方側に設けられた前記内側線路の他方の端部と前記第2接地導体との間に設けられた第2電子スイッチと、
を有する、
請求項1記載のデジタル移相回路。
【請求項6】
第1ポートと第2ポートとの間に接続された第1回路と、
前記第1回路に並列接続された第2回路と、
前記第2回路と共通帰線との間に接続された第3回路と、
を備え、
前記第2回路は、前記可変インダクタ回路である第1可変インダクタ回路と、前記可変インダクタ回路である第2可変インダクタ回路とが直列接続された回路を備える、
請求項1から請求項5の何れか一項に記載のデジタル移相回路。
【請求項7】
前記第1回路は、第1可変コンデンサを備え、
前記第3回路は、第2可変インダクタと第2可変コンデンサとが直列接続された回路を備え、前記第1可変インダクタ回路と前記第2可変インダクタ回路との接続点に接続される、
請求項6記載のデジタル移相回路。
【請求項8】
第1ポートと第2ポートとの間に接続された第1回路と、
前記第1回路に並列接続された第2回路と、
前記第2回路と共通帰線との間に接続された第3回路と、
を備え、
前記第1回路、前記第2回路、及び前記第3回路の少なくとも1つは、可変インダクタを備える、
デジタル移相回路。
【請求項9】
前記可変インダクタは、
信号線路と、
前記信号線路と平行に延びる第1平行線路を含む第1線路と、
前記信号線路と平行に延びる第2平行線路と、前記第2平行線路の一方の端部から前記信号線路の長手方向と交差する交差方向において前記信号線路から遠ざかるように延びる第1交差線路と、前記第1交差線路の一方の端部から前記信号線路と平行に延びる第3平行線路と、前記第3平行線路の一方の端部から前記交差方向において前記信号線路に近づくように延びる第2交差線路と、を含む第2線路と、
前記第1平行線路の一方の端部及び前記第2平行線路の一方の端部に電気的に接続された第1接地導体と、
前記第2線路の一方の端部に接続された第2接地導体と、
前記第1平行線路の他方の端部と前記第2接地導体との間に設けられた第1電子スイッチと、
前記第2平行線路の他方の端部と前記第2接地導体との間に設けられた第2電子スイッチと、を備え、
前記第1平行線路と前記第2平行線路との間に前記信号線路が位置する、
請求項8記載のデジタル移相回路。
【請求項10】
前記第2交差線路は、平面視において前記第2平行線路、前記信号線路、及び前記第1平行線路と交差するように延びており、
前記第2線路は、前記第2交差線路の一方の端部から前記信号線路と平行に延びる第4平行線路と、前記第4平行線路の一方の端部から前記交差方向において前記信号線路に近づくように延びる第3交差線路と、を更に含む、
請求項9記載のデジタル移相回路。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタル移相回路に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年、マイクロ波、準ミリ波、ミリ波等の高周波信号を用いた無線通信が脚光を浴びている。特に、準ミリ波帯より高周波における無線通信では、電波の直進性が高まるためビームフォーミングを行う必要があり、これを実現する移相回路が不可欠となる。
【0003】
以下の特許文献1には、第1コイル及び第2コイルを備えるトランスと、トランスの寄生インダクタンス成分によるインピーダンスのずれを抑制するリアクタンス素子を有するインピーダンス調整用回路とを備える移相回路が開示されている。この移相回路では、ローバンドでの移相量が90°より180°に近い移相量になり、ハイバンドでの移相量が180°より90°に近い移相量になるように、トランス及びインピーダンス調整用回路が調整されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6168243号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、近年においては、移相量を動的に変更することができるデジタル制御型の移相回路(デジタル移相回路)が要求されている。このようなデジタル移相回路の構成要素としては、例えば、並列接続される2つのコンデンサと、何れか一方のコンデンサに直列接続されたスイッチとを備え、スイッチの開閉によって2つのコンデンサの合成容量を変えることで、移相量を動的に変更するものが考えられる。
【0006】
ここで、デジタル移相回路においてインピーダンス整合を保ったまま所望の移相特性を実現するには、コンデンサの容量だけを変えればよいという訳ではなく、インダクタンスの大きさも同時に変える必要がある。しかしながら、一般的には、可変インダクタを実現することは容易ではないことから、所望の移相特性を有し、インピーダンス整合を保ちつつ移相量を動的に変更することができるデジタル移相回路を実現することは難しい。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、所望の移相特性を有しつつ移相量を動的に変更することができるデジタル移相回路を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様によるデジタル移相回路(PS2)は、固定インダクタ(211、221)と第1可変インダクタ(212、222)とを直列接続した可変インダクタ回路(210A、220A)を備える。
【0009】
本発明の第1の態様によるデジタル移相回路では、第1可変インダクタのインダクタンスを変えることにより、所望の移相特性を有しつつ移相量を動的に変更することができる。
【0010】
本発明の第2の態様によるデジタル移相回路は、本発明の第1の態様によるデジタル移相回路において、前記第1可変インダクタが、信号線路(10)と、前記信号線路と平行に延びる第1平行線路(21p1)を含む第1線路(21)と、前記信号線路と平行に延びる第2平行線路(22p2)と、前記第2平行線路の一方の端部から前記信号線路の長手方向と交差する交差方向において前記信号線路から遠ざかるように延びる第1交差線路(22c1)と、前記第1交差線路の一方の端部から前記信号線路と平行に延びる第3平行線路(22p3)と、前記第3平行線路の一方の端部から前記交差方向において前記信号線路に近づくように延びる第2交差線路(22c2、22c2′)と、を含む第2線路(22)と、前記第1平行線路の一方の端部及び前記第2平行線路の一方の端部に電気的に接続された第1接地導体(31)と、前記第2線路の一方の端部に接続された第2接地導体(32)と、前記第1平行線路の他方の端部と前記第2接地導体との間に設けられた第1電子スイッチ(41)と、前記第2平行線路の他方の端部と前記第2接地導体との間に設けられた第2電子スイッチ(42)と、を備え、前記第1平行線路と前記第2平行線路との間に前記信号線路が位置する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
D型フリップフロップ
2か月前
太陽誘電株式会社
電子部品
28日前
日本電波工業株式会社
圧電発振器
2日前
日本電波工業株式会社
水晶発振器
10日前
富士電機株式会社
半導体装置
10日前
住友電気工業株式会社
増幅器
1か月前
コーデンシ株式会社
信号増幅装置
28日前
ミツミ電機株式会社
駆動回路
7日前
ローム株式会社
差動増幅回路
2か月前
ローム株式会社
半導体集積回路
1か月前
ローム株式会社
D級アンプ回路
1か月前
台灣晶技股ふん有限公司
懸垂型共振器
2か月前
シャープ株式会社
音声入力装置
今日
ローム株式会社
半導体集積回路
1か月前
富士通株式会社
増幅装置及び増幅方法
24日前
エイブリック株式会社
ボルテージフォロワ回路
1か月前
個人
パワーデバイス制御用HVICの安全回路
1か月前
国立大学法人東海国立大学機構
電力増幅器
1か月前
コーデンシ株式会社
アナログスイッチ回路
7日前
ミツミ電機株式会社
半導体集積回路
7日前
株式会社小野測器
センサ信号変換器
1か月前
日本電波工業株式会社
水晶振動子用の水晶ウエハ
15日前
株式会社村田製作所
高周波モジュール
8日前
三菱電機株式会社
調整装置、調整方法
28日前
日本電波工業株式会社
圧電デバイス及びその製造方法
今日
ミツミ電機株式会社
半導体集積回路装置
1か月前
ルネサスエレクトロニクス株式会社
耐圧制御回路
1か月前
セイコーエプソン株式会社
振動素子
2か月前
株式会社NTTドコモ
リニアライザ
1か月前
セイコーエプソン株式会社
振動素子
2か月前
富士フイルム株式会社
電子機器
1か月前
日本電気株式会社
原子発振器
1か月前
ローム株式会社
半導体装置
1か月前
三菱電機株式会社
スイッチング素子駆動回路
1か月前
三安ジャパンテクノロジー株式会社
弾性波デバイス
1か月前
株式会社フジクラ
電力増幅装置
1か月前
続きを見る